紅魔館、門前より。
美鈴を倒す。
チルノ、ルーミア、大妖精はお休み。
クロは単身、紅魔館に乗り込む。
魔理沙は止まりパチュリーの方を向く。
その行動に疑問が生まれ、パチュリーは攻撃をやめる。
「何かしら?諦めたの?」
パチュリーの質問に魔理沙は答えた。
「ずっと尻尾巻いて逃げてちゃ、霊夢やクロに笑われちまうな。」
そう言って笑い、トレードマークの帽子を脱いだ。
その顔には覚悟が表れていた。
「こっから真剣勝負だ!行くぜぇ!!」
魔理沙は箒に立って操り始めた。まるで、スノーボードを乗りこなすかのように、滑らかに、情熱的に駆けていく。
進行方向はさっきまで向かっていた逆。
その姿にパチュリーは認識を変えた。
「私も真剣に相手しなきゃね。」
本を広げスペルカードを出現させる。
──日符「ロイヤルフレア」──
スペカが消えると同時に本が赤白く輝きだす。
そして、開かれている本から魔法陣が現れ、魔理沙に狙いを定める。そして、
「塵と消えなさい!」
白い豪炎球が放たれる。
すんの距離で魔理沙はかわす。少し熱いが我慢だ。
後ろで爆発音が聞こえた。当たったら人溜まりもないな。が、今はどうでもいい。目の前の事に対処する。
「まだまだ行くわよ。」
更に豪炎球が次々と放たれる。
ギュッ
魔理沙は手に魔具を持ち、握りしめる。
迫りくる豪炎球をかわす。
右へ左へ、上へ下へ、時には、ぐるんっと一回転して、途中重力に引かれて落ちていく。そしてうまく乗り直す。
まるで、自分の回避を魅せるかのように。
「気持ちいぃぃぃぜぇ!!」
心から叫ぶ。
この魔法使い、楽しそうである。
(あぁ、そうだ。私は怖がっていた。チルノ逹と戦った時、自分の軽率な行動のせいで後悔した。それが怖くて、本当の自分を押さえ込んでいた。逃げていた。)
魔理沙はほくそ笑む。
(でも、クロが言ってたなぁ。逃げて回っていいから生き延びろって。その時がきたら腹くくれって。)
クロの声が聞こえた気がした。
──その時って、いつのその時だ?──
「クロ!その時って今さ!!」
魔理沙の心が軽くなり笑顔が漏れる。同時に身体も軽くなる。
クロの鼓舞がここまで効くとは。
「ありがとうクロ。今はその言葉しか浮かばない。」
ポツリといった。
魔理沙は魔具を展開し、パチュリーを睨む。
「くらえぇ!!」
魔具からレーザー、光弾などの弾幕が放たれる。
「ッ!!」
急な相手の変化に困惑するパチュリー。なんとか魔理沙の弾幕を回避する。
「こっちだぜ!」
上を見上げると魔理沙が何かを放ってきた。
そして、それに向かってレーザーを放つ。
「しまった!!」
何かの正体に気がついたパチュリーだが。
「もう遅いぜ♪」
レーザーが被弾すると、
ドガン!!
爆発した。
そして、魔理沙は箒で走り出す。まだ、倒れてない敵への追撃の準備のために。
煙が消え中からパチュリーが現れる。その顔には怒りの色が見える。目には大粒の涙を浮かべている。
「むきゅ~ッ!!絶対泣かせてやる~!!」
さっきまでの冷然としていたパチュリーは何処にいったのやら。
完全に冷静さを失った彼女は魔理沙を追いかけていく。あてもなく。
この時点で負けは確定しているようなものだが、最後までお付き合い願います。
おお、メタイメタイw
霊夢side
キンッ!カンッ!キンッ!
霊夢はお祓い棒。咲夜はナイフで接近戦を行っている。
また、少し距離をとると、即弾幕勝負に変わり、休む暇がなく戦い続けている。
「あんた、ハァ、いい加減やられたら?ハァ、鬱陶しいわよ。ハァ」
(ああ、もう!能力の検討はついてもなかなか倒せないわね!)
「その言葉、ハァ、そのまま貴女に返すわ。ハァ」
(こんなに時間をかけても倒せないなんて。このままではお嬢様の信頼を失ってしまう。)
二人は互いに肩で息をしており、額には汗が滲む。どちらも疲労の色が見える。
全力で攻防を繰り広げている彼女逹。
周りの床や壁はナイフが刺さっており、抉られたかのようにへこんでいる。
それは彼女逹の戦いのレベルの高さが伺える。
二人の少女はスペカを構えた。
──メイド秘技「殺人ドール」──
──夢符「
咲夜から人形のような分身が現れ、霊夢に向かって大量のナイフを投げる。
霊夢から大量の弾幕が放たれる。同時に咲夜の周りに結界が現れる。
ズガガガガ!キンッ!バンッ!カンッ!
互いのスペカが衝突し、相殺される。
「チッ!」「クッ!」
互いに忌々しげに唸る。
このまま決着がつかないのでは?と思われたその時。
「咲夜。なかなか面白そうなことをしてるじゃない?私にもやらせなさい。」
奥にある階段の上に、この館の主であり異変の犯人が現れた。
背丈はチルノ並みに低く、顔には幼さがあるが、背中には人間ではないことを強く主張する大きな悪魔の翼があり、なにより体から滲みでるプレッシャーが半端なものではなかった。
「客人、ようこそ紅魔館へ。私がこの館の主、レミリア・スカーレットよ。」
自己紹介をしながら此方におりてくる。
「貴女の目的は大体検討がついてるわ。でも残念。あの雲を晴らすわけにはいかないのよ。私達吸血鬼にとって太陽は天敵だからね。」
咲夜がレミリアの方に向かっていき、頭を下げる。
「申し訳ありません、お嬢様。」
「いいのよ咲夜。貴女の強さは私がよく知ってるわ。この巫女はそれだけの力があるってことよ。」
そう言って、彼女は咲夜から霊夢に視線を移す。
「さて、客人。」
手を前につきだして言う。
「貴方にはここで死んでもらうわ!」
レミリアの手から攻撃が放たれ
「ドン!! 」なかった。
突如、ドアが開かれる。そこには、
「なかなかいいタイミングか?霊夢。」
「ホントにナイスタイミングよ。」
心が踊る。
魔理沙side
「何処にいるのー!!でてきなさーい!!」
パチュリーは魔理沙を探していた。
(あんな大きな声だして探してたら、自分の場所を教えてる様なもんだぜ。)
「さて、そろそろ充電完了かな?」
「あの魔法使いモドキめ!隠れるのだけは上手いわね!」
そんなパチュリーの後ろで爆発音が生まれた。
弾幕と爆発する球がこちらにむかってくる。
「ッ!!そこね!」
パチュリーは魔法陣を大量展開し、弾幕を放つ。
「貴女の天下は、そこまでよ!」
魔理沙の弾幕より圧倒的な数の弾幕が圧倒する。
しかし、その先に目的の人物はいない。
「こんな、簡単な陽動に引っ掛かってくれてありがとな♪」
箒に馬乗りになっている魔理沙。その手には魔具の【八卦炉】が攻撃的な光を放ちパチュリーに狙いを定めている。
「終わりだぜ!!」
──恋符「マスタースパーク」──
【八卦炉】から極太のレーザーが放たれ、パチュリーに迫る。
「む、むきゅーーー!!」
ドカーーーン!!!
マスタースパークはパチュリーを呑み込み、後ろの壁を貫いていく。
紅魔館が揺れた。
そして、レーザーは勢いを失い、後に残ったのは、
「むきゅ~。」
服がボロボロに破れていて、目を回しているパチュリーの姿と魔法で守られている大量の本である。
「ぱ、パチュリー様ー!!」
何処からともなく現れた小悪魔がパチュリーに駆け寄る。
「うぅ、こ、小悪魔ぁ。」
「パチュリー様!大丈夫ですか!?」
「えぇ、大丈夫よ。心配しないで。」
パチュリーは起き上がった。大丈夫そうだな。
私は落ちていた帽子を拾って被った。顔を隠すように深く。
「クロ、霊夢。私、勝ったぜ…。」
そう呟いた彼女の顔には満足そうな笑みがあった。
onknownside
「…ナニかしら?お姉様がナニかやってるのかしら。」
ナニかを感じとった少女。
少女がいる部屋は絵の具では作り出せないであろう、【アカ】で彩られていた。
次の瞬間、激しい揺れのあとに目の前の壁が崩れた。
「あら!ラッキー♪」
そう言うと少女は異質な翼を広げ、崩れた壁から部屋を出た。
「私もあーそぼ。…♪」
少女は楽しそうに微笑んだ。少女がいなくなった部屋には、さっきまで遊んでいたであろう熊の人形があり、
四肢がバラバラの状態で無造作に散らばっていた。
毎度お馴染みDAMUDOですよ♪
魔具とかいろいろぶっ混み過ぎて、ワケわかんなくなってませんか?
わかりやすく書けるように。頑張っちゃいますよ~♪