スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
「まどか凄いルン!」
「予選突破おめでとう。」
「去年も優勝したんだよね?」
「決勝戦、絶対に応援に行くよ!」
場所は学校の中庭、そこに集まっていたこうた達は昨日行われた弓道大会の予選をまどかが突破して決勝トーナメント進出を決めた事をみんなで祝っていた。
因みにまどかが出場しているのは『全国弓道王大会』と呼ばれる男女別の中学生から大人までを対象に行われる弓道の全国大会である。
「ありがとうございます、わたくしも勝ちたいです。父の為にも・・・・」
「ルン?」
「お父さんの為?」
まどかは父、冬貴の為にも明日の決勝トーナメントは絶対に勝ちたいと、その気持ちが彼女の真剣な表情からも感じられた。
「以前の父は『上に立つ者が率先して動くんだ』と夜遅くでも宇宙人の調査に出掛け、熱心だったのですが、今はその調査も思うように出来ないようで・・・・」
「フワ!」
まどかが冬貴の話をしていて気持ちが落ち込んでいるのを感じたのか、フワがベンチに座っているまどかの膝の上に立って下からまどかの表情を見ていた。
「やっぱり、気になるよね?」
「父の、邪魔をしてしまったので・・・・」
そう言いながら、まどかはひかるから受け取ったトィンクルブックにいて座のプリンセススターカラーペンを使って描いたチョコバナナが実体化し、それをフワに食べさせた。
「・・・・」
そんなまどかの姿を見て、ララは申し訳なさそうな表情をしながら俯いていた。
「けどさ、俺達には俺達の事情があるんだし、こればっかりは仕方ないんじゃないか?」
こうたはララの事を気にしてか、俯いている彼女の肩を軽く叩きながら自分の考えをみんなに伝えた。
「はい。こうた君の言う通り、仕方ないのはわかっています。だから、なおさら弓道大会で結果を出したいんです!」
まどかは父の為にも今度の大会では必ず優勝する事を改めて心に誓った。
その日の夜、まどかは自宅にある弓道場で背後から冬貴に見守られながら練習を行っていた。
それからまどかは冬貴に連れられて、自宅のある部屋へとやって来た。
そこにはまどかと冬貴がこれまで様々な分野で獲得してきた賞状やトロフィーが棚の中に飾られていた。
「今年は初出場の選手が気になります。」
「弓道は自分と向き合い自分を鍛える武道。最後に頼れるのもまた自分だけだ。」
「自分だけ・・・・」
まどかは冬貴の言葉を聞きながら冬貴が弓道をしている時の写真を見て、更に気を引き締めていた。
そして決勝トーナメント当日となり、会場にはこうた達とひかる達のクラスメイトである姫ノ城が会場の観客席から試合の様子を見ていた。
その中で一人の選手が全ての矢を命中させるだけでなく、凄く気合の入っている選手がいた。
ひかる達やまどかはその選手の事をずっと見ていた。
「今の選手スゴッ!」
「4本全部当てた。」
「凄いルン。」
「彼女は今季初出場の『那須ゆみか』中学1年生ですわ。」
「えぇ⁉︎ あの子年下なの⁉︎」
「天才中学生との評判ですわ」
「なるほどな・・・・」
姫ノ城から那須ゆみかに関する情報をみんなで聞いていると、次はいよいよまどかの出番がやってきた。
「おっ、次はまどかの番みたいだぞ。」
「ホントだ!まどかだ!」
「待ってたルン」
「まどかさーん!頑張れー!」
ひかるの大声に気づいたまどかは少し微笑むと自分の席に着席した。
「応援なんて、集中の邪魔よ!」
「え?」
すると自分の順番を終えた那須がまどかの横を通り過ぎる前に自身の気持ちをまどかに告げると、まどかもいきなり声をかけられたので驚いていた。
「まどかさんは絶対勝ぁぁぁつ!」
「貴方達、まどかのお友達ね?」
ひかるが両手を合わせてまどかの勝利を祈っているとそこへまどかの母、満佳がひかる達に声をかけてきた。
「もしかして、まどかさんのお母さん?」
「お世話になってます。」
「こんにちは。」
「どうもルン。」
「こちらこそ、いつも仲良くしてくれてありがとう。」
「まどかさんの、お父さんは?」
「職場は出た筈なんだけど・・・・」
「そっか・・・・」
みんながそれぞれ挨拶を終えたが、そこには冬貴の姿はなく、そうしている間にまどかが矢を放つ準備をしていた。
みんなが静かに見守っている中、まどかは4本全ての矢を的に命中させて順調に勝ち進んでいった。
「やっぱりまどかは凄いルン!」
「うんうん!」
「ここまでは順当、残りの組みも実力者揃いですが、最終戦で那須ゆみかに勝てるかどうか・・・・」
「ゆみかってさっきの子?」
「あぁ、今のまどかと同じで4本全ての矢を命中させた子だな。」
「えぇ(オヨ)!」
そして各組で1位だった選手5名による最終戦が行われようとしていた。
「まどかさーん!頑張れー!」
「っ!」
『応援なんて、集中の邪魔よ!』
「・・・・」
まどかはひかるの声に反応するが、それと同時にさっき那須に言われた事を思い出してしまっていた。
「大丈夫! まどかさんは絶対大丈夫・・・・」
ひかるがまどかの勝利を祈っている中、試合は順調に進み、まどかと那須の2人だけが全ての矢を命中させ続けていた。
そんな中で・・・・
「(逸れた⁉︎)」
まどかは那須の事を意識しすぎて手元が狂ってしまい、まどかの放った矢は的の外側に当たってギリギリ外れる事はなかった。
しかし、まどかの次の番だった那須が放った矢は的の中心に命中していた。
そしてお互いの矢が全て命中していた事から、お昼休憩の後にまどかと那須の2人による優勝決定戦が行われる事になった。
「まどかさーん!」
ひかるが手を振りながらまどかの事を呼び、まどかもそれに反応してひかる達の方を見るが、そこに冬貴の姿はなかった。
「(お父様はまだ・・・・)」
「貴方、弱くなったね。」
「え?」
するとまどかの後ろを歩いていた那須がまどかに声をかけてきた。
「友達なんかと、仲良しごっこしてるからよ!」
「っ!」
「的に当てた数は同じ、でも、正確さはわたしの方が上だった。」
「っ⁉︎」
そう言い残して那須は先に行ってしまった。
それを聞いて動揺したのか、まどかの弓を持つ左手がずっと震えていた。
その頃、まどか達のいる会場の屋根の上では・・・・
「アイワーン様、くれぐれも単独行動は控えて下さい。今回はきちんとお供いたしますので・・・・」
「プリキュアからペンを根こそぎ奪ってやるんだっつうの。ケヒャヒャヒャヒャヒャ!」
そこではアイワーンとバケニャーンがプリキュア達の持つペンを狙っていた。
To Be Continued
次回予告
那須の言葉に気持ちが揺らいでしまうまどか
そんなまどかの為にとひかる達も行動を開始する。
ひかる達の思いを受けて、まどかの出した答えとは・・・・
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第46話 まどかの一矢! 自分の道を突き進め! 後編
次回も楽しみに!
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