スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

101 / 129
遂に100話目に突入しました!

第1話を投稿してから約3年、間が空いてしまう事もありましたがこれまで読み続けてくれた読者の皆さん、本当にありがとうございます!

そして唐突ですが、今回で第7章は終了して次回からは第8章がスタートします。

7章がスタートしたのがおよそ半年前、これまでの章の中で一番長かったですね。

次回からは再上映が決まった神映画と呼ばれるあの物語へと突入します!




第100話 大切な人の指輪 宇宙怪盗復活! 後編

突然こうた達の元に齎された情報。それは惑星レインボーの指輪を宇宙マフィアのドン・オクトーが手に入れたというものだった。それを知ったユニは宇宙怪盗ブルーキャットとしてその指輪を奪おうと行動を開始する。そうしてドン・オクトーの宇宙船に潜入した彼女の前に星空警察のアン警部補が立ちはだかるが、ユニはそのアンを助けようと動いた結果2人ともドン・オクトーに捕まってしまう。

 

そうしてユニ達が捕まってしまった頃、こうた達はというと・・・・

 

「完全に見失っちゃったルン!」

 

「どこ行っちゃったんだろう」

 

こうた達は予め、この船から脱出する時の経路をここにやってきた時にユニと決めていたのだが、その待ち合わせ場所にいつまで経ってもユニが現れない事をみんな心配していた。

 

「もしかして捕まっちゃったんじゃ・・・・」

 

「その可能性はありますね」

 

えれなはユニがドン・オクトーに捕まってじったのではと推測するとまどかもその可能性があると感じていた。

 

「こうた、どうしよう」

 

「大丈夫だって、こういう時の為に・・・・」

 

ひかるがこうたに今後の相談をするとこうたが自身のスターカラーペンダントを取り出すとそのレーダーが何処かを示して反応していた。

 

「オヨッ!? レーダーが反応してるルン!?」

 

「どうして? もしかしてここにウルトラスターカラーペンがあるの!?」

 

「いいや。違うぜ」

 

「・・・・まさか!?」

 

ララがそれに驚き、えれなはこの船の何処かにウルトラスターカラーペンがあるのではと考えるがこうたはそれを否定した。それを聞いたまどかはみんなよりも先にその答えに辿り着き、こうたは口元に笑みを浮かべていた。

 

遡る事こうた達が星空界に来る直前の出来事だった。

 

「ユニ!」

 

「・・・・何よ」

 

こうたはみんなと別れて一人でロケットの隅で立ちながら目的地への到着を待っているユニの所へ来ていた。

 

「これを預けておこうと思ってな」

 

「ちょっと!? これって!?」

 

ユニはこうたが取り出した物を見て驚いた。何故ならそれはこうたが大切にしていたウルトラスターカラーペンの内の一本、ウルトラマンオーブのペンだったからだ。

 

「どういうつもり?」

 

「決まってるだろ? お前の事だからきっと無理してでも指輪を手に入れようとする筈だ。けどもしもの時にお前の居場所が分からないと不便だからこれを預けておく」

 

「成る程ね。つまり私が勝手に何処かへ行かないようにする為の目印ってわけ?」

 

「違う。ユニが危なくなった時に助けに行く為だ」

 

「っ!?」

 

こうたがペンを預けようとしているのはいざという時に自分を助ける為だと聞いてユニは驚いた。

 

「どうして? 貴方も本当はこんなやり方は反対なんでしょ? なのにどうしてそんな私に大事なペンを預けられるの?」

 

「ハァ・・・・何度も言わせるなよ。前にも言ったろ? ユニは俺達の大切な仲間だ。だから助けるのは当たり前だろ。その気持ちは今も、そしてこれからも変わらない。まぁ今はただの御守りだと思って預かっておいてくれ。じゃあな」

 

「ちょっ、ちょっと!?」

 

そう言ってこうたは強引にペンをユニの右手に握らせると一人でひかる達の所へ戻って行った。

 

「全く、相変わらずお節介な奴ニャン」

 

そう言いながらもユニはこうたから預かったオーブのペンを胸元付近で両手を使ってギュッと握りしめていた。

 

 

 

そして現在に戻り、捕まっているユニもまたその時の事を思い出していた。ユニ達がいる場所は左右にマグマの水槽があり、その上には複数の鎖が吊るしてあっていかにも拷問室って感じの部屋の中央にある2本の柱に2人はそれぞれロープで縛られて拘束されていた。

 

「本官が捕まるなんて情けないであります。これから沢山正義の為に活躍する予定だったのに〜〜っ!」

 

アンは目に涙を浮かべながら捕まっている現状にショックを受けて弱音を吐いていた。

 

「正義ね・・・・」

 

「何であります?」

 

「別に」

 

ユニの呟きにアンが反応するがユニはそれを無視する様な形でそっぽ向いた。

 

「あっ、お礼を言い忘れていたであります」

 

「えっ?」

 

「さっきは本官を助けに戻って来てくれてありがとうであります。・・・・なんだか聞いてた印象と違うであります」

 

「でしょうね」

 

「・・・・折角なので言わせてもらうであります!」

 

「ん?」

 

アンが面と向かってユニに何かを伝えようとするのを聞いていたユニは先程までそっぽ向いていたが再びアンの方を見た。

 

「盗みは良くないでありますよ。騙されたり、自分の物を取られた人の気持ちを考えるであります!」

 

「っ!?」

 

それを聞いた時、ユニはロケットでひかる達に盗みを否定された時の事を思い出した。

 

「・・・・それは貴女も一緒でしょ?」

 

「えっ?」

 

「ここでスパイしてたんでしょ? 正義の為なら変装して騙しても良いの?理由があれば何をしても良いんならそんなの誰にでもあるんじゃない?」

 

「そ、それは・・・・」

 

アンはユニから任務とはいえ、正義と為なら誰かを騙して良いのかと言われて言い返す事が出来ず戸惑っていた。 

 

「・・・・今のは忘れて。自分に行った様な物だから・・・・」

 

「・・・・ブルーキャットには悪い事をする理由、あるでありますか?」

 

「さぁね・・・・でも・・・・」

 

「ん?」

 

ユニはその時、頭の中でこれまでのこうたの姿を思い出していた。

 

「彼ならきっと、もっと違ったやり方で解決してたかもしれないわね」

 

「彼って、一体誰・・・・『ピピピピ・・・・』・・・・あっ!」

 

会話している最中に2人が隔離されている部屋の扉のロックが解除された。

 

「お仕置きの時間かしらね?」

 

そして扉がゆっくりと左右に開いていくとアンはこれから自分はどうなってしまうのかとビクビクしていた。

扉が完全に開ききるとそこにはユニがよく知る人物達が立っていた。

 

「待たせたな」

 

「ユニ!」

 

「無事!」

 

そこにはペンダントの反応を頼りにやって来たこうた達がいて、こうた、ひかる、えれながユニに声をかけると声をかけられたユニもまさかこのタイミングでみんなが来るとは思っていなかったので驚いていた。

 

「・・・・遅いニャン」

 

しかしユニは全く驚いていない風に振る舞うと既に解いていたがそのままにしていたロープを床に落とした。   

 

「あっ! ええっ!?」

 

「あれだけお喋りする時間があればこれくらいわけないわ」

 

アンはユニがあっさり縄を解いていた事に驚いていた。

それからアンの拘束も解くとみんなで一緒に逃げる為に宇宙船内の廊下を走っていた。

 

「星空警察のお巡りさん!? かっちょいい〜〜っ!」

 

「お巡りさんじゃなくて警部補であります!」

 

「逃さんぞ! 仲間がいたとはな」

 

ひかるがアンに対して目をキラキラさせながら走っていると彼女達の行手をドン・オクトーとその部下達が塞いでいた。

 

「まぁね」

 

「おのれ・・・・この指輪は俺が金と力でぶんどった物だ! それを奪おうとする奴は全員お仕置きだ!」

 

ドン・オクトーの怒りの感情に反応して指輪の石が赤く光り輝いていた。

 

「その意気よ」

 

「テンジョウ!?」

 

そこへ宇宙船に侵入していたテンジョウとノットレイ達が姿を現した。

 

「煽れ団扇よ! 膨れろ! 歪んだイマジネーション!」

 

テンジョウが持つ団扇から歪んだイマジネーションがドン・オクトーに注がれるとドン・オクトーはノットレイが着ているのと同じスーツを着たかの様な巨大ノットレイになってしまった。

 

「さぁ、プリキュアを倒すのよ!」

 

「ノットレーイ!」

 

「お静まりください!」

 

「茹で蛸になってしまいます!」

 

「ノットレーイ!」

 

『うわああああっ!』 

 

ドン・オクトーの部下達が何とか彼を静めようと呼びかけるが歪んだイマジネーションの力が含まれた墨を吐き出すとそれを受けた部下達が流されていった。

 

「手当たり次第でプルンス!」

 

「止めなきゃ!」

 

「ルン!」

 

ひかるとララの意思に賛同するかの様に他のメンバー達も自身のペンを取り出した。

 

 

 

『スターカラーペンダント!カラーチャージ!』

 

『キラめく~星の力で~!憧れの~私描くよ~!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『スター☆トゥインクル〜!スター☆トゥインクルプリキュア~~!』

 

 

「宇宙(そら)に輝く〜キラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねく〜ミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月明かり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

「光輝く聖なる宇宙!キュアスペース!」

 

 

『スター☆トゥインクルプリキュア!!』

 

 

 

「プリキュア!? 星空界を救う為に戦っていると噂の、ブルーキャットが!?」

 

アンは自身が捕まえようとしていた相手が実は星空界を救う為に戦っている存在だと知ってとても驚いていた。

 

「ノットレーイ!」

 

巨大ノットレイは自身の足を伸ばしてプリキュア達を捕まえようとするが全員ジャンプしてそれを回避する。

 

しかし、8本の足が凄い勢いで襲ってくるので全員回避するので精一杯だった。

 

「凄い手数です!」

 

「ハアッ!」

 

セレーネに迫って来た足をソレイユが蹴り飛ばした事でセレーネは守られた。

 

「俺に任せろ! ウルトラスターカラーペン・ジード! ウルトラカラーチャージ!!」

 

するとスペースは一旦巨大ノットレイから距離を取り、ジードのペンを使ってキュアスペースジードに変身するとそのままジードライザーとライザー、そして2本のウルトラカプセルを出現させた。

 

「融合!」

 

スペースがカプセルを起動するとそこから右手を頭上に翳したウルトラマンヒカリが現れて、そのカプセルをライザーにセットした。

 

「アイゴー!」

 

そしてもう一つのカプセルも起動するとそこからウルトラマンコスモスも左手を頭上に翳して現れるとそのカプセルもライザーにセットしてジードライザーを起動した。

 

「ヒアウィーゴー !」

 

そしてスペースは右手に持ったジードライザーでカプセルをセットしたライザーをリードしてジードライザーにそのウルトラマン達の力を送った。

 

『フュージョンライズ』

 

「見せるぜ! 衝撃!!」

 

そしてスペースはジードライザーを頭上に掲げるとそれを胸元の位置に持ってきた。

 

「ジード!」

 

『ウルトラマンヒカリ! ウルトラマンコスモス! キュアスペースジード・アクロスマッシャー!』

 

 

スペースはキュアスペースジード・アクロスマッシャーに変身すると両手に光のエネルギーを集め始めた。

 

「プリキュア・スマッシュムーンヒーリング!!」

 

スペースは両手から興奮抑制効果のある鎮静化光線【スマッシュムーンヒーリング】を放ち、これで巨大ノットレイを大人しくさせようとしたが、巨大ノットレイは全身から歪んだイマジネーションを放出する事でそれを跳ね除けてしまった。

 

「ダメか・・・・だったら、スマッシュビームブレード!!」

 

スペースは右手首から光の剣を出現させるとスペースは高速で移動しながらその剣で巨大ノットレイを攻撃した。

 

「ルン? オヨ〜ッ!」

 

そんな中で巨大ノットレイの足による攻撃を受けてしまったミルキーが高く飛ばされてしまった。

 

「あっ!」

 

それに気づいたコスモがジャンプしてミルキーが背中から壁に激突する前にミルキーと壁の間に割り込んで受け止める事でそれを防いだ。

 

「油断しないの!」

 

「ルン!」

 

しかし、2人が話している隙に巨大ノットレイは自身の足をコスモの足に絡ませて彼女を地面に向かって投げ飛ばした。

 

「うわああああっ!」

 

「コスモ!?」

 

「あらあらお優しい事。でも、甘いわね」

 

「っ!」

 

「バケニャーンの時は食えない相手だったけど、プリキュアといる内に弱くなったんじゃない?」

 

「くっ!」

 

「アッハハハハハハ!」

 

コスモはテンジョウに笑われてとても悔しそうにしていた。

 

ドカーン!

 

「ノットレーイ」

 

「何っ!?」

 

すると巨大ノットレイの顔に何かが直撃して爆発が起こった。テンジョウが攻撃してきた方向を慌てて向くとそこにはジードクローを右手に構えて【クローカッティング】を放ったスペースの姿があった。

 

「キュアスペース・・・・」

 

「笑ってんじゃねぇよ・・・・」

 

「何ですって?」

 

「アンタみたいに、自分さえ良ければそれで良いと思ってる奴が、コスモの優しさを否定してんじゃねえよ!」

 

スペースは昂った感情に身を任せて、新たに具現化された2本のカプセルを起動させた。

 

「融合!」

 

スペースがカプセルを起動するとそこから右手を頭上に翳したウルトラマンベリアルが現れてそのカプセルをライザーにセットする。

 

「アイゴー!」

 

そしてもう一つのカプセルも起動するとそこからウルトラマンキングも右手を頭上に翳して現れてカプセルをライザーにセットしてジードライザーを起動する。

 

「ヒアウィーゴー !」

 

そしてスペースは右手に持ったジードライザーでカプセルをセットしたライザーをリードしてジードライザーにそのウルトラマン達の力を送った。

 

「ハッ!」

 

『ウルトラマンベリアル! ウルトラマンキング! 我、王の名の下に!」

 

スペースがカプセルの力が溜まったジードライザーのトリガーを押すとキングソードが具現化されてスペースがそれを掴んだ直後にライザーにセットされていたウルトラマンキングのカプセルが飛び出してスペースがそれをキャッチするとカプセルをそのままキングソードにセットする。

 

『ウルトラマンキング!』

 

「変えるぜ! 運命!!」

 

『ジュワッ!』

 

「ハッ! ジーーーーーード!」

 

『キュアスペースジード・ロイヤルメガマスター!!』

 

スペースは杖モードのキングソードを右手に持ち、背中のマントを風で靡かせながらテンジョウと巨大ノットレイを睨みつけていた。

 

「あら? 今回の姿は随分と派手ね。やっておしまい!」

 

「ノットレーイ!」

 

巨大ノットレイは複数の足を同時に使ってスペースを攻撃した。

 

『ウルトラセブン』

 

「ハッ!」

 

スペースはキングソードにウルトラセブンのカプセルを装填するとウルトラセブンの幻影が現れてキングソードの剣先にエネルギーが収束されていった。

 

「プリキュア・スラッガースパーク!!」

 

スペースは剣モードのキングソードからアイスラッガーの形をした回転する電撃刃を飛ばす【スラッガースパーク】で巨大ノットレイの向かってくる足を全て切り落とした。

 

「ノットレーイ!」

 

「キャッ!」

 

巨大ノットレイはそれを猛烈に痛がってジタバタしているとテンジョウはそれによって振り落とされてしまった。

 

しかし、それによって巨大ノットレイの矛先は完全にスペースの方へと向くと巨大ノットレイは残りの足全てを使ってスペースを攻撃してきた。

 

『ウルトラマンエース』

 

「ハッ!」

 

今度はキングソードにウルトラマンエースのカプセルを装填すると今度はウルトラマンエースの幻影が現れて再びキングソードの剣先にエネルギーが収束された。

 

「プリキュア・バーチカルスパーク!!」

 

今度はエースの力が宿った剣モードのキングソードからバーチカルギロチン状の刃を飛ばし、敵を切り裂く【バーチカルスパーク】を上手く刃を横向きにして放った事で残りの足を全て切り落とした。

 

「ノットレーイ」

 

「チッ!そんな奴は後回しにして先に弱い奴からやっておしまい!」

 

「ノットレーイ!」

 

テンジョウの指示で巨大ノットレイはコスモに狙いを変更して口から歪んだイマジネーションの力を含んだ墨を放ち、動けなかったコスモを目を瞑って攻撃が来るのを待っていたがその攻撃はスターが星形のエネルギーで作ったバリアで防いだ。

 

「優しくて、何がいけないの!」

 

「っ!」

 

「ハアーッ! ルン!」

 

そこへすかさずミルキーが電撃を放って巨大ノットレイを攻撃した。

 

「貴女達が気づいてないだけルン!」

 

「コスモはね、誰よりも他人を思いやる心を持ってる!」

 

そこへソレイユが走りながら右足に炎の力を蓄えてそのまま巨大ノットレイを蹴り飛ばした。

 

「素直じゃないけどね」

 

「はぁ?」

 

「本音を言うのが人より少し苦手なだけです!」

 

ソレイユに素直じゃないと言われて少しだが怒りを覚えたコスモだがセレーネにも矢を放ちながら自分の事を言われて少し動揺していた。

 

「ちょっと・・・・」

 

「とにかくコスモは誰よりも優しくてとっても、とーっても良い子なんだぁ!」

 

そしてスターが右手に星形のエネルギーを集めた拳で巨大ノットレイを殴るとそれを受けた巨大ノットレイは仰向けに倒れた。

 

「ニャン////」

 

それを聞いていたコスモは顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。

 

「つまりはそういう事さ」

 

そこへスペースがコスモの所へゆっくりと歩きながら近づいてきていた。

 

「誰も優しさが弱さだとは思ってない。優しいからこそ、他人を思いやれて、その人達の為に頑張れる。その思いが、その心が、俺達に勇気を与えてくれる。自分を強くしてくれる。だからコスモは何も間違ってない」

 

「スペース・・・・」

 

コスモは真っ直ぐスペースの瞳を見つめていた。

 

その光景を見ていたアンは何かを決意すると持っていた銃をテンジョウに向けて構えた。

 

「星空警察であります!」

 

「あら? 警察が怪盗の味方をして良いのかしら?」

 

「っ! 良くはないでありますが、ブルーキャットは本官を助けてくれたであります。だから今だけは助けるであります! ビリビリビーム!」

 

「チッ!」

 

「ノットレレレレレ・・・・」

 

テンジョウの揺さぶりにも負けず、アンは自分の意思を貫きコスモを助ける為に行動して銃から放たれた電撃をテンジョウは避けるが巨大ノットレイはそれを受けて痺れていた。

 

「今であります!」

 

「貴女・・・・」

 

「コスモ」

 

「あっ」

 

するとコスモの目の前にスペース達が集まっていて、スペースは杖モードのキングソードを左手に持って右手をコスモに差し出した。

 

「全く、良くあんな恥ずかしい事言えるニャン・・・・・・・・ありがと」

 

「えっ?」

 

「何でもない。さぁ、行くニャン!」

 

スターはスペースの手を掴んで立ち上がったコスモが何て言ったのか聞き取れなかったがコスモの言葉にスター達は頷き、隣にいたスペースは微笑みながらコスモの事を見た。

 

「(どういたしまして)」

 

スペースは一番近くにいたからコスモが何と言ったのか聞こえていたのだ。

 

 

「みんなの想い、重ねるフワ!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ! キラキラ〜!」

 

『トゥインクル!』

 

「キラキラ〜!」

 

『トゥインクル!』

 

「フーーーワーーーッ!」

 

『イマジネーションの輝き! なりたい自分に!』

 

「星の力〜! 輝くフーーーワーーーッ!」

 

『想いを重ねて!』

 

『プリキュア・スタートゥインクル・・・・イマジネーション!!』

 

『ウルトラマンジャック』

 

「ハッ!」

 

スター達が技を放つ横でスペースはキングソードにウルトラマンジャックのカプセルを装填するとウルトラマンジャックの幻影が現れてキングソードの剣先にエネルギーが収束されていった。

 

「プリキュア・ランススパーク!!」

 

剣モードのキングソードからウルトランスの力を宿した光線【ランススパーク】が巨大ノットレイの身体を貫くとそこへスタートゥインクルイマジネーションが直撃して巨大ノットレイは浄化されて元に戻ったドン・オクトーが気絶した状態で倒れていた。

 

「くっ!」

 

テンジョウはすかさずノットレイ達と共に撤退した。

 

 

 

その後、ドン・オクトーが目を覚ますとユニは一人でドン・オクトーへと近づいて行った。

 

「ユニ!」

 

心配しているみんなの中でひかるがユニに声をかけるがユニはこちらを振り向く事なく歩き続けてドン・オクトーの目の前までたどり着くと真っ直ぐ彼の持つ指輪を見つめた。

 

そこへドン・オクトーの部下達が彼の周りに集まり再び指輪が取られない様に警戒していた。

 

しかしユニは何もせず、自身の変身を解いて元のレインボー星人としての姿を彼らに見せた。

 

「私はレインボー星人よ」

 

「っ!?」

 

「その指輪はオリーフィオ。私と星のみんなにとって一番大切な人が身に付けていた物。だから返して欲しいの。お金が必要ならすぐは無理でも必ず用意する!」

 

「その話を信じろというのか?」

 

「・・・・・・・・」

 

そう言われてユニは暗い表情を見せた。

 

「俺からもお願いします!」

 

『っ!?』

 

そこへこうたも声を出した事でその場にいたこうた以外の人達全員の視線がこうた一人に集中するとこうたはそんな事は気にせず歩き始めてユニの隣に並び立った。

 

「俺達は以前、惑星レインボーに行った事があります。だからこそ、あの星が今どんな状態か知ってるし、彼女がどんな思いでこれまでやってきたのか、少しは理解してるつもりです。だからと言って盗みが許されるわけじゃない。貴方にも嫌な思いをさせた事は謝ります。けど! そんな彼女が盗むのではなく、真っ直ぐ貴方と向き合ってお願いをしたその意思にだけでも応えてもらえませんか?」

 

そう言ってこうたはドン・オクトーに向かって真っ直ぐ頭を下げて再び周りの人達は驚いた。

 

『っ!?』

 

「その指輪はユニにとって本当に大切な物なんです!きっとその指輪には彼女と彼女の大切な人との思い出が沢山詰まっているんだと思います。だからどうか、どうかその指輪を彼女に返してあげてください! お願いします!」

 

「こうた・・・・」

 

こうたが隣で頭を下げて必死になって頼み込む姿にユニは驚いていた。

 

「・・・・付けてみろ」

 

ユニはドン・オクトーから指輪を付けてみろと言われて指輪を受け取るとその指輪をつけていたオリーフィオの事を思い出してしまった。その時の事を考えながら指輪を右手の薬指にはめる指輪の石が青く光り輝いた。

 

「ブルー、確か悲しみの色と言っていたな・・・・・・・・持っていけ」

 

「っ! ありがとう」

 

ユニが微笑みながらお礼を言うと後ろにいたひかる達や隣にいたこうたも嬉しそうに微笑んでいた。

 

「さっ、帰るわよ」

 

それからユニは香水で普段の姿に戻るとみんなに帰ろうと言った。

 

「待つであります!」

 

そんなユニの事をアンが止めた。

 

「何よ?」

 

「盗みの理由は何となくわかったでありますが、これまでの事は反省の形を示してもらわないと。まずは10年ほど本官とボランティアをするのはどうでありますか?」

 

「はぁ? ふふっ」

 

一瞬呆れた様な表情を見せたユニだったが、その後すぐにアンの肩に軽く触れた。

 

カチン!

 

「えっ?」

 

しかしアンの両手にはいつの間にかユニに取られていた彼女自身の手錠によって拘束されていた。

 

「あ〜っ! 本官の手錠で〜っ!」

 

「(まぁ、そうなるよな)」

 

こうたには当然ユニがそんな申し出を受ける事はないと分かっていた。

 

「ほら、行くわよ!」

 

「えっ? おいちょっ!」

 

ユニは隣にいたこうたの手を掴んで引っ張りながら走り出した。

 

「バイバイニャン!」

 

ユニはわざとらしくまるで悪戯した子供みたいに舌を出しながらウインクして走り去って行った。

 

「やっぱり怪盗は怪盗であります! 信じた本官が間違っていたでありま〜す!」

 

そう言ってアンもユニの後を追いかけて行った。

 

ユニ達はロケットに乗ってドン・オクトーの宇宙船から離脱するとその後をアンが乗った星空警察の宇宙船が追いかけてきていた。

 

一行はフワのワープホールで振り切ろうとするが、アンの宇宙船も迷わずワープホールに飛び込んできて追いかけてきていた。

 

「このままだと追いつかれるルン!」

 

「ブースター点火!」

 

アンはスイッチを押してブースターを点火して更に宇宙船のスピードを上げた。

 

「待つでありま〜す! って、止まらないでありま〜す!」

 

そう言いながらアンの乗った宇宙船はロケットを追い越して先に行ってしまった。

 

「追い抜いて行ったでプルンス・・・・」

 

「もしかしてあの人、結構ドジだったりして」

 

「それ、私も思ったわ」

 

こうたの意見に隣に座っていたユニも賛同した。

 

それからユニ達もワープホールを通過して地球が見える起動上へと戻って来た。

 

「ユニ、怪盗は続けるルン?」

 

ユニが地球を見ながら何かを考えているとララはみんなが思っているであろう事を代表してユニに聞いた。

 

「そうね。惑星レインボーの宝を取り戻すまで止めるわけにはいかない。けど、みんなを悲しませる様な事はしないわ」

 

「ユニ・・・・」

 

「うん!」

 

ユニの自分達の事を考えての気持ちにララやひかる、そして他のメンバーも嬉しそうにしていた。

 

「(ん? あれは・・・・)」

 

そんな中でこうたはユニが付けていた指輪が黄色く光っている事に気づいた。

 

「(黄色、イエローは確か【喜びの色】だったか? そっか・・・・)」

 

こうたはその輝きを見て彼女が自身の事を思ってくれるこうた達の気持ちを嬉しく思っているのだと判断して、こうた自身もそれが嬉しかった。

 

 

ロケットを地上へ着陸させるともう時刻は夕方という事でみんなそれぞれ家に帰る事になり、こうた達も家に帰って夕飯を食べ終えるとお風呂に入った後に白い長袖に赤い長ズボンのパジャマを着たこうたは部屋に戻って学校がある明日の準備をしていた。

 

コンコン!

 

「ん? は〜い!」

 

こうたは部屋の扉からノックの音が聞こえたので扉を開けるとそこには上下同じ水色の長袖長ズボンのパジャマを着たユニが扉の前に立っていた。

 

「ユニ? どうかしたのか?」

 

「ちょっと、話があって・・・・良いかしら?」

 

「えっ? あぁ」

 

こうたはユニを部屋の中に入れるとお互いにベッドを椅子代わりにして並んで座った。

 

「はいこれ。確かに返したわよ」

 

「あぁ。サンキュー」

 

ユニはこうたが預けていたオーブのウルトラスターカラーペンをこうたに返した。

 

「それと今日の事、まだお礼言えてなかったから・・・・」

 

「お礼?」

 

「えぇ。私が指輪を返してもらう様にお願いした時、貴方も頭を下げて頼んでくれたでしょ? だからそのお礼を言いたかったのよ。私の為、そしてオリーフィオの為に頭を下げてくれて・・・・ありがとう」

 

ユニはベッドの上に座って状態で上半身だけ自身の右側にいるこうたの方を向きながら頭を下げてお礼を伝えた。

 

「ちょっ!? 良いってそんなの! 俺はただ自分がそうしたいからそうしただけで、別にユニが頭を下げる必要なんてないって!」

 

「そうよね。貴方ならそう言うと思ってたわ。けどこれが私の素直な気持ち、みんなは私が素直じゃないって言ってたけど、何故かしら? こうたにだけは素直に自分の気持ちを伝えられるのよね」

 

「う〜ん。俺そんなユニに特別な事したっけか?」

 

「全く、ホントに鈍いんだから。ちょっとあっち向きなさい!」

 

「ん? あぁ・・・・」

 

こうたはユニが正面を向いてる様に指をさしていたので言われた通り正面を向いてるとユニは自身の顔をこうたに近づけた。

 

そして・・・・

 

 

 

 

 

チュッ!

 

 

「っ!?」

 

こうたは自身の左頬に何か柔らかい感触を感じると慌てて左頬を押さえながら距離をとった。

 

「えっ? えっ?」

 

「フフッ、私は宇宙怪盗よ。欲しいものは必ず手に入れる主義なの。だから、覚悟しておきなさい!それじゃ、おやすみニャン」

 

そう言い残してユニはこうたの部屋を後にした。

 

「・・・・・・・・マジ?」

 

こうしてこうたはユニが自分に好意を寄せている事に気づかされるのであった。

 

一方、自分の部屋に戻ったユニは部屋の扉を閉めるとそのまま真っ直ぐ自身が使っているベッドの上にダイブして顔を枕に埋めた。

 

「(・・・・っ//// もう! 何やってるのよ私・・・・っ////)」

 

こうたが余りに鈍いのでそれにイラついたユニはその場の勢いでこうたの頬にキスした事が後になって凄く恥ずかしくなってしまい顔を真っ赤にして枕に顔を埋めた。

 

こうしてお互いがお互いの事を思いながら今日という日は終わりを迎えるのであった。

 

 

 

To Be Continued

 

 

 

 

 

 

次回から新章がスタートします。

その予告をどうぞ!

 

 

 

 

 

         新章予告⑦

 

 

突然降り注いだ流星群?

 

それが全ての始まりだった。

 

『これは一体・・・・』

 

『きっとUMAだよ!』

 

ひかるとララが出会ったのは星の形をした謎の生命体、ひかるはその存在をUMAと呼ぶ事にした。

 

『世界の不思議スポットへGO!』

 

ひかる達はUMAが持つ不思議な力を借りて世界各地の不思議スポットを巡る旅を始めた。それによってひかるとララはUMAとより一層仲良くなっていった。

 

しかしそのUMAを狙って宇宙ハンター達が地球にやって来た。

 

『さぁ、そいつを渡せ!』

 

何故宇宙ハンター達はUMAを狙うのか?

 

UMAに隠された秘密とは?

 

『2人とも行って!』

 

『ここからじゃ声は届かない。直接あの子に呼びかけるの』

 

『それが出来るのはお2人だけです!』

 

『道は俺達が作る。2人の思いをあの子に伝えるんだ!』

 

『行こう!』

 

『ルン!』

 

ソレイユ、セレーネ、コスモ、スペースの後押しを受けたスターとミルキーはUMAに思いを伝える事が出来るのか?

 

 

 

 

『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

 

第8章 星のうたに想いをこめて編

 

 

お楽しみ!

 

 

 

 




         次回予告


突然宇宙から降り注いだ流星群の様な星の大群

こうた達3年生が沖縄へ修学旅行へ行っている間にひかるとララは謎の生命体と出会う。

その出会いが2人に齎すものとは?


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第101話 キラやば〜っ⭐︎! 宇宙(そら)からUMAがやってきた!

次回もお楽しみ!


※もしよろしければ、お気に入り登録や評価をお願いします。
感想やコメントがあれば送って下さい。
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。