スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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皆さんお久しぶりです。
今回の話ですが色々と情報量が多い為いつもより長い話になってしまいましたが最後までお付き合いいただけたらと思います。

それと今日はキュアセレーネことまどかさんのお誕生日だそうです。

まどかさんお誕生日おめでとうございます!


第120話 宇宙の進化

ひかる達は戦いの末にハノンと和解して、こうたもゼロから課せられた最後の試練に挑んでいた。

 

 

「兄さん」

 

「戻ったかハノン」

 

ハノンはひかる達と別れた後すぐに兄サガークのいる宇宙船のブリッジへと戻っていた。

 

「どうだった? 残りのプリキュアの力は手に入ったか?」

 

「その事なんだけど。あの子達と手を組まない?」

 

「なに?」

 

「あの子達は私達がこれまで出会ってきた様な力に溺れた奴らとは違う。私達と同じ様に宇宙の平和の為に頑張ってる子達なの。だから 「うるさい!」 っ!?」

 

ハノンの話を聞いていたサガークはいきなり怒り出してハノンを黙らせた。

 

「そうやって俺達を騙そうとしているに違いない。まさかお前がそんな簡単な嘘に騙される程バカだったとは思わなかったぞ!」

 

「兄さん!? 違うわ! あの子達はそんな子達じゃ「くどい!」 キャッ!」

 

ハノンは何とか兄を説得しようと試みるが全く聞き入れてもらえず突き飛ばされてしまう。

 

「お前を信じた俺がバカだった。もういい! ソイツらの力は俺が直接奪う! 俺の妹を騙そうとした罪、奴らの力を奪う事で償ってもらう!」

 

「に、兄さん!? 待って!」

 

そう言い残してサガークは翌日の出撃に備えての準備をする為に宇宙船のブリッジを後にした。

 

「兄さん。一体どうしちゃったの?」

 

それを見送る事しか出来なかったハノンは兄が自分の知る兄とはまるで別人の様になってしまった事に疑問を持っていた。

 

 

「くそっ! 見ていろプリキュア共! お前達の力は一つ残らず奪ってやる!」 

 

「・・・・・・・・」

 

そう言いながら廊下を歩くサガークの姿を黒いローブで顔や身体を隠した謎の人物が見ていたのであった。

 

 

 

 

 

 

ー光の国・ウルトラコロセウムー

 

「ワイドゼロショット!!」

 

「スペースレイ!!」

 

ウルトラコロセウムの一番大きな広場で戦うゼロとスペースの2人の技が中央で激突して互いの力は相殺されて爆発した。

 

「シェアアアアアッ!」

 

「ハァーーーーッ!」

 

その直後に爆風などものともせず2人は中央に突っ込んでいき再び格闘戦を始めた。

 

「やってるな」

 

「あっ、ヒカリさん!」

 

「どうも」

 

そこへM78星雲の宇宙科学技術局に所属する研究者でもある【ウルトラマンヒカリ】がやって来ると彼のお世話になっているジードとビクトリーがすぐに挨拶した。

 

「どうしてここに?」

 

「なに、彼から預かっていたペンを返すのとゼロから頼まれた"ある物"を持ってきたんだよ」

 

「ある物?」

 

「あぁ。だがそれはこの戦いを見届けた後に渡すとしよう」

 

ジードの質問に対してヒカリがそう答えると彼らは再びゼロとスペースの戦いに集中した。

 

「ゼロツインシュート!!」

 

「くっ! ううっ・・・・だあああっ!」

 

スペースはゼロの光線を自身の力を限界まで付与して赤く光る両腕をクロスする事で防ぐと徐々に後ろへと押され始めるがクロスした両腕を使ってゼロの光線を弾き飛ばした。

しかしその直後にスペースは跪いてしまう。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・」

 

「へっ、やるじゃねぇか!」

 

勿論ゼロは手加減などせず全力でスペースと戦っている。しかしここまでスペースがついてこれているのは紛れもなく特訓のおかげでスペースがレベルアップしている証だ。

 

「で、どうだこうた。答えはみつかったか?」

 

「答え?」

 

『俺もコイツらもそれぞれの戦う理由がある。だが、お前にはそれがねぇ。だからこれから俺と戦いながらそれを見つけろ!』

 

「俺の、戦う理由・・・・」

 

スペースは戦う前にゼロに言われた事を思い出すと自分の戦う理由とは何なのかと考えるが全く思いつかなかった。

 

「すみません。色々考えたんですけど、俺には分からなくて・・・・」

 

「そうか、ならお前が始めてプリキュアに変身した時はどうだったんだ?」

 

「えっ?」

 

「そらっ!」

 

「うわっ!」

 

しかしゼロも会話だけに集中させる事はなく高速で移動して跪くスペースの前に立つとスペースの顔に膝蹴りをぶつけにいこうとしてスペースもそれを両腕を使ってガードするがそのまま後方へと吹き飛ばされて仰向けに倒れてしまう。

 

「お前が始めて変身した時はプリキュアの使命について何にも知らなかったんだろ? なら、その時は何を思って変身したんだ?」

 

「俺が、始めてプリキュアに変身した時・・・・」

 

『そんなの関係ない!フワは俺達の大切な友達だ!それをお前達の都合で利用するなんて、絶対にさせない! 俺達がフワを守る!』

 

「そうだ。俺はあの時、フワを守りたいと思ってプリキュアになった・・・・でも・・・・俺が、俺が本当に守りたいのは・・・・」

 

仰向けに倒れたままスペースは仲間達と過ごした過去の出来事を思い出していた。

 

 

 

 

「(ひかる・・・・)」

 

スペースはひかるの事を考えていると以前共に天体望遠鏡を使って天体観測をしていた時の事を思い出していた。

 

「キラやば〜っ☆ こうた見てみて!あの星スッゴくキラキラしてるよ!」

 

「どれどれ・・・・ホントだ。凄いなこれ」

 

「でしょ! でしょ! やっぱり星座って、宇宙ってイイね!」

 

「だな」

 

「・・・・ねぇ、こうた」

 

「ん?」

 

「私、この宇宙を、宇宙にいるみんなを守りたい! でもまた前みたいにみんなを困らせたり、迷惑をかけちゃったりするかもしれないけど・・・・それでも、私と一緒にいてくれる?」

 

「ひかる・・・・」

 

ひかるは真っ直ぐこうたの瞳を見つめてくるがこうたはそんな彼女の瞳から不安な気持ちを感じ取った。

 

「当たり前だろ。宇宙を守りたいって思う気持ちは俺もひかると同じだ。だから宇宙の平和を取り戻す為に一緒に頑張ろうぜ!」

 

「こうた・・・・うん!」

 

こうたの返事を聞いてひかるはとても嬉しそうにしていた。

 

 

 

 

「(ララ・・・・)」

 

続いてスペースはララとの出来事を思い出す中で彼女が行ったロケット中での機体のメンテナンスに自身が付き添った時の事を思い出していた。

 

「はいこれ」

 

「ありがとルン」

 

こうたがララにスパナを渡すとそれをララが受け取ってロケットのボディーの一部を外して露わになった配線部分の点検や調整をしていた。

 

「いつもこうやってメンテしてるのか?」

 

「ルン。いざという時にロケットが動かないなんて事になったら大変ルン。だからこうやって定敵的にメンテナンスしないとダメなんだルン」

 

「そっか、ララは凄いな」

 

「オヨ? いきなりどうしたルン?」

 

ララがメンテナンスをしている横でこうたは壁に背を預ける形でその場に座った。

 

「いやな。俺はロケットに関する知識は全然ないからそうやってロケットのメンテが出来るララが凄いなって思ってさ」

 

「それを言ったら私はこうたの方が凄いと思うルン」

 

「俺が?」

 

「ルン。こうたのいつも誰かの為に頑張ってる姿を見てると私もあんな風に誰かの為に何かしたいなって良く思うルン」

 

「そっか。でもララだって誰かの為に頑張ってるじゃないか」

 

「オヨ? 私が?」

 

「そうだよ。こうやって定期的にロケットのメンテをして俺達が安全に宇宙に行ける様に頑張ってるじゃないか。それってララも誰かの為に頑張れてるって事になるんじゃないのか?」

 

「私が、誰かの為に・・・・」

 

「あぁ」

 

「そっか・・・・こうた、ありがとルン! 私、頑張るルン!」

 

ララはこうたの言葉を聞いて元気になると気合いを入れてロケットのメンテナンスを再開した。

 

 

 

「(えれな・・・・)」

 

スペースがえれなの事を思い出しているとこうたとえれなが2人でえれなの家のお店の手伝いをしてる時の事を思い出した。

 

「「ありがとうございました!」」

 

「ふぅ〜、こうたお疲れ」

 

「えれなもな」

 

「ありがとね。こうたも色々忙しいのにお店の手伝いを引き受けてくれて」

 

「いや、これくらい俺よりも忙しいえれなやまどかに比べたらどおってことないさ」

 

「そうかな? でもありがとう・・・・あのさ」

 

「ん?」

 

「こうたはさ、進路はもう決めたの?」

 

「いやまだだ。多分地元の高校に進学するとは思うけど、その先の事はまだ何も決めてなくてさ。えれなはどうなんだ?」

 

「あたし? あたしもそうだね・・・・これだっていう進路は決めてないけど、やってみたい事はあるんだ」

 

「やってみたい事?」

 

こうたはえれながやってみたい事が何なのか気になった。

 

「うん。あたし、みんなを笑顔にできる仕事がしたい。プリキュアになって、ノットレイダーと戦って、宇宙で色んな人達に出会って、笑顔がどれだけ凄くて大切なものなのかって改めて実感した。だからさ! 1人でも多くの人を笑顔に出来る様なそんな仕事がしたいんだ!」

 

「そっか。えれならしいな」

 

「・・・・でもね、そんなあたしでいられたのはこうたのおかげなんだよ」

 

「俺?」

 

「そう。あたし達が小学生の頃、周りとの違いに悩んで独りだったあたしにこうたが声をかけてくれた。友達になってくれた。こうたがいたから今のあたしがある。だからこうた! あたしと友達になってくれて、ありがとう!」

 

えれなは両手を後ろに置いて振り向きながらこうたに笑顔でお礼を伝えるとそれを聞いたこうたもとても嬉しい気持ちになった。

 

 

 

「(まどか・・・・)」

 

スペースはまどかの事を考えていると休日に私服姿でまどかと2人で商店街に出かけた時の事を思い出した。

 

「見てくださいこうた君! このぬいぐるみとても可愛いですよ!」

 

「そうだな」

 

こうたとまどかは雑貨屋や本屋などの商店街のお店を2人で回った後に喫茶店に入ってテーブル席に互いが向かい合う形で座った。

 

「こうた君、今日はありがとうございます。おかげで色々な物を見て聞いて、知る事が出来ました!」

 

「どういたしまして」

 

「これも全てあの日わたくしを連れ出してくれたひかるや気を遣ってくれたこうた君達のおかげですね」

 

「そうか?」

 

「はい。あの日の事は昨日の事の様に覚えています。みなさんと一緒に回ったお店、共に食べたスタードーナツ。どれもこれまで味わった事のない体験と味でしたから」

 

「あの日はひかるがまどかを商店街に連れて行きたいって言い出して俺もそれに協力しただけだぞ」

 

「それでもです。わたくしはお父様から上に立つ者の責任について様々な事を教わってきました。ですが、皆さんの様な庶民的な考えについてはあまり教わってこなかったのでどれも新鮮で新しい事ばかりでわたくしが見ていた世界はどれだけ狭く小さかったのかと改めて実感しました」

 

「まどか・・・・」

 

「なので、これからもわたくしの知らない事をたくさん教えてくださいね。こうた君!」

 

「あぁ、勿論」

 

まどかはこうたに笑顔で話しかけると、その姿を見たこうたはこれまでのまどかとは違う香久矢家の人間としてじゃない【香久矢まどか】という1人の女の子としての姿を見た様な気がした。

 

 

 

「(フワ、プルンス・・・・)」

 

 

「できたフワ!」

 

「新作のプルンスタードーナツでプルンス!」

 

「おぉ!」

 

こうたがフワとプルンスの事を考えていると以前2人がロケットの中で作った新作のプルンスタードーナツの試食をこうたがした時の事を思い出していた。

 

「美味しそうだな」

 

「プルンスの自信作でプルンス!」

 

「フワもお手伝いしたフワ!」

 

「そっか、なら早速、いただきま〜す!」

 

そしてこうたはプルンスタードーナツにパクッと齧り付いた。

 

「どうでプルンス?」

 

「モグモグ・・・・ごくっ・・・・んんっ! 美味しい!」

 

「やったフワ!」

 

「良かったでプルンス!」

 

「ホントに美味しい。スタードーナツの味にもだいぶ近づいたんじゃないか?」

 

「フフッ、日頃の研究の成果でプルンスなぁ!」

 

新作ドーナツをこうたに褒められてフワとプルンスはとても嬉しそうにしていた。

 

「でもどうしたんだ? いきなり新作ドーナツ作りなんて」

 

「プルンス達はこうた達と一緒に戦う事は出来ないでプルンスからなぁ・・・・だから少しでもこうた達の役に立ちたいんでプルンス!」

 

「フワも、もっとみんなの役に立ちたいフワ!」

 

「プルンス、フワ・・・・」

 

「だからプルンス達なりに自分達に出来る事でみんなのサポートをしようと思ったんでプルンス!」

 

「それでドーナツ作りを?」

 

「そうでプルンス!」

 

「フワも頑張ったフワ!」

 

「そっか、2人ともありがとな」

 

こうたはプルンスとフワの気持ちを聞いて宇宙の為に頑張ってるのは自分達だけじゃないんだと改めて感じたのであった。

 

 

 

「(そして、ユニ・・・・)」

 

最後にスペースがユニの事を考えていると彼女と2人で夕飯の買い出しに商店街へ行った時の事を思い出していた。

 

「もう、どうして私が・・・・」

 

「そう言うなって。ここで買い物してかないと今日の夕飯抜きだぞ。ユニだってそれは困るだろ?」

 

2人は夕飯の食材を買いに商店街のスーパーに来ていた。

 

「そうだけど・・・・っ!?」

 

「ほら、とっとと買うもの買っちゃおうぜ・・・・ユニ?」

 

こうたはユニの声がしなくなったので振り返るとそこには瞳をキラキラさせながら魚売り場を見ているユニの姿があった。

 

「美味しそうニャン」

 

「ガクッ! ・・・・はいはい。今日のメニューの中に魚料理はないからまた今度な」

 

「ちょっ!? 離して! 少し!少しだけでいいから〜〜〜っ!」

 

こうたはユニの服の首根っこを掴んで強引に魚売り場から離れた。

 

「むぅ〜・・・・」

 

「いつまで怒ってるんだよ。仕方ないだろ? 頼まれた物の中に魚はなかったんだから」

 

「フン!」

 

「(ありゃ・・・・、完全に不貞腐れちゃった)」

 

こうたはどうすればユニの機嫌が直るかを考えていると広場にあるスタードーナツ売り場を見つけた。

 

「(そうだ!)・・・・なぁユニ。少しだけ寄り道してこうぜ」

 

「えっ? ちょっと!」

 

「こんにちは」

 

「あらこうた君いらっしゃい! そっちの子ははじめましてだね。もしかして彼女?」

 

「かっ////、彼女!? //// 」

 

ユニは自分がこうたの彼女かと聞かれて頬を赤く染めて照れていた。

 

「違いますよ。彼女は俺の友達です。彼女じゃないですよ」

 

「フン!」

 

「何で怒る?」

 

「知らない!」

 

「あらあら、青春してるわねぇ。良いわ! 今日は私がサービスしちゃう!」

 

「あ、ありがとうございます」

 

こうた達は店員のサービスでスタードーナツを2つゲットすると近くのベンチに並んで座った。

 

「もう、何やってるのよ」

 

「まぁそう言うなって。ほら、ユニも食べるだろ?」

 

「・・・・食べる」

 

そう言ってユニはこうたからスタードーナツを受け取ると早速食べた。

 

「んん〜〜っ! 美味しいニャン!」

 

「ふふっ」

 

「何よ?」

 

「いや、始めて会った頃より笑うようになったなって思ってさ」

 

「そう?」

 

「あぁ・・・・」

 

そう言ってこうたも自分の分のドーナツを食べ始めるとユニも残りの分を食べ始める。

 

「アハハハッ!」

 

「待て待てーーっ!」

 

するとその近くを子供達が追いかけっこしてはしゃいだり、複数の家族が楽しそうに歩いていた。

 

「・・・・平和ね」

 

「・・・・そうだな」

 

「これなんでしょ? 貴方が守りたかったものって」

 

「あぁ」

 

こうたとユニは自分達がこれまで守ってきたものが目の前に広がる景色なんだと感じていた。

 

「いつか、惑星レインボーもこんな風にみんなが笑顔で過ごせる星にしたいわね」

 

「【したい】じゃなくて【する】んだろ? 俺達で」

 

「・・・・えぇ。そうね」

 

この時、こうたとユニは改めて宇宙を、惑星レインボーを救おうと心に誓った。

 

 

 

 

「そうだ。俺は・・・・」

 

そしてスペースはゆっくりと立ち上がってゼロと向かい合う。

 

「俺はただ宇宙を守りたかったんじゃない。俺には一緒にいてくれる仲間がいる。そんなみんなの事が大切で、大好きだから守りたいと思ったんだ。でもそれだけじゃない」

 

スペースはこれまで様々な星で出会ったたくさんの人達の事を思い出していた。

 

「俺はこれまで色んな星に行って色々な人達に出会った。宇宙にはまだまだ俺の知らない星、知らない人達がいるのが凄いと思った。だからこそ、そんな宇宙の平和を乱す奴らが許せない! 俺は、この宇宙に生きるみんなに笑顔で、幸せでいてほしい!だから守る!」

 

スペースの思いが強くなるにつれて胸のペンダントが光り、彼の身体が赤い光に包まれていた。

 

「義務や使命じゃない。俺は、自分の意思で大好きなみんなを、みんなのいる宇宙を守りたいんだ!」

 

ピカーン!

 

『っ!?』

 

そしてスペースの足元に赤く光り輝く☆が現れるとスペースのペンダントや彼自身の身体も赤く輝き続けていた。

 

「何だ!?」

 

「凄く光ってますよ!」

 

この現象にロッソとグリージョが驚いていた。

 

「どうやらみつけたみたいだな。お前の答えを」

 

「はい!」

 

「ん? これは!?」

 

ゼロはそれがスペースの出した答えなのだと納得するとウルトラマンヒカリの手元にあった12本のペンも光ってその直後に勝手にスペースの頭上へと飛んでいった。

 

「何だ?」

 

するとスペースの足元で光る☆や彼自身から出ている光、そしてスペースの頭上にあるギンガ、ビクトリー、エックス、オーブ、ジード、ロッソ、ブル、グリージョ、タイガ、タイタス、フーマ、"そしてもう一本のペン"を合わせた計12本のペンが円を描くように回転する中心にそれぞれのペンの力とスペースから放たれる光のエネルギーが注がれていた。

 

「これってまるであの時と同じ」

 

スペースは以前12本のプリンセススターカラーペンが揃ってそのペンの力が集まってシャイニートゥインクルペンが誕生した時と同じ状況なのを思い出していた。

 

そして中央に集まった光は形を変えて片手剣サイズの赤いグリップに青い鍔、剣身の部分が金色になった剣が現れた。

 

※剣の形のイメージは【デート・ア・ライブ】に登場する【鏖殺公(サンダルフォン)が片手剣サイズまで小さくなったイメージです。】

 

「これは、剣? ・・・・ん?」

 

するとスペースは剣の金色の柄頭の部分に一本のペンが入っている事に気づいた。

 

「これって・・・・えっ?」

 

スペースがペンを抜くと虹色のスターカラーペンは剣と共に消えてしまった。

 

「消えた? 何で!?」

 

「それは君の想像力から生まれた物だ。君が望めばきっとまた現れるだろう」

 

剣が消えて驚くスペースにヒカリが話しかけながら近づいてきてその後ろから他のウルトラマン達もスペースに近づいてきた。

 

「貴方は?」

 

「はじめまして。私はウルトラマンヒカリ。この光の国で科学者をしている。ここへは君から預かっていたペンを返しにきたんだ。さぁ、受け取ってくれ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

事情を聞いたスペースはヒカリがその手に持っているウルトラスターカラーペンを受け取った。

 

「あれ?」

 

スペースは返してもらったペン達の中に見覚えのないペンが一本ある事に気づいた。

 

「これって、ゼロさん?」

 

「そうだ」

 

スペースが縦に赤と青のラインが交互に入っていてペン尻にある☆の中にゼロの姿が入ったペンの存在に気づくとゼロがそのペンの説明をしてくれた。

 

「そのペンには俺様の力が宿っている。お前が俺の修行をやり遂げたご褒美みたいなもんだ」

 

「ええっ!? ゼロさんのペンって、ゼロさんもペンを持ってたんですか?」

 

「いや、俺がヒカリに頼んで作ってもらったんだ」

 

「えっ? 作った?」

 

「こうた君。私からも君に渡したい物がある」

 

「これは?」

 

ヒカリがスペースに渡したのは何の色も力もないペン尻に☆がついた真っ白なスターカラーペンだった。

 

「今は何の力も持たないスターカラーペンだが、このペンに力を注ぎ込むと注ぎ込んだ相手の力を宿したペンへと生まれ変わるんだ」

 

「それじゃあこのゼロさんのペンって」

 

「あぁ。その真っ白なペンに予め俺の力を注ぎ込んだ結果、俺の力を宿したペンが生まれたってわけだ」

 

「マジですか・・・・」

 

スペースはウルトラマンの力を宿したペンを人為的に生み出してしまう科学力に驚きを隠せなかった。

 

「他にも同じペンを10本用意した。今後の君の戦いに役立ててくれ」

 

「そんな物をわざわざ、ありがとうございます。ヒカリさん!」

 

スペースは真っ白なスターカラーペンを10本受け取った。

 

「それとこれも持っていくといい」

 

「これは?」

 

するとヒカリは水色の丸いビー玉の様な宝石が付いた銀色の腕時計サイズのブレスレットをスペースに渡した。

 

「それは【アイテムブレスレット】。その名の通り様々なアイテムを収納できるブレスレットだ。君の持ってるウルトラスターカラーペンや私が渡したスターカラーペンはその中にしまっておくといい。それにブレスレットの宝石に触れながら取り出したい物を念じればそれが現れるようになっている。試しにやってみたらどうだ?」

 

「わかりました」

 

そう言われてスペースはアイテムブレスレットを右手首に装備して水色の宝石に触れるとその上に異空間の入口の様な空間が出現してその中に全てのペンを入れた。

 

「(ゼロさんのペン)」

 

再びブレスレットの宝石に触れながらゼロのペンの事を念じるとブレスレットの上にゼロのペンが出現してスペースはそのペンをキャッチする。

 

「凄い! 凄いです!」

 

「そのブレスレットだが、見た目は地球の装飾品と大差ないから普段から身につけていても問題ないだろう」

 

「そうですね。ヒカリさん。ありがとうございます!」

 

「何はともあれ、これで俺様との特訓は終わりだ。こうた、よく頑張ったな」

 

「ゼロさん・・・・ありがとうございました! 皆さんも、ありがとうございました!」

 

スペースはゼロや他のウルトラマン達にも頭を下げてお礼を伝えた。

 

「気にする事はない」

 

「俺達は同じ意志を持つ仲間だ。助け合うのは当たり前だろ」

 

「エックスさん。ヒカルさん・・・・」

 

スペースはエックスとギンガの言葉を聞いてとても嬉しくなった。

 

「それに、俺達からもお前に渡したいものがあるんだ」

 

「渡したい物?」

 

「あぁ。やるぞみんな!」

 

『おう(はい)!』

 

ギンガの掛け声と共にヒカリ以外のウルトラマン12人のカラータイマーが光り出すとそこからそれぞれのウルトラマンと同じ色の光の粒子が放出されてスペースの胸元のペンダントへと集まっていった。

 

「これは? 凄い! 力が、力が漲ってくる! ・・・・うおおおおおっ!」

 

ウルトラマン達の力を受けたスペースの身体が光り輝くと一瞬あたり一面がスペースから放たれた光に包まれた。

 

「くっ! これは!?」

 

ヒカリは眩しさに腕で目を隠して光が収まった時に目にしたものは・・・・

 

「何だ、これ・・・・」

 

そこには全身から水色のオーラを放ち、ピンク色だったペンダントはウルトラマン達のカラータイマーと同じ水色になり、白い半袖だった上着は青く染まり、上着の中に着ていた白い長袖の服はメインカラーが白なのは同じだが外側には袖に沿って縦に赤い太い線が入っていて、手には青いフィンガーレスグローブを着けている。長ズボンはメインカラーは灰色で股の内側に青、外側に赤になっていて、その青と赤の中心が灰色になっている長ズボンを履いている。

(下半身のイメージはウルトラマンダイナ・フラッシュタイプの下半身が一番近いと思います。)

 

 

「僕達の力の一部を直接君に渡した。だからこれまで以上に僕達が使える武器や姿、能力の全てを君も使える様になるし、わざわざペンを使わなくても僕達の力を直接纏える様になったはずだ」

 

「ええっ!?」

 

スペースは大地から受けた説明を聞いて驚かずにはいられなかった。

 

「それだけじゃないぜ。俺達の力を受けてお前自身の力も大幅に強化されたし、今のお前はパワーアップ前に俺達の力を纏っていた頃のお前と同等かそれ以外の力を持ってると思うぜ!」

 

「はいぃぃぃぃ!?」

 

そこへブルから今のスペースはウルトラマンの力を纏っていなくても以前の、ペンを使って彼らの力を纏っていた時のスペースと同じかそれ以上の力を持っていると言われて更に驚いた。

それもそのはず、今のスペースの力がウルトラマン達の力を纏っていないのに以前の纏っていた頃のスペースと同等の力を持っているという事はもし、パワーアップした今のスペースがウルトラマン達の力を纏ったらこれまで以上の力を発揮できると言われているのだから。

 

「スゲェパワーアップだな。名付けるならそうだな・・・・キュアスペースヴァージョン2。略して【キュアスペースV2】だな」

 

「キュアスペースV2・・・・皆さん! 何から何までありがとうございます! この力に恥じないように俺、頑張ります!」

 

ゼロが今のスペースに名前をつけるとそれを気に入ったスペースはその名に恥じないように頑張ろうと誓った。

 

 

 

 

 

そうして時間が過ぎていくとスペースが自分の宇宙へ帰る時が訪れた。

 

「皆さん! お世話になりました!」

 

「あぁ!」

 

「元気でな」

 

「頑張れよ」

 

「はい! 皆さんもお元気で!」

 

スペースが挨拶をして変身を解いたヒカル、ショウ、ガイが返事をした。

 

「あの! これ、よかったらお土産にどうぞ!」

 

スペースはアサヒから何かが入った紙袋を渡されて中には何かが3箱入っていた。

 

「これは?」

 

「俺達が暮らしてる綾香市名物の【あやかほし饅頭】だ。お土産に持って帰ってみんなで食べてくれ」

 

「それとこっちはウチの服屋で売ってる服なんだけどこれも一緒に持ってってくれ」

 

「服?・・・・わぁ! これ、ロッソとブルですか!?」

 

「はい! 私がデザインしたんです!」

 

「ありがとうございます!」

 

スペースはアサヒとカツミから彼らの暮らす街の名物の饅頭を、イサミからは実家の服屋で売っているロッソとブルのイラストがついた服を貰った。

 

「あっ、その服僕も貰いました。なんだか懐かしいなぁ」

 

「リクさんもですか?」

 

「うん。僕がカツミさん達の街に行った時にね。あぁあとこれ、僕からも渡したい物があるんだ」

 

「これって、リクさんが着てるやつと同じ・・・・」

 

「そう。僕が着てるジージャンの予備なんだけど。良かったら貰ってくれないかな?」

 

「良いんですか?」

 

「もちろん!」

 

「ありがとうございます! 大切にします!」

 

更にスペースはリクから普段彼が着ている予備のジージャンを受け取ってとても喜んでいた。

 

「あぁ! お前ら抜け駆けはズルイぞ!」

 

「良いじゃないっすか! 俺達なりのこうたとの親睦を深めようって気持ちなんですから!」

 

ヒカルがズルイと騒ぐとイサミがそれに反論した。

 

「ハァ・・・・次に会う時にまでに俺達も何かお土産考えとくか」

 

「そうだな」

 

「俺達はどうする?」

 

「どうするったってなぁ・・・・」

 

「我々ウルトラマンだけでは人間は何が好みなのか良くわからんしな」

 

『う〜ん』

 

ヒカルとショウが次にこうたと会った時に何かを渡そうと決めた横でタイガ達トライスクワッドの3人もこうたに何を渡そうかと話し合いをしていた。

 

「あぁあの! そんなに気にしないでください! 皆さんの力を渡してもらえただけで充分ですから!」

 

スペースは彼らが必死に考える姿を見て気持ちだけで大丈夫だと必死に伝えた。

 

 

 

数分後・・・・

 

「んじゃ、言われた通りにやってみろ」

 

「はい!」

 

スペースはゼロに言われた通りにイメージすると胸元のペンダントから光の粒子が放出されてそれは胸に白銀の鎧と右手には剣のようなものをつけたウルティメイトイージスに変化してスペースはそれを身に纏った。

 

「ホントにできた」

 

「今のお前の力には俺達の力も混ざってるんだ。これならわざわざウルトラマンの力を纏わなくても武器やアイテムだけなら自由に使えると思うぜ」

 

「そうみたいですね。今の俺にどんな事ができるか色々工夫しながら考えてみます」

 

「おう。頑張れよ! とりあえずウルティメイトイージスが使えるなら俺が送って行かなくても自力で帰れそうだな」

 

「はい。ゼロさん! 皆さん! 改めて、お世話になりました!」

 

「気にするな。これも何かの縁だ。また何かあれば遠慮なく言ってくれ。その時は力になる」

 

「またヘマしてこっちの宇宙に飛ばされてくるなよ」

 

「君達の地球に帰った後もトレーニングは続けるのだぞ」

 

「はい!」

 

ガイ、フーマ、タイタスの言葉を聞いて返事をしたスペースは宙に浮いてウルティメイトイージスの力でスペースの宇宙へと繋がるゲートを開いた。

 

「それじゃあ皆さん! いつかまた会いましょう!」

 

「おう! またな!」

 

「元気でなーーっ!」

 

ゼロとヒカル、他のメンバーが手を振りながらスペースを見送るとスペースはゲートの中へと消えていきそのゲートは閉じた。

 

「行っちまったな」

 

「あぁ」

 

「こうた君。大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫だ」

 

ヒカルとゼロが話しているとアサヒがこうたの心配をしていたがゼロが大丈夫だと言った。

 

「アイツは強くなった。どんな困難な事がアイツの前に立ちはだかろうときっと仲間と力を合わせて乗り越えられるさ。それに、仲間を信じるのも・・・・」

 

「【ウルトラマンの大事な資質】・・・・ですよね!」

 

「あぁ! その通りだ!」

 

ゼロとアサヒが消えたゲートのあった場所を見上げると他のメンバーも同じ様にゲートのあった場所を見上げてスペースの健闘を祈っていた。

 

 

 

To Be Continued

 

 




         次回予告


ひかる達の前に現れたサガーク

彼は残りのプリキュアの力を全て奪って望みを叶える為の糧にしようとしていた。

彼の怒りは一体どこからやってくるのか?


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』


第121話 兄の激昂

次回もお楽しみ!


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