スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
なんとか今月中に4章を終わらせる事ができそうです。
次回の話の後には新章予告も行います。
そして昨日の『ウルトラマンデッカー』のオンライン発表会でのキャストの皆さんの話やPVを観て聞いて来月の放送が今からとても楽しみです。
学校の昼休みに中庭で集まっていたこうた達、そこでララは『あさがお』と呼ばれる人気漫画雑誌の漫画を読んでいた。
「漫画って面白いルン!」
「わくわくフワ!」
「ララ、それ逆さまな。」
「オヨ?」
ララとフワが漫画を様々に読んでいたのでこうたがそれを指摘した。
「ひかるのお母さんが漫画家だったなんてね。」
「ビックリです。」
「そういえば、2人は知らなかったな。輝美さんは漫画が大好きで、俺やひかるが小学生の頃からずっと雑誌での連載を目指して頑張ってたんだ。」
「そうなんですね。」
「うん。わたし、小さい頃からお母さんの描く漫画が大好きだったんだ! いつか売れっ子になるって信じてたけど、遂にその時がきたんだよ!」
実は昨日の夜、輝美の元に一本の電話がかかってきて、『あさがお』で漫画の連載をやってみないかという誘いがあったのだ。
「良かったなひかる。」
「うん! でも、今のままじゃ連載なんて無理かも。」
「どうしてですか?」
ひかる自身の思いを熱く語るが、最後の方で急に元気がなくなり、その理由をまどかが聞いた。
「昨日の夜、急に連載が決まってアシスタントもいないからお母さんてんてこ舞いなんだよね。」
ひかるが言うには輝美は急な決定に作業が追いつかず、作業が上手くいっていないらしい。
「アシスタントって何ルン?」
「漫画家さんのお手伝いをする人達だよ。あぁこのままじゃ締切に間に合わないかも!」
「あたし達に何か手伝える事ないかな?」
「それぞれの特技を活かしたらお役に立てるかもしれません。」
「だな。輝美さんにはいつもお世話になってるし、俺も何か力になりたい。」
「ホント⁉︎」
えれな、まどか、こうたは自らお手伝いをするとひかるに提案した。
「ルン!」
「お手伝いフワ!」
「みんな、ありがとう!」
こうしてみんなで輝美の手伝いをする事が決まり、早速その日の放課後にみんなでひかるの家に行く事になった。
そしてひかるの家に到着した一行はまず自身の部屋にいる輝美の元を訪ねると・・・・
「うっ、うぅぅぅぅ!」
「お母さん⁉︎」
「大丈夫ですか⁉︎」
そこにはくしゃくしゃになった紙がいくつもあり、机の下に頭を入れて泣いている輝美の姿がそこにはあった。
「ひかる・・・・こうた君・・・・わたし・・・・才能ないかも。」
「そんな事ないよ! ほら! 超優秀なアシスタントも連れて来たから!」
「はじめまして。」
「お邪魔してます。」
「こんにちはルン。」
「っ! ルン?」
「ん? ルン。」
まどか、えれな、ララが順番に輝美に挨拶すると、輝美はフワを抱えているララの「ルン」という言葉に反応した。
「ルン・・・・閃いた‼︎」
すると輝美の頭の中でイナズマがはしり何かを閃くと彼女はすかさず机の前に戻り何を描きはじめた。
「出来た! 星空少女ルンちゃん! 宇宙人の女の子が地球で友達をつくっていく学園ファンタジー!」
「キラやば~っ☆」
そこにはララによく似た女の子と輝美のイメージで出来た宇宙人達の絵があった。
「す、鋭い。」
「流石の観察眼ですね。」
「漫画家、恐るべしルン。」
「閃いてからのこの感じ、正しくひかるの母親って感じだろ?」
『うん(はい)(ルン)。』
えれな、まどか、ララの3人は今の輝美の姿を見て驚きを隠せずにいて、こうたの言葉を聞いて3人とも素直に頷いた。
「ダメですよ! 星奈先生! ウチの雑誌の読者にSFやファンタジーはウケないってあれほど言いましたよね?」
「「えぇ〜っ」」
すると後から部屋に入ってきた大人の男性が輝美の案を却下し、それに対して輝美とひかるは不満げな声を漏らした。
「どちら様でしょうか?」
「申し遅れました。夢を追いかける編集者! その名も『追川 夢男 (おいかわ ゆめお)』です!」
まどかに尋ねられた男性はみんなに名刺を見せて名前を名乗った。
「編集者って何ルン?」
「お母さんに漫画の執筆を依頼した出版社の人だよ。」
ララのわからない事をひかるが説明した。
「星奈先生! あなたには才能がある! 必ずや連載を勝ち取る! 今日中にネームを見せてくれるって約束でしたよね?」
「ネームって何ルン?」
「漫画の設計図の事だよ。」
ララは輝美と追川の話を聞いていてわからなかった所を再びひかるが説明した。
「それが、まだアイデアが・・・・」
「とにかく! 描きかけでもいいので見せて下さい!」
そう言われて輝美は渋々描きかけのノートを追川に見せた。
「・・・・イマイチですね。」
「何を描いてもダメな気がして・・・・」
追川の感想を聞いて輝美は更に自信をなくしてしまった。
「筆が早いのが先生の売りでしょ?」
「SFやファンタジーならスラスラ描けるんですけど・・・・」
「何度も言わせないで下さい! SFやファンタジーでは連載は勝ち取れません! いい加減、売れる物を描いて下さいよ。」
「売れる物・・・・」
追川の言葉を聞いたこうたは過去に輝美の思いを聞いていたからこそ、無意識に拳に力が入り少しだけイラッとしていた。
「ウチで売れるのはズバリ! 『イケメン!』『恋愛!』『医療もの!』」
「では、それらを全て取り入れれば、ヒット作が生まれるのでは?」
「確かに」
追川の言葉を聞いたまどかとえれなが思った事を口にした。
「わたし、そういうジャンル苦手だからなぁ。」
「そうだ!」
そしてひかるが何を閃くとこうた、えれな、まどかの3人は着替えさせられた。
こうたとえれなは白衣を着た医師の、まどかは看護師の服を着させられた。
「わたし達がモデルでいいのかな?」
「何だか恥ずかしいです。」
「何でこんな服持ってんだ?」
「おぉ!」
3人の姿を見て何かを閃いた輝美は何かを描き始めた。
「ドクターと看護師の禁断のラブストーリー! やれば出来るじゃないですか先生!」
「はい!」
「俺に切れないものはない。」
「何いってるルン?」
こうたがドクターになりきっているとジト目になったララがツッコミを入れた。
その後はひかるがファンタジー的な設定を入れるが却下されて、最終的にドクターと看護師、そして患者の女性との三角関係のラブストーリーを描く事になった。
「タイトルはズバリ! 『恋せよイケメンドクター!』絶対にヒットしますよ!」
「ホント?」
追川がタイトルを決めて絶対にヒットすると断言するがひかるはそれを疑問に思っていた。
「ホントです!」
「ホントにホントに?」
「ホントにホントです!」
「・・・・わかりました、これで描いてみます。売れる漫画を描いて連載を勝ち取って見せます!」
「ようやく方向性が見えましたね、じゃあよろしく頼みますよ。」
そう言い残して追川は帰って行った。
やる気を見せる輝美だったがそんな姿をひかるは不安そうに見つめていて、こうたもそれを見逃さなかった。
それから数日間、みんなで輝美のお手伝いをした。色々と大変だったが楽しくもあり、みんな必死に取り組んでいた。
そんなある日の夜、ひかるは寝間着に着替えてベットに仰向けに寝転んだ。
「ハァ・・・・お母さんの新作、お父さんにも読ませてあげたいなぁ。」
「お父さんどこフワ?」
「仕事で世界中を旅してるんだ、だから一年に一度しか会えないんだよね・・・・そうだ!」
ひかるはフワに自分の父親の事を話していると何かを思い出して自身の部屋の本棚から何かを探し始めた。
「これこれ、懐かしいなぁ。」
「何フワ?」
そしてみつけたのは絵が描かれた数枚の紙がホチキスで止められている手作りの漫画だった。
タイトルは『宇宙(そら)ゆけ!流星少女』
「子供の頃、お母さんがわたしの為に描いてくれた世界に一冊だけの漫画だよ。」
それは輝美がひかるの為に描いた手作りの漫画だった。それをみてひかるは昔の事を思い出していた。
それはまだひかるが小学生だった頃、公園のブランコの椅子に座りながらその漫画を読んでいた時のことだった。
「ダッセェ! なんだよその漫画! ひかるはホントにお子ちゃまだよな!」
『アハハハハハッ!』
「うぅ・・・・なによ・・・・」
ひかるは3人の男子小学生からその漫画の事を馬鹿にされて今にも泣きそうになっていた。
「おい! お前ら何やってんだ!」
「げっ! 如月さんだ、逃げろ!」
そこへこうたがやって来て男子小学生達はその場から逃げていった。
「大丈夫かひかる?」
「うぅ、こうた・・・・」
「ひかる! どうしたのひかる⁉︎」
そこへ今度は輝美がやって来た。
「大好きな漫画を読んでたの。そしたらね・・・・そんなのはお子ちゃまの読む物だって・・・・」
ひかるは泣きながら大好きな物を馬鹿にされた事を悔しそうにしながら話をした。
「ひかる、好きなものが人と違ったっていいじゃない。ひかるが好きなものものは、ひかるだけの宝物なのよ。だから大事にしてね。」
「お母さん・・・・うん!」
輝美はひかるの頭を優しく撫でながら話しかけるとそれを聞いたひかるにも自然と笑顔が戻り、それを横で見たこうたもこれで一安心と考えていた。
「で、何を読んでいたの?」
「コレ!」
「っ!」
そう言ってひかるが見せたのはで、先程の輝美がひかるの為に描いた手作りの漫画だった。
「わたし、お母さんの描いた漫画大好き!」
そんなひかるの言葉を聞いた輝美はとても嬉しそうにしていた。
その時の出来事を思い出したひかるは輝美に紅茶の差し入れを持って行った。
「お母さん、紅茶入れてきたよ。」
「あっ、ありがとう。」
「間に合いそう?」
「うん。こうた君やひかるのお友達が手伝ってくれたおかげよ。」
「よかった。」
そう言いながら輝美はひかるから貰った紅茶を飲んだ。
しかしそんな輝美の目の下にはクマが出来ていて少し無理をしているのが見てすぐにわかった。
「ごちそうさま。連載のかかった大事な漫画だもん、絶対に良いものに仕上げるから。」
「うん。お母さんなら大丈夫! わたし、応援してるからね。」
「うん。」
そう言って輝美は再び作業に戻った。
その姿をひかるは不安そうな表情で見つめていた。
それから数日後、輝美が描いた新作漫画『イケメンDr』が連載予定の雑誌が発売されて、こうた達はひかるの家に集まりそのお祝いの準備をしていた。
「じゃーん!」
『おぉ!』
そんなひかるの手にはその漫画雑誌が握られていた。
「早くみせてルン!」
「おぉ、載ってる!載ってる!」
「間に合ってよかったですね!」
「一時はどうなるかと思ったけど、こうして見てみるとやっぱり凄いな。」
ララもえれなもまどかもこうたもみんなで輝美の漫画が連載されている事を喜んだ。
「みんな仲良しね。」
その姿をひかるの祖母、陽子が嬉しそうに見守っていた。
「お母さん遅いなぁ。」
「まったく、みんなを待たせて・・・・」
しかし、今日の主役である輝美がまだ帰ってきていなかった。
その事をひかるの祖父、春吉も気にしていた。
そこへ・・・・
「あっ、おかえりなさい!」
そこへようやく輝美が帰って来たが、その表情はとても暗かった。
「ひかる、みんな・・・・」
「何かあったの?」
「編集部に打ち合わせに行って来たの。」
ひかるが何があったのか聞くと出版社の編集部に行って来たらしい。
そこで・・・・
『やっぱり星奈輝美の実力じゃあウチの雑誌は無理だったんじゃないか? 話も絵も繊細さが足りないんだよ! この程度じゃ連載なんて程遠いぞ!』
『っ!』
そこで輝美は追川とその上司の会話を偶然にも聞いてしまい、今のままでは連載を続けられないと知りショックを受けて帰って来たのだ。
「そんな・・・・」
「みんなにも手伝ってもらって、あんなに頑張ったのに・・・・」
輝美は話しながら上を見上げるとそこには『お母さん 新作おめでとう』の文字が書かれた紙が部屋の天井に飾られていた。
それを見た輝美はみんなに対して更に申し訳ない気持ちになってしまった。
「ちょっと、外の空気吸ってくるね。」
輝美は気持ちを抑えて強引に笑顔で出かけて来ると告げると再び出かけていった。
その姿をひかるは暗い表情で見送る事しか出来なかった。
To Be Continued
次回予告
完全に自信を無くしてしまった輝美
そんな輝美を励まそうとするひかるだったが、そこへテンジョウが現れて輝美を巨大ノットレイにしてしまう。
テンジョウの言葉を聞いたスペースの怒りが爆発する。
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第50話 目指せ連載! ひかると輝美、思い出の漫画! 後編
次回も楽しみに!
※もしよろしければ、皆さんがこれまでの話で感じた感想やコメントがあればドシドシ送って下さい。
皆さんからのコメント、そして評価が頂けたら凄く嬉しいです。
よろしくお願いします。