スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
他の小説と合わせて3日連続の投稿となり流石に疲れましたが明日からいよいよ新年です!
今年も最後までこの小説の物語を読んでくれてありがとうございました!
そして引き続き来年もよろしくお願いします!
それでは皆さん良いお年を!
ハノンが兄の元へ戻った後。はな達はひかる達の家に別々に別れて泊まる事になった。
メンバーは、はながひかるの家、さあやがえれなの家、ほまれがまどかの家、えみるとルールー、はぐたんとハリーはララとユニがいるこうたの家に泊まる事になってその日の夜を過ごしていた。
「眠れないの?」
「うん。ちょっとね・・・・」
ひかるは自身のベッドで、はなはベッドの隣に布団を敷いて寝ているのだがひかるが起きている事にはなが気づいた。
「こうたの事、考えてた?」
「えっ?」
「心配なんでしょ? こうたの事が」
「・・・・うん」
ひかるははなに何を考えているか言い当てられてそれを認めた。
「大丈夫だよ」
「はなちゃん?」
「こうたは強い。だから必ず帰って来るって私は信じてる。それにこうたの強さは私なんかよりひかるちゃんの方が良く知ってるでしょ?」
「それは・・・・」
「なら信じなきゃ! こうたはひかるちゃん達にとって大切な仲間でしょ? だったらひかるちゃん達が信じなくて誰がこうたの無事を信じるの?」
「はなちゃん・・・・うん! そうだよね! ありがとうはなちゃん! こうたは必ず帰って来るって私も信じる! 」
「うん! そうこなくっちゃ!」
それからすぐに2人は眠りについた。
翌日、ひかる達は再び集まって森の先にあるいつもロケットを置いている広場を目指して森の中を歩いていた。
「ハノンさん大丈夫かな?」
「今はハノンさんを信じて待ちましょう」
えれなとまどかはハノンの心配をしながら歩いていた。
ブワァーーッ!
「っ!? 何っ!?」
すると彼女達の周りに強い突風が吹き荒れると頭上から3機のグローカーマザーが飛来する。
「見つけたぞ! プリキュア!」
マザーの上からサガークが顔を出すとそこから飛び降りてひかる達の目の前に着地する。
「貴方は? もしかしてハノンさんのお兄さん?」
「そうだ。俺の名はサガーク。昨日は俺の妹が世話になったな」
「そっか! 私、星奈ひかる! 私達ね貴方達に協力したいの!」
「協力だと?」
「うん! 宇宙から争いを無くすって凄く良い事だと思う! だからそれを私達にも協力させてほしいの!」
「協力か・・・・そうだな。だったら協力してもらおうか」
サガークの言葉を聞いてひかる達は笑みを浮かべた。
「・・・・お前達の力をこの俺に捧げる事でな!」
「えっ?」
「どういう事?」
サガークの言葉をひかるとほまれは理解できなかった。
「昨日はよくも俺の妹を誑かしてくれたな! その罪、お前達の持つ力で償ってもらうぞ! プリキュア!」
そう言ってサガークが指を"パチン!"と鳴らすとマザー各機から合計5体のグローカーボーンが投下されてサガークの後ろに降り立った。
「待ってよ! 私達、貴方達と戦うつもりなんてない! ハノンさんからそう聞いてないの!?」
「あぁ、お前達の話は聞いたさ。なぁハノン」
サガークが振り向くとそこに新たにもう1体グローカーボーンが降り立ちその掌の上に申し訳なさそうな表情をしたハノンが座っていた。
「ハノンさん!?」
「みんな、ごめんなさい・・・・」
「どうやら交渉は失敗したようですね」
「そんな・・・・」
ハノンの表情を見たルールーは現状を理解してえみるはそれにショックを受けていた。
「いくぞ! プリキュア!」
サガークが右手を前方へ向けるとグローカーボーン達がゆっくりと前進を初めて徐々にひかる達との距離を詰めていく。
「みんな! こうなったらもう戦うしかないわ!」
「ハリー!? でも!」
はくたんを抱く人間の姿をしたハリーが彼女達に呼びかけるがはなには戦う事への躊躇いがあった。
「このままやとみんなアイツに力を奪われてまう。そうならん為にも戦うしかないやろ!」
「・・・・・・・・」
はなは悔しそうな表情をしながら変身アイテムのプリハートを取り出した。
「そうね! みんな、行くわよ!」
ユニもハリー意見に賛成してペンを取り出した。
「サガークさん! お願い! 私達の話を聞いて!」
ひかるもペンを握りしめるがサガークへの説得を諦めていなかった。
『ミライクリスタル!ハートキラッと!』
『スターカラーペンダント!カラーチャージ!』
そして彼女達はプリキュアに変身する。
「サガークさん! お願い! こんな事もうやめて!」
「私達は貴方達の敵じゃないルン!」
「いいや敵だ!」
スターとミルキーが必死に呼びかけるがサガークには届かない。
「お前達は俺の敵だ! 敵は全て排除する!」
「どうしてそこまで・・・・」
「一体、貴方に何があったのですか?」
サガークの狂気とも取れる気持ちにアンジュとマシェリは動揺していた。
「俺達はこれまで多くの星を訪れてはその星で力を持つ者達から力を奪ってきた。ソイツらはみんな自分の私利私欲の為に力を使う奴らばかりだった。自分さえ幸せなら他の人達の事なんてどうでも良い! そんな奴らばかりだったんだよ!」
「・・・・・・・・」
サガークの言葉を聞いてその光景を一緒に見てきたハノンの表情も曇る。
「そんな事ないよ! 宇宙にはちゃんと誰かの為に頑張る人達だっているよ!」
「口だけでなら何度でも言える!」
ソレイユの言葉はサガークによって否定される。
「こんな世界、こんな宇宙は間違ってる。だから俺が変える! その為には一度、この世界を終わらせる必要がある!」
「えっ?」
「終わらせるですって?」
サガークの言葉にハノンは驚き、コスモは理解できずにいた。
「そうだ。俺がこの世界を消して新しい世界に作り変える! 争いのない新しい世界に!」
「そんな!?」
「消すって・・・・それって今ある世界を、宇宙を無くしちゃうって事!?」
エールとスターはサガークの言葉に驚愕した。
「そうだ!」
「待って兄さん! 私そんな話聞いてない!」
ハノンがサガークに詰め寄る。
「兄さん言ってたじゃない! 力を奪うのは争いを無くす為だって! そうすれば宇宙は平和になるって! そう言ってたじゃない! あれは嘘だったの!?」
「嘘じゃないさ。力を奪えば誰も争えなくなる。そして誰も俺達の邪魔ができなくなる。これはその為の手段だ!」
「そんな・・・・それじゃあ私は・・・・私は今まで何の為に・・・・」
ハノンはサガークの言葉に絶望してその場で跪いてしまう。
「ハノンさん・・・・」
そんなハノンの姿を見たスターも悲しい表情を見せる。
「さぁハノン。俺と来い。俺達で一緒にこの世界を変えよう。そして争いのない新しい世界を作るんだ」
サガークはハノンに手を伸ばした。
「・・・・嫌」
「何?」
「今ある世界を消すなんて、私は嫌!」
「ハノンさん!」
ハノンがサガークに反論する姿を見てスターは嬉しそうにしていた。
「ハノン、お前・・・・自分が何を言ってるのか分かってるのか!」
「分かってないのは兄さんでしょ! 兄さんは間違ってる! この世界には色々な人達が生きてる。だからどんな理由があろうとその人達を、その人達が生きる世界を消しちゃダメなんだよ!」
「何か勘違いしてるようだが俺は世界を作り変えるだけで今の世界に生きてる人達を殺すつもりはないぞ。その人達にだって生まれ変わった新たな世界で生きてもらおうと考えているしその方がその人達にとっても幸せだろう」
「その誰かの幸せを貴方が勝手に決めつけるんじゃないわよ!」
サガークの考えをコスモが全力で否定した。
「そりゃ今の世界を生きて辛い事や悲しい事は沢山あるわよ! 私もそうだったから・・・・」
「ならばわかるだろう? 新しい世界に生まれ変わればその辛い出来事は全て無かったことになる。全てを忘れて新しい世界で幸せに生きる事ができる。それの何処に不満があると言うんだ?」
「大アリよ! だって、世界が変わっちゃったら今の世界で出会えた人の事だって忘れちゃうじゃない!」
コスモはギュッと胸元で拳を握りしめながらこうたの事を思い出していた。
「私は忘れたくない。こうたの事、スター達の事、今の世界で出会えたみんなの事・・・・みんながいたから今の私がある。だから忘れない!私は、私を作ってくれたみんなの為に・・・・彼の帰ってくるこの場所を守る為に・・・・貴方と戦うわ!」
「そうルン!」
コスモの隣にミルキーが並び立った。
「私も、今の世界を生きていっぱい教わったルン! 自分らしくある事、困った時は誰かを頼っていい事、誰かを思う事・・・・いっぱい、いっぱい教わったルン! だから、それを教えてくれたこの世界を絶対に消しちゃダメルン!」
「だよね!」
そんなミルキーの隣に今度はソレイユが並び立つ。
「辛い事や嫌な事は勿論あるし、この先もそれが消える事なんて無いのかもしれない。でもさ、そんな時こそ笑顔でいようよ! 笑顔にはみんなを幸せにする力がある。嫌な事も辛い事も誰かと笑顔でいればみんなで幸せになれる!」
「ですね!」
するとセレーネがソレイユとは反対側のコスモの隣に並び立つ。
「生きていれば上手くいかない事なんて良くある事です。ですが、だからこそ挫けちゃいけない。1人では出来ない事でも誰かと一緒ならそれが出来る! わたくしはそれをいま生きてるこの世界で知ったんです!」
「だからこそ!」
そしてスターもミルキーとコスモが空けた間に立って横から、ソレイユ、ミルキー、スター、コスモ、セレーネの順番で並び立った。
「この世界を、宇宙を消しちゃダメなんだよ! 私は今の宇宙が好き! 今の宇宙に生きるみんなの事が大好き! だからサガークさん! 貴方にも知ってほしいの! 貴方の知ってる宇宙はその中のほんの一部で本当の宇宙は私達も知らないくらい無限に広がっているんだって!」
「兄さん!」
スター達やハノンは世界を作り変える必要なんてない。今の世界にもみんなで幸せになれる可能性がある事を必死にサガークに呼びかけた。
「黙れぇぇぇぇぇ!」
『っ!?』
サガークが叫ぶのと同時に彼の力が膨れ上がり足元から頭上にかけて突風が巻き起こり彼の金髪の髪が逆撫で状態となりそれによってハノンも吹き飛ばされてしまう。
「御託はもうたくさんだ。俺は誰も信じない。俺は俺の信念を貫く!」
「兄さん!」
「ハノン。お前も俺の前に立ち塞がるというのならもう容赦しない。お前も、俺の敵だ!」
「兄さん・・・・」
するとグローカーボーンがハノンに狙いを定めて攻撃しようとしていた。
「危ない!」
そんなハノンの事をエールが横っ飛びで助ける事でボーンのボーンキャノンが当たる事はなかった。
「大丈夫?」
「兄さん。私は・・・・」
エールがハノンに呼びかけるがサガークに見放された事がショックでエールの声は聞こえていなかった。
そして先ほどまで動きを止めていたボーン達が一斉に動き出した。
「あたし達も行くよ!」
「うん!」
エトワールやアンジュ達も動き出してプリキュア達とグローカーボーン達による戦闘が始まった。
「ハノンさんをお願い」
「了解や」
エールは後方に下がっていたハリー達にハノンを預けると自身も戦闘に参加すべく戻っていった。
「やるな。ならこれでどうだ」
サガークが再び指をパチンと鳴らすと4体のボーン達が上昇してそれぞれ合体して2体のグローカールークとなって降り立った。
「また合体したルン!」
「だったらもう一度倒すまでよ!」
「うん! みんな!」
ミルキー、コスモ、スターは再びスタートゥインクル・イマジネーションでルークを倒そうとしていた。
「させるか」
『っ!?』
するとサガークの指示で1体のボーンがスター達の所へ向かうフワをその手に捕まえてしまった。
「離すフワーーッ!」
「フワ!」
「お前達の戦い方はグローカー達の記録映像で観させてもらった。コイツがいなければルークを退けたあの技を使えないんだろう?」
「フワを返して!」
「なら取引だ。お前達の持つ力を全て俺に差し出せ! そうすればコイツは解放してやる」
「そんな事」
「出来るわけないルン!」
サガークが持ちかける取引をコスモとミルキーは拒否した。
「俺はどちらでも構わないぞ。まぁお前達が拒否した場合は・・・・」
ボーンは右手に持つフワに向かって左手のボーンキャノンを向けた。
「フワ・・・・」
「やめてーーッ!」
それに対してフワが恐怖の表情を見せるとスターがそれを止めるように叫んだ。
「さぁどうする? プリキュア!」
『・・・・・・・・』
サガークの言葉にプリキュア達は誰も返事をしなかった。
「それがお前達の答えか? 結局お前達の言ってた事も口だけで他の連中と同じように自分達さえ良ければそれで良いんだな・・・・やれ!」
サガークの命令を受けてボーンがフワを攻撃しようとしていた。
「・・・・待って!」
「ん?」
スターの声を聞いてサガークが反応してボーンも攻撃を止めた。
「みんな・・・・ごめん・・・・私・・・・」
「気にしないでいいルン」
「そうだよ。みんな、スターと同じ気持ちだから」
「ミルキー・・・・エール・・・・」
スターはミルキーとエールの言葉を聞いて涙目になるとその後ろにいた他のプリキュア達も納得の表情を見せていた。
「だったらそこに横一列に並べ! 全員まとめて力を奪ってやる!」
プリキュア達はサガークの指示に従い横一列に並んだ。
「ダメフワ!」
『っ!?』
「みんな、ダメフワ! フワの事はいいから戦うフワ!」
「ごめんねフワ。それでも私は、フワを助けたいんだ」
「スター・・・・」
「話は終わったな」
グローカー達の砲門がプリキュア達に向けられて今にも発射されようとしていた。
「やれ」
そしてグローカー達の砲門から攻撃が放たれた。このままでは彼女達の力が奪われてしまう。
「プリキュアーーーッ!」
フワが必死に叫ぶ!
しかしその時!
「ムーンストーン!」
『っ!?』
すると突然プリキュア達の目の前に満月形のバリアがたくさん現れてそれぞれがグローカーからの攻撃を防いでいた。
「何っ!?」
「アメジスト!」
「っ!?」
すると今度はフワの近くの何もない所に魔法陣が現れて誰かがフワをボーンから取り戻して再び魔法陣の中に飛び込んで消えた。
「あれは!?」
エールはその姿に見覚えがあった。そして1人の女の子が何処からか彼女達の前に降り立つとその隣に再び魔法陣が現れてそこからフワを抱き抱えたもう1人の女の子が現れる。
「あぁ・・・・」
「みんな、大丈夫?」
「遅くなってごめんなさい」
「ミラクル! マジカル!」
そこに現れたのは【ダイヤスタイル】に変身したキュアミラクルとキュアマジカルの2人だった。
「スター!」
「フワ! 大丈夫?」
「大丈夫フワ!」
「でも、どうしてお2人が?」
「貴女達も力を奪われたはずです。それがどうして?」
フワがスターの胸に飛び込んでいる横でマシェリとアムールがどうしてプリキュアに変身できているのかを問いかけた。
「確かに私達も力を奪われたわ」
「うん。でもね、奪われたのはルビーの力なの」
「ルビー?」
ミラクルの手元には輝きを失ったリンクルストーン・ルビーがあった。
「私達が失ったのはルビーとエメラルドの力だけで他のリンクルストーンは無事だったんだ」
「だからこうしてプリキュアに変身できたってわけ」
「なるほど・・・・」
ミラクルとマジカルには一つだけ他のプリキュア達とは違う所がある。それは変身に必要なリンクルストーンが複数ある事。他のプリキュア達はそれぞれの変身アイテムや力を使ってプリキュアに変身する。しかしミラクル達に関しては変身アイテムを持っておらず、変身に必要な力も複数あった事からルビーの力を失っても他の姿に変身する事が可能だったのだ。
「プリキュア? まだ残っていたのか。まぁ良い。それなら全員纏めて力を奪うまでだ!」
「さぁて、それはどうかしらね?」
「ん?」
「ここに駆けつけたのは私達だけじゃないんだよ?」
「どういう意味だ!」
サガークはマジカルとミラクルの言葉の意味が分からなかった。
ピカーン!
『っ!?』
すると巨大な光の剣が上空に停滞していた3機のマザーを横から薙ぎ払うように切り裂いて全て撃墜した。
「何だと!?」
その後、頭上から強烈な光を放つ何かがプリキュア達とサガーク達の間に降り立った。
「何?」
ハノンがその存在が何なのか分からず戸惑っている間にも地面に跪いて着地した何かは全身から光を放ち続けた状態でゆっくりと立ち上がる。そしてその光がゆっくりと消えていきその姿が露わになっていく。
「えっ?」
「オヨッ!?」
「うそ・・・・」
「まさか!?」
徐々に見えてきた姿にコスモ、ミルキー、ソレイユ、セレーネは驚きを隠さずにいた。そして身体から放たれていた光が完全に消えるとその姿がはっきり見えるようになった。
その正体は・・・・
「・・・・スペース?」
「・・・・待たせたな。みんな!」
スターの呟きに反応して彼、V2となったキュアスペースは振り向きながら彼女達に声をかけた。
To Be Continued
次回予告
プリキュア達の危機に舞い戻るキュアスペース
彼の力はこれまで以上に強くなっていた。
その力の一端がいま、解放される!
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第122話 新技炸裂! その名はスペースインパクト!!
次回もお楽しみ!
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