スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
休載していた期間も合わせるとここまでくるのに一年以上かかってしまいましたがやっとここまで辿り着きました。
そしてちょっとしたサプライズ?
用意しました。
詳細は物語を読んでもらえたらわかります。
ハノンの助力を得てビショップ達を倒したプリキュア達だったが、残されたジヴァは悪あがきとしてウルトラマンゼロをモデルに作られたロボット兵器"ダークロプスゼロ"を呼び出した。
「どういう事だ。どうしてダークロプスゼロが・・・・」
「おや? ご存知でしたか。では教えてあげましょう。貴方方がサガークさんと遊んでいる間に彼がグローカーを作っている機械を拝借してこのダークロプスゼロを作ったんですよ」
ジヴァはスペース達が異空間でグローカーやサガークと戦っている間に彼らの宇宙船の中にある機械を使ってダークロプスゼロを作っていたのだ。
「何でお前がダークロプスを知ってるんだよ!」
「あぁ、そういえば言ってませんでしたね。私には時空を超える力があるのですよ」
『っ!?』
「時空を超えるって」
「それってフワの力みたいに色んな宇宙に行けるって事!?」
ジヴァはスペースのウルティメイトイージスやフワの力で星空界へ行ける力と同じように様々な次元の宇宙へ行ける力があり、それを聞いてソレイユとスター、他のプリキュア達も驚いていた。
「そうして色々な時空を放浪する中で見つけたんですよ。半壊して宇宙を彷徨っていたかつてベリアル軍が使っていた宇宙船の中で、このダークロプスゼロに関するデータをね」
ジヴァは時空を彷徨う中で半壊したウルトラマンベリアルが率いていたベリアル軍の宇宙船を見つけると、中にあったダークロプスゼロの設計図やその性能などが記された記録を拝借したのだ。
「材料や施設の都合上、大きさは人間と同じですが、その戦闘能力は本物に匹敵するはずですよ。さぁ、行きなさい! ダークロプスゼロ!プリキュア達を1人残らず始末するのです!」
「了解」
ジヴァが命令するとダークロプスゼロはゆっくりとプリキュア達の方へと歩き出した。
「そんな事させない!」
「メロディ!?」
するとメロディが真っ先に飛び出した事にリズムが驚いた。
「ハァーッ!」
メロディはダークロプスの身体にパンチを繰り出すが、それを受けたダークロプスはその場で立ち止まるだけでそれ以外は無反応だった。
「やぁーーっ!」
続けてメロディは連続でパンチを繰り出すがそれでもダークロプスは無反応だった。
「かったぁ・・・・」
メロディはダークロプスのボディのあまりの硬さに逆に彼女の方が手を痛めていた。
するとダークロプスは突然動き出すと右手でメロディの首を絞め始めた。
「うっ、ううっ・・・・」
「メロディ!」
「その手を離しなさい!」
それを見ていたリズムとビートが左右からダークロプスに接近すると2人の蹴りがダークロプスの顔と首に命中してダークロプスはメロディを掴んでいた手を離した。
「かはっ!」
「メロディ!」
「大丈夫!?」
「ハァ・・・・ハァ・・・・な、なんとか・・・・」
それを見た2人は攻撃を中止してメロディの身体を抱えて後退した。
「っ!? 何かきます!」
スカーレットが何かに気づくとダークロプスの頭にあったゼロのゼロスラッガーと同型の"ダークロプスゼロスラッガー"が2つ飛んでいってプリキュア達に襲いかかった。
「うわっ!」
「あぶなっ!」
プリキュア達はギリギリで回避し続けていると、ダークロプスゼロスラッガーの1つが1本の柱を切り裂くとそれが理由で折れた柱はそのまま倒れた。
「ひぇ〜〜っ」
「凄い切れ味ですね」
その切れ味にピースは怯えて、ビューティは驚いていた。
それからダークロプスゼロスラッガーが頭に戻ると、ダークロプスはその単眼を右手で覆った直後にエネルギーを蓄積して、それによって目から"ダークロプスメイザー"を横一閃に放たれてそれが半分のプリキュア達に直撃した。
『キャーーーッ!』
しかしダークロプスは攻撃の手を緩める事はなく、ウルトラマンゼロの技の1つ"ワイドゼロショット"と同じ構え、同じ威力のある"ダークロプスゼロショット"を横一閃に放つ事でそれが残りのプリキュア達にも直撃した。
『うわーーーッ!』
「みんな!」
エールが彼女達を心配して叫ぶが、先ほどまでビショップとの戦いでの疲労もあり、意識はあるがプリキュア達は倒れたまま中々起き上がる事が出来ずにいた。
「マシェリポップン!!」
「アムールロックンロール!!」
そこへマシェリとアムールが放ったハート型のエネルギー弾を放つとダークロプスは両腕をクロスさせて防御するが、僅かに後方へと下がらされた。
「そこまでなのです!」
「ここからは私達が相手です!」
マシェリとアムールが倒れているプリキュア達とダークロプスの間に立って戦いに参戦した。
「「ミライクリスタル!」」
「Are you ready?」
「行くのです!」
その掛け声と同時に2人はツインラブギターでの演奏を始めた。
「「届け! 私達の愛の歌!」」
「心のトゲトゲ」
「ズッキュン打ち抜く!」
「「ツインラブ・ロックビート!!」」
マシェリとアムールが放った技に対してダークロプスはダークロプスゼロショットで対抗してきて、両者の技が激突する。
「「ハァーーーッ!」」
「フン。ハアッ!」
「「ううっ・・・・」」
しかしダークロプスは光線の威力を更に上げるとマシェリ達の技は徐々に押され始めて最後には押し切られて2人の周辺で大きな爆発が起こって彼女達は吹き飛ばされた。
「「うわあああっ!」」
「マシェリ!」
「アムール!」
それを見ていたエトワールとエールはすぐにマシェリ達に駆け寄った。
「2人とも大丈夫!?」
「だ、大丈夫です・・・・」
「ですが、このままでは・・・・」
エールの声にマシェリが返事をするが、アムールはこのままではまずいと考えていた。
すると・・・・
「ごちそうさん!」
こうたはプルンスが持ってきたプルンスタードーナツを全て食べ終えるとそのまま立ち上がった。
「もう大丈夫なの?」
「あぁ。アンジュに癒してもらって、ドーナツを腹いっぱい食べて完全復活だ!」
「そっか、よかった・・・・」
「アンジュ!?」
するとこうたに力を注ぎ続けたアンジュの身体がフラついて前のめりに倒れそうになった彼女をこうたが正面から受け止めた。
「大丈夫か?」
「うん。ちょっと疲れちゃっただけだから平気だよ」
「そっか、ありがとうアンジュ。あとは任せてくれ」
「わかった・・・・勝ってね。こうた」
「あぁ、任せろ!」
そう言ってこうたはアンジュをその場に座らせるとダークロプスの方を見つめながらそちらへと歩き始めた。
「こい。ユニバースブレード」
こうたが歩きながらそう言うとユニバースブレードが飛んできて、彼はそれを右手でキャッチすると左手には既にユニバースターカラーペンが握られていた。
「こうた?」
「もう大丈夫ルン?」
「あぁ、みんなありがとな。ゆっくり休んでてくれ」
こうたが近くまで来てスターとミルキーは心配して声をかけるがこうたは大丈夫だと伝えた。
「こうた・・・・」
「信じています」
「負けたら承知しないわよ」
「当然だ」
ソレイユ、セレーネ、コスモもまたこうたに声をかけると彼は彼女達の思いも背負ってダークロプスの正面に立った。
「勝負だ。ダークロプスゼロ」
「・・・・ハアッ!」
最初は何も言わなかったダークロプスだったが、それからすぐに単眼のダークロプスメイザーをこうたに向けて放った。
「こうた!」
『ユニバースオン!』
カチン!
「ハアッ!」
こうたはユニバースブレードにユニバースターカラーペンを差し込んだ直後にキュアスペース・ユニバースへと変身してダークロプスメイザーを正面から真っ二つに切り裂くと斬られたビームはスペースの左右を通り過ぎて、彼の後方の斜め後ろの2箇所で爆発した。
「フン・・・・」
「・・・・・・・・」
それを見たダークロプスは"やるじゃないか"と言わんばかりに鼻で笑うと両者は互いに睨み合っていた。
「なにあの姿」
「見た事ないルン」
「あれはキュアスペース・ユニバース。こうたがトゥインクルイマジネーションの力で変身した姿よ」
ソレイユとミルキーはスペースの新たな姿が気になっているとコスモがその説明をした。
「オヨッ!?」
「トゥインクルイマジネーション!?」
「遂にみつけたのですね!」
「キラやば~っ☆」
それを聞いたミルキー、ソレイユ、セレーネ、スターは驚きつつ興奮もしていた。
「ようやく出てきましたねキュアスペース。ではこちらも・・・・」
ジヴァはそう言うと先ほどと同じ紫色のワームホールを開いてそこから新たに2体のダークロプスゼロを追加で呼び出した。
「3体か」
「増えちゃったよ!?」
「まだいたのね」
「当然です。誰も1体だけだなんて言ってませんよ」
スペースは3体のダークロプスを確認するとそれにミラクルとマジカルは驚き、ジヴァはダークロプスゼロは他にもいると伝えた。
「上等だ。受けて立ってやる!」
スペースはサガーク戦の時と同じように2本目のユニバースブレードを具現化するとそれを左手に持って二刀流の体勢で3体のダークロプス達に戦いを挑んだ。
1体がその場から動かずに額のダークロプスゼロスラッガーをスペースに投げて攻撃して、スペースは両手の剣でそれらを弾いて対応しているとその左右からダークロプスゼロスラッガーを両手に持った残りの2体がスペースへ攻撃を仕掛けてきたので、その攻撃を回避したり剣で防御したりした。
しかし離れた場所にいる3体目が操作したダークロプスゼロスラッガーの1つがスペースの背中を切り裂いた。
「ぐっ!」
「スペース!」
それを見ていたホイップが心配して声を上げる。
「こんのぉ!」
スペースはユニバースブレードを持ったまま高速で回転する事で近くにいたダークロプス達を引き離してダークロプス達3体を別々に分断する事に成功した。
「これで決める!」
するとスペースの右手に付けていたアイテムブレスレットからビクトリーのウルトラスターカラーペンが出てくるとスペースはそのペンを右手に持つユニバースブレードにセットした。
『ビクトリーオン!』
カチン!
するとユニバースブレードが黄色く輝き始めてすぐにスペースは1体のダークロプスに近づいてウルトラマンビクトリーがシェパードンセイバーを使って放つ必殺技"シェパードンセイバーフラッシュ"を使ってダークロプスをV字型に切り裂いた。
「ぐっ、ああああっ!」
それによってV字に斬られた所から爆発が起こり1体目が倒された。
「あれって?」
「ルン。スペースが使っていたウルトラマンの技ルン」
スターは何処かで見た事ある技だなと考えているとミルキーがその説明をした。
ユニバースブレードはこうたのトゥインクルイマジネーションと12本のウルトラスターカラーペンの力で誕生した剣だ。
だからその元となったウルトラマンのペンをユニバースブレードにセットすればそのウルトラマンの技が使えるのだ。
『オーブオン!』
カチン!
「ハアアッ! オーブスプリームカリバー!!」
「ぐああああっ!」
スペースはすかさず左手に持っているユニバースブレードにウルトラマンオーブのペンをセットしてオーブの持つ聖剣"オーブカリバー"から放たれる必殺技を放ち、それを受けた2体目のダークロプスはそのまま爆発した。
「やった!」
「これであと1体よ!」
「おのれ。ならばこちらも最後の悪あがきといきましょうか」
そう言うとジヴァは懐から銃のような物を取り出した。
「これは異次元人 ギギから拝借した縮小光線銃です」
それは【縮小光線銃】といって【異次元人 ギギ】という異星人が所持している道具で、それから放たれた光線を浴びた者は身体が小さくなってしまうのだ。
「ですがこの重力メモリを縮小から拡大に変更すれば・・・・」
するとジヴァは縮小光線銃の重力メモリを縮小から拡大に変更して最後に残ったダークロプスゼロに向けて放った。
「ううっ、うおおおおおっ!」
「フワッ!?」
「大きくなったでプルンスよ!?」
「えぇ。メモリを操作して拡大光線銃となったこの銃を使えば対象を巨大化させる事も可能なのです」
拡大光線銃の光線を浴びたダークロプスゼロは高層ビルに匹敵する大きさへと巨大化した。
「さぁ、行きなさい! ダークロプスゼロ!」
「了解」
「うわっ!」
ダークロプスはスペースを踏み潰そうとしてきたのでスペースは横っ飛びでそれを回避した。
「(ここにいたらみんなも巻き込まれる。それなら・・・・)」
スペースは周りにいる他のプリキュア達を巻き込まない為に空を飛んでプリキュア達からダークロプスを引き離す事にした。
その結果、スペースがプリキュア達から離れた事でダークロプスも歩きながらそれを追跡してきたので彼女達から引き離す事に成功した。
「ハアアーーッ!」
スペースは自身の力をユニバースブレードに込めて虹色に輝くユニバースブレードで巨大化したダークロプスを斬ろうとしたが、その身体に傷一つ付ける事も出来なかった。
「くそっ!」
その隙にダークロプスは右手を伸ばしてその手にスペースを捕まえた。
「ぐっ! 離せ!」
その直後にダークロプスはスペースを複数ある高層ビルの方へと思いっきり投げた。
「うわああああっ!」
まるで野球ボールを投げるかのように投げられたスペースは高層ビル2、3個を貫通したのちにその後ろにあったビルの中にあるオフィスへと転がり込んだ。
「くっ、いってぇ・・・・っ!?」
しかしスペースはダークロプスが単眼のダークロプスメイザーを放とうとしているのを目撃すると自身が投げられてビルに空いた穴から慌てて飛び降りた。
「ハアッ!」
そして放たれたダークロプスメイザーによってスペースがいたビルやその近くにあったビルが破壊されるが、スペースはその攻撃をギリギリで回避した。
スペースは具現化していた2本目のユニバースブレードを消滅させると右手に持っていたユニバースブレードに今度はウルトラマンジードのペンをセットした。
『ジードオン!』
カチン!
「くらえ! 87フラッシャー!!」
スペースはジードの武器であるキングソードにゾフィーのカプセルをセットして放てる技をユニバースブレードの剣先から放つが、それでもダークロプスの身体が焦げる程度で大きなダメージにはならなかった。
「(ダメだ! 身体の大きさが違いすぎる。こうなったら、どうにか内部に突入して内側から破壊するしかない!)」
スペースは何処かからダークロプスの内部に突入して内側から破壊すれば勝機があるかもしれないと思いついた。
「ハアアッ!」
「っ!?」
しかしその直後にダークロプスからダークロプスゼロショットが放たれて、スペースはユニバースブレードに自身の力を限界まで注ぎ込んで大きなバリアを生み出してそれを防いだ。
「ううっ、ぐああっ!」
「スペース!」
「終わりですね」
もがくスペースを心配してコスモが叫び、ダークロプスの肩の上に乗っているジヴァがその様子を見ていた。
「さようなら、キュアスペース」
その後も抵抗を続けるスペースだったが、その力も限界を迎えて展開したバリアに亀裂が入り始めた。
「スペース!」
「待って!」
「いま近づくのは危険よ!」
「離して! 行かせて! お願い!」
コスモがスペースを助けに駆け出そうとするがそれは危険だとハニーとフォーチュンに止められてしまう。
「イヤ、ダメ・・・・こうたーーーーッ!」
それでもコスモは泣きながら必死にスペースへ手を伸ばして叫んだ。
「(ううっ、くそっ・・・・諦めて、たまるか・・・・)」
"だったら、僕達が力を貸すよ"
「えっ?」
するとスペースの身体の周りに黄金の光が集まり始めた。
「これは?」
するとスペースの身体が黄金の光の粒子に包まれて、その光がスペースの事を守っていた。
「バカな!」
「何あれ!?」
「わかりません!」
ジヴァはスペースが生きている事に驚き、ソレイユとセレーネもそれが何なのかわからずにいた。
「この光、凄く暖かい」
"私も力を貸そう"
"我々の力を使いなさい"
「何だ? 心の奥まで響いてくるこの声は・・・・」
"我々は力を暴れてジヴァと名乗る者に滅ぼされた者達です"
「なっ!?」
"あの男に一矢報いる事が出来るならこんなに嬉しい事はねぇ!"
"今の私達にはこんな事しか出来ませんが、皆の力を貴方の為に使ってください!"
スペースに聞こえる複数の男女の声、その声の主はこれまでサガーク達に力を奪われてジヴァによって滅ぼされた者達の声だった。
宝石が破壊された事でプリキュア達の力は戻った。
ならそれまで力を奪われた人達の力は、帰る場所のない力は何処へ行ってしまったのか?
その答えだが、帰る場所を失った力はずっと地球の中で彷徨い続けていたのだ。
そしてジヴァと戦うスペースの姿を見て、自分達を滅ぼしたジヴァと戦うスペースに力を貸すと決めて集まってきたのだ。
"負けないで、僕達がついてる"
"頑張って、お兄ちゃん!"
「これは!?」
男の子と女の子の声が聞こえた直後にスペースの身体を包む光とは別に、彼の頭上に黄金の光が集まってきていて、その光が1つになってどんどん大きくなっていった。
「何ですかアレは!?」
「凄い」
「綺麗・・・・」
ジヴァもその光に気づき、ブラックとホワイトもその光に見入っていた。
それから光が集まりきるとその黄金の光は光線となってスペースへと降り注いだ。
「スペース!」
それを見たスターが大声で叫んだ。
そうして、空中で光を浴びていたスペースのいた所で光が弾けるとそこには全身とユニバースブレードが黄金に輝くキュアスペース・ユニバースの姿があった。
その姿の名は・・・・
「グリッター・・・・キュアスペース」
その姿を見たコスモは静かにそう呟いた。
ジヴァに滅ぼされた者達の力を光に変えてその身に宿した黄金の戦士。
その名は"グリッターキュアスペース"
多くの力と意志を託されてスペースは更なる力を手にした。
「ふざけるな! 今更そんな力を手にするなんて私は認めない!」
ジヴァが怒りながらそう叫ぶとダークロプスは再びダークロプスゼロショットを放った。
しかしスペースは無表情のまま何も言わずに黄金に輝くユニバースブレードの剣先を光線の方へと向けると光線が剣先に触れた直後に2つの方向へと分かれた。光線はスペースの左右を通り過ぎてしまい彼に当たる事はなかった。
「バカな。そんなバカな!」
ジヴァはその光景が信じられずにいた。
「ダークロプスゼロ! もう遠慮はいりません! 奴を、奴を私の前から消し去りなさい!」
「了解」
ダークロプスはジヴァの命令を聞くとカラータイマー状パーツの奥に収納された砲門を露出させそこから強力な光線を放とうとしていた。
「もう、終わらせよう」
カチン! カチン! カチン!
『オールチャージ!』
スペースがそう呟くと、迎え撃つ為にユニバースブレードのトリガーを連続で3回引くと、そのユニバースブレードを両手に持って頭上へと掲げてエネルギーを貯め始めた。
するとスペースの頭上に黄金のエネルギーが集まってきて、それがユニバースブレードにそっくりの巨大な黄金の剣の形へと変化した。
「打てーーーッ!」
ジヴァの声を聞いたダークロプスは次元の壁を破壊して相手を次元の狭間へ飛ばす竜巻状の超時空波動光線【ディメンジョンストーム】を胸の砲門からスペースに向けて発射した。
「ユニバースクラッシュ」
スペースも両手に持っていたユニバースブレードを振り下ろして黄金の光で強化された【グリッターユニバースクラッシュ】を放とうと持っていたユニバースブレードを振り下ろすと、それに合わせて巨大な黄金の剣も振り下ろされて両者の技が空中で激突する。
「スペース・・・・」
「頑張れ! スペース!」
「スター?」
ミルキーがその光景を心配そうに見ていると隣にいたスターがスペースを大きな声で応援していた。
「頑張れーーッ!」
「いけます! いけますよ!」
「頑張るでプルンスよ!」
「頑張るフワ!」
「みんな・・・・」
ソレイユ、セレーネ、プルンス、フワもそれにつられてスペースへの応援を始めた。
「頑張れーーーッ!」
「負けないで!」
「いけーーーッ!」
「頑張って!」
他のプリキュア達も全員でスペースの事を応援していた。
それを見ていたミルキーとコスモも真っ直ぐスペースの方を見た。
「スペースーーーッ! 頑張るルーーーン!」
「頑張れーーーッ!」
そうしてミルキーとコスモもスペースに向かって大きな声で応援した。
「オォーーーッ!」
スペースも彼女達の声が届いたのか更に力を高めてユニバースブレードを振り下ろした。
するとダークロプスの光線の中心から少しずつ斬られ始めると剣先が少しずつダークロプスとジヴァに近づいていった。
「ありえない。こんな事、あってたまるものですか!」
ジヴァが目の前の光景を受け入れられないでいる間にも剣先は彼らに近づいていき、そして最後にはダークロプスの身体を縦に真っ二つにする形で斬られた。
「認めない。私は、絶対に、認めませんよーーーッ!」
斬られたダークロプスはその場で跪いて、身体のあちこちから爆発が起こって最後には大爆発をして、ジヴァも叫びながらそれに巻き込まれて彼の持っていた拡大光線銃もその爆発によって破壊された。
「やったーーーッ!」
「勝った! 勝ったよーーーッ!」
『ワァーーーッ!』
エールとミラクルの声に合わせてプリキュア達はそれぞれ近くにいる仲間達と共に喜びを分かち合っていた。
「スペース・・・・」
「ホント、貴方って人は・・・・」
その中でミルキーとコスモは今も空中にいるグリッターキュアスペースを見ていた。
そして黄金に輝くスペースの身体から光が弾けると元のキュアスペース・ユニバースへと戻った。
弾けた光は力を使い果たしてそのまま空へと舞い上がり宇宙に向かって飛んでいき、徐々に消滅していった。
するとスペースはユニバースブレードを持っている右手とは逆の左手の掌の上に一粒の光の粒子が落ちてきてそれを受け止めた。
"ありがとう。お兄ちゃん!"
スペースは男の子の声が聞こえた直後に消えた光の粒子のあった左手を握りしめると目を瞑り、その拳を額に当てた。
「(こっちこそ、ありがとう!)」
スペースは心の中で彼らに感謝の気持ちを伝えると光が舞い上がっていった空を暫く見つめていたのだった。
ー1週間後ー
『東京都墨田区での激闘からちょうど1週間が経過しました。私達は今回もプリキュア達の活躍によって救われて今もこうして当たり前の日常を過ごせています。そして街の復興状況ですが、現在も工事が続いており・・・・』
「ちょっと何してるの?」
「こうた! 早くしないとおいてっちゃうルン!」
「いま行くよ!」
自宅でテレビを見ていたこうたはユニとララに呼ばれると慌てて出かけようとしていた。
「それじゃあ母さん。いってきます!」
「いってきますルン!」
「はぁい。気をつけてね。ユニちゃんもいってらっしゃい」
「い、いってきます」
こうた達はしずかに挨拶するとそのまま出かけて行った。
今日はひかる達と一緒に他のプリキュア達と共に近くの山へピクニックに出かける約束をしていたのだ。
それからこうたは待ち合わせしていたひかる達と合流して電車に乗って現地に向かい、他のメンバーとはそこで合流する事になっていた。
季節は秋、その紅葉に包まれた木々によって彩られた景色はまさに秋と呼ぶに相応しい光景だった。
そうしてメンバーが全員集まってからはみんなそれぞれグループを作って楽しく雑談したり、身体を動かしたりと各々の過ごし方で楽しんでいたのだが・・・・
「やぁーーッ!」
「フッ! ハッ!」
キュアスペースにキュアピーチが向かっていき連続でパンチを繰り出すが、スペースはそれら全てを避けたり弾いたりして対応していた。
何故こんな事になっているのかと言うとスペースの実力を間近で見ていた彼女達はこうたに興味津々で最初は色々と質問責めだったが、その中でキュアピーチこと桃園ラブがこうたと手合わせしてみたいと言い出した。
こうたもそれを承諾して今に至っている。
「ハアッ!」
それからもピーチからの攻撃が続くがスペースは彼女の拳を左手で受け流した直後に反対の右手の拳をピーチの顔の前で止めた。
「ま、参りました」
「ふぅ・・・・」
ピーチはその場で跪いて勝負はスペースの勝利となった。
「やっぱり凄いねスペース。こっちの攻撃が全然当たんないよ」
「いやいや紙一重だよ。あのまま攻撃され続けてたらこっちも危なかった」
スペースは会話をしながら手を差し伸べるとピーチはその手を取ってゆっくりと立ち上がった。
「ねぇねぇスペース! 次はあたしとやろうよ!」
「その次は私よ!」
「私とも、手合わせお願いできるかしら?」
「えぇ・・・・」
何とキュアメロディとキュアフォーチュン、キュアムーンライトが既に変身していて順番待ちの状態になっていた事にスペースは驚いた。
その後は順番に手合わせを行い、結果はスペースの全勝。ウルトラマンの力を纏う事なく勝利した。
「ハァ・・・・疲れた」
手合わせがひと段落して他のメンバーがどうすればスペースに勝てるのかと作戦会議している間に逃げてきたこうたは木の影に隠れて休憩していた。
「はい」
「えっ?」
「お疲れ様」
「あ、ありがとう」
そこへユニがやってきてペットボトルに入った水をこうたに渡すとこうたもそれを受け取り、ユニはこうたの隣に正座して座った。
こうたはユニから貰った水を飲むとそのまま空を見上げた。
「どうしたの?」
「いや、ハノンさん達大丈夫かなって思ってさ」
「そうね・・・・」
時は1週間前に遡る。
ジヴァとの戦いに勝利したこうた達だったが、これまでの罪を償う為にハノンとサガークの身柄と2人の宇宙船は宇宙星空連合で預かる事になり、迎えの宇宙船が到着して2人はこれから乗り込もうとしていた。
「ありがとう。君達のおかげで俺は罪を重ねずに済んだ」
「気にしないでください。それより、どうするんですか? これから」
「そうだな。罪を償いながら改めて考えてみるよ。宇宙の平和の為に、本当の意味でみんなが幸せになる為に、俺にできる事は何なのかをね」
「そうですか。こんな事しか言えなくて申し訳ないですけど、頑張ってくださいね」
「あぁ。俺も君に負けないように頑張るよ!」
そう言ってサガークはこうたと握手を交わして宇宙船の中へと入っていった。
「ありがとう。兄さんが元に戻ったのは貴方のおかげよ」
「どういたしまして。でも、ハノンさんもありがとうございました。みんながビショップに勝てたのは貴女のおかげです」
「私は何も、私はただ状況に振り回されて貴方達にも、そして多くの人達にも迷惑をかけてしまったわ」
「でも、助けてくれたのは貴女です。だから、ありがとうございます」
「・・・・凄いわね。貴方は」
「えっ?」
こうたは突然ハノンに凄いと言われて戸惑った。
「貴方には自分が目指す未来の形がちゃんとあって、それを実現しようと頑張ってる。私も罪を償ったら探してみるわ。私が心から望む未来の形を」
「そうですか。なら俺からアドバイスを一つ」
「えっ?」
「この先、色々な事があると思いますけど諦めないでください。諦めずに最後まで立ち向かっていけば、きっと望む未来に辿り着ける。それだけは、忘れないでください」
「・・・・わかったわ。ありがとう」
ハノンは最初それがどういう意味か分からずにいた。しかしこうたの、スペースの戦う姿を思い出してその意味を理解した。
大切なのは諦めない事。
諦めずに最後までそれに立ち向かう事。
それを理解したハノンは改めてこうたにお礼を伝えると宇宙船に乗ってサガークと共に地球を去っていった。
「大丈夫よ」
「えっ?」
「あの人達ならきっと自分達の答えを見つけるわ。貴方みたいにね」
「そっか。そうだな」
こうたはユニの言葉を聞いてその通りだと思う真っ直ぐユニの顔を見つめた。
「なに?」
「えっ? あっ、いや・・・・」
「何なの焦ったいわね。言いたい事があるならはっきり言いなさいよ!」
こうたのおどおどする姿にイラッとしたユニは少し強めの口調で喋った。
「いやその、この前俺が言った言葉を覚えてるか?」
「えっ?」
「ほら、サガークさん達との決戦前夜に一緒に寝た時に言っただろ? この戦いが終わったら大事な話があるって」
「ええっと・・・・ああっ!? ////」
ユニはその時の事を思い出すと顔を真っ赤に染めて恥ずかしそうにしていた。
「俺、どうしてもユニに伝えたい事があるんだ。聞いてくれるか?」
「・・・・えぇ」
「俺達さ、最初は敵同士だったけどユニがプリキュアになって一緒に過ごすようになって、少しずつユニの事を知っていく中でユニの事を助けたい。力になりたいって気持ちがドンドン強くなっていったんだ」
「・・・・そう」
「それで、その気持ちは俺がプリキュアだから。俺がやらなきゃいけないからって勝手に思い込んでたけど、本当はそうじゃなかった。プリキュアだからとか、ユニの事情を知っちゃったからとかそんなんじゃなくて、もっと単純な理由だったんだって別の宇宙へ行って離れ離れになった時にわかったんだ」
「単純な理由?」
「あぁ、俺は・・・・」
こうたはユニの方を真っ直ぐ見つめて、自身の気持ちを口にする。
「・・・・ユニが好きだ」
「っ!? ////」
「俺がユニの事を好きだから、だから助けたい。力になりたいんだってわかったんだ。この先、嬉しい事や良い事ばかりじゃなくて、喧嘩したり辛い事もあるかもしれない。けど、それでも俺はユニと一緒にいたい。君と一緒の未来を歩いて行きたい。だから、だから俺と・・・・付き合ってください」
こうたは真っ直ぐユニの顔を見つめながらその思いを伝えると最後は頭を下げて付き合ってほしいと頼んだ。
そして・・・・
「・・・・はい!」
「っ!?」
ユニは瞳に涙が溜まっていたが表情は笑顔でとても嬉しそうだった。
「ホントに、ホントに良いのか?」
「えぇ。私も、貴方が好きよ」
「・・・・よしっ!」
こうたは告白をOKされてガッツポーズをするくらい嬉しそうにしていた。
「じゃあその、改めてこれからよろしく」
「えぇ。よろしくニャン」
こうしてこうたとユニは恋人同士となった。
「あぁーーッ!」
「「っ!?」」
するとひかるの大声が聞こえた2人はびっくりしてビクッとなっていた。
「こうたがユニを泣かせた!」
「泣かせたフワ!」
「一体何をしたんでプルンスか?」
ひかるとフワ、プルンスはユニが泣いている事に気づいた。
「ちがっ!? 俺は何もしてないって!」
「ホントに?」
「怪しいですね」
「ホントだって! ララは信じてくれるよな?」
「・・・・知らないルン」
「ええっ!?」
こうたはえれなとまどかにも追求されてララに助けを求めるかそっぽ向かれてしまった。
「・・・・フッ、アハハハハハッ!」
その光景を見ていたユニは瞳の涙をぬぐいながら笑い出した。
「ねぇ、こうた! さっきの続きしよう!」
「今度こそ貴方に勝ってみせるわ!」
「良いぜ。受けて立ってやる!」
「あーっ! 逃げた!」
「まだ話は終わってないでプルンスよ!」
こうたは他のメンバーに呼ばれてそっちへ向かうとひかるとプルンスは逃げたと言って追いかけて行き、えれな達もこうたを追いかけて行き、ユニもその後に続いた。
こうしてこうた達の長かった戦いは一つの区切りを迎えて、みんなで楽しく今日という時間を過ごすのであった。
その頃、こうた達のいる地球の側の宇宙空間では1人の人物が地球の事を見ていた。
「・・・・やってくれましたね。キュアスペース」
それは、あの爆発から生き延びたジヴァだった。
「この借りは必ず返します。必ずね・・・・フフフッ」
ジヴァは不気味な笑みを浮かべながらこうたへと報復を決意するのであった。
To Be Continued
新章予告⑩
ひかる達はこうたがトゥインクルイマジネーションの力を覚醒させて、その力が自分達の中にもあると知らされるとどうすればその力が目覚めるのかわからず困っていた。
「こうなったら奥の手ニャン」
ユニは自身のトゥインクルイマジネーションを見つける為にかつて自身も訪ねた宇宙一の占い師に再び会いに行く事を決める。
ララは自身が宇宙人である事がクラスメイトにバレそうになっていた。
「わたくし達の身の回りに異変が起き始めたのは羽衣さんが現れてからですわ! 本当に羽衣さんは宇宙人なのでなくて!」
まどかもまた、今後の進路をどうするべきなのかで悩んでいた。
「わたくしは、どう進むべきか。これまで父の言う通りに観星中に通い、生徒会長にもなりました。素晴らしい経験をさせていただきました。全て父のおかげです。ですが、わたくしは自分の意思では輝けない」
えれなも本当の笑顔が何なのかわからなくなっていた。
「私、自分が本当の笑顔になっているかどうかなんて考えた事もなかった。人の笑顔の事ばかり考えてて・・・・」
ひかるは自分のイマジネーションがどんなものなのかをわからなくて焦っていた。
「今はララ達が、みんながとっても気になるの。自分だけ進んでない。取り残されてるって思ったり、焦ったり・・・・なんか、私、おかしいんだよ」
そしてこうたの身に危険が迫っていた。
「フワーーッ!」
「フワ!」
「コイツを助けたければ私と一騎打ちで勝負しなさい!」
こうたに強い恨みを持つジヴァがこうたに勝負を申し込んできた。
果たしてこうたはフワを救い出し、ひかる達はトゥインクルイマジネーションを見つける事が出来るのだろうか?
「俺に限界はねぇ!」
『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第11章 トゥインクルイマジネーション編
「ギャラクシーレスキューフォース。ウルトラマンリブット、出動!」
お楽しみ!
次回予告
トゥインクルイマジネーションはこうただけでなく、ひかる達の中にもそれぞれ存在している事がわかった。
それを知ったユニは自身のトゥインクルイマジネーションを見つける為にかつて訪れた事のある宇宙一の占い師の所へ行く事を決める。
そこで彼女達が出会ったのは・・・・
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第130話 見つけた! ユニの運命の星 前編
次回もお楽しみ!
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