神々の世界にファーさんがいるのは間違っているだろうか? 作:セフィム
『神も命も、何もかもがくだらん』
昨日の晩。ロキ・ファミリアを叱咤した後、ダンジョンで無茶をしたベルを迎えに向かっている途中でルシファーが放った言葉が何故か輝夜は頭から離れなかった。
氷雪魔法のように冷たく、
それとも何の意味もないのかもしれない。
言葉の意味を考えれば考えるほど輝夜はあの夜。強力な魔法によって平衡感覚を狂わされ、立つことが出来なかった自分を横抱き。俗に言うお姫様抱っこで誰よりも近くで見たルシファーの顔を鮮明に思い出す。
難敵だったアルフィアと同じ綺麗な銀色の髪を持ち、そこら辺に居る神よりも遥かに整った容姿を持つ。そのあまりにも圧倒的な存在感を放っているというのに、今にも儚く消えてしまいそうな気怠い雰囲気。そのアンバランスさに思わず保護欲が掻き立てられる。
五年前に出会った同じ兄弟であるベルとは全く違う保護欲と魅力がある。
ベルはアリーゼやリューなど、自分とライラ以外の団員と主神であるアストレアが実の弟のようにまたは、年下の恋人のように可愛がっている。
だから自分は、ルシファーに関わりベルと同じ傷ついた心を癒そうと考えていたのだが……
「ルシファー……!」
「え! 輝夜! ベルのお兄さんのことが気になるの!?」
どうやら無意識に彼の名前を口にしていたらしく。それに直ぐに食いついた同じアストレア・ファミリアに所属し団長であるアリーゼ・ローヴェルの顔を見て輝夜は思わず面倒なことになったとため息をついた。
「そっかぁー、ついに輝夜にも春が。あれ、じゃあ私は? もしかして行き遅れ!?」
「春ではない。それと行き遅れかどうかは知らん」
「噓よ! だって今の輝夜の顔、とても嬉しそうだったもの! でも待って、もし私とベルが付き合ったら輝夜は私のお義姉さんになるって言う事!?」
「だから……」
反論しようとする輝夜の脳裏にふとルシファーとの生活が思い浮かぶ。
故郷である極東の大きな屋敷に二人で暮らすその姿、広い庭園を見ながらお茶を飲む自分と読書をするルシファー。そこにやってくる義弟のベルと義妹のアリーゼ……と思い描いたところで輝夜は先ほど想像した妄想を振り払うように頭を振るう。
「どうしたのよ輝夜? あ、でもルシファー義兄さんか。それともルシファーお義兄様。どっちで呼ばれるのがいいのかしら?」
「知らん!」
騒がしくするアリーゼに輝夜はうんざりとした顔をしながらも、ここにいるのがアリーゼだけで良かったと安堵する。
輝夜が今居る場所は、アストレア・ファミリアの拠点である星屑の庭。
他のメンバーであるライラやリュー、ベルなどはパトロールまたはダンジョンへ。我らが主神であるアストレアはガネーシャが開くパーティーに参加するため留守にしている。そのためこの場にいるのは昼食を取っているアリーゼと輝夜のみなのだ。
「まぁ、輝夜がルシファーのことが好きなことは置いとくとしても」
「おい」
「今朝は驚いたわ、朝食中に【
「よほどルシファーの言葉が刺さったのだろう。聞けばしばらく酒類や宴の謹慎、
なるほどねぇー。と相槌を打つアリーゼはもし自分がその場に居たらどうしていたか考えるも、ルシファーと同じようにとはいかないがベルを侮辱したロキ・ファミリアには何か言っていたかもしれない。
「ルシファー・クラネル。彼ってベルの二つ上、【剣姫】と同じ十六歳でしょ。それなのにレベル5、
「【猛者】ならもしかしたら行けるかもしれないが……」
輝夜の中でルシファー・クラネルやパンドラ・ファミリアの団員達がレベルを偽っているという考えは昨日のダンジョン探索と酒場の件でなくなってはいるが、それでもオラリオの外にゼウスやヘラファミリアが討伐出来なかった黒竜以外に強力なモンスターが居るのかと疑問に思うのは仕方がなかった。
それからもアリーゼと輝夜はルシファーやパンドラ・ファミリアの話題で盛り上がっていった。
神の宴。
下界にそれぞれ降り立った神々が顔を合わせるために設けた会合だ。その神が主催するのか日程はいつなのか、そのような決まりは全くもってない。
ただ宴をしたい神が行って、ただ宴に行きたい神が足を運ぶ。神達の気まぐれと奔放さの一面がここに示されていた。
そして、今回宴を開いたのは群衆の神であるガネーシャが馬鹿でかい肉声で宴の挨拶を行っていた。周囲の神々はお約束とばかりにガネーシャのスピーチを聞き流して、各々談話している。
その中でもガネーシャの話を聞くわけでも、他の神々と話すことなく部屋の隅のほうで壁に寄りかかって読書をする女神がいた。
ほとんどの神々は整った容姿をしているが、その女神は周りにいる神の中でも群を抜いて整っていた。まさに美の女神と言っても差し支えないほどに。
その女神が注目されている理由は他にもあるだろうが……
しかし、誰も彼女に話し掛ける神はいない。
逆にかなりの距離がある。まるで彼女を避けるかのように周りは、ぽっかりと大きな穴が開いていた。だが彼女はそんなこと気にしていないのか、本のページをめくる。
それから神の宴が始まって一時間が経とうした時、彼女に声をかける神物がいた。
「パンドラ」
ポニーテールにした長い銀の髪を揺らしながら読んでいた本のページから視線を上げると、目の前には来る予定の無かった神の宴に呼んだ正義の女神が微笑みながら立っていた。
「……アストレア。貴様、私をこのような場所に呼び出しておいて遅刻するとはどのような了見だ? 答えによっては……」
「ご、ごめんなさい。途中彼女に出会って……」
そう言ってアストレアが申し訳なさそうな顔をしながら視線を自身の斜め後ろにやる。パンドラもアストレアの向けた方へ視線をやると、そこには眼帯をつけた赤髪の美女が居た。
「ひ、久しぶりね、パンドラ。げ、元気にしてた、かしら」
今の姿を彼女の眷属や彼女を知る人間からすればきっと驚くだろう。それほどまでに酷くぎこちない笑みと挨拶をする鍛冶の女神、ヘファイストス。
そんなヘファイストスを視界に入れた瞬間、パンドラの顔から表情が消える。
冷酷な國の女王のようにいつも無表情であまり感情を露にしないあのパンドラが嫌悪感を隠そうともせずヘファイストスを睨みつける。
「チッ!」
嫌悪を一切隠そうともしない大きな舌打ちでパンドラはヘファイストスの挨拶を返した。
舌打ちは会場に大きく響き楽しく談笑していた神々は何事かと、何か面白い事でも起きたかと、野次を飛ばしてやろうと近くに寄って目を向けたほとんどの神が後悔し、心の中で早く誰か何とかしろと叫んだ。
ほとんどの神が固唾を飲んで静かに見守る中でパンドラが先に行動を起こした。
持っていた本を仕舞い、自身の黒いドレスの両裾を軽く持ち上げてから片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を曲げて深くお辞儀した。
「これはこれは、ヘファイストスお母様。まかさこんな場所でお会いできるとは、私のような愚娘の泥人形に何の御用でしょうか?」
誰がどう聞いても嫌味にしか聞こえない言葉に、ヘファイストスはせっかくアストレアに頼んで呼んできてもらったパンドラに何と声をかけていいか分からなくなってしまい、沈黙してしまう。
その姿にもう一度大きな舌打ちをしたパンドラは、視線をあっさりとヘファイストスから離して隣に立っているアストレアへと向ける。
「アストレア……貴様、嫌がらせの天才か? 我が夫の弟が所属しているからわざわざ足を運んだというのに、私を苛立たせ貶めるためだけにここに呼んだのか?」
「ち、違うわ! そんなつもりはないの!」
「なら私をそいつに合わせる以外にここに呼んだ理由を言え、言ってみろ」
パンドラの神威の混じった威圧に思わずヘファイストスとアストレアは萎縮してしまう。
それでも何とか震える唇でヘファイストスは言葉を紡ごうとしたその時、陽気な声が会場に響いた。
「おーい、パンドラー!」
「ヘスティア、か」
黒髪のツインテールと大きな胸を揺らしながらこちらに向かって走ってくるヘスティアに、パンドラは苛立ちと神威を何とか納める。
ヘスティアの登場に様子を見守っていた神たちは、心から彼女に感謝した。
神が嫌いなパンドラが心を許している数少ない神の中にヘスティアは入っており、殺伐としたこの空気をきっと何とかしてくれる、と。
「あれ、ヘファイストスにアストレア。もしかして取り込み中だったかい?」
「い、いえ、大丈夫よ」
「むしろ、少し助かったというか……」
「? そうだ、パンドラ。君にはお礼を言いたかったんだ?」
「お礼だと?」
「うん。君の所のカトル君やエッセル君にはボクの孤児院は結構助けられているからね」
嬉しそうに笑うヘスティアを見つめ、パンドラはカトルとエッセルという名前に昨日行ったファミリアの定例会議にて彼らの名前があがったことを思い出した。
シエテやソーンたちと同じそれぞれ十種の武器の最強の使い手というテーマをコンセプトに作り出された【閃耀の双剣】のカトルと【魔弾の射手】エッセルの二人が最近ダイダロスにある孤児院に通っており、自分たちが稼いだ金銭を寄付していると。
今のところ何の支障もないためスルーされていたが、まさかヘスティアが居たとは思わなかった。
「孤児院経営ということは、ファミリアがあるのか?」
「そうだよ! と言っても一人しか居なくてね、その子はカトル君とエッセル君が助けだしてくれてね! ……」
楽しそうに自分のファミリアや孤児院の子どもたちの話をするヘスティアにその場の空気は和んでいき、これはもう大丈夫だと安心した神たちは場を離れて近くの神と談笑を再開する。
「それで、ヘファイストスとアストレアはパンドラと何の話をしていたんだい?」
和んだ空気は再び、凍った。
安堵していたヘファイストスとアストレアに緊張が走り、思わずヘスティアを睨んでしまう。
「い、いえ、何でもないのよヘスティア!」
「そ、そうよ! ちょっとパンドラの所にいる【黒翼】についてね」
「それは、とても興味深い話ね」
慌てるヘファイストスとアストレアの言葉に反応したのは、ヘスティアでもパンドラでもない別の神だった。パンドラたちが声の方を向けば、そこには一人の女神が魅惑的な笑みを浮かべながら立っていた。
「……フレイヤ」
久しぶりねヘスティアにパンドラ、と彼女は微笑んだ。
男神たちの視線が誰一人例外なく彼女に注がれ、魅了されてしまう。容姿の優れた神の中で群を抜いて美しい彼女は、パンドラ並みまたはそれ以上に美しかった。
新雪を思わせる細かな白皙の肌。細長い手足に小振りで柔い臀部とその上に乗るくびれた腰は、直視することが理性に危うい。
黄金律という概念がここから摘出されたかのような、完璧なプロポーション。その美貌はもはや超越しているといっても過言ではないだろう。
美に魅入られた神、フレイヤがこちらに歩み寄って来た。
「ねぇ、私も混ぜてくれないかしら。【黒翼】、ルシファー・クラネルには少し興味があるの」
「黙れ、売女が。我が夫に手出しするな」
フレイヤの言葉にパンドラは睨みつけながら切り捨てる。
「あら怖いわね、別にいいじゃない。私だって気になるもの、オッタルを超えたルシファーにね」
「聞こえなかったか、黙れと言ったんだ」
「ちょ、ちょっとパンドラ! どうしてフレイヤをそんなに敵視するのさ」
何とかパンドラをなだめようとするヘスティアにヘファイストスとアストレアは、下界に降りてから初めて会うフレイヤに攻撃的なのか疑問に思った。
しかし、フレイヤにはわかった。パンドラの目が訴えているのだ。
貴様の視線に気づかないかと思っているのか、と。
つまりパンドラは、ルシファーに目をつけたフレイヤの視線に気が付いている。
何故気が付いたのかと、一瞬疑問に思うもパンドラに与えられた贈り物の一つを思い出して納得した。パンドラはフレイヤと同じ美の神であるアプロディーテからほんの少しだが美の権能がある。それを使って自分の視線に気が付いたのだろう。
一触即発、ピリピリとした空気が会場を支配する。
「やめーや。フレイヤ、パンドラ」
睨みあうフレイヤとパンドラに静かに声をかける神物が居た。
パンドラたちが視線を向けると、細身の黒いドレスを着た朱色の髪を持つ女神ロキが居た。
「ここはパーティー会場や。ドンパチするところやない」
「よくそんなことが言えたなロキ。貴様、自分の眷属がした行いを知った上でその言葉を吐いたのか?」
フレイヤだけではなくロキにも牙を向けるパンドラに、ヘスティアたちは顔を青ざめる。
元々娯楽を求めて下界に降り立った神たちは、色々な情報を手に入れる。特に面白そうな話題には敏感でパンドラとロキの間に何が起こったトラブルについても耳にしていた。
「……わかっとる、ウチが言えた義理じゃないってことは」
「なら黙っていろ、この痴女風情も貴様の眷属がした行為も私は許さない」
「そうだとしてもや!」
「いいだろう。我が夫の言葉を借りるなら、そう――――――そんなに死に急ぎたいか?」
空気が震え死んだ。
パンドラの放つ神威に近くに居たアストレアとヘファイストスは悪寒が走り、死の恐怖が襲う。
神威を放ちパンドラが虚空に手を翳すと、空間が歪み一本の魔槍が現れる。
その光景に近くにいたアストレアたちの脳裏に最悪な未来が描かれる。あの槍を神威を使わずにどうやって取りだしたかはわからないが、今のパンドラは確実にロキとフレイヤを殺しに掛かっている。
そんなパンドラにロキとフレイヤも神威を放とうとした時、一人の女神の声が響いた。
「何をする気だい、パンドラ?」
言葉を発したのはヘスティアだ。
ロキやフレイヤ。さらには同じオリュンポス系統に所属するヘファイストスやアストレアたちでさえ見たことも聞いたこともない真剣で威厳のある表情と声音。
「見てわからないのか、ヘスティア。今からそこにいる
「ならボク。否、ワタシは災厄の神パンドラ、貴様を神友として止めなければならない」
瞬間、パンドラとヘスティアの強烈な神威がぶつかりあった。
ヘスティアの結んであった髪飾りが吹き飛び 美しかった黒髪は燃え盛る炎のように赤い髪へとなり、青い瞳は緑色になる。変わったのは容姿だけではなく普段の明るく人懐っこい性格は鳴りを潜め、神のような威厳ある、まるで別神のような立ち振る舞いをする。
溶岩のように溢れ出る神威には、神聖なる炎が混じりヘスティアを包み込む。
対してパンドラもヘスティアに負けじと神威を放つ。
噴水のように溢れ出る神威には、あまりにも禍々しいオーラが混じりパンドラを包み込む。
どちらもギリギリ天界に送還されない程度には押さえてはいるが、すぐ近くにいるアストレアやヘファイストスなど誰も止めに入らない。否、止めたくても誰も止めに入れないのだ。
神威の量であればロキやフレイヤ、アストレアにヘファイストスも同じぐらい放出できる。なら何故止めに入れないのか、それは神威の質だ。
本来ヘスティアの神威はこの場に居るフレイヤやロキ、アストレアとは比べ物にならないほどに強力だ。ヘスティアは彼女たちが入ることが出来なかったオリュンポス十二神の玉座に座ることを許された存在だ。
その時点で、上三人は比べるに値しない。
では、ヘファイストスは? 彼女もヘスティアと同じくオリュンポス十二神の玉座に座ることを許された存在だ。ゼウスとヘラの間から産まれた彼女ならば神威の質も問題ないだろう。
ヘスティアが相手でなければ、の話だが。
天界や下界に置いて何かと馬鹿にされたり、揶揄われているヘスティアだが彼女は人間たちでいうところの王族にあたる。
クロノスとレアの娘にしてオリュンポスの三巨頭とオリュンポス系統の女王。ゼウス、ハデス、ポセイドン、ヘラ、デメテルの姉だ。いくらゼウスとヘラの娘とはいえど一歩届かない。故に彼女と同等に位置するのはクロノスやゼウス、ヘラなどの上位の神たちだ。
なら現在進行でヘスティアとバチバチになっているパンドラは?
ヘスティアと比べればパンドラは取るに足らない相手だ。天と地、王族と奴隷というぐらい差がある。だというのにヘスティアと渡り合えているのか。
それは、パンドラの出生に関係がある。
彼女は神プロメテウスが火を盗み人間に渡したことに怒ったゼウスが人類に災いをもたらす神を作るようにヘファイストスに命令して作られた泥人形だ。
そこにゼウスの話を聞いて人類に怒り抱く神、面白そうまたは暇つぶしに泥人形で遊ぼうとする神など様々な神々があらゆるモノをパンドラに送った。
ヘファイストスからは命と身体を。
アプロディーテからは男を苦悩させる魅力と美しい肉体。
アテナからは機織や女のすべき仕事の能力や知恵を。
アレスからはありとあらゆる武術と軍略を。
アルテミスからは狩猟の技術と知識を。
アポロンからは聞く者全てを惑わす美しい歌声を。
ヘルメスからは犬のように恥知らずで狡猾な心と話術を。
他にもエリスやニュクスなどなどから多くを貰った。さらにはモノを授けた神の神威をも受け取った。
つまりパンドラは最低でもオリュンポス十二神の玉座に座る半数以上の神、一人ひとりから少しだけ神威を手に入れてヘスティア同等の質と量の神威を手に入れている。
例えるならばヘスティアとういう
「ウェスタ、か。なら私も災厄を……展開しましょう。慈悲だ。頭を垂れよ。恐怖はない、希望もない、ただ罪人のように死ね」
魔槍を構え禍々しいオーラを纏わせるパンドラにヘスティアも負けずに聖火を燃やす。
今から始まれる
「……数少ない神友を殺すのは、私とて心が痛い。それに勝手なことをして夫に怒られるのは嫌だからな」
魔槍を消したパンドラは、妖しく微笑み言葉を紡ぐ。
「ヘスティア、貴様に免じてそこにいる塵芥共は殺さないで置いてやる。そして、アストレア」
「は、はい!」
「要件があるなら後日改めてしろ」
「わ、わかったわ」
「ではな」
踵を返したパンドラは出口に向かって歩き出し、パーティー会場から去ったことを確認した途端ヘスティアはその場にへたり込んだ。
「あぁ~、怖かった。久しぶりにパンドラが怒ったのを見たよ」
「ありがとね、ヘスティア」
「私からも、ありがとうヘスティア。ただでさえ私は嫌われているのに、アストレアに頼んで無理矢理会おうとしたから……ごめんなさい、アストレア」
「別に大丈夫よ」
「そうだぜ、ヘファイストス。あの子と仲良くなりたいのはわかるけど、ゆっくりでいいと思うぜ。ボクたちには沢山の時間があるんだから。あとフレイヤにロキ、あまりパンドラを怒らせないでくれよ」
「そうね……」
「えぇ、そうするわ……」
「けっ……ドチビに言われるのは癪やけど、了解や」
「じゃあ、明日もバイトがあるからボクはもう帰るよ。シャクティ君、例の件頼んだぜ」
ガネーシャ・ファミリアの団長に視線を送り、ヘスティアもパンドラと同じ出口に向かって歩き出す。
ヘスティアとパンドラが去った後もパーティーは続き、神々の中でパンドラは絶対に怒らせてはいけないこととヘスティアへの株が大きくあがったのだった。
四大天司の使徒登場はあり無し?
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あり
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なし
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それより他キャラを出してくれ!