日向家のある部屋
「好きだよ!ハナビ」
ボクはボクの膝元に頭を寄りかからせている彼女に向きながら言った。今、この部屋にはボクとハナビ以外は誰も居ない。そうでなければボクはこんな風にド直球に自分の気持ちを言葉に出す事はないからね。
「………///」
彼女の顔が見る見るうちに赤く染まっていくのが…いつ見ても可愛い。普段はいつも「好きって言って!」とか言ってくるけどボクが真面目な顔で言うと……少し恥ずかしがってしまう。恥ずかしいのなら要求しなければ良いのにと思うのはボクだけだろうか。まあ、可愛いから良いんだけどね。
「可愛いね」
「……………や…めて……た…えられ…ない」
途切れ途切れに言葉を発しているハナビはとても可愛い。普段はクールな感じなのにボクと一緒にいる時だけは甘えてくるところも可愛い。出会った時はお互いに恋心なんて微塵もなかったと思う。そんなボクたちは何で今のような感じになっているのかと言えば…紆余曲折があったのだ。そのことを話すのはまた次の機会にすることにしよう。
「…そう言えば…ナルトくんとヒナタさんは良い感じなんだよね?」
「うん。そろそろゴールインするんじゃないかなと私は思ってますよ」
遂にあの二人もゴールインをする時が来たか。ナルトくんとは彼が幼い頃からの知り合いで…ずっと見てきた。だからこそ、ゴールインをするんであれば嬉しい。そろそろナルトくんも身を固めた方が良い年になってきているしね。それをボクに言われたくないだろうけどね。ボクの方がナルトくんより年上だし、まだ結婚もしていないからね。
「そうか…それじゃ、そろそろ結婚の祝い品を何にするか考えておかないとだね。ハナビは何が良いと思う?」
ハナビを見ると頬をふくらませながら目で何かこちらに訴えかけている。
「どうしたの?ハナビ」
「今日は一週間振りに二人だけで会えたんだから姉さんとかの話はしなくても良いじゃないですか?」
ボクはこれでも上忍のなので長期任務が多かったりしてハナビと会う機会は少ない。長期任務の前にはいつもハナビに言うようにしているんだけど……言うと「その任務、私も一緒に行く!!!!」と言うので最近は手紙で知らせる事にしている。
「そうだね。それじゃ何かするかい?」
「ううん。私はアオイさんと一緒に居られればそれで良い」
「ボクもハナビと一緒に居られるだけでとても嬉しいよ」
ボクはハナビの頭に手をのせて優しく撫でた。
「やっぱりアオイさんは撫でるのが上手いよね。なんかコツでもあるの?」
「そんなのないよ。ボクは只、撫でているだけだよ」
ボクから言わせればハナビの髪の触り心地がとても良い。髪の一本、一本がとても綺麗。こんなことを言ったら変態見たいだけどね。
「それって無自覚ってことだよね。ぜ~~ったいに他の女の子に頭を撫でたりしちゃダメだからね!!」
そんなに念を押さなくてもボクは他の女の子の頭なんか撫でる機会はないと思うんだけど。普通の生活をしていたら人の頭を撫でる何てことはないと思うしね。
「大丈夫だよ。ハナビは心配しすぎだよ」
「だって!だって!!アオイさんは優しいから人にお願いをされたら断れなさそうだから心配なんだよね。変な女に引っ掛からないか」
「…そんなに心配しなくてもボクはハナビ以外のことを愛する事はないからね。心配しないでね」
今日もいつもと変わらぬような毎日を送っている。