ジャーンジャジャーン♪
今明かされる衝撃の真実www
ってやつです。
以上!
何処だかわからない真っ暗な空間で俺──黒影クロは目の前にいる禍津モドキの話を聞いていた。
今更ながら、本当に俺の知っている草薙禍津と言う神様にそっくりだ。こいつは自分のことを禍津の穢れだと言うが……一体、どういう意味なのか?
何にしろ、こいつの話を聞いていればわかること、かな?
で、どうなってシロ達は封印されたんだ?
『それはだな、祖母に脱走のことがばれた後、祖母はシロを神体として神社を作ることにしたんだよ』
は?神社?
『禍津自身の力を上げるために信仰心を集めることにしたんだよ』
それだと、禍津の力が強くなってむしろ祖母にとってはよくないことなんじゃないのか?
『それが違うんだな~。確かに禍津の力は邪の力で、禍津も邪神の部類だ。でも、心までもが邪と言うわけではない。それを祖母は知っていたんだ』
それなら何で、シロを閉じ込めたんだ?
『シロは穢れを吸収することで人助けをしていた。しかし、穢れと一緒に悪の心までも取り込んでいたんだよ。欲望を生み出す心こそが最大の穢れを生む。穢れを吸収するのに、器用に邪心だけ吸収しないなんてのは無理があったのさ』
そういった感情を吸収するのは何でダメなんだ?
『お前も注意されて無かったか?禍津の力を使いすぎるとダメッだって?あれは、使う人の邪心に過敏に反応する能力だからだよ。それを取り込むんだぜ?危険に決まってるだろ?』
・・・。
『元々、シロは邪心一切持ち合わせない聖女だし、何より彼女の《影響を受けない能力》が大いに仕事をした。故に、外と隔離すれば邪心に反応することはなかった。そのはずだったんだ』
だけどシロが抜け出して、邪心を吸収してしまったのか。それはわかったが、その後は・・・?
『邪心は禍津の力と反応して強大な自我を持つ存在になる。それを抑えるために禍津自身の力を上げるための神社だった。しかし、シロの情報がどっかから漏れてな。彼女は邪神を宿す者として忌み嫌われてしまった。そうして信仰とは逆の負の感情が集まっていき、邪心は強力な力を持つ一つの存在として自我をもってしまった』
・・・まさか、お前が?
『ご察しの通り、俺様がその邪心だ』
だから、禍津の穢れって名乗ったのか。
『・・・その後は悲惨だったぜ?状況に気が付いた祖母は決死の覚悟でシロを封印することに決めた。家族一同で協力した。家族総出でシロの封印だ、悲惨だろ?』
・・・。
『それも不味かった、信じていた家族の裏切りにより絶望した彼女自信に初めての邪心が芽生えた。あれは凄かった、当時の俺様の2倍は強い邪心だったからな、俺自身もパワーアップよ。それでも封印されちまうんだけど、封印間際には、家族はほぼ死んで、生き残った奴らも封印のリスクで力尽きた。封印された後も穢れは世界に侵食していき、生き物を消し、世界を消し、歴史も消した所でやっと静かになった。これが、もう確実に語られることのない黒歴史だ。どうだ!面白かったか?』
・・・、俺はそれを聞いて、どうすればいいんだ?
『なにを迷う?』
本当に封印解いていいのか、迷いが生まれた。
もし、封印を解いたらシロ達が・・・。
『なら!こう言うのはどうだ?─────────────────。どうだ?いい話だろ?』
・・・わかったそれでいこう。
『よし、ならさっさとあいつを倒さなきゃな。どれ、今回は特別だ、俺の力も貸してやる。その代わり、ノマレルナヨ?』
邪悪な笑みを浮かべた禍津モドキの顔を最後に俺の意識は闇に呑まれた。
────────────────────────────────
「ん、ううん……うあ、あれ?私、眠ってたのか?」
気絶していた魔理沙が目を覚まし、まだ朦朧とする意識の中、霞む視界で周りを見渡す。
すると、凄まじい違和感に襲われた。
(あれ?なんか体が揺れる。てかッ足が地面に着いてない!?)
自分が置かれている奇妙な現状に驚き、魔理沙の意識がはっきりし、体が反射的にビクッと跳ねる。
「お、おい!暴れんな!落ちるだろ!」
「え!?」
自分のすぐ近くから発せられる声に更に驚く。
声がする方へ首を向けると、そこには白髪の少女がいた。
「お前は・・・ッ!」
魔理沙は自分がこの少女と戦っていたのを思い出した。
急いで側から離れようとしても、白髪の少女の脇に抱えられていて身動きが取れない。
「離せ!離せよ!」
「だから、暴れんなって言ってんだろ!」
魔理沙はこれでもかと少女の腕の中で暴れる。
少女も落とさないようにもう片方の腕も使い、しっかりと抱き抱える。
端からみれば魚と釣り人である。
「ああ、もうッ!……いいよ、好きにしろよ。どうせ私を殺すんだろ!」
「殺すかぁ!私はそんなに野蛮じゃねーよ!」
「え!?殺されないの!?」
「だから、殺さねーって」
諦めていた気持ちに予想外の返答で、魔理沙の顔は希望に満ちた表情になっていた。
そんな顔を最後に見て、少女も怒る気をなくした。
「あー、私はお前を医者の所に連れていこうとしただけだから」
「お前いいやつだなー!・・・でも、なんで私を攻撃してきたんだ?」
「お前が輝夜の刺客だからだろ!まったく輝夜の奴も、いい加減他人を巻き込まずに二人だけで殺し合えばいいものを」
「なに?私が誰の刺客だって?私は誰かの下につくような安い女じゃないぜ!」
「え?刺客じゃなかったの?」
「私はアリスを探してただけで、誰かの命令でお前を倒しに来たとかじゃないぜぇ。あ、お前、アリスを見なかったか?金髪に赤のカチューシャ着けてる女の子。あと、近くに人形が浮いてる」
「ごめん、知らないや」
ここで二人の会話は途切れた。
「・・・」「・・・」
互いに何も喋らずにただ時間が過ぎる。
「あっ、そうだ。おい、もういいから降ろしてくれ!こんな姿を知人にでも見られたら恥ずかしくて生きていけねーぜ!」
「え、いいのか体は?」
「もう大丈夫だから降ろしてくれって!」
「わ、わかったよ!」
魔理沙は少女の体から離れ地面に降り立つ。
足が地面に着いていると言う事実に何故だか安心感に包まれた。
「あーー、やっぱりいいぜー!そうだ、お前名前はなんて言うんだ?あ、私は霧雨魔理沙だぜ♪」
「あ、ああ、私は藤原妹紅。よろしく」
「妹紅か。ありがとな、助けてくれて」
「まあ、最初から殺すつもりも無かったし、地面に死体が転がってる方が迷惑だからね。お礼なんていいよ」
「そうか。へへッ♪」
少女──妹紅に対して、魔理沙は不思議と親近感を感じた。
悪い人間ではないと言うだけではなく、何か近いもの感じたのかもしれない。
それからは二人は普通に打ち解け合い談笑しながら、一応医者のもとへと向かった。
「でさ、私が霊夢の夢想封印をくらいそうになった時にいきなりでっかい手が空と地面から出てきて潰され掛けたんだぜ!」
「へーよく無事だったな」
「へへッ私は足には自信があるんだ♪」
魔理沙と妹紅と話していると遠くから声が聞こえてきた。
声はすぐに近くなり、声の主であろう人影が見えるようになった。
「おーーーい!もこーーーう!!」
「ん?誰だあいつ?」
「あっ!慧音!」
声の主は人里を隠し、クロと死闘を繰り広げた上白沢慧音だった。
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「ほら!しゃきしゃき歩きなさい!」
「もし、間違った道を教えたらどうなるかわかってるわよね?」
「ヒッ!」
「だ、大丈夫です。ちゃ、ちゃんと連れていきますからそんな怖い顔しないで!殺さないで!」
迷いの竹林のとある場所。
縄を持ちながら歩く霊夢の姿と、その隣を黒い笑顔を浮かべながら、優雅に歩く紫の姿があった。
そして、霊夢が持っている縄の先には腕を縛られた、てゐと鈴仙の姿もあった。その二人の前を堂々と歩いている伊吹萃香の姿も見られた。
ボロボロにされた鈴仙とてゐは負けた罰として、自分達の本拠地、永遠停へと案内することになった。
腕に巻き付けられている縄はその約束を破らないようにさせるためだ。
「お~もう、なんでこんなことになっちゃったんだろう」
「そりゃあんたが私に突っ込んで来たからでしょうが!」
「なに言ってるのかわからないな~」
「くぅっ!あ、あんたは!」
「うっさいぞ!黙って歩け!」
「「ヒッィ!」」
口論になりかけた所を萃香が一喝して止めた。
その顔には恐怖の色しかなく、どれだけ怖がっているのかを表していた。
「もうすぐ異変も終わりね。宴会はどうしようかしら」
「酒を浴びるように飲もう!」
「鬼が浴びるように飲むの量ってどれだけの出費になると思ってるのよ」
「土地が買えるわ」
「なら却下ね」
「え~~~~~」
三人は異変がもうすぐ終わると考えているためか、解決後の宴会を話題に話始めた。
「本当になんなのよ、この人達は」
嫌でも話を聞かされている鈴仙はこの三人に対して複雑な呆れが募るばかりだ。
*キィィイイイイインンン*
『ッ!?』
突如、耳鳴りにも似た強烈な悪寒がその場にいた全員に走り抜けた。
どんなに着込もうが逃れようのないと感じる悪寒に襲われたと思ったら、遠くから黒い闇の柱が天に向かう様に昇っているのが見えた。
「ちょっと!一体なんなのよ!」
「この感じは前に一度……ッ!クロッ!」
「え!?クロがどうしたって?」
紫の一言に萃香が近寄っていく。
同じく、親しい友人の名前があがったため、霊夢も真剣な表情で紫を見る。
「じ、実はこの感覚を一度、味わったことがあるのよ。それがクロが新しい力に目覚めたときだったわ」
「じゃあ、これはクロが?」
「そう言うことにのるわね。ただ、なんでこんなことに……」
「あ、……ああぁ……し、師匠おおおお!!」
予期せぬ鈴仙の叫びに驚く三人。
すると、油断していた霊夢の手から縄がスルスルッと離れていき、鈴仙は柱が昇っているの方に走っていった。
「しまった!逃げられた!」
「大丈夫だ霊夢。ほら、こいつは逃げてないから」
萃香の手に怯えた表情のてゐが捕まっていた。
「ちょっとあんた。あいつ、急いで走ってっちゃったけど、あそこに何かあるの?」
「あ……あそこが、あんた達を連れていこうとした場所、永遠亭だよ」
「ッ!?それってクロが敵の本拠地にいるってこと!」
「何だか不味い状況じゃないのこれ」
「と、とにかく!は、早く行こ!」
「そ、そうね!」
三人はてゐを引っ張るように鈴仙が向かった場所、永遠亭へと向かった。
どうもDAMUDOです。
最近、頭痛を頻繁に起こすようになりました。
疲れてるのでしょうか?