スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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第40話 みんな de パーティ! 守れ! 家族の笑顔! 後編

えれな達がとうまを探していた頃、こうたは森の中を木や草を避けながら全力で走っていた。

そして疲れたのか途中で止まり、息切れを起こしていた。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・ダメだ・・・・もっと速く・・・・動けるように・・・・ならないと・・・・」

 

ガサガサ・・・・

 

「ん?」

 

するとこうたは近くの草むらから何か音がしたので近づいてみると・・・・

 

 

「・・・・あっ! こうた兄ちゃん?」

 

「とうま?」

 

その草むらからとうまが姿を現した。

 

「何でとうまがここにいるんだ? 確か今日はパーティがあるんじゃなかったか?」

 

「それは・・・・」

 

「いたルン!」

 

「っ!」

 

そこへ今度はプルンスが変装したリュックを背負ったララがやって来た。

 

「ララ?」

 

「こうた? 何でここにいるルン?」

 

「・・・・ちょっとな。」

 

こうたとララが話している途中でとうまは再び走って逃げた。

 

「待つルン!」

 

ララは必死にその後を追いかけた。

 

「オヨッ!」

 

しかしララは途中で躓いてしまい、派手に転んでしまった。

 

「いたたっ・・・・」

 

「大丈夫か?」

 

「大丈夫ルン。」

 

そこへこうたが駆け寄りララを心配する姿を見たとうまもララに駆け寄ってきた。

 

「オヨ?」 

 

「とうま?」

 

とうまはララに手を差し伸べるとララはその手を握りながら立ち上がった。

 

それから3人は近くのベンチへと移動し、とうまとララが並んでベンチに座り、こうたは近くにあった街灯に立ったまま背中を預け、腕を組みながら2人の話を聞いていた。

 

「大丈夫?」

 

「大丈夫ルン。みんなが心配してるルン。一緒に帰るルン。」

 

「ルンって何?」

 

「ルン?」

 

「さっきからずっとルンって言ってる?」

 

「ルンはルンルン。私のほ・・・・じゃなかった国ではみんなこう言うルン。」

 

「お姉さん、外国の人?」

 

「そうルン。サマーンから来たルン。」

 

「サマーンなんて国、聞いたことない」

 

「ルン⁉︎」

 

ララはサマーンの事を聞いた事ないと言われて何で返事をするか必死に考えていた。

 

「サマーンは日本からだと結構遠い所にあるから知ってる人が少ないんだ。そうだろララ。」

 

「そ、そうルン!こうたの言う通りルン!」

 

「ふぅん。」

 

こうたが助け舟をだすととうまもそれに納得してそのまま下を向いた。

ララはとうまに気づかれないように両手の掌をあわせてこうたに感謝の気持ちをジャスチャーで伝えた。

 

「ねぇ、サマーンではお父さんとお母さん、手を繋いで踊ったりする?」

 

「手は繋がないけど触角は繋ぐルン。」

 

『っ!』

 

ララが触角の事を言った時、それを聞いたこうたとプルンスはヤバいとすぐに考えた。

プルンスはララに注意する意味を込めてとうまには見えないようにララの耳を思いっきり引っ張った。

 

「オヨッ⁉︎」

 

「はぁ?何それ?」

 

「仲良しは頭に触角の飾りをつけて繋ぐルン。ほら、これがそうルン。」

 

「えぇ⁉︎」

 

「それで触角ダンスをするルン。こうやるルン。」

 

ララの2本の触角をとうまは両手でそれぞれ握るとララは触角を動かし、それに合わせてとうまも身体を動かした。

 

「変なの。」

 

「わたしには触角がない方が変ルン。」

 

「っ!」

 

とうまはララの価値観を聞いてそれに耳を傾けた。

 

「今までいろんなほ、じゃなくて国を旅してきたルン。」

 

ララは今までみんなで行った星やそこで出会った人達の事を思い出していた。

 

「みんな違ったルン。でも、みんな変じゃないルン。みんなそれぞれの個性があってとっても素敵だったルン。」

 

「・・・・」

 

「(みんな違ったけど変じゃない・・・・か。そうだな、みんな違うのは当たり前。だからそれを意識する必要はないんだな。はぁ・・・・わかってた筈なのに、いざそれを言われてつい気にしちまった。俺もまだまだだな。)」

 

こうたはララの言葉を聞いて自分なりの答えをみつける事ができた。

とうまはというと、黙って自身のポケットから棒のついた飴を取り出してそれを口に入れた。

 

『ノットレイ! ノットレイ! ノットレイ!』

 

「ルン⁉︎」

 

「あれは!」

 

するとそこへテンジョウとノットレイ達がやって来た。

 

「ノットレイダー!」

 

「おや? 今日は2人だけかい?ちょうどいい、プリンセスの力、寄越しな!」

 

「えぇ⁉︎」

 

「ルン!」

 

「とうま逃げろ!」

 

とうまが怯えているとこうたとララが前に出てとうまを守ろうとしていた。

 

 

 

〜〜♫

 

「っ! さそり座のプリンセススターカラーペンが近くに⁉︎」

 

とうまを探していたえれなのペンダントがさそり座のプリンセススターカラーペンに反応し、えれなは反応のある場所へと向かった。

 

その頃、こうた、ララ、とうまの3人はそれぞれノットレイ達にバラバラにされ、円の形で囲まれていた。

 

『ノットレイ!』

 

「何するルン!」

 

「そこを退け!」

 

「ダークネスト様に頂いた新たな力、見せてあげるよ。」

 

「っ!」

 

「コマちゃん達」

 

『ノットレーイ!』

 

テンジョウの指示でノットレイ達はとうまの周りに集まり囲い込むととうまの姿が髪型と上着はとうまのままだが、それ以外はノットレイ達と同じグレーの服の姿になり、胸の部分には邪悪な黒っぽい色のハートが脈を打っていた。

 

「とうま!」

 

ララはノットレイにされたとうまを見て、とうまに声をかけた。

 

「煽れ団扇よ! 膨れろ! 歪んだイマジネーション!」

 

テンジョウから歪んだイマジネーションを受けたとうまはそのまま巨大なノットレイになってしまった。

 

「ノットレーイ」

 

「オヨォォォォ⁉︎」

 

「巨大化したでプルンス!」

 

「やっぱりテンジョウも他の連中みたいに新しい力を手に入れてたのか!」

 

こうたの言う通り、テンジョウは、負の感情を抱く人間をノットレイにさせる能力をダークネストから与えられ、団扇を振ってそのノットレイを巨大化させる事が出来るようになっていたのだ。

 

「わたしの力、よぉく見ておいで。」

 

『ノットレイ!』

 

巨大ノットレイの肩に乗ったテンジョウに向かって他のノットレイ達が拍手を送った。

 

「ララ、こうた!」

 

そこへひかる、えれな、まどかの3人も駆けつけた。

 

「とうまが!」

 

「え⁉︎ あれが⁉︎」

 

「あぁ、テンジョウの新しい力でとうまが巨大ノットレイにされたんだ。」

 

「そんな・・・・とうま⁉︎」

 

「ノットレイ」

 

「とうま・・・・どうして・・・・とうま!」

 

「みんな!」

 

「今、助けるよ!」

 

ひかるの言葉でみんなそれぞれ自身のペンを構えてプリキュアに変身する体制に入った。

 

 

 

『スターカラーペンダント!カラーチャージ!』

 

『キラめく~星の力で~!憧れの~私描くよ~!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『スター☆トゥインクル〜!スター☆トゥインクルプリキュア~~!』

 

 

「宇宙(そら)に輝く〜キラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねく〜ミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月明かり!キュアセレーネ!」

 

「光輝く聖なる宇宙!キュアスペース!」

 

 

『スター☆トゥインクルプリキュア‼︎』

 

そしてプリキュアが5人それぞれが名乗りを終えて最後は全員揃って決めポーズを取った。

 

 

「ちょこっと宇宙に出たらこんなものまで手に入れちゃった。」

 

そう言いながらテンジョウは光り輝くペンを取りだした。

 

「あれは⁉︎」

 

「さそり座のプリンセススターカラーペン!」

 

「これもダークネスト様の力のおかげ!」

 

『ノットレーイ‼︎』

 

テンジョウがプリンセスのペンを手に入れた事をノットレイ達は拍手しながら祝福した。

 

「この勢いに乗って貴方達のプリンセスの力、全て頂くわ!」

 

「ノットレイ、ノットレイ」

 

巨大ノットレイがゆっくりと歩きながらプリキュア達に近づいてきた。

 

「とうま!」

 

「おい!」

 

「「ソレイユ⁉︎」」

 

「待って!」 

 

ソレイユはとうまが心配なのか、他のプリキュア達の声を気にせずノットレイに向かって駆け出した。

 

すると巨大ノットレイは口に咥えていた棒のついた飴を口から出すとその飴に棘が生えてメイスへと変化した。

 

「ノーーットレイ!」

 

「うわっ!」

 

『ノットレーイ!』

 

「ソレイユ!」

 

「大丈夫か?」

 

巨大ノットレイはソレイユに向かってメイスを振り抜き、その攻撃を受けたソレイユは後方へと吹き飛ばれ、その光景を見ていた他のノットレイ達は『いいぞ!』と言わんばかりに巨大ノットレイを応援していた。

そしてソレイユの元にはスターとスペースが駆け寄っていた。

 

その間にセレーネとミルキーが巨大ノットレイに接近しようとするが、巨大ノットレイがメイスを振り回していた為、近づけなかった。

 

「ノットレイの勢いを止めないと」

 

「ここはわたくしが!」

 

そしてセレーネは技を発動する体勢に入った。

 

「セレーネアロー!」

 

「ノットレイ!」

 

しかし巨大ノットレイはメイスでセレーネアローを弾き飛ばした。

 

「ミルキー・・・・」

 

「ノットーーレイ!」

 

「「うわぁぁぁっ!」」

 

「「っ!」」

 

「ミルキー! セレーネ!」

 

ミルキーも技を発動しようとするが、その途中で巨大ノットレイが攻撃をしてきた為、技は使えず、寧ろその攻撃でミルキーとセレーネは吹き飛ばされてしまった。

 

「ノットーレイ! ノットーレイ!」

 

それから巨大ノットレイはスターやスペース、ソレイユに向かってメイスを何度も振り下ろすがみんなそれを上手く避けていた。

 

「ノットレイ!」

 

巨大ノットレイは攻撃が当たらないことに苛立ち、メイスをめちゃくちゃに振り回してプリキュアもノットレイダーもお構いなしで攻撃を続けた。

 

「ちょっとやりすぎ!」

 

肩に乗るテンジョウがそう言うが、巨大ノットレイは止まる事なく暴れ続けた。

それを見て我慢できなくなったソレイユは巨大ノットレイの前に飛び出した。

 

「とうま!」

 

「ノットーーレーーイ‼︎」

 

「っ⁉︎」

 

ソレイユがとうまの名前を呼ぶが、巨大ノットレイはメイスを地面を削るようにしながらソレイユの方へと振り、ソレイユも目を瞑り攻撃がくるのをジッと待っていた。

しかしメイスは一向にソレイユの所へ届く事はなかった。

ソレイユは恐る恐る目を開けると・・・・

 

「くっ、うぅぅぅぅ」

 

「スペース⁉︎」

 

そこには全身を赤く輝かせながら、巨大ノットレイのメイスを両手を正面に突き出して受け止めているスペースの姿がそこにはあった。

 

「はあああっ!」

 

そしてスペースはメイスを押し返す事には成功したが、やはりダメージがあったのか左腕を抑えながらその場で跪いてしまった。

 

「スペース、大丈夫⁉︎」

 

ソレイユは慌ててスペースの元へと駆け寄った。

 

「大丈夫だ。これくらいどうって事ない。それより・・・・」

 

『 僕は普通が良かった・・・・もっと普通の家がよかったんだ‼︎』

 

巨大ノットレイの胸の部分にあるハートの中にいるとうまの声が聞こえてきた。

 

「・・・・分かるよ。とうまの気持ち・・・・あたしも小さいとき、うちの家族は普通と違うのかなって思ったことあったから・・・・」

 

ソレイユは自身の気持ちをとうまに向けて語りだした。

 

「でもあたしには、そんなあたしを受け入れてくれる友達がいた!」

 

「っ!」

 

ソレイユがそう言って真っ直ぐスペースの方を見て微笑むと、スペースもまたそんなソレイユに向かって微笑んだ。

 

「その人や家族のお陰で気づけたんだ。あたしは笑顔がいっぱいなウチの家族が大好きなんだって‼︎ パパやママやれいな、たくと、いくと、あんな・・・・それから、とうま‼︎ 大好きだよ‼︎」

 

「(家族・・・・)」

 

ソレイユの言葉を聞いてスペースは自身の家族の事を考えていた。

 

『お前の気持ちは良くわかった。悔いの残らないように全力でやって来い!』

 

『そう。けどね、あんまり無理しちゃダメよ。』

 

「(そっか、ウチの父さんと母さんもいつも俺の事を信じて、支えてくれた。 それにえれなの家族も互いの事を大切に思ってる。だったら俺は・・・・)」

 

スペースは何かを決意するとゆっくりと立ち上がった。

 

「何やってるんだい、攻撃だよ!」

 

「ノット・・・・レーイ!」

 

「っ!」

 

テンジョウは禍々しいオーラを纏った団扇で巨大ノットレイへ命令を下すと、巨大ノットレイは最初はその命令に抵抗していたが無理矢理その体を動かされると巨大ノットレイのメイスは真っ直ぐソレイユに振り下ろされた。

 

「させるか!」

 

「ノッ⁉︎」

 

しかしスペースが巨大ノットレイがメイスを振り下ろす前に赤いエネルギーを纏った右手の拳で巨大ノットレイの胸を殴ると巨大ノットレイは一瞬だけ怯むとゆっくりと後方へと下がっていった。

 

「ソレイユにとってとうまは大切な家族なんだ!その家族を苦しめ、利用し、互いに争わせるなんて・・・・そんなやり方・・・・俺は、俺は絶対に許さない‼︎」

 

そしてスペースの胸のペンダントが突然強い光を放ち始めた。

 

それに反応するかのように何処かの3つの星にあった3本のそれぞれの光るペンの輝きが最高潮に達するとそのペン達はその場所から忽然と消えてしまった。

 

そして・・・

 

「これは・・・・」

 

その3本のペンはスペースの目の前に現れて浮かんでいた。

 

「アレって!」

 

「もしかして!」

 

「ルン!きっとそうルン!」

 

スターとセレーネとミルキーもそのペンに対して反応をしめしていた。

 

「うっ!」

 

そしてスペースはそのペン達に手をかざすと光は更に激しくなり当たり一面が光で埋め尽くされた。

 

目を開けるとスペースは元のこうたに戻っていて周りは再び、ウルトラマン達と出会ったあの真っ白な空間に変化していた。

 

 

 

 

 

「こんにちは!」

 

こうたは辺りを見回していると背後から女性の声がしたので振り向くと、そこには白いYシャツの上から赤い上着を来た男性と白いTシャツの上から青い上着を着た男性、そして何処かの高校の制服を着た女子高生の3人が立っていた。

 

「俺の名前は湊カツミ、ウルトラマンロッソだ。よろしく!」

 

「俺は弟の湊イサミ、ウルトラマンブルだ。よろしくな!」

 

「私は妹の湊アサヒでウルトラウーマングリージョです。よろしくお願いしますね! ハッピー!」

 

「ハ、ハッピー? 俺は如月こうたです。よろしくお願いします。」

 

そこには湊カツミ(ウルトラマンロッソ)、湊イサミ(ウルトラマンブル)、湊アサヒ(ウルトラウーマングリージョ)の3人がいてそれぞれ自己紹介をした。

 

「みなさんは兄弟なんですか?」

 

「あぁ、俺達はウルトラマンである前に大切な兄弟で、家族なんだ。俺達は自分達が暮らしている町とそこに住む人達、そして家族を守りたくてウルトラマンになった。だからこそ家族を思うこうた君の思いにそのペンが反応したんだろうな。」

 

「そうだったんですね。」

 

こうたの質問にカツミが答えてこうたはそれに納得した。

 

「あの?こうた君も私達と同じウルトラマンなんですか?」

 

「違います。俺はプリキュアっていう戦士でこのペンダントとペンを使って変身します。」

 

こうたはアサヒからこうたもウルトラマンなのか聞かれてこうたはプリキュアについて説明した。

 

「ペンダントには変身する以外にもこのペンダントのお陰で他の星の人の言葉がわかるし、他の星に行った時にその星の環境に合わせて身体を守ってくれたりもするんです。」  

 

「スゲェ! つまりそのペンダントには翻訳機のような機能があるだけじゃなくて、持ち主の身体を守る機能もあるのか。 なぁ!そのペンダント俺にちょっと調べてさせてくれ!」

 

「え?」

 

するとイサミがペンダントに興味を示し、こうたにペンダントを調べさせてもらえるように頼んできた。

 

「なぁいいだろ? 分解した後もちゃんと元に戻しとくからさ!」

 

「何いってるんだイサミ! いまはそれどころじゃないだろ!俺達は大事な話をだな・・・・」

 

「そういうのはカツ兄に任せるよ。さぁ!そのペンダントを貸してくれ!」

 

「えぇっと・・・・」

 

「ほら!こうた君だって困ってるじゃないか!」

 

「平気だって!ちょっとだけ。ちょっとだけだから。」

 

「お前はもう少し周りの事を考えて行動するようにしないとだな・・・・」

 

「イイじゃんべつに。カツ兄だってあのペンダントの事気になるだろ。」

 

「気にはなるけど、それとコレとは話は別だろ!」

 

そこへカツミも話に入ってきて2人で言い争いを始めてしまった。

 

「2人とも! こんな所で喧嘩しないで下さい‼︎」

 

「「すいません。」」

 

それをアサヒが注意して2人の言い争いは終わった。

 

「お兄ちゃん達がすいません。」

 

「あっ、いえ、大丈夫です。」

 

アサヒがこうたに謝罪し、こうたもそれを受け入れた。

 

「それでこうた君、私達にもこうた君のお手伝いをさせてくれませんか?」

 

「お手伝い?」

 

「要するに、俺達の力をお前に預けるって事だよ。」

 

アサヒに手伝いをすると言われてイマイチ理解できなかったこうたの為にイサミが説明してくれた。

 

「いいんですか?」

 

「あぁ、君のように家族の事を大切に考えてくれる人になら安心して俺達の力を預けられる。だから、遠慮せず受け取ってくれ。」

 

「・・・・ホントに俺なんかでいいんですか? 俺、皆さんに力を貸してもらっても俺からはみなさんに何も返せないんですよ。」

 

こうたはサーディスに言われた事を思い出し、力を受け取る事を躊躇してしまう。

 

「構わないよ。」

 

「え?」

 

するとカツミがこうたの言葉に返事をしてくれた。

 

「俺達は別に誰かにお礼をしてほしくて戦ってる訳じゃない。俺達はみんな、自分達の大切なものを守る為、信じるものの為に戦ってきたんだ。」

 

「そうだぜ。俺もウルトラマンの力を手に入れて、最初はスゲェ興奮したけど、戦い続けるうちに俺達の戦う理由とか背負うべき責任とか色々と考えた事もあってさ。けど最後は俺達が自分で決めてここにいる。」

 

「だからこうた君もお返しをするしないじゃなくて、今のこうた君が何をしたいのか、それが大切だと思いませんか?」

 

「俺が、何をしたいのか・・・・」

 

こうたはカツミ、イサミ、アサヒの言葉を聞いて自分がどうしたいかを考えた。

 

「わたしは、みんなを笑顔にしたい! みんなをハッピーにしたいんです!その為に、カツ兄やイサ兄、そして他のウルトラマンのみなさんと一緒に頑張ってます! それが私の意志、私が心からやりたい事なんです! だからこうた君も、こうた君のやりたい事をして下さい! 私も全力でお手伝いしますから!」

 

「アサヒさん・・・・」

 

今のこうたにはアサヒの言葉はこうたの心にとても大きく響くものがあった。

 

「・・・・俺が心からやりたい事・・・・俺は・・・・大切な友達や仲間、そしてこの宇宙と、そこにいるみんなを守りたい! それが今、俺が一番やりたい事です! カツミさん!イサミさん!アサヒさん!お願いします!俺と、俺と一緒に戦って下さい!」

 

「あぁ!」

 

「OK!」

 

「もちろんです!」

 

こうたの意志を聞いたカツミ達がそれを承諾するとこうた達のいる空間が光り出した。

そして場所は先程まで戦っていた場所に戻っていて、光が消えるとそこにはスペースが立っていた。

そしてその右手には赤と黒のカラーに円の中にはウルトラマンロッソの上半身が描かれたペン、青と黒のカラーで円の中にはウルトラマンブルの上半身が描かれたペン、そして左手にはオレンジと白のカラーに円の中にはウルトラウーマングリージョの上半身が描かれたペンと合計3本のペンがスペースの両手にそれぞれ握られていた。

 

「まさか⁉︎ アイツをとっととやっつけておしまい!」

 

「ノットレイ!」

 

「スペース!」

 

「危ない!」

 

巨大ノットレイがスペースに向かってメイスを振りかぶるとスターとセレーネがスペースに危険を伝えた。

 

「・・・・ウルトラスターカラーペン!グリージョ!ウルトラカラーチャージ!」

 

スペースはプリキュアに変身する時と同じようにペンをペンダントのキャップの部分に挿入し、それを抜いて星のマークを描くと、そのペンの先でもう一度ペンダントの星の部分をタッチした。

 

するとスペースの身体全体からオレンジ色のエネルギーが放出され、巨大ノットレイは後方へ下がっていった。

 

そしてペンの先から虹色の光の線が現れ、プリキュアに変身する時のようにその光の線がスペースと接触するとスペースの姿が少しずつ変化していく。

 

全身グレーの衣装の上から白い長袖の上着を羽織っていて、そんな両手と正面から見えるように腰から両足にかけてオレンジ色の一本のラインが引かれて、脛から足の裏までは全てオレンジ色になっていた『キュアスペースグリージョ』が誕生した。

 

「くっ、おのれ!」

 

「プリキュア・グリージョチアチャージ!」

 

するとスペースは左手の掌の上に4つの飴玉型のエネルギーを生み出すと、それを他のプリキュア達に向けて1つずつ投げた。

 

「え?」

 

「オヨ?」

 

「身体が・・・・」

 

「痛みが、なくなりました。」

 

スペースの放った技を受けた他のプリキュア達の全身がオレンジ色に光りだすと、みんな先程までの疲労や痛みが治っていた。

 

「何ですって⁉︎」

 

「みんな、元気になったでプルンス!」

 

「元気元気フワ!」

 

それを見ていたテンジョウ、プルンス、フワはプリキュア達を回復させたスペースの新たな力に驚いていた。

 

「みんな! 待たせてごめん!」

 

「スペース!」

 

スペースがスター達の所に歩み寄るとみんながスペースの周りに集まった。

 

「ごめん。俺、強くなって取られたペンを取り返す事ばっかり考えててみんなの事、全然考えてなかった。」

 

「大丈夫!大丈夫!」

 

「ルン!スペースの事、信じてたルン!」

 

「あたしも! でもこれからはもっとあたし達を頼ってよ!」

 

「わたくしが言える立場ではないのですが、わたくし達は仲間です。悩んでいるのならわたくし達に相談して下さい。その時はちゃんと力になりますから。」

 

「一人で悩むなんて水臭いでプルンスよ。」

 

「みんな一緒フワ!」

 

「みんな・・・・あぁ!」

 

スペースの言葉にスター、ミルキー、ソレイユ、セレーネ、プルンス、フワはそれぞれの意志をスペースに伝えた。

 

 

 

「おのれキュアスペース!まずはお前から倒してあげる!」

 

「ノットレイ!」

 

「そうはいくか! プリキュア・グリージョ・バーリア‼︎」

 

それに対してスペースは光の防御幕を展開する技を発動し、メイスで襲いかかってきた巨大ノットレイの攻撃を完璧に防ぎきった。

 

「そんな⁉︎」

 

「これでもくらえ! プリキュア・グリージョショット‼︎」

 

「ノットレイ!」

 

スペースは両腕で円の軌跡を描き、最後に腕を十字に組んで必殺光線を発射すると、それが巨大ノットレイの胸に直撃して巨大ノットレイは仰向けになって倒れた。

 

「うわっ!」

 

「あっ! ペンが!」

 

その衝撃でテンジョウは自身が持っていたプリンセススターカラーペンを手放してしまった。

 

「よっと! ソレイユ!」

 

そのペンをスペースがキャッチするとそれをソレイユに向かって投げ、ソレイユもそれを片手でキャッチした。

 

「さそり座のプリンセススターカラーペンでプルンス!」

 

「ありがとうスペース!」

 

「あぁ! 次はこっちだ。ウルトラスターカラーペン!ロッソ!ウルトラカラーチャージ!」

 

スペースは再びプリキュアに変身する時と同じように今度はロッソのペンをペンダントのキャップの部分に挿入し、それを抜いて星のマークを描くと、そのペンの先でもう一度ペンダントの星の部分をタッチして、ペンの先から虹色の光の線が現れ、プリキュアに変身する時のようにその光の線がスペースと接触するとスペースの姿が少しずつ変化していく。

 

衣装の胸元や両腕、両足の脛の部分や頭部に巻かれたグレーのバンダナの額の部分のVのマークが赤く染まり、それ以外の色は全体的にグレーの色で両肩には鎧のようなものも装着された『キュアスペースロッソ・フレイム』が誕生した。

 

「また変わった⁉︎」

 

「いくぞソレイユ!」

 

「OK!」

 

「「プリキュア!」」

 

「さそり座・ソレイユ・・・・」

 

「フレイムスフィア・・・・」

 

「「シュート!」」

 

ソレイユはさそりのマークのついた巨大なオレンジの炎の球を作り出すと、巨大ノットレイに向かって回転しながらそれを蹴って撃ち出した。

スペースも胸元で両手をクロスするとそのまま両腕を真横に広げた。その時にスペースの胸元には炎のエネルギーが発生し、スペースはそれを両手で圧縮してエネルギーを集めると、それは赤い炎の球体へと変化し、それから両腕を時計回りで回転させてから最後には十字に組んだ腕から炎の破壊光弾を発射した。

 

その2つの技は一つになるとより大きく、強い炎を纏った球体となり、その球体は巨大ノットレイの持つメイスを破壊した。

 

「くっ」

 

「みんな!」

 

それを見たスターがみんなに声をかけると、他のプリキュア達はスターの考えがわかっているかのように頷いていた。

 

「ウルトラスターカラーペン!ブル!ウルトラカラーチャージ!」

 

スペースはブルのペンを使って更に変身しようとしていた。

 

衣装の胸元や両腕、両足の脛の部分や頭部に巻かれたグレーのバンダナがあるところまではロッソと同じだったが、額の部分のマークの形が雫のような形で、ロッソの赤かった部分は青く染まり、それ以外の色は全体的にグレーの色で両肩には鎧のようなものも装着された『キュアスペースブル・アクア』が誕生した。

 

 

 

『宇宙(そら)に輝け!イマジネーションの力!』

 

スターが他のメンバーに呼びかけると、変身後に形を変えた胸元のペンダントが光るとそこからスター達4人と同じ色の星形の光が頭上に飛んでいき、それが再びスター達の手元に戻って来ると、それぞれの色の星がついたステッキが姿を現した。

 

『トゥインクルステッキ!』

 

「スタートゥインクル!」

 

「ミルキートゥインクル!」

 

「ソレイユトゥインクル!」

 

「セレーネトゥインクル!」

 

プリキュア達は自分達の持つステッキの名前を名乗るとそれぞれのステッキの輝きは更に増していた。

 

『4つの輝きよ、今一つに!』

 

4人のステッキの輝きが1つになるとそれは大きな南十字座、サザンクロスの形となって光り輝いていた。

 

『プリキュア・サザンクロスショット!』

 

スペースはロッソの時みたいに両腕を胸元でクロスすると、両肘を曲げたまま左右に広げてそれを再び胸元に寄せながら両腕に水のエネルギーを集めていた。

 

「プリキュア・アクアストリューム!」

 

そしてスペースは、水のエネルギーを集めた両腕を反時計回りに回転させて、最後は腕をL字に組み、水のパワーを宿した技を放った。

 

「ノットレイ・・・・」

 

2つの技がそれぞれ巨大ノットレイに命中すると、巨大ノットレイは消滅し、地面には気絶したとうまが仰向けになって倒れていた。

 

「くっ、せっかくのプリンセススターカラーペンが・・・・」

 

その直後にテンジョウは乗ってきた神輿に乗って周りにいたノットレイ達と一緒に撤退した。

 

その後、トゥインクルブックにさそり座のプリンセススターカラーペンを差し込んでトィンクルブックをさそり座のプリンセススターカラーペンでタッチするとそこにはさそり座の星座が浮かび上がった。

 

「フワ・・・・さそり座フワ!フーーーワーーー!」

 

フワの容姿がさそりのような姿に変化すると、今度はフワの掛け声とともに全員スターパレスへと移動させられた。

 

「星の輝きーーー戻るフーーーワーーー‼︎」

 

フワからオレンジ色の星形の光が放たれると、その光が飛ばされた場所に光が満ちて、そこにオレンジ色のドレスを着たさそり座のスタープリンセスが姿を現した。

 

「プリキュア、感謝します。ありがとう。」

 

「さそり座のプリンセス、無事でよかったでプルンス~!」

 

さそり座のプリンセスがプリキュア達にお礼を言うと、そばにいたプルンスが涙を流しながらプリンセスの無事を喜んでいた。

 

それからプリキュア達は地球へ戻り、変身を解除するとえれなが真っ先にとうまに駆け寄り、とうまを抱き上げたらとうまが目を覚ました。

 

「うぅ・・・・あれ? 確か・・・・」

 

とうまが何があったか思い出そうとしているとえれなが目に涙を浮かべながらとうまの背後から抱きついた。

 

「良かった。」

 

「お姉ちゃん。」

 

えれながとうまの無事を喜んでいると、とうまも恥ずかしいのか、その頬を赤く染めていた。

 

「帰ろう。みんな待ってる。」

 

「うん。」

 

そう言ってえれなが手を差し出すと、とうまはその手を握って2人で歩き出した。

 

「(良かったな、2人とも。)」

 

その姿をこうたは嬉しそうにしながら見ていた。

 

「さぁ! わたし達も行くルン!」

 

「え?」

 

するとララがこうたの右手を握ってきた。

 

「行くって、どこに?」

 

「そんなの、えれなさんの家のパーティに決まってるじゃん! 早くいこ!」

 

次はひかるがこうたの左手を握ってきた。

 

「けど俺、最初からいなかったんだし、途中参加しても大丈夫なのか?」

 

「平気ですよ。パーティはまだ始まっていませんから。さぁ、こうた君も一緒に行きましょう。」

 

すると今度はまどかがこうたの背中を押してきて、みんなでこうたの身体を無理矢理動かそうとしていた。

 

「わかったわかった。行くからそんなに引っ張ったり押したりしないでくれ!」

 

そうしてみんな無事にえれなの家に到着し、とうまはカルロス達に謝罪するとカルロス達もそれを許し、みんなで楽しいパーティが始まった。

 

みんなで美味しい物を食べたり、音楽に合わせて踊ったりとそれはもう楽しいパーティになった。

 

「お姉ちゃん! 僕もうちの家族が大好きだ!」

 

「っ! とうま!」

 

とうまの口から家族が好きという言葉を聞いたえれなはあまりの嬉しさにとうまを抱きしめた。

それから楽しい時間はあっという間に過ぎていき、楽しかったパーティは終わりの時間を迎えた。

 

 

 

「それじゃあカルロスさん、かえでさん、今日はありがとうございました。」

 

「お料理、とっても美味しかったです!」

 

「また来たいルン!」

 

「グラシアス!いつでも歓迎するよ!」

 

「みんな、また来てね。」

 

『はい(ルン)!』

 

「それじゃあ、あたしは近くまでみんなを送ってくるね。」

 

ひかる達はカルロス達に挨拶とパーティが楽しかった事の感謝の気持ちを伝えてそれぞれ帰る事になった。

 

「ハァ・・・・酷い目にあったでプルンス。」

 

「ハラペーニョを丸ごと食べたりするからだよ。」  

 

プルンスは料理と一緒に置かれていたハラペーニョという唐辛子と同じ種類の実を食べた事で口の周りは赤くなっていて慣れない物を食べた所為か、今も辛そうにしていて、その姿を見たえれなに勝手に食べた自業自得だと少しだけ呆れられていた。

 

「・・・・」

 

「こうた?」

 

「どうしたルン?」

 

そんな中でこうたが一言も喋らずに黙っていたのでひかるとララがそんなこうたに話しかけた。

 

「あっ、いや、新しいペンを3本も手に入れたからな。そう遠くない内にアイツは必ずまた来るだろうなって思ってさ。」

 

こうたは新しくロッソ達のペンを手に入れた事は恐らくサーディスにも伝わるだろうと考え、その事を警戒していた。

 

「大丈夫だよ!」

 

「ひかる?」

 

するとひかるがこうたに大丈夫だと伝えた。

 

「だって、こうたにはわたし達がついてるもん!」

 

「ルン! こうたは1人じゃないルン!」

 

「だね! もう、こうた1人を戦わせたりはしないから。」

 

「えぇ、今後はわたくし達も貴方の隣で、一緒に戦えるようになってみせます!」

 

「みんな・・・・ありがとう。」

 

「青春でプルンス〜!」

 

「青春フワ!」

 

ひかる達がこうたに自分達の気持ちを伝える姿にプルンスは感動して涙を流していた。

 

「ああっ! 良いこと思いついた!」

 

「良いこと?」

 

果たしてひかるが思いついた事とは・・・・

 

 

 

To Be Continued

 

 




         次回予告


ひかるはみんなで強くなる為に一緒に特訓しようと提案する。

それがきっかけとなり、みんなでキャンプをする事に・・・・

果たしてひかる達はレベルアップ出来るのでだろうか?


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第41話 合宿しよう! みんなの思いを一つに! 前編

次回も楽しみに!




※次回もまたオリジナルストーリーを前後編でお送りしますので、お楽しみ!




※もしよろしければ、皆さんがこれまでの話で感じた感想やコメントがあればドシドシ送って下さい。
皆さんからのコメント、そして評価が頂けたら凄く嬉しいです。
よろしくお願いします。


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