スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
ロケットでユニの歓迎会を開いていたこうた達だったが、ユニが携帯食としてもっていたマタークッキーを食べたフワが突然増殖してロケットの外へと出て行ってしまった。
そのコピーフワの群れを追ってこうた、ユニ、えれなの3人は商店街に向かうコピーフワの群れに何とか追いつくことができた。
「早く、ドーナツをフワに!」
「今はダメ!」
ユニがドーナツをコピーフワ達にあげようとするがえれなはそれを止めた。
その理由は前方から2人のお婆さんが歩いてきていたのでお婆さんの目の前でコピーフワ達を消滅させるわけにはいかなかったのでえれなはユニを止めたのだ。
「おや? キャット?」
「ドッグじゃない?」
お婆さん達はフワが猫が犬と勘違いしてるお陰でやり過ごすことができ、それに便乗してこうた達も一緒にお婆さんの横を通り過ぎていった。
「商店街に行けばもっと人が・・・・」
「人目を避けられればその間に・・・・」
「けど、商店街の人達の注意を引くにしたってどうやって・・・・」
「・・・・っ! フワをお願い!」
「え?」
「ユニ!」
ユニ、えれな、こうたの3人はどうするかを考えていると何かを思いついたユニが持っていたドーナツをこうたに預けてコピーフワ達より先に商店街の中へと入っていった。
そんなユニの手にはレインボーパヒュームが握られていた。
「みんな! こんにちは!」
「ん?」
「だれ?」
「宇宙アイドル『マオ』ニャン! 私の歌聞いてニャン!」
それからユニは宇宙アイドル『マオ』へと変身して商店街の入り口付近の広場の中心にある噴水のてっぺんに立って歌い始めた。
みんなが歌に夢中になっているその隙にこうたとえれなはドーナツを使ってコピーフワ達を建物の角へと誘導してドーナツをコピーフワ達に食べさせた。
「みんな・・・・今日はありがとニャン!」
こうして突然のライブを終えたユニはその場を離れるとこうたとえれなのところに合流した。
「本物のフワいた?」
「いや、いなかった」
「そう・・・・」
本物のフワがいないと知るとユニは最初はガッカリした表情を見せるがすぐに気持ちを切り替えて1人で本物のフワを探しに行こうとした。
「待って! どうして一人で行こうとするの?」
「決まってるでしょ! 私の責任だから・・・・」
「責任って・・・・」
えれながユニを呼び止めてユニが一人で行こうとする理由を聞くとユニは自分の所為だと責任を感じていることを話してくれた。
「私の所為で起きたことだから、誰にも迷惑はかけたくない!」
「ユニ・・・・」
「・・・・あのね、責任だとか迷惑だとかそんなこと思ってない。みんな、フワが心配で探してるんだよ。フワだけじゃない・・・・あなたのことも・・・・」
「っ!」
えれながユニも心配だと伝えるとユニもそれに反応してユニは振り返ってえれなのことを見た。
「今までは一人でなんでも解決してきたかもしれないけど、一人で抱え込まないで・・・・みんなで分け合うっていいもんだよ」
「みんなで分け合う?」
「うん」
「・・・・・・・・」
ユニはえれなに言われた言葉を聞いてこうたの方を見るとそれに気づいたこうたは静かに頷くことで自分もえれなと同じ気持ちであることを伝えた。
「アレは!?」
するとそこへノットレイダーが使っているUFOが商店街近くの草むらに飛来した。
それを見たえれな達はそこへ急いで向かった。
「なにぃ!? これは、どれが本物のフワなのだ!」
「ノットレイ!」
「ノットレイ!」
カッパードやノットレイ達も本物のフワを探しているがコピーフワが多すぎて見つけられずにいた。
『お腹空いたフワ!』
「カッパード!」
「プリキュア」
そこへこうた達も到着してフワを探し始めた。
「本物のフワは・・・・」
「っ!」
「フワ・・・・ひっく! フワ・・・・ひっく!」
「いた!あそこ!」
ユニは顔を真っ赤にしてしゃっくりをしている本物のフワを見つけてそこへ真っ直ぐ駆け出した。
「ん? そこか!」
「バレた」
「フッ!」
「ダメ!」
「やめろユニ!」
カッパードが本物のフワのところへ向かう為にUFOから飛び降りるとユニはフワん庇うためにフワの前に両手を広げて飛び出した。
「バカめ!」
「うわあっ!」
「ユニ!」
ユニはカッパードの水攻撃を受けて吹き飛ばされてしまうとカッパードはその手にフワを捕まえた。
「フワ? フワ〜ッ!」
「フッハハハハハハ!」
「ユニ、大丈夫か?」
こうたは倒れているユニの身体を支えて立ち上がらせた。
「ユニ、怪我はない?」
「ごめん、おじいちゃんの説得で遅くなっちゃった!」
「フワが・・・・」
そこへえれなとそしてひかる達も合流した。
「フッハハハハハハ! 遂にフワを手に入れたぞ!」
「フワ!」
「フッハハハハハハ! 」
カッパードはフワを宙に浮かぶ檻の中に閉じ込めるとUFOの上に乗ってある程度の高さまでUFOと共に上昇した。
「・・・・私の所為・・・・」
「ユニ・・・・」
ユニが自分を責めているのをこうたは側で心配していた。
「さぁ、キュアスペース・・・・次はお前の番だ!」
「なに!?」
するとカッパードが今度はこうたに狙いを定めてきた。
「ダークネスト様から命により、貴様をこの場で排除する!」
「こうたを排除ってどうゆうこと!?」
こうたが狙われていることを知ったひかるがどういうことなのかと叫んだ
「そいつは危険な存在だ。我々にとっては大きな障害でしかない! 故にダークネスト様はキュアスペースを排除し、奴の持っているウルトラマンの力を全て奪うように我々に命じられたのだ!」
「こうたを排除って・・・・」
「そんな・・・・」
「そんなこと、させません!」
「みんな・・・・」
それを聞いたララ、えれな、まどかはこうたを守ろうとする意志を強く示した。
「フワは渡さないし、こうたも絶対に守る! みんな!」
『うん!』
「いくぞ」
「・・・・えぇ!」
ひかるの掛け声にララ、えれな、まどかの3人が反応し、こうたもユニに話しかけるとユニもそれに反応した。
『スターカラーペンダント!カラーチャージ!』
『キラめく~星の力で~!憧れの~私描くよ~!』
『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』
『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』
『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』
『スター☆トゥインクル〜!スター☆トゥインクルプリキュア~~!』
「宇宙(そら)に輝く〜キラキラ星!キュアスター!」
「天にあまねく〜ミルキーウェイ!キュアミルキー!」
「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」
「夜空に輝く!神秘の月明かり!キュアセレーネ!」
「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」
「光輝く聖なる宇宙!キュアスペース!」
『スター☆トゥインクルプリキュア!!』
『ノットレーイ!』
「ハアアア〜ッ!!」
『ノットレーイ』
変身が完了すると向かってくるノットレイ達をスターが力を貯めた拳で殴り飛ばした
「フワを助けるルン!」
『ノットレーイ』
ミルキーの電撃を受けたノットレイ達は次々と倒されていった。
「そして、スペースもやらせない!」
「そうです! あなた方の好きにはさせません!」
『ノットレーイ』
ソレイユの炎を纏った蹴りとセレーネの矢による攻撃を受けたノットレイ達もまた次々と倒されていった。
「あの・・・・気持ちは嬉しいんだけどさ・・・・俺も一緒に戦うから・・・・」
「ダメです!」
「敵の狙いはスペースルン!」
「ここはあたし達に任せて!」
「フワは絶対、わたし達が取り戻すから!」
「えぇ・・・・」
スペースも戦いに参加しようとするとセレーネ、ミルキー、ソレイユ、スターに止められてしまいスペースは守ってくれる気持ちは嬉しいが思うように動けなかった。
「いくニャン!」
「コスモ!?」
「単独行動は危険です!」
そんな話をしている間にコスモは一人でカッパードの側にいるフワのところへジャンプするとそれに気づいたソレイユとセレーネがやめるように訴えるがコスモにはそれが聞こえていなかった。
「フワは手に入れた。プリキュアを、特にキュアスペースを倒して全てのペンもこの手にしよう・・・・我が刃よ!とくと吸え!歪んだ!イマジネーション!」
そしてカッパードは目をつけたコピーフワ達の胸から暗い色のハートが現れてそれがカッパードの薙刀へと吸収されるとその薙刀が歪んだイマジネーションを纏った白いモコモコへと変化するとコピーフワ達はイマジネーションを吸い取られて気絶していた。
「コレは、中々面白そうだ」
「ハアア〜ッ!」
「ノットレーイ!」
「邪魔ニャン!」
ジャンプしたコスモに向かってくるノットレイに対してコスモは蹴り技で対抗して蹴られたノットレイを足場にしてカッパードまで一気にジャンプする。
「フッ」
カッパード薙刀を頭上で振り回すとそのモコモコからたくさんのモコモコがコスモに向かって放たれていき、コスモはそれを一つずつかわしていく。
「私が、必ずフワを・・・・」
「くっ」
「取り戻す!」
「甘い!」
「っ! しまった! 出られない・・・・」
カッパードは薙刀を振り回す回転速度を上げると先程よりも大量のモコモコがコスモのところへ飛んでいき、なんとか避け続けたコスモだったが大きなモコモコに捕まるとそのモコモコと一緒に地上へ落ちていった。
「トドメだ!」
「「プリキュア!」」
「ソレイユシュート!!」
「タイガ・スペースレイ!!」
「くっ!」
ソレイユの技とスペースのタイガのペンの力で強化された虹色の光線の技を放たれたことでカッパードはコスモへと追撃を諦めて防御を選択した。
「うわあああ〜っ!」
「コスモ!」
そしてコスモを閉じ込めたモコモコが地面に激突して跳ね上がるとそれと同時にコスモはモコモコから解放されるがこのままでは地面に激突してしまう。
そんなコスモをプルンスをマット状に広げたコスモとスペース以外のプリキュア4人がコスモを受け止めた。
「え?」
「危なかったでプルンス」
「どうして・・・・え?」
コスモはどうして自分を助けてくれたのかがわからず戸惑っているとソレイユが乙女座のプリンセススターカラーペンをコスモに渡した。
「言ったでしょ? 責任、分け合うって・・・・」
「・・・・・・・・」
「フワを、取り戻して!」
『・・・・うん!』
みんなソレイユと同じ気持ちなのか、スター、ミルキー、セレーネもそれに頷いていた。
「コスモ」
「え?」
そこへスペースも話に入ってきた。
「お前はもう一人じゃない。だから・・・・一緒にいくぞ!」
「アンタ・・・・」
「でもスペースは・・・・」
「責任、分け合うんだろ? 俺だけ仲間はずれはなしだぜ!」
「・・・・わかった。お願い!」
「おう!」
ソレイユはスペースを止めようとするがスペースの言葉を聞いてスペースの参加を認めた。
そしてみんなの視線がコスモに集中するとコスモは戸惑いながらもソレイユの持っていたおとめ座のペンを掴んだ。
「・・・・任せるニャン!」
キラーン!
「ん?」
するとスペースのペンケースの中から光が溢れだし、スペースがその光っているペンを取り出すとそれはオーブのウルトラスターカラーペンだった。
「ガイさん、力を貸してくれるんですね。よぉし! ウルトラスターカラーペン・オーブ! ウルトラカラーチャージ!!」
スペースはウルトラマンオーブのペンをペンダントのキャップの部分に挿入し、それを抜いて星のマークを描く。
そしてペンの先でもう一度ペンダントの星の部分をタッチするとペンの先から虹色の光の線が現れてプリキュアに変身する時のようにその光の線がキュアスペースと接触するとスペースの姿が少しずつ変化していく。
服装は全体が黒い長ズボンに、グレーのTシャツと上着に赤い縦ラインが入り胸の部分も赤くなっていた。
そして額に縦長の水色の宝石がついたグレーの細いバンダナを巻くとスペースの何もなかった右手に突然、『オーブカリバー』と呼ばれるオーブ自身の紋章と、風・火・土・水の4つのエレメントの紋章が描かれた円形の盤面を持ち、そこに付いているリング・カリバーホイールのついた太い長さを持つ聖剣が握られていた。
そして変身が完了するとそこにはオーブの力を纏った『キュアスペースオーブ・オーブオリジン』が立っていた。
「キラやば〜っ☆! デッカい剣!」
「これがスペースの新しい力の一つ」
「今度のウルトラマンはどんな力を持ってるんだろう?」
「興味深いです」
「全く、アンタはもう・・・・」
「新たな力、それに武器だと!? 面白い! ならばその力ごとまとめて倒すのみ!」
スター、ミルキー、ソレイユ、セレーネ、コスモ、そしてカッパードらスペースの新たな姿にそれぞれが反応していた。
「いくぞ」
「えぇ」
「戯れの時間は終わりだ」
カッパードが自身の力を薙刀に注ぎ込むとモコモコが歪んだイマジネーションを吸収して黒緑色へと変化して、そのモコモコをカッパードはプリキュア達に向かって放った。
「セレーネアロー!!」
セレーネが正確にモコモコを狙って技を放ちそのモコモコを消滅させた。
「まだまだ!」
「スターパンチ!!」
「ミルキーショック!!」
そして今度はスターとミルキーが技を放ちモコモコを消滅させた。
「なんの!」
しかしカッパードは怯むことなくモコモコを放ち続けた。
そんな中で上昇を始めたスペースは持っていたオーブカリバーのカリバーホイールを回転させて風の紋章を選択してトリガーを引いてから再びカリバーホイールを回転させた。
「プリキュア・オーブウインドカリバー!!」
「なに!?」
スペースがオーブカリバーを大きく振ると巨大な竜巻を発生させる技『オーブウィンドカリバー』でモコモコ達は吹き飛ばされていきカッパードが放ち続けていたモコモコ達と共に互いに激闘して消滅した。
「くっ! 諦めん! わたしは諦めんぞ!」
カッパードがまた攻撃をしようとするのを見たスペースは再びオーブカリバーのカリバーホイールを回転させて、今度は火の紋章を選択してトリガーを引いてから再びカリバーホイールを回転させた。
「プリキュア・オーブフレイムカリバー!!」
「ぐあっ!」
スペースはオーブカリバーから放たれる円形の高熱火炎『オーブフレイムカリバー』でカッパードが放つモコモコ達を次々を燃やして消滅させるとその技がカッパードが振り回していた薙刀に命中してそれによりカッパードは怯んでしまい、黒緑色になっていたモコモコは元の白いモコモコへと戻っていた。
「今だ!」
「フッ!」
「コスモ・・・・シュート!」
状況を見定めたソレイユがジャンプしたコスモの足の裏に自身の足を乗せてソレイユがそのまま蹴り上げる事でコスモはカッパードが載っているUFOよりも高くジャンプする事ができた。
「ハアアア〜ッ!」
「なに!? 小癪な!」
「フッ!」
カッパードは突然目の前までやってきたコスモに慌てて攻撃するがコスモはそれをかわしてカッパードの頭に両手を置くと今度はそこに両足を乗せてそのままジャンプしてフワを閉じ込めていた檻を掴んだ。
「フワ・・・・」
「いま出してあげる」
「させるか!」
「それはこっちのセリフだ!」
カッパードが薙刀でコスモを攻撃しようとするとスペースがオーブカリバーで薙刀のモコモコを受け止めた。
「くっ、貴様・・・・」
「狙いは俺なんだろ? だったら相手してやるからかかってこい!」
「チッ!」
「お願い!」
「なに!?」
そしてコスモはフワの入った檻を放り投げるとそれを近くまでジャンプしてきていたスターが受け止めた。
因みにフワを閉じ込めていた檻はコスモが投げた時に壊れてしまい中から飛び出したフワをスターが優しく抱きしめた。
「フワ、大丈夫?」
「怖かったフワ」
そしてスターは他のプリキュア達の近くに着地した。
「コスモ・・・・スペース・・・・」
ソレイユがそう呟く中で、スター達は今も戦っているスペースとコスモの戦いを見守っていた。
「余計な真似を!」
「だから! それはこっちのセリフだって言ってるだろ!」
「そうよ! その言葉、そのまま返すニャン!」
スペースがオーブカリバーでカッパードを力で押し返すとそんなバランスを崩したカッパード目掛けてスペースの両肩に両足を乗せてジャンプしたコスモが薙刀を持つカッパードの右手に飛び蹴りをするとカッパードは薙刀を手放してしまい、薙刀は宙を舞った。
「いまだ!」
「レインボーパフューム! いくニャン!」
コスモはおとめ座のペンをレインボーパフュームにセットした。
「プリンセススターカラーペン! おとめ座! くるくるチャージ!」
『解き放て! オーブの力!』
スペースが持っていたオーブカリバーが突然小さくなると、スペースのペンダントから光の粒子がスペースの左手に集まっていき、それがオーブのカラータイマーを模したリング部分に取っ手が付いた外見をしている『オーブリング』になるとリングの中心に小さくなっあオーブカリバーをリードしてオーブリングがそれに反応する。
そしてオーブリングが消えるとオーブカリバーは元の大きなサイズに戻るとスペースは再びトリガーを引いてカバーホイールを回転させた。
「「プリキュア!」」
「レインボースプラッシュ!!」
「オーブスプリームカリバー!!」
オーブカリバーが操る4つの属性とオーブ自身が持つ力を融合させ、掲げたオーブカリバーを円を描くように振った後に聖剣から放たれる技『オーブスプリームカリバー』とレインボースプラッシュの2つの技がカッパードの薙刀に命中すると薙刀に含まれていた歪んだイマジネーションは消滅し薙刀は元の形に戻り、カッパードはそれをキャッチした。
「くっ、今日の武器はイマイチだ!」
文句を言っていたカッパードはUFOに乗ったままワープホールの中へと撤退していった。
「やったねコスモ、スペース!」
「あぁ」
みんなのところへ戻った2人をソレイユが暖かく受け入れてくれた。
するとフワがコスモのところへ近づいていった。
「クッキー食べてごめんフワ」
「そういえば、フワのしゃっくり止まったルン!」
「きっと、驚かされたから・・・・」
「しゃっくり?」
スペースはミルキーとセレーネが何を言っているのかわからなかったが、後で聞いた話だと、どうやらフワはマタークッキーを食べるとしゃっくりを起こしてしまい、そのしゃっくりがフワが増殖する原因である事がわかったのである。
「ふぅ・・・・」
「お疲れ」
「・・・・あなたもね」
コスモの右側に立っていたスペースが左手の拳を出すとコスモも自身の右手の拳をスペースの拳に重ねた。
「それにしても、こうたを狙われてたなんてビックリルン!」
「そうだよ! どうしてもっと早く言ってくれなかったの!」
「これからはもっと用心しないとね」
「そうですね。こうた君も何かあったら必ず言って下さいね!」
「いや、そこまでしなくても・・・・」
それからみんなはプリキュアへの変身を解除して残りのコピーフワの捜索をしている中でララ、ひかる、えれな、まどかの4人はこうたが狙われていることに対する対策を考えていた。
「あら? 一人で抱え込まないでみんなで分け合うんじゃなかったのかしら?」
「ユニ・・・・ここでそれを言うか・・・・」
「ふふっ・・・・」
ユニは楽しそうにこうたをからかっていた。
「・・・・わかった。何かあったら必ず知らせるよ」
とりあえず、こうたに関しての話は何かあったら必ず知らせて事になり、そうなった時の備えとしてこうたには後でララがAIと連絡を取る時に使っているグローブの予備のグローブが渡されて緊急時にはそれで連絡することになった。
「フワ・・・・」
「これで完了ルン」
そして最後のコピーフワの消滅を確認するとユニは静かにその場を立ち去ろうとしていた。
「何処いくんだよ?」
「え?」
そんなユニをこうたが呼び止めた。
「ユニ!」
そして今度はえれながユニを呼んで近づいた。
「一つ借りができちゃったわね。じゃあ・・・・ん?」
「ならこれからその借りを返してくれる? ウェルカムパーティで!」
「今から!?」
手を振って立ち去ろうするユニの片手をえれなが掴むとすぐに借りを返すようにユニに伝えた。
「お料理全部食べられちゃったルン」
「ドーナツなら、一つですが・・・・」
「8人で分け合うの難しそう・・・・」
「うち兄弟多いから貸してごらん?」
ララ、まどか、ひかるがどうするかで悩んでいるとえれながドーナツを手でちぎって8等分に分けてくれた。
『おぉ!』
「じゃあまずはこれで乾杯!」
「・・・・・・・・」
「ウェルカムユニ!」
『乾杯!』
えれなの掛け声と共にみんなでドーナツを重ねて合った。
「ほらユニ」
「え?」
そしてまだドーナツを重ねていなかったこうたが一緒に重ねようと手招きしていた。
「・・・・・・・・」
そしてユニはゆっくりとだが自身が持っていたドーナツをみんなのドーナツに近づけてくれた。
きっとユニは今日の出来事をきっかけに少しはこうた達のことを認めてくれたに違いない。
To Be Continued
次回予告
プリンセスの力を求めて星空界のアイスノー星へとやってきたこうた達
そこは氷の星で、その星で喋る雪だるまのような姿をした住人、ユキオと出会う
そんなユキオにはどうしても叶えたい願いがあった
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第63話 心の氷を溶かせ! 氷の星の演奏会! 前編
次回もお楽しみ!
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皆さんからのコメント、そして評価が頂けたら凄く嬉しいです。
よろしくお願いします。