スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
この章も今回の話を除いて"あと2話"です。
それが終わったら原作ストーリーに戻ります。
ウルトラマン達との修行やもらった力のお陰で更なる姿へ変身したスペースはグローカービショップやサガークを倒すとサガークが創り出していた異空間は消滅して元のグローカーの被害にあった日本の都会へと戻ってきたがそこはひかる達がいる場所とは違う場所だった。
「兄さん!」
「「スペース!」」
戦いが終わるとハノンは鎧を着たまま倒れているサガーク、コスモとフワはゼロの力を解除したスペースの元へ駆け出した。
「兄さん! 兄さん大丈夫!?」
「ううっ・・・・」
「やったわねスペース」
「凄かったフワ!」
「あぁ、でもまだ終わってない」
そう。まだ全てが解決したわけではない。早くサガークが持つレーザー砲の停止ボタンを手に入れてレーザー砲を止めるのとこれまで奪われたプリキュア達の力を取り戻さなければならないからだ。
「あれか」
スペースは仰向けに倒れているサガークの近くに落ちていた停止ボタンを見つけるとゆっくりとしゃがんで手に取ろうとしていた。
ビーーーーッ!
「っ!? 危ない!」
すると何処からか放たれた赤い光線の存在に真っ先に気づいたコスモがスペースの盾となってその光線を受けてしまった。
「コスモ!?」
光線を浴びてしまったコスモの身体から青い菱形の宝石が現れるとそれが光線の放たれた方へと飛んでいった。力を失ったコスモはユニに戻って仰向けに倒れそうになった彼女を背後からスペースが受け止めた。
「ユニ!? 大丈夫か!?」
「えぇ、大丈夫よ」
ユニ自身は大丈夫だと言うが力を奪われて体力は消耗しているし、彼女の持っていたペンとペンダントは灰色に染まっていた。
「全く、しっかりしてくださいよ」
『っ!?』
その場にいた全員が声のする方向を見るとそこには1体のグローカーボーンを連れた黒いローブで身体や顔を隠した謎の人物が現れた。
「お前は誰だ!」
「おっと、私とした事が自己紹介がまだでしたね」
そう言うとその人物がローブを脱ぐと銀髪のマッシュヘアで金色の瞳、肌色の肌をしていて真っ黒な外国の貴族っぽい衣装を着た男が姿を現した。
「皆さん初めまして。私の名前はシヴァ。全ての宇宙の破滅を望む者です」
男は【シヴァ】と名乗りスペース達に挨拶した。
「破滅だと?」
「えぇ。私は人々が嘆き、悲しみ、絶望する姿を見るのが大好きなんですよ」
「最悪じゃない」
スペースに抱き抱えられながら話を聞いていたユニはシヴァの考え方に共感を持つ所か悪い印象しか持てなかった。
「フッ!」
するとシヴァが右手を動かして念力の様な力を発動するとサガークの懐にあった虹色に輝く菱形の宝石がシヴァの所に飛んでいった。
「それは!?」
「そうです。先ほど彼が貴方以外のプリキュア達から奪った力ですよ。それをこうして・・・・」
するとシヴァは自身の懐からもう1つの虹色の宝石とユニから奪った青い宝石を混ぜて1つにするとこれまでよりも虹色の強い光を放つ菱形の宝石となった。
「それは、私達がこれまで奪ってきた力を宿した宝石じゃない!」
「何だって!?」
ハノンはシヴァが持っている虹色の宝石がこれまでサガーク達が地球に来るまでに奪って集めた物だとすぐに気づきスペースもそれに反応した。
するとシヴァは倒れているサガークに向けて右手を伸ばした。
「ぐああああっ!」
「兄さん!?」
サガークの身体から真っ黒なオーラが溢れ出してくるとそのオーラがシヴァの右手に集まっていき、それらは野球ボールサイズの小さな球へと変化した。
「これは以前彼の身体に忍ばせていた私の力の一部です。これの影響を受けた事でサガークさんは欲望に忠実となって逆らう者全てを敵だと認識していたんでしょうね」
「それじゃあ。兄さんがおかしくなったのって・・・・」
「えぇ。私の所為という事になりますね。フフッ・・・・」
「シヴァ・・・・貴様・・・・」
「兄さん!? 大丈夫なの!?」
「あぁ、すまないハノン。どうやら俺はアイツに踊らされていたようだ」
サガークが目を覚ますと彼に呼びかけたハノンに対して謝罪の言葉を述べた。
「シヴァ、何故こんな事を・・・・お前は一体何がしないんだ」
「先程も言った筈です。私は全ての宇宙の破滅を望んでいると。なので貴方達がこれまで訪れた星やそこの住人達は私が滅しました」
『なっ!?』
サガークの質問に対してシヴァから語られた衝撃の事実にその場にいた全員が驚いた。
「いやぁ、力を失って何の抵抗もされなかったので気楽で楽しかったですよ。皆さんの悲鳴や嘆きの声は今でも思い出すだけで興奮してしまいます」
「その為に、俺に近づいたのか?」
「えぇ。貴方達のやろうとしていた事は私にとっても都合の良いものでしたからね。ですが念の為に私の力の一部を与えてそれを確実のものにしたというわけです」
「コイツ・・・・」
「狂ってるニャン・・・・」
スペースとユニはシヴァの思考が狂ってると感じていた。
「あぁそれと・・・・」
シヴァは右手の人差し指の指先から黒いエネルギーの塊を生み出してそれを何かに向けて銃を撃つみたいに放った。
パキン!
「なっ!?」
シヴァが放ったエネルギー弾はサガークの近くに落ちていたレーザー砲の停止ボタンのついた機械に命中して破壊された。それを見たスペースは"しまった"と感じていた。
「あぁすいません。つい指が滑ってしまいました。これではレーザー砲を直接破壊する以外に止める方法がありませんね・・・・あははっ」
「お前・・・・」
シヴァがわざと停止ボタンを破壊した事にスペースは激しい怒りを覚えた。
「さてと残り時間は・・・・あと8分ですか。では少し私の実験に付き合ってもらいましょう」
「実験?」
「えぇ」
そう言ったシヴァは先程サガークから取り除いた自身の力の一部に力を注ぎ込み始めた。するとそれは大人の人間サイズの黒いフルプレートの鎧を纏い瞳から赤い光を放ち、右手には黒い片手剣を、左手には盾を装備した騎士へと変化した。
「グアアアアッ!」
「何よあれ!?」
「怖いフワ」
ユニとフワはその姿を見て驚きと恐怖を感じていた。
「どうやら成功のようですね。これは私の力と願望が込められて生まれた私の分身のような存在。名前はそうですね・・・・シンプルにブラックナイトと名付けましょうか」
その漆黒の騎士"ブラックナイト"はシヴァの力と彼の世界を【破滅させたい】、【滅ぼしたい】などの様々な負の感情をエネルギーに変えて生まれた存在なのだ。
「それとこちらはおまけです」
「ウオオオオオッ!」
そう言ってシヴァは先ほど1つにした虹色の宝石をブラックナイトの身体に埋め込むとその身体が虹色に輝き始めて周辺には強い衝撃が放たれていた。
「くっ、何が起きてるんだ」
スペースが何が起こっているのか理解できてない間にも事態は進んだ。彼らの目の前には虹色のオーラを放つブラックナイトが立っていた。
「こちらも成功したみたいですね。これまで多くの人達の力を奪い続けてその力を宿した宝石をブラックナイトに移植しました。これで貴方達が仲間の力を取り戻すにはこのブラックナイトを倒す以外の方法がなくなりました。さて、次はその力がどれ程のものか確かめる事にしましょう。行きなさい。ブラックナイト!」
そう指示されたブラックナイトは武器を持った持った両手に力を込めるとゆっくりとスペース達の方へと歩き出した。
「くっ!」
スペースは両手にルーブスラッガーロッソを具現化して片手剣で攻撃を仕掛けてきたブラックナイトを迎え撃った。
「フッ! ハアッ!」
スペースはブラックナイトの攻撃を片方のルーブスラッガーロッソで応戦しながらもう片方の剣で攻撃するがブラックナイトの持っている盾でそれを防がれてしまう。
「ハアアアッ!」
「ぐっ! 何て力だ」
スペースはブラックナイトの片手剣をルーブスラッガーロッソをクロスさせて受け止めるが宝石によって強化された一撃は予想以上に重く、スペースは膝をついて足元にはクレーターまで出来ていた。
「んああっ!」
スペースは強引に片手剣を横に逸らしてから横っ飛びで逃げる事でその攻撃に対処するとルーブスラッガーロッソにウルトラマンゼロのクリスタルをセットした。
『ウルトラマンゼロ!』
「ゼロツインスライサー!!」
「フンッ! ハアアアッ!」
スペースが放った技をブラックナイトは剣で切り裂いて呆気なく対象すると逆にブラックナイトがX字の黒い斬撃をスペースに向かって放ってきたのでスペースはルーブスラッガーロッソで受け止めた。
「ぐっ、くうう・・・・」
しかし追撃とばかりにブラックナイトは剣にエネルギーを集めるとその剣先をスペースに向けた事で剣先から漆黒の光線が放たれてスペースはそれを防ぎきれずに受けてしまい彼の周囲で爆発が起こった。
「うわああああっ!」
爆発によって後方へ吹き飛ばされたスペースの変身は解除されてこうたに戻ってしまうと彼の服は所々焦げたり破れたりしていてこうたが受けたダメージがどれ程のものかを物語っていた。
「「こうた!」」
そんなこうたの元へユニとフワが慌てて駆け寄った。
「ふむ、まぁこんなものですかね。さてと、後々抵抗されても面倒ですし・・・・ブラックナイト、止めを刺しなさい」
ブラックナイトはゆっくりとこうた達に近づいていくとそれに気づいたユニがこうたの前に立って両手を広げる事でこうたの事を守ろうとしていた。
「ユニ、逃げろ! ソイツは俺が・・・・」
「大丈夫ニャン! 私だって・・・・私だって・・・・いつまでも守られてばかりじゃないわ!」
そうして話してる間にブラックナイトはユニの目の前までやって来ると右手の片手剣を振り上げた。
「くそっ!」
こうたは慌ててペンとペンダントを取り出すがそれよりも先に剣が振り下ろされた。
「ユニーーーッ!」
こうたが必死に叫び、ユニは目を瞑って剣が自身に当たるのを待っているがいつまで経っても剣が来ない事が気になって彼女はゆっくりと目を開いた。
「くうううっ・・・・」
「貴方は!?」
「兄さん!?」
何とブラックナイトの剣をサガークが自身の剣で受け止めていた。
「どうして?」
「俺の所為で、君達に迷惑をかけたからね。これで許してくれとは言わないが、せめてもの罪滅ぼしくらいはさせてくれ」
ユニは何故サガークがと考えている間にもサガークはブラックナイトの剣を押し返すと彼らの戦いが始まった。
「ここは俺が引き受ける! 君達は逃げろ!」
「兄さん!? ダメ! 逃げるなら兄さんも一緒に・・・・」
「ハノン・・・・すまない。俺はお前にも取り返しのつかない事をしてしまった。俺は自分のした事へのケジメをつける。だからお前は逃げて、生きるんだ」
「そんな・・・・兄さん!」
サガークの自分を犠牲にしてでもブラックナイトを倒そうとする決意を見たハノンはただ涙を流しながらその戦いを見ている事しかできなかった。
「ハァ・・・・貴方の事はもう少し色々と利用させてもらおうと思っていたのですが・・・・仕方ありません。お望み通りここで終わらせてあげます」
シヴァはサガークを切り捨てる事を決めるとサガークの最後を見届けるつもりでその戦いを見物していた。
「うっ、うああああっ!」
こうたは傷ついた身体を無視して強引に立ち上がった。
「こうた!?」
「無理しちゃダメフワ!」
「いや、いま無理しないでいつ無理するんだよ」
ユニとフワがこうたの事を心配するがこうたはゆっくりとサガークとブラックナイトの方へと歩いた。
「あの時、俺は誓ったんだ」
『俺はこれまで色んな星に行って色々な人達に出会った。宇宙にはまだまだ俺の知らない星、知らない人達がいるのが凄いと思った。だからこそ、そんな宇宙の平和を乱す奴らが許せない! 俺は、この宇宙に生きるみんなに笑顔で、幸せでいてほしい!だから守る!』
「もう誰も傷つかない様に、誰も悲しまずに済む様に・・・・」
こうたはゼロとの最後の稽古の時に決意した内容を思い出していた。
ピカーーン!
「何ですか!? この光は!?」
そんなこうたの思いに反応してるのか彼の持つペンダントが光り出してそれに合わせてこうた自身の身体も光り出すとそれを見たシヴァも驚きサガークとブラックナイトも戦いを中断してこうたの方に視線を向けた。
「この世界に生きてるみんなの笑顔を、みんなが生きてるこの宇宙を・・・・俺が、俺が絶対に・・・・守ってみせる!!」
こうたが左手に持ったまま光り続けるペンダントを強く握りしめながら叫ぶとその光は更に強くなりその周辺がその光に包まれた。
「っ!? この力は!?」
「これは、こうたさん?」
その光を感じたのか別の宇宙にいるダークネストとおうし座のスタープリンセスもこうたの力に反応した。
「こうた? 何なのよこの光は・・・・」
「トゥインクルイマジネーションフワ!」
「ええっ!?」
ユニはフワの口から"トゥインクルイマジネーション"の単語が出た事に驚きを隠せずにいた。
そして光が収まり始めるとそこにはペンダントと全身から青い光を放つこうたが立っていた。
その中でこうたは光の国でウルトラマンヒカリに言われた言葉を思い出した。
『それは君の想像力から生まれた物だ。君が望めばきっとまた現れるだろう』
「・・・・来い!」
シュン!
こうたが右手を翳すと彼から少し離れた場所に小さなワームホールが開いてそこから片手剣サイズの赤いグリップに青い鍔、剣身の部分が金色になった一本の剣【ユニバースブレード】が飛んできてこうたはそれを右手でキャッチした。
「あれは?」
「剣フワ?」
ユニとフワは何故いきなり剣が現れたのかを疑問に思っていた。その剣はあの時、光の国で覚醒したこうたのトゥインクルイマジネーションと12本のウルトラスターカラーペンの力を受けて誕生した剣だった。
「頼む。俺に力を貸してくれ。この宇宙を、みんなを守る為に!」
それからこうたが左手を開いて前方へ翳すと左手の周辺に光の粒子が集まって虹色のスターカラーペン【ユニバースターカラーペン】になった。
【イメージは『ウルトラマントリガー』の『グリッタートリガーエタニティキー』が現れる時と同じ様なイメージです。】
「ユニバースターカラーペン!」
こうたはユニバースターカラーペンのペン先をユニバースブレードの柄頭の部分に入れた。
『ユニバースオン!』
「ミラクルカラーチャージ!!」
こうたがユニバースブレードを頭上に翳して右手に持つ剣のグリップに付いた小さなトリガーを1回引いた。
すると剣から複数の虹色に輝く光の粒子がこうたに向かって降り注ぎその光を受けてこうたの姿がみるみる変わっていった。
「何? 何が起こってるの!?」
ハノンは目の前で何が起こっているのか全く理解できずにいてそれはその場にいた他の人達も同じだった。
それから光が周辺に飛び散って拡散するとそこに立っていたのは髪が水色に染まり、前を開けている白い長袖のロングコートを着てその中は真っ白なTシャツで胸元には水色のペンダント。両手には黒い指抜きグローブをはめていて、下半身は青色の長ズボンと黒い靴を履いたスペースが立っていた。
「スペース? スペースなの?」
ユニは"ペンダントを使わずに変身"したり何処からか剣が飛んできたりと目の前で起こる信じられない光景に頭の回転が追いついていなかったがひとまず彼に声をかけてみた。
その彼の名は・・・・
「未来を照らす! 宇宙の輝き! キュアスペース・ユニバース!!」
To Be Continued
次回予告
更なる進化を果たしたスペース
その力はどんなものなのか?
そして戦いは最終局面を迎えようとしていた。
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第127話 ユニバース爆誕!! イマジネーションを解き放て!!
次回もお楽しみ!
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