スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
諸事情で執筆する余裕がなく投稿出来ずにいましたが、今日からまた少しずつ投稿を再開していきますので今後ともよろしくお願いします。
それでは早速、最新話をどうぞ。
「星空界キラやば~っ☆」
「ひかる、そこに立っていると邪魔ルン。」
「そこに立ってると見えないだろ。」
「・・・・ゴメンちゃい。」
ロケットの星形の窓の前に立って興奮しているひかるに対してララとこうたが注意するとひかるは謝りながら退いてくれた。
「なぜ急にこの星空界まで飛んで来てしまったのでしょうか?」
『分析の結果、解析不能のパワーが作用したようです。』
「ペンダントの反応と関係あるかもしれないでプルンス。」
まどかは何故突然この星空界に来てしまったのかを考えているとロケットのAIとプルンスはペンダントが関係しているのではと推測した。
それを聞いたえれなは、先ほど光った自分のスターカラーペンダントを取り出し眺める。
「それにしても星空界はわたくし達の知っている宇宙とは全然違うのですね。」
「だね、色も雰囲気も。」
「こんなにもキラキラしてる宇宙なんて初めて見た。」
まどか、えれな、こうたの星空界を初めて見た3人は周りがピンク色をメインに様々な色や形をした星が沢山あってそんな星々に見入っていた。
「どんな宇宙人に会えるかな〜。アブラハム監督のSF映画みたいにいろんな宇宙人と友達になりたいな〜。」
ひかるの言っているアブラハム監督とは世界的に有名な映画監督で、主にSF映画が多く、ひかるはそんな彼の大ファンなのだ。
「っ!ペンダントが!」
「あの星みたいルン!」
すると再びえれなのペンダントが反応し、ララがペンダントの反応からプリンセススターカラーペンがあるであろう星をモニターに映し出す。
「おぉ!どんな星かぁ・・・・骨?」
ひかるが自前の星形の望遠鏡で見てみると、その星の形は骨のようであり、周りにも似たような骨の形をした惑星が浮いていた。
「あれって・・・・ホントに星なのか?」
流石のこうたもこれには疑問を抱かずにはいられなかった。
「着陸するルン。」
それからロケットは無事に骨のような形をした惑星に着陸することに成功した。
『なおスターカラーペンダントにはその星の大気に適応できる力があるようです。宇宙服は必要ありません。』
「え?このペンダント何でもアリだな。」
「でも気をつけるルン。このペンダントがないと私は今でもみんなの言葉がわからないし、行った星によっては何があるかわからないルン。だからペンダントは絶対に肌に離さず持ってるように注意するルン。」
「了解。」
こうたはペンダントの性能に驚いているとララはそんなこうたにペンダントが手元にない時の注意点を説明した。
「はいはい!わたしが最初に降りていい?」
「ルン?」
「ほら月に最初に降り立った人の足跡ってあるでしょう?」
「あぁ・・・・なるほどね。」
「俺は構わないぞ。」
「私もです。」
ひかるの提案をみんな了承してひかるは遠慮なくといった具合にロケットの外に出る。
「さぁ・・・・この星に降り立つ地球人の記念すべき第一歩!そぉっ・・・・あ!」
だかしかし、最初の一歩を踏みしめる前にひかるは躓いてしまい、そのまま顔面からこの惑星の地面に激突してしまい、その結果、それが地球人の最初の接触となってしまった。
「おぉ・・・・これはまた綺麗な顔跡がついたなぁ。」
「見ないで・・・・私の失敗を見ないで・・・・。」
こうたはひかるの顔跡をまじまじと見ているとその横でひかるは膝をつきながら本気で凹んでいた。
そんな2人をよそに他のみんなは辺りに散らばる骨みたいな物を見ていた。
「それにしても・・・・」
「骨みたいなのがいっぱいルン。」
「まさか凶悪なモンスターに食べられちゃった人の骨とか?」
「プルッ⁉︎食べられて骨だけにされるなんて恐ろしいでプルンス。」
「骨なさそうに見えるけど・・・・。」
「同感。」
プルンスはえれなの言葉に恐怖を感じ、とんでもない振動速度で震えていたが、えれなはそんなプルンスにさ骨がないのではと言うとこうたもそれに同意していた。
「そういえば、ララやプルンスはこの星に来た事はあるのか?」
「ルン?私はないルン。いつもはサマーンの近くをロケットで飛んでいただけで、こんなに遠くまでは来た事ないルン。」
「プルンスもこの星は初めてでプルンス。」
「そうなのか。」
こうたはララとプルンスにこの星に来た事があるのか聞くと2人ともこの星は初めてらしい。
「あれ?何かあるよ。」
こうた達がそんな会話をしていると立ち直ったひかるが再び持参した星形の望遠鏡で辺りを見渡している時に何か建物のような物を見つけた。
みんなで近づいて物陰から様子を伺っているが人影は全く見当たらない。
「宇宙人の家かな?」
「危険過ぎる・・・・怖いでプルンス。」
「人影は見えないルン。」
「う〜ん。」
そんなひかる達の背後から怪しい影が迫ってきていた。
「動くな。」
「え?」
ひかる達は突如背後から話しかけられた事で少し驚いていた。
「これから3つ数える。その間にゆっくり振り向け。」
「えぇ⁉︎どうしよう?」
「ここは逆らわない方が良いよ。」
「だな。下手に刺激するのも良くないだろうし。」
「いくぞ!ワン、ワン、ワン!!」
「ワン、ツー、スリーじゃないの?」
えれなは自身の知る常識から何故『ワン!』が3回なのか疑問に思っていた。
「3つ数えたぞ!」
『は、はい。』
みんな恐る恐る振り返ると・・・・
「・・・・」
そこにはけむくじゃらで俺たちのひざ辺りまでしか身長がない2足歩行の、真ん中に黄色の子が、その子から見て右側にはピンク色の、その反対の左側には緑色のけむくじゃらの子がいてみんなでこちらを睨んでいた。
「うぅ〜っ」
「はぁ・・・・キラやばっ☆かわいい!!」
全員が固まっているとひかるが目を輝かせながら抱きつき、3匹纏めて抱きしめていた。
「よしよしよしよしよしよし、良い子だねぇ。良い子良い子良い子!」
そのまま3匹全員を抱きしめながら一緒に転がったりとひかるは全力でスキンシップをとっていた。
「さぁ、追いつけたらこの骨あげるよ!」
「「「ワオン!ワオン!ワオーン!」」」
それから骨を片手に持ったひかるを追いかける追いかけっこが始まってしまった。
「完全に犬と遊ぶ飼い主だよなぁ、これ。」
「ルン。」
「だね。」
「そうですね。」
「・・・・はっ!じゃない!ワンサイドに色々やるなぁ!」
黄色の毛の子がそう言って、ひかるの彼らとのスキンシップは終了した。
「ごめん。うちのイエティと遊ぶ時のノリでつい・・・・え?」
「言葉が通じてる⁉︎」
「きっとペンダントのおかげルン。」
「あぁ、さっき言ってた俺達がララの言葉がわかるのと同じ理由か。」
「ルン。」
ララはそう言いながら自分のペンダントを持って理由を推測した。
「貴方がたがこの星の住人ですか?」
「凄いね、フワ達と全然違う。」
「お前たちはワンチャン宇宙から来たのか?」
「俺達は地球ってところから来たんだよ。」
「地球?」
「知ってる?」
「知らない。」
黄色の子にこうたが地球から来たと言うと、彼らはそんな星を知らないといった感じに互いの顔を合わせている。
「ふん!どうせ大した星じゃないな。」
「どうしてそう思うの?」
「毛だ!!」
えれながそう尋ねると、黄色い子が高らかにその理由を答えた。
「見たところ頭にしか地球人は毛が生えていないみたいだな。」
「残念ね、地球人は。そんなつるつるな肌で。」
「どうしてこちらがワンサイドに負けたみたいになってるの?」
話に聞くと、この星では毛の長さとその手入れの良さが基準になっているようだ。
「でも確かに、3人とも素敵な毛並みだね。」
「そう!全身の毛並みがどんなに美しいかが大切なのよ!・・・・あら?」
えれなが3匹の毛並みの良さを褒めると、みんなうれしそうにする。すると3匹のうちピンク色の毛の子がフワに目を付けた。
「あら?その白い子だけはワンダフルね!」
「フワ?」
「毛並みのフワフワ感が最高だわ!」
まどかに抱かれたフワを指さしてその子はフワの毛並みを絶賛した。
「それに引き換え・・・・」
黄色い子がプルンスの方を見ると・・・・
「毛が一本もなーいっ‼︎」
「かわいそう~!」
「ムキーッ!失礼でプルンス!寧ろこのツルッツルなお肌はプルンスの自慢でプルンス!」
酷い言われようにプルンスはあまりの怒りに小さなUFOから飛び出して怒っていた。
「ふん!毛がない怪しい奴らめ!何しに来た?」
「探し物があるの、別に怪しくないよ。」
「じゃあ挨拶くらいちゃんと出来るんだろうな?」
「もちろん!わたし、星奈ひかる!宇宙と星座が好きな中学二年生~!」
「違うっ!」
ひかるが挨拶というよりかは自己紹介を始めると黄色い子はあっさりそれを否定した。
「良く見てろ。これがこの惑星での挨拶はこうだ!」
3匹は息を合わせて挨拶を始める。
「「「アオーン!アオーン!」」」
まず左右に一回ずつ遠吠えをする。
「ネギ―!」
「マギー!」
「ドギー!」
そして名前を言いながら逆立ちをし、先に逆立ちしている人がいたらその上で逆立ちをする。
どうやらピンクの子が『ネギー』、緑の子が『マギー』、そして黄色の子が『ドギー』というらしい。
「あんな挨拶いやルン。」
「これは流石に、俺もいやだな。」
「こうた、もしもの時は・・・・」
「大丈夫だララ。ほら、見てみ・・・・」
ララは彼らの挨拶を嫌がるとこうたもそれに同意した。そんなララはもしも自分達もしなければいけなくなったらどうするかをこうたに相談しようとした時、こうたに言われてその方向を向くと・・・・
「わおーん!」
「姿勢がなっていない‼︎」
「こうかなー?」
「チャレンジャーでプルンスなぁ。」
「な、こういう時はひかるに任せれば大丈夫なんだよ。」
「ひかる・・・・凄いルン。」
この惑星風の挨拶を身に付けようとひかるは必死に努力していた。
その姿を見て、プルンスとララは改めてひかるの事を尊敬の眼差しで見ていた。
「はん!やっぱり毛が無い奴らには無理だろう。」
「そうだね。その挨拶は上手く出来そうにないし、私には貴方達みたいな立派な毛もない。だからアタシ達の星の挨拶をするね。」
「ん?」
そう言いながらえれなはドギー達に近づいていく。そしてえれなは腰を落とし、彼らの目線で右手を差し出した。
ドギーはその右手を見てどうするのか分からず戸惑っていると・・・・
「貴方も手を・・・・」
「・・・・・・・・」
えれなに手を出すように言われるとドギーも右手を出して互いに握手をした。
「あたし、えれな。よろしくね。」
「ド、ドギーだ。」
えれなが自身の名前を言うとドギーも真似をして自分の名前を名乗った。マギーとネギーもドギーと同じようにえれなと握手をして挨拶を交わした。
「流石観星中の太陽・・・・」
ひかるは逆立ちをしながらその光景を見守っていた。
「毛がなくてもこれで友達だね。」
「だ、騙されないぞ。そんなんで友達になれるか!」
えれながそう言って笑いかけるとドギーの頬が少し赤く染まる。そして彼は一歩下がり距離を取ってそう言った。
「顔を合わせて、笑顔になれたらもう友達なんだけどな~。」
「・・・・ふん!」
そんなドギーの様子を見て、えれなは両手を自分の頬に添えながら自身の気持ちをドギーに伝えた。
それを聞いたドギーは何も言い返さずにただ恥ずかしそうにして顔を逸らしていた。
すると突然空の天気の様子が悪くなり空から何かが降り始めた。
「痛っ!何だこれ?」
「何ルン・・・・骨?」
こうたは突然降って来た物が頭に当たり痛がっていて、ララは降って来た物を手に添えて見てみるとそれはとても小さな骨だった。
「たぁすけてでプルンス〜っ。」
「仕方ねぇ、ついてこい!」
ドギー達の案内でこうた達はさっきの建物の方に避難していく。俺たちはそれについていく。
「待ってぇ!」
そしてひかるは逆立ちをしたままみんなの後を追いかけていた。
(ひかる、まさかこの短時間に逆立ちをマスターしたのか?)
そんなひかるの姿にこうたは驚かずにはいられなかった。
「こんな物が降るなんて、キラやば~っ☆」
ひかるは降って来た骨を見て興奮していた。
「不思議です。」
「宇宙にはダイヤモンドが降る星もあるでプルンス。骨が降っても不思議じゃないでプルンス。」
まどかが不思議そうに降ってくる骨を眺めていると、プルンスはダイヤモンドが降る星もあると説明してくれた。
「俺達みたいに毛が生えていりゃあ、骨が当たったぐらい痛くないんだ。」
「成る程ねぇ。」
どうやらこの星の住人達が毛むくじゃらなのはこの星の環境に対応する為のものだったようだ。
「全く、だから毛がない奴は・・・・」
そう言いながらドギーは何かの液体が入った瓶を取り出した。
「何?」
「超即効性の毛生え薬だ。すぐフサフサになるぜ。長持ちはしないけどなぁ。」
「フサフサ・・・・」
どうやらコレを使うと犬や猫みたいに全身が毛でフサフサになるらしい。
「じゃあさっそく・・・・」
そう言ってひかるは何の躊躇もなくそれを使おうとしていた。
「やめるでプルンス!」
「なんで?」
「それは預かっておくよ。」
「それが良いな。」
結局その薬は使用せずにえれなが預かる事になった。
「ん?・・・・まさか・・・・この奥にペンが・・・・」
すると突如、えれなのスターカラーペンダントが光り始めた。その反応は建物の奥を示していた。
一方その頃、ケンネル星の上空ではノットレイダーのUFOが飛来し、その上にはカッパードが立っていた。
「やれやれ、ペンがあると思って来てみれば、実に原始的な惑星。プリミティブ過ぎるねぇ。」
To Be Continued
次回予告
建物の奥で祀られているペンを発見したえれな達
しかしそのペンはドギー達にとってとても大切な物だった。
ペンを手に入れなければならないえれなの出した結論は・・・・
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第26話 初めての星空界!ケンネル星はワンダフル! 後編
次回も楽しみに!