「あれか。本当に天辺から紅い雲が出てるな。」
俺は目と鼻の先にある、紅い建物を見て率直な感想を言った。
「あそこに異変の元凶が居るんだから当然でしょ。」
霊夢は俺の感想に対して意見を述べた。ムカつくな~w
「なんか、怖いのだ~。」
「うん、私もそう思うよ。怖いよね。」
「大丈夫だよ二人とも最強のあたいがいれば鬼に綿棒よ!」
「チルノ、それを言うなら鬼に金棒な。」
怖がってるルーミアと大妖精を元気付けようと激励を送ろうとしているチルノだが、ちょっと残念だ。
「お~い、喋ってないで早く行こうぜ?私、もう帰りたくなってきた。」
「魔理沙、お前はなにもしてないだろ。」
「相変わらず冷静なツッコミ!惚惚するぜ♪」
なんて会話をする。緊張感なんてあったもんじゃない。それが狙いだからだ。これから最終決戦に行こうしているだ。せめてリラックスぐらいでもさせたいのだろう。
「なあ、お前ら。」
「なによ?」
「俺はこの異変を解決したい。なんでかわわからないんだけど。絶対にあの空を晴らしたいんだ。」
「何を今さら?」
「さあ?何でかな?」
なんか死亡フラグっぽいな。大丈夫かな?
「よし!なら、クロ!鼓舞しろ!」
いきなり魔理沙が俺に言ってきた。
「鼓舞ってあの、武士逹が戦の始めに意気込みを語るみたいなあれか?」
「そうだぜ!」
いいアイデアだろう、と言わんばかりの笑みを向けてくる魔理沙。鼓舞ねぇ。
「まあ、少しでも士気があがるのならやろう。」
その言葉を聞くと俺の回りに皆が集まった。
「ちゃんとまともな事を言うんでしょうね?」
「楽しみなのだー♪」
霊夢が冷やかす。ルーミア、チルノ、大ちゃんは楽しんでいるようだ。すごいプレッシャーを感じた。緊張するじゃないかチクショー!
「えぇ~、ゴホン。」
ひとつ咳払いをする。
「これから俺逹は敵の総大将の本拠地に乗り込む訳だが、きっと壮絶な戦いになるかも知れない。もしかしたら犠牲だって出るかも知れない。」
クロの言葉を聞いて皆の顔が曇る。これでは本来の目的が逆である。
そんな皆を見てクロは笑いながら話を続けた。
「だから俺から伝えることはひとつ。」
「死ぬな!!」
クロの一喝に皆が顔をあげる。
「いいか?異変を解決するのに一番大事なことは、その異変を解決する俺たちが生き残ることだ。だから、生きろ!!プライドを捨てろ!恥を凌げ!生き延びていれば必ず反撃のチャンスはある。その時にこそ、今までやられた鬱憤を晴らしてやれ!死んじまったら負けて悔しいまま終わっちまうだろ?それが嫌なら生き延びろ!復唱!一に自分、二に仲間、三にプライド、四気合い。これを胸に秘めて俺達は勝利を掴む!!」
『・・・。』
やっちまった。言い終わった時には皆が俺をみて唖然としてる。恥ずかしい。ダレカオレヲコロセ。
『…ッぷ。あはははははは!』
案の定、笑ってやがる。チクショー。
しかし、次に聞いた言葉は俺が想像しているのと違った。
「クロ、ナイスだぜ!」
「少しあれだけど。よかったんじゃない?」
「「「かっこいい!」」」
「え?そう、よかった?」
「ええ、クロの言ったことはあながち間違いじゃないしね。」
「そうだぜ!けっこう気持ちが楽になったくらいだ!」
ああ、俺はいい友達を持ったと思う。本当に。
あっち側の世界じゃあり得ないことだ。
「よし、そろそろ行くぜ!」
俺達は紅い建物に向かって走り出した。
その顔には覚悟の色が見えた。
俺達は紅い建物のすぐ目の前の森に隠れている。
塀に囲まれている。唯一ある門の前の前には緑のチャイナ服を着た、赤髪ロンゲの女性がいた。
かなりできそうだ。
「どうやらあいつがこの館の門番みたいね。」
「そうみたいだな。」
「どうします?」
「正面突破はどうだ!?」
「それよりあたいがあいつの相手をして、他のみんなが中に突入するのは?」
「あれほど使い手を正面突破するには骨が折れるな。かと言ってチルノ一人じゃ足止めできるとは思えない。」
普段の俺からは考えられないことをしている。なんかいつもとヤル気が違う。今までこんなことはなかったのに。そんなことは後だ。今は
「おい、チルノ、大ちゃん、ルーミア。行けるか?」
俺の言葉を理解した三人は頷いた。
「俺達で足止めする。霊夢と魔理沙で館の中に突入しろ。俺達より、お前逹の方がよっぽど強いからな。」
「大丈夫なの?かなり強いんでしょ?」
「大丈夫。俺一人じゃないんだ。」
霊夢に笑いながら言う俺。
「わかったわ。」
「よろしく頼むぜ!」
「よしなら、行くか!」
俺達は一斉に飛び出して門番の前に姿を現した。
門番は驚いたようだがすぐに俺達に警戒体勢をとった。
「何者ですか?あなた逹は!」
「ただのクリーニング屋です!」
自分で名乗ってなんなんだが、クリーニング屋ってなんだよ。
不意をつきチャイナさんにタックルを喰らわす。
そのまま一緒に倒れこむクロ逹。
「霊夢、魔理沙早くいけ!俺達も後で向かう。」
「任せたわよ!」「頼むぜ!」
そう言って二人は敷地内に入り、ドアを強引に開けて館の中に入っていった。
すると突然お腹のあたりに寒気を感じそして、
ドゴッ!
音とともに腹に衝撃と痛みが走った。
「ガバッ!!」
思いっきり蹴られたらしい。
一瞬、内臓が全部飛び出すかと思うような感覚に襲われる。
『クロ!』
心配した三人が寄ってくる。
門番は何事をなかったよに立っていた。
顔は館を向いており、表情は哀れみを含んでいた。
「あちゃ~、侵入を許してしまいました。でも良かったですね?あなた逹の相手が私で。」
そういうと彼女はこちらを見据えて構えをとった。
やはりかなりのやり手であるようだ。
「どういう意味だ?」
「私は寛大ですから命は奪いませんけど中にいる人たちはみんな容赦ないですから。」
つまり、館内には自分より強くて冷酷残忍なやつがいると言うことか。
「なら、俺達も早く応援に行ってやらないと。」
腹を抑えながらたつ俺。
痛いが支障はなさそうだ。
「それは無理ですよ。もう私は誰も通しませんから。」
彼女の覇気が変わった。
だが、俺にわかったことがある。こいつは俺達が協力すれば勝てる相手であるということを。
れいまりside
「いきなり別れ道ね。魔理沙はそっちをお願い。私はまっすぐいくわ。」
「おう、まかせろ!」
ふたりは別れた。それぞれの敵がまつ場所へ。
koumaside
「お嬢さま、侵入者です。」
「まあ、当然よね。こんな大それたことをしたんだもの。」
「いかがなさいますか?」
「決まってるわ。
さっさと撃退しちゃいなさい。期待してるわ。」
「はい、全身全霊を持って使命を果たして参ります。」
メイド服をきた女性はそのまま部屋を出た。取り残されたもう一人の少女は、窓の外を眺めている。
「こんなにも月が紅い日は素敵な夜になるわ。」
その顔には邪悪で無邪気な笑みがあった。
DAMUDOですぅ。
今日は短めにしときました。
仕様です。
ちょっと次回は待ってください。おねがいします。
もうだめ、眠い。