スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
第35話 ララのドキドキ初登校!みんなでララを支えよう! 前編
「ララが地球にいられる事になって本当に良かった。」
「素敵な名前もできましたし・・・」
「羽衣、ララフワ。」
ララがこれからも地球にいられるようになった事をみんなで喜んでいた。
「地球で何かやってみたい事ある?」
「ルン?それなら・・・一つあるルン。」
「なんだ?」
「私・・・学校に・・・行ってみたいルン!」
「学校か・・・行けるのか・・・?」
「それなら私に任せたまえ。」
「アブラハムさん?」
ララが学校に行きたいと言うと、こうたはそれは出来るのかどうか考えているとアブラハムが話に入ってきた。
「私が、ララくんが学校に通えるように手続きをしてあげよう。」
「本当ルン⁉︎」
「そんな事できるんですか?」
「任せたまえ。それぐらい宇宙星空連合に所属している私にかかれば造作もない事だ。」
「キラやば~っ☆アブラハム監督凄い‼︎」
こうして、アブラハムの協力もあって週明けからララはみんなと同じ観星中に通う事になった。
そして、ララが学校に登校する日がやってきて、ひかるとこうたはララを迎えにロケットの前にやって来た。
「おはよう、ララ。学校行こう。」
「ガッコーフワ。」
すると、ロケットのハッチが開いてララが出てきた。しかしその姿は、みんなと同じ観星中の制服を着ていて鞄を背中に背負っていた。
「わぁ・・・キラやば~っ☆」
「良く似合ってるじゃんか。」
「入学手続きはアブラハム監督がやってくれたでプルンス。」
「今になって考えると、あの人って本当に凄い人だったんだな。」
アブラハムは手続きだけでなく、ララの制服や教科書など、ララが学校に通う時に必要な物まで全て用意してくれていた。
「忘れ物はないでプルンス?」
「大丈夫ルン!」
「あれ?ララ、いつものグローブはして行かないのか?」
こうたはララがいつもロケットの外にいる時にロケットやAIとコンタクトする時に使っているグローブをしていない事に気がついた。
「ルン。学校は学ぶところだからAIの力は借りずに自分の力で頑張るルン。」
「そっか、頑張れよ。」
「ルン!」
「フワ、トィンクルブックに。」
「フワ。」
全ての準備が整い、フワはトィンクルブックの中に入った。
「それじゃあプルンス。」
「行ってくるルン。」
「行ってくるぜ。」
こうしてララ達は観星中に向けて出発した。
「天宮先輩おはようございます!」
『おはようございます!』
「おっはよ~!」
学校に到着すると、さっそくえれなが門の前でいつもの取り巻きの女子生徒達に囲まれていた。
「こうた、ひかる、ララ!」
「おう!」
「おはよう!」
「ルン!」
するとえれなはこっちに気付いたらしく手を振って挨拶をしてきて、それに合わせてこうたやひかるも手を振って挨拶した。
「ララ、登校初日だね。ファイト!」
「ルン!」
「じゃあ、あとでね!いくよこうた!」
「あぁ!・・・それじゃあひかる、ララの事は頼んだぞ。」
「うん!任せて!」
「ララも、わからない事があったら遠慮なくひかるや俺達、周りの人達に相談するんだぞ。」
「わかったルン!」
そう言うとこうたは先に校舎の方へ向かったえれなの後を追って校舎に入っていった。
「誰?」
「転校生?」
「登校初日で天宮先輩と会話を⁉︎」
えれな達が校舎に向かった後に、取り巻きの女子達はララの存在を強く意識していた。
ひかるとララが校舎に入り廊下を歩いていると、正面からまどか達、生徒会メンバーが歩いてきた。
「ごきげんよう。ララ、今日から同じ観星中の生徒ですね。」
「ルン。」
「困ったことがあったら言ってくださいね。」
「ありがとルン。」
まどかはララに声をかけるとそれからすぐにララ達の横を通り過ぎて行った。
「観星中の太陽と月、両方と既に知り合いの転校生・・・・。」
「あなどれないわ。」
その時にまたも取り巻きの女子の声が聞こえてくるが、ララにはその意味が全く理解できなかった。
「羽衣ララさん。ご両親のお仕事の都合で外国で暮らしていましたが、今日からこのクラスの友達です。・・・・あの?挨拶を・・・・」
「ルン?ララルン!よろしくルン!」
『ルン?』
ララはひかると同じクラスに転入して教室で自己紹介をすると、その『ルン』という独特の喋り方にクラスメイト達は動揺していた。
「では席は後ろの・・・・」
「そこそこ。」
先生がララに席の場所を教えようとしていると窓際の一番後ろの席に座っているひかるが自身の横を指差すとひかるの横一列の席が2席空いていた。
「ひかるの隣にするルン。」
「あっ!ララ、そこは・・・・」
「ひえぇぇぇぇっ!遅刻っちゃったぜ!」
ひかるがララに何かを伝えようとするとちょうどそこに遅刻してきた1人の男子生徒が教室に入ってきた。
「ん?誰?」
「羽衣ララルン。」
「そこ、俺の席だけどララルン。」
「ララルンじゃないルン。『ララ』ルン。私はここが良いルン。」
「そうなの?」
「羽衣さん?君の席はもう一つ隣・・・・」
ララと男子生徒が会話している中に先生も加わってララの席の場所を教えてくれた。
「自分の選んだ席に座れないルン?」
「まぁその・・・・決まりなの。」
ひかるにそう言われるとララは諦めて席を立った。
「転校生か?俺は軽部タツノリ!よろよろ!シクサンジュンロク!」
「?」
男子生徒、軽部タツノリはララに自己紹介をするが、その言葉の意味をララはあまり理解できていなかった。
「みんなからは『カルノリ』って呼ばれてるけどね。」
「おう!フットワークは軽く、人生はノリだ!」
「その軽いフットワークでなぜ年中遅刻するのかな?忘れ物も多いし。」
「ノリで〜す!」
「コラ〜ッ!」
カルノリが先生に怒られる姿を見て他のクラスメイト達はみんな笑っているが、ララだけは周りをキョロキョロして何がどうなっているのか彼女には何もわからなかった。
朝のHRが終わり、休み時間になるとララはクラスメイト達にずっと質問攻めにあっていて流石のララもこれには困っていた。
授業の時もララ達サマーン星人は二桁以上の計算はいつもAIに任せていたらしく、それをひかる達が自分の力で軽々計算する姿にララは衝撃を受けていた。
それからお昼になり、ひかるとララはいつものように校舎裏に来てフワにトィンクルブックを使ってハンバーグを作った後、自分達もお弁当を食べようとしていた。
「悪い、遅くなった。」
「あっ、こうた!」
「・・・・」
そこにこうたもやって来たがその時のララは今朝とは違い、何やら落ち込んでいた。
「ん?・・・・ララ、どうかしたのか?」
「私、ちゃんと出来てないルン?」
「ララ?」
こうたは何があったのか聞くと、どうやらここに来る前に廊下を走った事を注意されて自分がまだ学校の事を何も知らない事に落ち込んでいた。
「学校の事、何も知らないルン。」
「フワ!ララも、お腹ペコペコフワ!」
「あっ。」
「ハンバーグ、食べるフワ。」
ララが落ち込んでいる姿を見て、フワはその理由はお腹が空いているからだと思ったらしい。そんなフワはハンバーグをフォークに刺してララに食べさせようとしていた。
「大丈夫ルン。ありがとルン。フワ。」
「まぁ、ララは学校に通うのは今日が初日なんだし、知らない事はこれから知っていけばいいんじゃないか?」
「ルン・・・・」
こうたがララを励ますが、ララの表情に変化はみられなかった。
それからララ達は昼食を終えてそれぞれの教室に戻り午後の授業を受け、放課後になるとクラスのみんなで教室や廊下の掃除をしているとララは必死に自分なりに考えながら掃除をしようとするが失敗してしまい、それをカルノリから「ララは変わってる」と言われた事がショックで、ララは自身の荷物を教室に置いたまま教室を飛び出して行ってしまった。
それを後から聞いたひかるとこうたはララの荷物を持ってロケットへとやって来た。
「帰ってくるなり部屋に入ったっきりでプルンス。誰にも会いたくないって・・・・」
プルンスからララの事を聞いたひかる達は心配そうにロケットを見つめていた。
そんなロケット内のララの部屋で、ララは椅子に座りながらいつも身につけているグローブを見つめていた。
その翌日、ひかるとこうたは昨日と同様にララを迎えにロケットの所に来ていた。
「ララ、おはよう。」
「ガッコー行くフワ。」
ひかるとフワが呼びかけるとロケットのハッチが開き、制服姿のララが出てきた。
「おはようル・・・・っ!ございます。ひかるさん、こうた先輩。」
『え?』
いきなりルンのつかない地球の挨拶をするララに驚くひかるとこうただった。そんなララの右手にはいつもララがつけているグローブの姿があった。
「おはよう!」
「おはようございます。」
「あぁ。おはよう!」
「おはよう!」
学校の廊下でえれなとまどかが挨拶してきたので、こうたとひかるもそれに返事をするように挨拶をした。
「おはようございます。えれな先輩、まどか先輩。」
「えぇ⁉︎」
「先輩⁉︎」
「ございます⁉︎ルンは⁉︎」
ララがいきなりいつもと違う挨拶をした事にえれなとまどかもかなり驚いていた。
『そこで礼です。』
「ルン。」
グローブからAIの指示がでるとララはそれに従いえれなとまどかに礼をした。
何が何だかわからず戸惑っている他のメンバーだったが、ララはそのまま自身の教室へと向かい、その日のララは相変わらず敬語で会話を続け、AIに指示されながらその日のやる事をこなしていった。
「ねぇ、ララ?今日?学校楽しかった?」
それから授業や掃除も終わり、下校の時間となり、ひかるとこうたはララと一緒に下校し、そんな中でひかるがララに質問をした。
「ル、あっ!・・・・うん!AIのおかげで失敗しなくてホッとしてる。」
「べつに失敗したってイイじゃん!」
「ルン?そうはいかないルン!いえ、いかないわ!」
ひかるが失敗しても良いと言うと、ララはそれに反発した。
「ララ?」
「私が変な事ばかりしてたらひかるやこうたやえれなやまどかまで変な目で見られるルン!いえ、見られてしまう!」
「ララ・・・・」
「頑張るルン!あっ・・・・頑張ります!」
「・・・・」
ララは笑顔でそう言うが、こうたはそんなララの姿を黙って見ている事しかしなかった。
その後も3人で下校していると・・・・
「あっ!いけない!今日は遼じぃと約束があるんだった!ごめん2人とも、私、先に帰るね。」
「あぁ。」
「またル、さようなら。ひかる。」
そう言ってひかるは慌てて帰って行った。
「・・・・あのさ、ララ。」
「ルン?・・・・あっ!なんですか?こうた先輩。」
「何でそんなに無理してるんだ?」
「え?無理?」
ララはこうたの言った事がイマイチ理解できていなかった。
「だってそうだろ?今日のララはいつものララとは全然違うじゃんか。」
「だ、だって!私、何も知らないから失敗してみんなに迷惑をかけたくないルン!・・・・っ!ないの!」
「迷惑ってそんなの誰が決めたんだよ。俺も、きっとひかる達も誰も迷惑だなんて思ってないぞ。」
「でも!そうしないと・・・・」
「いい加減にしろ‼︎」
「っ!」
ここにきてこうたが珍しくララに怒鳴るとそれを聞いたララはビクッと怯えてしまい、そんなララの両肩をこうたは両手で掴んだ。
「前に言ったよな。ララはララだって、色々大変な事もあると思うけど、みんなで力を合わせれば絶対に乗り越えられる。そう言ったよな!」
「こうた・・・・」
「1人で何でも頑張ろうとするなよ。ララには俺達がついてる。だからララが周りに合わせるんじゃなくて、ララはララのまま、いつも通りでいて良いんだよ。失敗したっていい。そしたら俺達が支えるし同じ失敗を繰り返さないように努力すればいいんだ!」
「私は、私のまま・・・・」
「あぁ。」
「・・・・肩、ちょっとだけ痛いルン。」
「え?・・・・あぁごめん!痛くするつもりはなかったんだ。ホントにごめん!」
ララに痛いと言われてこうたは慌ててその手を離してララに謝罪した。
「ふふっ、もういいルン。」
それから2人ともそれぞれ家やロケットに帰って行った。
(私は私のままって一体どうすれば良いルン・・・・)
しかしララはロケット内の自分の部屋でこうたに言われた言葉の意味を必死に考えていた。
To Be Continued
次回予告
自分を気持ちを押し殺して周りに合わせようとするララ。
そんなララを見て、ひかる達はいつものララに戻ってもらおうと行動を開始する。
果たしてひかる達の思いはララに届くのだろうか?
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第36話 ララのドキドキ初登校!みんなでララを支えよう! 後編
次回も楽しみに!
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