アンカーワールドストーリー(仮) 作:立花アスカの偽猫
◆ ◆ ◆
アンカ
「はぁ、どうしましょう。ケチ王が仲間をどうするか聞くから、つい、勢いで自分でどうにかするって街に出たけど……」
アンカ
「……私、コミュ障なのよね。はぁ~、……取り敢えず仲間を見つけれそうな場所、ファンタジーものの定番と言えば酒場よね」
店員
「いらっしゃいませ~。おひとり様ですか?」
アンカ
「ぁ、その、……ひゃい(って、なんか思ってたのと違うんだけど!? あれあれ、仲間を紹介してくれる場所じゃないの???)」
店員
「では、席にご案内しますね」
アンカ
「ぁ、あの。その、……えと、仲間を探してて……」
店員
「お連れ様ですか? どのような方かお聞きしても?」
アンカ
「そ、その、えとえと、強そうな剣士? とか。すごい魔法を使える魔法使い? とか。あとは、傷を癒せる僧侶みたいな人、かな?」
店員
「う~ん、申し訳ございません。そのような三人組はいらっしゃってないみたいですね」
アンカ
「しょ、っ、そうですか(え、いないの? ……仕方ない、別の方法を考えましょう)えと、で、出直してきます」
店員
「あ、はい。ありがとうございました?」
アンカ
「ばぁ、緊張した。……う~ん、どうしよう。いっそのこと一人で旅に出るのもありかしら? でも、この世界のこととか全然知らないし、旅の心得なんて知らないわよ」
アンカ
「……まったく、なんでこんなことに。それもこれも、全部、アンカクレが役に立たないのが悪いのよ。女神があんなに言うから、アンカクレって言ったら即終了的なのかと思ってたのに。なによ、パ○ツを抜き取るって。バカなの? もしかして、あのケチ王の願望だったりしないわよね」
アンカ
「……人付き合いは苦手だけど、やっぱり仲間は必要よね。…………背に腹は代えられないし、頭を下げるのは癪だけど、もう一度王様に頼むしかないかしら」
……
…………
………………
王様
「……ふむ、仲間の当てが外れたか。それならばそなたの力になろう。どのような人材を求めておるのだ?」
アンカ
「えと、旅の役に立つ人?」
王様
「う~む、そのような漠然とした答えでは困るのだがなぁ。……ならば、女神ヤカさまから授かった力を使ってみるのはどうであろうか?」
アンカ
「アンカクレ、をですか?」
王様
「そうだ。先ほどは、その、なんらかの手違いがあったようだが、女神ヤカ様の力の一端であることに変わりはなかろう。であれば、真に魔王の討伐を望むもの、或いはそなたが必要としているものが自然と見つかるに違いない」
アンカ
「(一理ある、のかしら? でもなぁ。初手パ○ツだしなぁ……)では、一度だけ」
王様
「うむ、許可しよう」
アンカ
「(今度こそ、ほんとに頼むわよ!)【アンカクレ】!!!」
王様
「……」
アンカ
「……」
王様
「……なにも起こらぬな。そなたになにか変化はないか?」
アンカ
「えと、変化ではありませんが、頭の中に言葉が浮かびました。【野生の獣やモンスターと会話する魔法を開発する】【ミッシェル】と」
王様
「なに!? それはまことか!?」
騎士
「ミッシェル!? もしかして、あの幽霊騒動で有名なあのミッシェル!?」
騎士
「野生の獣やモンスターと会話する魔法を開発してるって言えば、あの魔法研究にしか興味がないミッシェルしかいないだろ」
騎士
「嘘だろ!? あの面倒くさがりな性格のせいで異臭騒ぎで問題になったあのミッシェルが!?」
アンカ
「(なんかすご~く嫌な予感がするんだけど。このざわめき方、絶対にろくな人物じゃないでしょ)」
王様
「う、うむ。だれか、ミッシェルに事情を説明した上でこの場に連れて参れ!」
騎士
「はっ!」
アンカ
「あの、王様。ミッシェルとはどのような人物で?」
王様
「うむぅ、ミッシェルはなぁ……。変わってはいるが、魔法使いとしての腕は優秀でな。能力だけで言えば、宮廷魔導士にもなれる人材ではあるのだ」
アンカ
「はぁ(いやいや!? 能力だけで言えばって、絶対に訳ありでしょ! いやよ、なんで異世界に来てまで人間関係に悩まないといけないのよ!?)」
ミッシェル
「……王様、お呼びでしょうか?」
王様
「おぉ、ミッシェル。息災、ではなさそうだが、思ったより元気そうでなによりだ」
ミッシェル
「……食事を無理やり取らされてますので。……研究の時間が減るからいらないって言ってるのに」
王様
「お、おう。相変わらずのようだな。ところで話は聞いているのであろう? どうか勇者アンカの仲間として、魔王討伐の旅に同行してはくれぬか?」
ミッシェル
「……研究の時間がなくなるからいやだけど、………………王命とあらば」
アンカ
「(ほんとに大丈夫なの、この人。薄汚い不摂生な格好してるし、年下っぽいのは辛うじて分かるけど、やせこけてて性別すら分からないし。ケチ王のいやがらせで、凄腕の魔法使いって嘘ついて、不要な人材を左遷しようとしてないわよね)えっと、よろしくお願いしますね」
ミッシェル
「……よろしく」
アンカ
「(ちょっとくそ女神! アンカクレなんて産廃じゃなくて、もっとマシな力よこしなさいよ!!!)」
王様
「う、うむ(本当に大丈夫であろうな、この勇者パーティで)ところで勇者アンカよ。そなたに折り入って頼みがあるのだが、聞いてはくれぬか?」
アンカ
「(今それ言う!? え、こんな不良在庫を押し付けておいて、もしかして恩を売ったとか考えてる? まじケチ王じゃない)は、はぁ。私で力になれることであれば」
王様
「そうか! 実はな。一月ほど前のことであるが、我が娘『アンジェリカ』が、魔王軍の手のものによって攫われてしまったのだ。それからというもの、軍から捜索隊を編成して行方を追っているのだが、魔王軍四天王の一人『右腕』の『ヴァンゲリス・フォルゴレオ』が関わっているということしか分からず、困っておったのだ」
アンカ
「(ぷぎゃー、ざまぁ。え、ケチ王もケチ王だけど、王国軍も無能なの??? てか、王女を攫われるって相当じゃない。いつでも王族を殺せるってアピールしてるようなものじゃない)お気持ちお察しします」
王様
「うむ。そこでだ。魔王討伐の旅をしている中で、四天王と対峙することもあろう。そのついでとは言わぬが、どうか我が娘『アンジェリカ』を救い出してはくれぬか?」
アンカ
「……(え、いやなんだけど。私には協力してくれないくせに力貸せってバカでしょ? てか、自分とこの軍でどうにかしないさいよ)」
王様
「もちろんただでとはいわぬ。娘を救出したあかつきには、褒美として余の出せる範囲ではあるが、そなたの望む額の報奨金を用意しよう。……くくくっ、なんなら娘を嫁にやってもいいぞ?」
アンカ
「(王様って、国のトップよね? つまり、ケチ王が出せる範囲ってことは、国家予選すべてってことでしょ?)かしこまりました! 私の出来る範囲で協力することを誓いましょう」
王様
「う、うむ。その言葉が聞けて余は満足だ。感謝するぞ、勇者アンカよ(……だが、娘を嫁に出すと冗談を言った瞬間に即答するとは驚いた。……同性婚は否定せぬが、やはり勇者さまは人間性に問題があるのかもしれぬな)」
アンカ
「(おっかね、おっかね。アンカクレで倒せる魔王以下の、四天王の一人を倒して姫を救出すればいいんでしょ。よゆーよゆー。これで魔王討伐が楽になるわ!)」
◇使用したプロット・設定◇
※『』は配信コメントから採用。【】は配信中の安価から採用
仲間のステータス
名前【ミッシェル】
性別『不詳(実は女性?)』
二つ名【野生の獣やモンスターと会話する魔法を開発する】
職業『魔法研究者』
性格『面倒くさがり』
容姿
『研究に没頭することが多く、見た目を気にしていないため不摂生』
『そのため男女の区別がつきづらい』
能力
・『魔力・ひらめき力』が高く、『筋力』が低い
・『魔法開発・研究』は得意だが、『掃除や料理など家事全般』は苦手
・その他
・『絵を描く』隠れた才能がある
設定
『野生の獣やモンスターと会話する魔法を開発している』
魔法・特技
・野生の獣やモンスターと会話する魔法『ケモリンガル』
パーティ加入時の台詞
『……よろしく』
サブストーリー
◆王様のお願い◆
魔王が率いる四天王の一人『右腕』の『ヴァンゲリス・フォルゴレオ』に攫われた王女『アンジェリカ』を救い出して欲しい。
現在、軍を編成して調査しているが、居場所すらも分からない。
もし無事に救出してくれたあかつきには、嫁に出してもいいとのこと。
・選択肢
・引き受ける:王様の好感度が上がった。王様は『喜ぶと同時に驚いた(嫁に出してもいいって冗談だったのに)』。
四天王『ヴァンゲリス・フォルゴレオ』
性別♂
説明
魔王軍の参謀であり、全属性の魔法を使うことが出来る。
恐ろしく頭が切れるため、参謀としてついているが、魔闘技も使うため、魔王以外には圧勝するほどの実力者である。
魔王には、幼い頃助けてもらったことに恩義を感じており、忠誠心は天元突破している。
王女『アンジェリカ』
設定
『ラスティア』王国の王女。