スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
ネタバレしない範囲で言うと、ケンゴが紡いできた絆と笑顔が強く表現されていた作品で、まさにトリガーらしい完結編だったと思います。
サーディスとの戦いから数日が経過したある日、ひかる、ララ、まどかの3人は商店街に来ていた。
「期間限定スタードーナツルン!」
「いっぱい買っちゃったね!」
「えれなとこうた君を誘ってロケットでお茶にしましょう。」
『うん(ルン)!』
そして3人はえれながお手伝いをしているお花屋さんへとやって来た。
「えれなさーん!」
「ん?」
「はやくロケット行くでプルンス。」
「OK。ちょっと待ってて、パパが配達から戻ってきたら出かけられるから。」
ララのリュックに変装していたプルンスがそう言うとえれなはお父さんが帰ってきたら出かけられると説明した。
ププーッ!
「あ!帰ってきた!」
するとそこに黄色い一台の車がお店の前で止まった。
そして後ろのドアが開くとギターの音が聞こえてきた。
〜〜♫
そこからえれなの弟や妹たちが楽しそうに降りてくると音楽に合わせて踊り出した。そして運転席からは金髪褐色の顔でYシャツの上から緑色のエプロンをつけた男性がギターを弾きながら出てきた。
「iHola(オラ) !セニョリータたち~‼︎」
『?』
すると演奏を終えた男性がいきなりひかる達を抱きしめてきてみんなどういう事かイマイチわかっていなかった。
「アタシのパパ」
「パパデェ〜ス!」
「こんにちは〜っ!」
「どうもルン。」
「はじめまして。」
えれながひかる達に自身の父、カルロスを紹介するとそれに合わせてひかる達も挨拶をした。
「ほら、れいな、たろう、いくと、あんなもご挨拶して。」
『iHola !』
「ん? オラって?」
「こんにちはって意味。」
「そっか!」
『iHola !』
ひかるがえれなに『iHola』の意味を聞くとひかる達は3人はえれなの家族に合わせて挨拶をした。
「ただいま。」
『ママ〜!』
そこへえれな達の母、天宮 かえでが帰ってきてれいな達は真っ直ぐかえでの元へと走っていった。
「おかえり~!」
「カルロ~ス!」
カルロスがかえでさんに右手を差し出して呼び掛けると、かえでさんもカルロスの手を取り二人で踊り始める。
『おぉ。』
「あれがウチのママ。」
「みんな太陽みたい。」
「っ! いらっしゃ~い‼︎」
「うわぁ。」
「またルン。」
すると今度はかえでがひかる達に抱きついてきた。
「はじまして、ひかるちゃん、ララちゃん、まどかちゃん!」
「え?」
ひかるはなぜこの人は自分たちの事を知ってるのか不思議に思った。
「えれながいっつも話してくれるから初めて会った気がしない!さあ上がって!上がって!」
そしてひかる達はかえでに背中を押されて彼女たちの家に招かれた。
ひかるはリビングに入るとそこには個性豊かな飾り付けがされているだけでなく壁には子供達の落書きのような花の絵も描かれていた。
「わぁ!素敵なお部屋!」
「グラシアス。セニョリータたち。」
『グラシアス!』
「『グラシアス』はありがとう。『セニョリータ』はお嬢さんって意味よ。」
「ママは通訳なんだ。」
「通訳って何ルン?」
「異なる言語をお互いがわかるように訳して伝えてくれるお仕事です。」
かえでがカルロスの言った言葉の意味を通訳し、なぜ通訳できるのかをえれなが説明した。
「みんな、座って座って。」
「グラシアス。」
えれなに言われるがままにひかる達はソファへと招かれ座るとひかるはさっき覚えた言葉を早速使っていた。
〜〜♫
「ルン?」
すると部屋の中に音楽が流れだすと同時にそれに合わせてカルロスとかえで、そしてえれなの弟や妹たちが踊りを始める。
「なんか始まったルン。」
「僕のふるさとはメキシコ!」
「仕事で出かけたメキシコで私達は運命の出会いをしたの!」
「そして結婚!えれなが生まれ、とうまが、れいなが、たくとといくとが、そしてあんなが生まれた!僕の大切な家族、家族みんなの・・・・ソンリッサ‼︎」
「笑顔って意味ね。」
「そう、家族みんなの笑顔が僕の宝物なんだ‼︎」
カルロスさんが言葉を伝え終えると共に音楽が止まった。それからひかる達はカルロス達に拍手を送った。
そんな中、部屋の入り口で棒付きのキャンディーくわえている少年がいた。
「でかけるの?」
「うん。」
「とうまもみんなと一緒にお茶しよう!」
カルロスがえれなの弟、とうまも誘うが彼は何も言わずに部屋を出ていってしまった。とうまがいなくなってその場の雰囲気が少し暗くなってしまうとカルロスさんが再びギターを弾いた。
「パーティは好きかい?今度の休み、ウチでパーティするから、みんなもおいで。」
『パーティ! パーティ!』
「うわ~ 行く行く!」
『イェーイ‼︎』
そう言いながらひかるやカルロス達はみんなハイタッチをした。けれどまどかはとうまの事が気になるのか、とうまが出ていった扉の方をじっと見つめていた。
「そういえば、今日はこうた君は一緒じゃないの?」
「確かに、彼がいないなんて珍しいね。」
「それは・・・・」
するとかえではこうたがいない事に気づくとカルロスもそれを気になってしまっていた。
それを聞かれてひかるはどう答えようかと必死に考えていた。
「・・・・そうだ! 折角だし、こうた君もパーティに誘うといいよ。」
「いいわね! 最近こうた君と会ってないし、みんなで誘ってらっしゃい。」
「わかりました!」
ひかるは元気よく返事をし、ひかる達はえれなの家をあとにした。
それからこうたの事を誘う為にこうたの家に到着するとインターホンを鳴らした。するとこうたの母、如月しずかが玄関の扉から出てきた。
「ひかるちゃん、みんなもいらっしゃい。」
「こんにちは!」
『こんにちは(ルン)!』
「あの? こうたはいますか?」
「ごめんなさいね。こうた、昼間に出かけたっきりでまだ帰ってきてないの。」
「そうですか。」
「こうたに何か用事?」
「あっ!いえ、大丈夫です。」
しずかからこうたが不在である事を聞いたひかる達は自分達だけでロケットに向かう事にした。
「やっとスタードーナツを食べられたでプルンス。」
時刻は日が沈み夕方になっていた。プルンスは我慢できなかったのかロケットに着く前にスタードーナツを食べ始めてしまった。
「えれなさんの家族、本当に太陽みたいだったね。」
「ルン!」
ひかるとララはえれなの家族と会えた事を嬉しそうに話していたがえれなとまどかは浮かない表情をしていた。
「とうま君は何か心配事でもあるのでしょうか?」
まどかがそう言うとえれなは歩くのをやめてその場で止まってしまった。
「うん。最近、とうまの笑顔全然見てないんだよね。」
その時のえれなはいつもとは違う、少し元気のない姿に他のみんなの表情も曇っていた。
「それを言ったらこうたの笑顔も最近見てないルン。」
「もしかして、この前の事を気にしてるのかも。」
ララがこうたの笑顔も見てないと言うと、ひかるはこうたがこの前のサーディスとの戦いでの事を気にしているのではと考えていた。
「ただいま。」
その頃、こうたが帰宅してしずかがこうたの事を出迎えた。
「おかえりなさい。何処に行ってたの?」
「ちょっと、トレーニングに行ってたんだ。」
「さっき家にひかるちゃん達が来たのよ。」
「ひかる達が? 何しに来たんだ?」
「さぁ? こうたはいないって伝えたらそのまま行っちゃったからわからないわ。」
「そっか。」
「(色々と考えたけど、やっぱりエックスさんのペンを取られたのは俺の所為だ。だから、俺が絶対に取り返す! その為にも、もっと強くなる! 他の事はそれからだ。)」
こうたはひかる達が来たと聞くとしずかにもその理由はわからないと聞かされてそれ以上の事は聞かなかった。
こうたも自分なりにサーディスに言われた事を気にしていたが、今はそれを後回しにして自分の力でペンを取り戻す事を決意していた。
その後、みんなでロケットでドーナツを食べながらお茶をして解散となったその日の夜、ベットの上で布団に入ってるえれなは下の方でスマホを弄っているとうまの事を見つめていた。
「ねぇとうま、どうしてパパとママにあんな態度を取るの?」
「お姉ちゃん、ウチって普通じゃないのかな?」
「え?」
とうまは以前、友達と一緒にいる時にカルロスとかえでに会い、そこで2人が手を繋いで踊っている姿を見たとうまの友達はとうまの家族は変わってると思ったらしく、とうまはそれが恥ずかしかったのだ。
「普通の家は手を繋いだり踊ったりしないんだよね。」
「他の家はどうかは知らないけど、ウチはウチでしょ?」
「ウチは変なんだよ!」
とうまは布団に潜るとそのまま出てこなかった。
えれなはとうまの気持ちを知ると少し複雑な表情をしていた。
「おはようこうた!」
「ん? あぁ、おはよう。」
翌朝、学校の廊下でこうたは呼ばれて振り返るとそこにはひかる、ララ、えれな、まどかの4人が立っていた。
「あのさこうた、今度の休みなんだけど家でパーティやるんだ。」
「わたし達も招待されたルン!」
「よろしければ一緒に行きませんか?」
えれな、ララ、まどかがそれぞれこうたにパーティの事を話すと一緒に行かないかと誘った。
「悪い。その日は用事があって行けないんだ。」
「そっか。」
「用事があるなら仕方ありませんね。」
こうたが理由を説明しつつ誘いを断るとえれなとまどかは残念そうな表情をしながらそれに納得した。
「そういえばこうた? 昨日は何処に行ってたの?」
「昨日? あぁ、昨日はずっとトレーニングしてたんだ。ランニングや筋トレとか色々とな。」
ひかるから昨日はどうしていたのか聞かれたこうたはそれに答えた。
「そうなんだ。でも、最近は全然ロケットに来てないよね。ずっとトレーニングしてたの?」
「あぁ。俺はもっともっと強くならないといけないからな。じゃないと俺に力を貸してくれたウルトラマン達に申し訳ないし。」
「そんな事ないルン。こうたはもう充分強いルン。だから無理して強くなる必要は・・・・」
「ありがとうララ。けど、今のままじゃダメなんだ。今のままじゃ・・・・」
「(俺の持ってるペンは2本、アイツは3本。次はこの前のようにはいかないかもしれない。だから、もっと強くならないと、もっと強く。)」
こうたは最後まで喋らずに教室に行ってしまった。
「こうた・・・・」
「もしかして、今度の休みもまたトレーニングするつもりなのかな?」
「かもしれませんね。」
ララは心配そうにこうたの後ろ姿を見送っている横でえれなとまどかはこうたは今度の休みもトレーニングするつもりではないかと予想していた。
そうしている間にも時間はどんどん過ぎていき、ひかる達はパーティ当日を迎えていた。
「ひ、ひかるこれは・・・・?」
「何ルン?」
えれなの家の横で、まどかは大きい鼻とひげがついた黒縁眼鏡、ララは青いアフロのかつらとどこにでもあるパーティグッズを着けていて、まどかは困惑、ララは不思議そうな表情でこれらを渡してきたひかるに質問していた。
「パーティといえばこれでしょ?とうま君が楽しめるようにみんなで盛り上げよう‼︎」
どうやらひかるなりにとうまの事を気遣っているらしく、みんなでパーティを盛り上げる為にこれらの物を用意したようだ。
因みにひかるはグレイ型の宇宙人のマスクをかぶっている。
「地球人のギャグセンスは分からないでプルンス。」
「パーティなんかやりたくない!」
『ん?』
プルンスがひかるのセンスに呆れているとえれなの家の中からとうまの大声が外にいるひかる達にも聞こえてきた。
「ごちそういっぱい作ったわよ!」
「ムスッとしないで笑顔で!みんなで楽しもう!」
「そう言うのが嫌なんだ‼︎」
かえでとカルロスはとうまを優しく説得するが、とうまは全く聞く耳を持たなかった。
「僕は普通の家が良かった!こんな家大嫌い‼︎パパもママも大嫌いだ‼︎」
『っ!』
「とうま!」
『うぇぇぇぇん!』
流石のえれなもこれには我慢できなかったのかとうまに向かって怒ると側にいた他の兄妹たちが泣き出してしまった。
そしてとうま自身も目に涙を浮かべたまま家を飛び出してしまった。
その様子を外から見ていたひかる達がとうまを追いかけようとしていたえれなと鉢合わせた。
「ごめん。」
「はやく、とうま君を。」
「うん!」
「大丈夫。ママは待ってて。」
「えぇ。」
こうしてひかる達4人とカルロスは飛び出していったとうまを探すべく、とうまの後を追いかけていった。
To Be Continued
次回予告
必死にとうまを探すえれなだったが、そこに現れたのはテンジョウによってノットレイにされたとうまだった。
えれなととうま、2人は家族の絆を取り戻す事はできるのか?
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第40話 みんな de パーティ! 守れ! 家族の笑顔! 後編
次回も楽しみに!
※もしよろしければ、皆さんがこれまでの話で感じた感想やコメントがあればドシドシ送って下さい。
皆さんからのコメント、そして評価が頂けたら凄く嬉しいです。
よろしくお願いします。