スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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第27話  まどかの悩み、スタードーナツをみんなで食べよう! 前編

こうた達が乗っていたロケットは無事に地球へと帰還した。

そしてロケットは地上への着陸に成功したが、着陸の時に勢いよく着陸してしまったので、その衝撃でロケット内は激しく揺れた。

 

「いてててっ、みんな無事⁉︎」

 

「ふぅ・・・・」

 

「はいぃぃ。」

 

「何とかな。」

 

「オヨォォッ。ロケットは無事ルン。」

 

ひかるは衝撃で鼻を目の前の机にぶつけてしまったが、他のメンバーはとくに問題はなかった。

 

『良かった(ですぅ)。』

 

「ノットレイダーにロケットの場所がバレたから着陸場所を変えたのでプルンスなぁ。」

 

「これで安心ルン。」

 

以前、ノットレイダーに襲撃された事を考え、ロケットの着陸場所を変更し、大きな池のある広い場所にロケットは着陸した。

 

「喜ぶのはまだ早いでプルンス。」

 

「オヨッ!」

 

「宇宙食栄養士の立場から一言言わせてもらうでプルンス!実は、こちらのプルンスタードーナツ製造機にはまだまだ改良点があるでプルンス。」

 

「いつの間にか私物化してないか?」

 

「勝手に名前つけるなルン。」

 

「あはははっ。」

 

「お腹すいたフワ。」

 

「おいで。」

 

「フワ!」

 

ララのツッコミにえれなは苦笑いしているとフワがお腹すいたと空中を彷徨っていたので、えれなはフワを自分の所に読んで天秤座のペンを使ってトゥインクルブックに上にバナナがのったパフェの絵を書いてそのパフェが実体化した。

 

「フワァ!はむっ。」

 

そのパフェをえれながスプーンを使ってフワに食べさせた。

 

「近いうちにスタードーナツを研究しないとでプルンスなぁ。」

 

「私も食べたぁい!」

 

プルンスはスタードーナツを研究する気満々で、ひかるはただ食べたいとそれだけのようだ。

 

「スタードーナツ?」

 

「ほら、商店街の。」

 

「わたくしは商店街には行った事がないので・・・・」

 

『えぇ⁉︎』

 

「あぁ、そういえばそうだったな。」

 

「そんなに珍しいですか?」

 

まどかは商店街に行った事がなくて勿論、行った事がないならスタードーナツの存在も知らないのさ当たり前なのである。

そしてまどかは商店街に行った事がないのは珍しい事なのかと少し動揺しているようだった。

 

「まぁ、まどかは習い事とか家の事とかで結構忙しかったからな。こればっかりは仕方ないだろ。」

 

「じゃあさ!じゃあさ!今度みんなでスタードーナツを食べに行こうよ!その時はまどかさんも一緒に!」

 

「良い考えでプルンス!」

 

「私も行きたいルン!」

 

「イイねぇ!」

 

「ナイスひかる!」

 

「エヘヘへ!まどかさんも行こうよ!」

 

「はい。お時間がある時に必ず。」

 

こうしてひかるの提案で今度みんなでスタードーナツを食べに行く事が決定し、その日は解散となった。

 

 

 

 

「ただいま帰りました。」

 

「まどか。」

 

「あっ、お父様。お仕事ですか?」

 

まどかが自宅に帰宅すると、丁度出かけようしていた父、香久矢 冬貴から声をかけられた。

 

「あぁ、休日であっても見合った責務は果たさなければならない。」

 

「はい。」

 

「友達付き合いは大切だが香久矢家の一員として成すべき事があるはずだ。弓道の大会も近いからな。」

 

「はい。」

 

まどかは少し強張った表情をしながら父の言葉に返事をした。

 

「今、未確認飛行物体の目撃情報も多数よせられている。」

 

「っ!」

 

まどかはその未確認飛行物体が自分達のロケットだとすぐに気づいた。その結果、もしもそれがバレたらフワやプルンス達の事もバレてしまうかもしれないという事も・・・・

 

「安全が確認できるまでなるべく車を使いなさい。」

 

「はい。お父様。」

 

まどかはそう返事をしながら自身の服のポケットの中にあるスターカラーペンダントを握りしめた。

 

その日の夜、まどかは寝間着に着替えて明日の授業に向けて予習を行っていた。

 

(全てを完璧にこなさなければ、学校も、プリキュアも・・・・)

 

まどかは必死に努力を続けた。

その翌日、学校での授業中にまどかは窓際から空を見上げてボゥとしていた。

 

「ではこの文書をMiss香久矢。・・・・Miss香久矢?」

 

「あっ、はい!」

 

まどかは先生に呼ばれて慌てて席を立ち上がった。

 

「Miss香久矢が余所見とは珍しい。」

 

「申し訳ありません。」

 

まどかは反省しながら席に座った。

その姿を見ていたこうたとえれなは驚いた表情をしていた。

 

「ではMiss天宮。代わりに今の所を。」

 

「あっ、はい!」

 

えれなは先生から指名されてえれなも慌てて立ち上がると『ごめんなさい、何ページを読めばいいですか?』と先生に英語で質問した。周りの生徒達は『凄い!』『さすが!』と大絶賛でそれを見ていたまどかも尊敬の眼差しを送っていた。

 

それから放課後になりみんな下校している中でえれなはいつも通り沢山の生徒達に囲まれていた。

その中にひかるが割って入ってきた。

 

「えれなさん、まどかさんは?」

 

「まどかなら家で茶道の習い事を済ませてからロケットに行くって」

 

えれなは周りに聞こえないように小声で車で帰る所を沢山の生徒達に見送られながら帰るまどかの事をひかるに伝えた。

 

「ひゃー忙しい。」

 

「正真正銘のお嬢様だよねー!」

 

そんな2人の会話を校舎のベランダからひかるのクラスメイトの姫ノ城桜子が聞いていた。

 

「ここにもう一人お嬢さまの名にふさわしい、姫ノ城桜子がおりますわよー!ふん!」

 

そう言って桜子は双眼鏡を使って車で帰宅するまどかの姿を見ていた。

 

「香久矢・・・・まどか・・・・」

 

その視線はまどかに対するライバル心剥き出しであった。

 

「悪い遅くなった。」

 

「あっ!こうた!」

 

「みんな揃ったね。それじゃあ行こうか。」

 

遅れてやって来たこうたと共にみんなでロケットへ向かった。

 

それから時間が経ち、習い事を終えたまどかがロケットへとやって来た。

 

「遅くなりました!」

 

「お疲れ、まどか。」

 

「今日の作業は終わったルン。」

 

「フワァ!」

 

走ってやって来たのか息を切らしているまどかの所にフワは飛んでいってまどかの胸元に抱きついた。

 

「そうですか・・・・天宮さんは?」

 

「作業が終わったら、『お店の手伝いあるから、チャオ!』って急いで帰っちゃった。」

 

ひかるはえれなのモノマネをしながらえれなの事を説明し、そのモノマネに対してこうたとララは苦笑いをしていた。

 

「そうですか。お忙しいですね、天宮さん。」

 

「いやいやまどかさんだって・・・・」

 

「確かに、まどかだって十分忙しいだろ。」

 

「わたくしは、弓とお茶にピアノ、お花の習い事、家庭教師の先生との受験勉強だけですので。」

 

「待て待てその“だけ”を世間では忙しいって言うんだよ。」

 

まどかの当たり前に対してこうたはツッコミをいれて、その近くにいたララはつまんなそうな表情をしていた。

 

「その上、生徒会長だし。それじゃあ学校の帰りに寄り道も出来ないよね。」

 

「行き帰りは基本、車ですし・・・・」

 

「じゃあおやつの買い食いも⁉︎」

 

「おやつは家で作ってもらいますので。」

 

「お母さんに?」

 

「母は料理はしません。」

 

まどかはひかるの質問に答えながら自身のカバンから取り出したエプロンを着けていた。

 

「あの!弓のお稽古まで時間があるので表の掃除だけでもしてきます。」

 

「フゥワ!」

 

そう言ってまどかは外へ出て行き、フワもそれについていってしまった。

 

「お嬢様って大変ルン。」

 

「「・・・・・・・・」」

 

ララはまどかの大変さを理解し、ひかるとこうたは何かを考えているのか何を言わずにまどかが出て行った扉を見つめていた。

 

それから家に帰ったまどかは弓道場で弓道の練習を1人でしていた。

 

しかしまどかの放った矢は的の中心から少し逸れた場所に当たってしまった。

 

「まだまだだな。」

 

「あっ、おかえりなさいませ。お父様。」

 

まどかが矢を放つ所を父、冬貴はまどかの背後から見ていた。

 

「香久矢家にミスは許されない。」

 

「はい。」

 

(心の乱れをお父様に気づかれてはいけない。プリキュアを続ける為には全てを完璧に・・・・完璧に・・・・)

 

翌日の朝、まどかはいつも通りに登校した。

 

「っ!」

 

(く、靴下が、違う!)

 

そしてまどかは偶然、窓ガラスを見た時に靴下が両足違う物を履いて来てしまった事に気づき、その顔は恥ずかしいのかみるみる赤くなっていった。

 

「はぁ・・・・」

 

「まぁどぉかさん!」

 

「はいっ!」

 

まどかがため息をついているとその背後からまどかに挨拶をする声が聞こえてきてまどかは一瞬ビクッと反応してしまい、振り向いてみるとひかるとえれなが立っていた。

 

「おはようまどか!」

 

「ご、ごきげんよう。星奈さん。天宮さん。」

 

まどかは何とか挨拶するが、その顔はとても引き攣っていた。

 

「あたし、今日ロケット行けないんだ~。」

 

「まどかさん、足どうかしたの?」

 

「別に。な、何でもありません。」

 

とそこへ鞄を肩に担いで登校してきたこうたが横からやって来た。

 

(アレ?)

 

こうたはひかる達とは違い、横から見た事でまどかの靴下が左右違う事やまどかがそれを必死に隠そうとしている事にもすぐに気づいた。

 

(はぁ、しょうがないなぁ。)

 

こうたは心の中で溜め息をつくとまどか達に近づいた。

 

「おはようみんな!」

 

「あ!こうた!おはよう!」

 

「おはようこうた!」

 

「お、おはようございます。こうた君。」

 

「あのさまどか、生徒会の事で確認したい事があるんだけど・・・・ちょっといいか?」

 

「は、はい!わかりました。それではみなさん、ごきげんよう。」

 

そう言ってまどかはこうたと一緒にその場を後にした。

 

そして2人が一緒に廊下の階段を登っている時に・・・・

 

「あ、あの・・・・確認したい事って・・・・」

 

「あ、それ嘘だから。」

 

「う、嘘ですか⁉︎」

 

「だってさっきのまどか、ずっと靴下の事を隠そうとしてたから見てられなくてさ。」

 

「っ!///」

 

こうたにそう言われるとまどかは階段を登る足を止めて止まってしまい、その顔は再び赤くなっていた。

 

「す、すみません。」

 

「別に謝る事じゃないだろ。誰だって間違う事はあると思うぞ。俺だってあるし。」

 

「ですが、わたくしにはミスは許されないんです。全てを完璧にこなさなければいけませんから。」

 

「どうして完璧にしなくちゃいけないんだ?」

 

「それは・・・・」

 

理由を聞かれたまどかは困った表情のままこうたから顔を逸らして黙ってしまった。

 

「・・・・まぁいいや。何か悩んでるみたいだけど、相談なら俺で良ければいつでも聞くからその時は遠慮なく言ってくれ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

そう言ってこうたは先に教室へと向かって行った。

 

(こうた君には気づかれてしまいましたか。ですが、これはわたくしの問題。わたくしが自分で何とかしなければ!)

 

まどかは今度こそ完璧にこなさなければと決意するのであった。

 

その後、まどかは靴下を折り畳む事 で左右の違いを誤魔化す事は出来たが、生徒会での活動中に居眠りをするという失態をし、それを見ていた桜子は遂に世代交代のチャンスと勝手に思い込んでいた。

 

そんな事が起こっていたその頃・・・・

 

「こうた!」

 

「ん?ひかる?どうしたんだ?」

 

こうたのいる教室にひかるがやって来た。

 

「ねぇ、今日なんだけどさ、前に言ってたみんなでスタードーナツを食べに行こうよ。」

 

「えっ⁉︎今日か⁉︎随分と急だなぁ。一体どうしたんだ。」

 

ひかるは前に約束したスタードーナツを食べに行くのを今日行こうと言いだした。

 

「だって!だって!まどかさんにスタードーナツを食べてほしんだ。ねぇ、行こうよ!」

 

(そっか、ひかるなりにまどかの事を気にしてるって事か。)

 

「わかった。みんなで行くか。」

 

「やったぁ!じゃあ、私がまどかさんを商店街に連れて行くからこうたはララ達にこの事を知らせてくれる?」

 

「了解。丁度今日はえれなは家の手伝いあるって言ってたから商店街にいるだろうし、商店街の入り口に集合って事で。」

 

「うん!」

 

それから放課後になり、まどかはいつも通りに車で帰ろうとしていた。

 

(帰ったらお花のお稽古、それにピアノ、その後は・・・・家庭教師の先生と理科と数学の予習と復習、完璧な自分でいなければ・・・・)

 

「おかえりなさいませ。」

 

車の運転手の人が車の扉を開けて挨拶をしてくれた。

 

そしてまどかもそれに合わせて車の中に入ろうとした。

 

(全てにおいて完璧に・・・・)

 

「まぁどぉかさん!」

 

「え?星奈さん?」

 

そこへ突然現れたひかるがまどかと車の間に割り込んできた。

 

「ちょっと時間ありません?」

 

「え?」

 

「私に付き合ってもらいませんか?」

 

「でも・・・・」

 

「お嬢様はこの後、お花のお稽古が・・・・」

 

「いいから、ちょっとだけ・・・・」

 

「あっ、ちょっと!」

 

「行こう!」

 

ひかるはまどかや運転手の静止を無視してそのままみどかの手を引っ張って走り出した。

 

「お、お嬢様!」

 

「先生には後で説明致しますので・・・・」

 

その光景を桜子は双眼鏡を使って目撃していた。

 

「星奈ひかる・・・・まさか、香久矢先輩に取り入って次の生徒会長を狙う気・・・・」

 

 

それから走り続けたひかるとまどかは無事に商店街の入り口にたどり着いた。

 

「さぁ、着いたよ。」

 

「はぁ・・・・ここって、商店街?」

 

「まどかさん、寄り道、しよう!」

 

「えぇ⁉︎」

 

「ふふっ。」

 

こうしてまどかの始めての商店街巡りが始まったのであった。

 

 

 

To Be Continued

 

 

 

 




        
        次回予告


様々な始めてを体験し、とても楽しそうにするまどか。

そんなまどかは自身の悩みをこうたとえれなに打ち明ける。

果たしてそれを聞いたこうたとえれなの答えは・・・・


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第28話  まどかの悩み、スタードーナツをみんなで食べよう! 後編

次回も楽しみに!
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