スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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第67話 いくぞサマーン! みんなでパジャマパーティーだ! 前編

こうたはひかる達と共にユニを誘って観星町の星祭りに行ってみんなで楽しんでいたのだが、突然ユニが帰ってしまいそれを追ってこうたとララがユニと話をするが彼女は再び一人で行ってしまった。そこへ今度はノットレイダーの襲撃を受けるがスペースの活躍でそれを撃退。しかしその戦いの中でこうたが負傷してしまい、天文台には戻らずにみんなでロケットの上から花火を見て夏の思い出を満喫していた。

 

 

『ララ様、惑星サマーンより通信が届いています』

 

「ルン?」

 

そこへララのグローブから彼女の故郷『惑星サマーン』から通信が届いた事をロケットのパーソナルAIが教えてくれた。

 

『ロケットより転送します』

 

『ララ、何処にいるルン? すぐ帰ってくるルン!』

 

「オヨ? ロロから通信ルン」

 

「ロロって誰だ?」

 

「私の兄ルン」

 

「ええっ!? お兄さん!?」

 

ララの口から出たロロという人物が誰なのかとこうたが聞くとララの兄だと知ってひかるは驚いた。

 

『見つけたルン・・・・プリンセスの・・・・力!』

 

「ルン!?」

 

『えぇ〜〜っ!?』

 

なんとそれはララの兄からの残り2つのプリンセスの力の内の一つを見つけたという連絡だった。

その日はもう夜ということもあったので詳しい事は明日決めることになりその日は解散となった。

 

そして翌朝、ひかる達はロケットに集まるとサマーンから通信が届いたことをアブラハムと通信で連絡を取って話していた。

 

『サマーンのメッセージデータか』

 

「メッセージデータ?」

 

「通信データをダウンロードするの!全部のデータがダウンロード出来たらね、声とか映像を再生出来るんだよ。」

 

「詳しいですね」

 

「だって、アブラハム監督の『宇宙清掃』に出てきたもん!」

 

ひかるはアブラハムが撮影した映画での出来事が今回のことと一致したらしく、わからなかったまどかに説明をした。

 

「さも自分のアイデアのように映画でまるっと使ったでプルンスなぁ・・・・」

 

『オホン!』

 

プルンスにツッコまれるとアブラハムは咳払いをした。

 

『でも、地球とサマーンは距離が離れすぎだ。そう簡単にダウンロード出来ない筈・・・・』

 

「きっとロケットが星空界に行った時に、多くのデータを蓄積してたニャン」

 

「成る程・・・・って君だれ?」

 

「あぁ・・・・彼女は新しく仲間になったユニっていって、詳しい事はまた今度話します!」

 

アブラハムからユニのことを聞かれるとこうたはユニが新しい仲間であることだけを伝えて、惑星レインボーや彼女が新しいプリキュアになったことなどの詳しい詳細は今度説明する事にした。

 

「あのさ・・・・話に全然ついていけないんだけど・・・・」

 

「はい。さっぱりです」

 

「キョトンフワ」

 

「とにかく、プリンセスのペンが見つかったってことよ」

 

話が理解できなかったえれなとまどか、フワに対してユニが要点だけを彼女達に伝えた。

 

「うん! 行こう! サマーンに!」

 

「オヨ!? 大丈夫ルン! 一人で行ってくるルン!」

 

「え? 何で?」

 

ひかるがサマーンへ行くことを決めるとララは一人で行くと言い出した。

 

「ええっと・・・・そうルン! サマーンに行ったら私も調査の報告とか色々あるルン! 一週間は帰れないルン!」

 

「だったら泊まる準備をしていくよ」

 

「えぇ、他ならぬララのお兄様からの連絡です。行きましょう」

 

「大丈夫! 夏休みだし、学校ないし!」

 

えれなもまどかもひかるもサマーンに行く気満々だった。

 

「でも、家には何て言うルン?」

 

『そういうことなら私に任せてくれ。君達のご家族には私から話しておこう。泊まりのロケ撮影に協力してもらうとでもね・・・・』

 

「オヨ!?」

 

そこへアブラハムが助け舟を出した事で全ての問題はクリアされてしまった。

 

「よぉし! みんなでサマーンへ、レッツゴー!」

 

『おぉ〜っ!』

 

「オヨ・・・・」

 

こうして明日の早朝に泊まりがけで惑星サマーンへ出発することが決定し、そんな中でララだけはため息をついていた。

 

『ていうかこうた君、きみその怪我はどうしたんだい?』

 

「あぁ、これは昨日ノットレイダーと戦った時に怪我しちゃって・・・・まぁ大した怪我じゃないですけど・・・・」   

 

『そうかい? だがあまり無理はするんじゃないぞ』

 

「はい、お気遣いありがとうございます。アブラハムさん」

 

こうたとアブラハムの話が終わると通信が終わり、早速ひかる達は明日の準備の為にそれぞれの自宅へと帰宅した。

 

「ララ、大丈夫か?」

 

「こうた?」

 

しかしこうただけは一人残って元気のないララに声をかけた。

 

「もしかして、俺達がサマーンに行くことで何かマズイことでもあるのか?」

 

「そ、そんなことないルン! 大丈夫ルン!」

 

「そうか? ならいいんだけど・・・・」

 

こうたはララが元気ないのは自分達がサマーンに行くことが原因じゃないかと心配して聞いてみたがそうではないとララは答えた。

 

「それよりも私はこうたの方が心配ルン!」

 

「え? 俺?」

 

「ルン。こうた、怪我はホントに大丈夫ルン?」

 

ララはこうたの怪我が心配だと自身の気持ちを伝えた。

 

なにせ昨日のことでもあったので今のこうたの服装は両肩から袖の部分が赤く、それ以外は全て白い半袖のTシャツとジーパンに黒い靴という服装だが、こうたの左腕の二の腕には痣ができた左腕を冷やす為に湿布を貼り、それが剥がれないように上から包帯が巻かれているのでそれがTシャツの袖からはみ出していた。

 

他にもこうたの左頬には傷当てパッドが貼ってあり、こうたから見て右の眉毛の上には絆創膏も貼ってあったりと顔や身体、手足など、昨日の戦いで受けたダメージがまだ完全には治っていないことをララは心配していた。

 

「俺なら大丈夫だって。まだ痛みはあるけど、そこまで激しい動きをしなければ平気だって父さんも言ってたし、だから問題ないさ」

 

「ルン・・・・」

 

こうたは包帯が巻いてある左腕を触りながら大丈夫だと言うが、ララの表情は暗いままだった。

 

「ララ?」

 

「あの時、私もこうたと一緒にユニを追いかけていれば、こうたがそんな怪我をすることはなかったかもしれないルン」

 

「え? いやそんなことは・・・・」

 

「あるルン! こうたはノットレイダーから狙われているってわかってたはずなのに・・・・なのに私は、こうたならきっと大丈夫だってどこか安心してたルン。そしてその油断がこうたが怪我をするって結果を招いたルン」

 

「ララ・・・・」

 

こうたは気づいた。ララは自分の所為でこうたが怪我をしたと自分を責めていることに・・・・それに気づいたからこそこうたはララに近づいて椅子に座っている彼女の側でしゃがむとその頭を優しく撫でた。

 

「オヨ? こうた?」

 

「ごめんな」

 

「え? どうしてこうたが謝るルン?」

 

「だって、俺が怪我をしたのは自分の所為なのにそれでララが責任を感じるのは違うって思ったからさ」

 

「こうた・・・・」

 

「俺ならホントに大丈夫だ。まだ本調子じゃないけど、そこはララ達に助けてもらおうって思ってるし、だからもし困った事があったらその時は俺の事を助けてくれないか?」

 

「・・・・ルン! 勿論ルン! その時は私がこうたの事を助けるルン!」

 

「あぁ、頼りにしてるぜ」

 

「ルン!」

 

こうして少しは元気を取り戻したララに見送られてこうたもサマーンに向かうための準備をするために帰宅した。

 

そして翌朝、こうたはひかるとフワと共にロケットへと向かい問題なく到着したのだが、その移動中はひかるもフワもとても眠そうにしていた。

 

「フワァ・・・・」

 

「なんだか眠そうですね?」

 

「うんサマーン行けると思ったらフワと盛り上がっちゃって・・・・」

 

眠そうにしてることについてまどかが尋ねると、どうやらひかる達はサマーンに行けることに興奮しすぎてほとんど眠らなかったらしい。

 

「全然寝れなくて・・・・」

 

「ねむねむフワ・・・・」

 

「お前なぁ・・・・」

 

「全く・・・・」

 

「みんな!」

 

それを聞いたこうたとユニが呆れているとそこへえれなが遅れて到着した。

 

「お待たせ!」

 

「これで全員揃ったな」

 

それからこうた達はロケットの中に入りそれぞれ席に座ってシートベルトをつけた。

 

「じゃあサマーンに向けて、出発!」

 

『おぉーっ!』

 

「オヨ・・・・発射ルン」

 

そして乗り気じゃないララはロケットの発射ボタンを押すとロケットは発射されて問題なく宇宙空間へと到着した。

 

〜〜♫

 

「オヨ?」

 

「きっとサマーンにあるペンに反応したでプルンス!」

 

「フワ! フーーワァ〜〜ッ」

 

ララのペンダントがサマーンにあるペンに反応しフワがいつものようにワープホールを開いてロケットはその中に入るが、ワープホールを出た先には何やら巨大な雲があってロケットはそれに激突した。

 

「オヨ・・・・」  

 

「いててて・・・・」

 

「ふわっと柔らかい小惑星、『ショウフワクセイ』の御蔭で助かったわね」

 

ユニはひかるの持つ星形の望遠鏡で周りの星を観察して自分達がいま星空界の何処にいるのかを調べていた。

 

「・・・・サンメラワーか」

 

「お花の太陽?」

 

「てことは、シータ378系ね」

 

「サマーンまでは大分距離があるルン」

 

「ワープ失敗でプルンスか!?」

 

「フワァ・・・ ねむねむフワ・・・・」

 

「フワ?」

 

ユニのおかげで現在地は確認できたがサマーンとは関係ない場所にワープしてしまったためワープ失敗となってしまった。

その理由はフワの寝不足が原因らしくフワはトゥインクルブックの中に入るとそのまま眠ってしまった。

 

「夜ふかしの所為でプルンスなぁ・・・・」

 

「ひかる・・・・」

 

「反省してます・・・・ふあぁ・・・・」

 

ひかるも反省はしているがとても眠そうにしていた。

 

「ひかるも休んだ方がいいのでは?」

 

「ちゃんとベッドでパジャマに着替えてさ」

 

「パジャマ! そうだった! パジャマ!」

 

『?』

 

そしてパジャマという単語を聞いた途端にひかるは元気になり、全員がパジャマに着替えさせられた。

勿論こうただけは自身の部屋で着替えて、他のメンバーは中央の広い部屋で着替えた。

 

「ユニも私のパジャマピッタリだね」

 

「何であたし達まで・・・・」

 

「地球の時間だとまだ朝なのに・・・・」

 

「寝てる場合じゃないの! 泊まりがけって聞いた時から決めてたの! キラやば〜っ☆!なパジャマパーティーをするって!」

 

「「パジャマパーティー?」」

 

「すっかり元気になりやがった」

 

ララとユニはパジャマパーティーがどういうものか知らないみたいだったがこうたはさっきまで欠伸していたひかるとは別人のように元気になったひかるを見て若干驚いていた。

 

「って何ルン?」

 

「よくぞ聞いてくれました!全部ビデオが教えてくれる!」

 

『ビデオ?』

 

「友達と夜更かしして映画を観たり、お菓子を食べて盛り上がる!それがパジャマパーティー! 」

 

「コイツ全然懲りてねぇ・・・・」

 

ひかるは家から持ってきたビデオをセットしてみんなでお菓子やドーナツ、飲み物を用意するとみんなで並んでその映画を観ようとしていた。

並び順は左からまどか、ララ、ひかる、えれな、こうた、ユニの順番で並び、用意した座布団に座っていた。

 

「この映画が教えてくれたの。アブラハム監督の初期の名作『ジャマシック・パーク』! それもTV放送版!」

 

そしてロケットのモニターから映画が再生されタイトルの『ジャマシック・パーク』が表示されて映画が始まると、そこには雷雨の夜の中にたつ屋敷の姿があった。

 

「今どきテープなんてアナログすぎでプルンス」

 

「まぁ最近はもうDVDとかBDがメインだからそう思うのも無理ないか」

 

「それが良いんじゃん! ある嵐の晩にシックなパジャマを着てパジャマパーティーをしてるところに・・・・宇宙モンスターが!」

 

「うわああああっ!」

 

「えれな!? っていうかイッテェ!」

 

頭に2本の触角をつけた作られた着ぐるみっぽい緑色のモンスターが画面に現れると、突然えれなが悲鳴を上げてこうたの右手にしがみついてきた。

こうたはそれに驚くが、それ以前にこうたの右腕も絆創膏や傷当てパットはしていないが痛めていることには変わりないのでそこを思いっきり掴まれてこうたは痛がっていた。

 

「えれなさん?」

 

「お化けと怖い映画は苦手なの・・・・」

 

「マジ?」

 

「ノットレイダーと戦っているのに?」

 

「それとこれとは違うから・・・・」

 

えれなはお化けや怖い映画が苦手という新たな事実が発覚するとこうたとユニがえれなにツッコむがどうやら本当らしい。

 

「怖いって、めちゃくちゃ安っぽいルン」

 

「きっと予算が少なかったんだろうな」

 

「このSFXがいいんじゃないの! 手作り感がいっぱいでさぁ・・・・」

 

「はい! このセンス、素晴らしいです!」

 

「オヨ!?」

 

ひかるの説明を聞きながら何故かまどかもその映像に感動していてララはそれに驚いた。

 

「うぅ〜〜っ!」

 

「痛い痛い痛い痛い!」

 

すると今度は誰かが鍵のかかった扉をこじ開けようとするシーンになると再びえれなが悲鳴を上げてまたこうたの右腕にしがみついた。

 

「大丈夫だよ。今のはただの風でね・・・・」

 

「って! ネタバレ禁止です!」

 

「ごめん」

 

「まどか、マジでハマってるんだな・・・・」

 

ひかるがえれなに説明しようとするとまどかからネタバレ禁止と注意されるひかるを見て、こうたはまどかが本気でこの映画に夢中だって事を理解した。

 

ブゥ〜〜ッ! ブゥ〜〜ッ!

 

「うわああああっ!」

 

すると今度はロケットの警報が鳴り、再びえれなが悲鳴を上げた。

 

「ロケットの警報ルン。どうしたルン?」

 

『外部ハッチが解放・・・・」

 

「ルン!?」

 

『・・・・閉まりました』

 

どうやらロケットの外部ハッチが勝手に開いた事に対する警報だったが、それもすぐに収まった。

 

「ショウフワクセイにぶつかった所為でセンサーが誤作動したルン?」

 

「そうなのか?」

 

「ああああっ!」

 

「何ぃ!?」

 

「プルンスのドーナツがないでプルンス!!」

 

すると今度はプルンスが驚きの声を上げるとそれに対してもえれなは反応したが、どうやらテーブルの上に置いてあったプルンスのドーナツがなくなっている事に対して驚いていたらしい。

 

「誰が食べたでプルンス!?」

 

「私じゃないよ!」

 

「ハッ! この密室で大胆不敵に物を取る。そんな芸当ができるのは宇宙怪盗でプルンス! 」

 

「あぁ、ユニなら・・・・」

 

「って、寝てるでプルンス!?」

 

「どうやら飽きたみたいでさっきからずっと寝てるぞ」

 

プルンスはドーナツを食べた犯人がユニだと判断するが、その時ユニはソファーの上で丸くなって寝ていることをこうたがプルンスに教えた。

 

「こんなに怖い映画を観ながら寝られるって信じられない」

 

「いや、俺もその気になれば多分寝られると思うけど、今はえれなの所為でそれどころじゃないんだよなぁ・・・・」

 

「ご、ごめん!」

 

「怖がる方が信じられないルン」

 

こうたは右腕が痛くなってきたのでえれなに手を離してもらうと、えれなは持っていた枕を抱きかかえたまま蹲ってしまい、ララが呆れた表情をしている横でまどかは興味津々といった表情をしながら目を輝かせていた。

 

「ユニ、起きて! これからモンスターが暴れまくりだよ!凄いんだよ!」

 

「だから、ネタバレ禁止です!」

 

「重要なシーンだから巻き戻すよ」

 

「巻き戻し禁止!」

 

ひかるがユニを起こそうとしたり、巻き戻そうとしたり、他にもまどかやえれなから様々なことを禁止にされたりと色々なことが起こりながらも映画の上映は続いた。

 

 

To Be Continued

 

 




         次回予告


フワのワープ失敗により宇宙空間を漂うロケットの中で、パジャマパーティーの効果なのかひかる達は普段はしないような話をしてお互いの事を更に知る事ができた。

それによって得た団結力で、彼女達はノットレイダーを迎え撃つ!


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第68話 いくぞサマーン! みんなでパジャマパーティーだ! 後編

次回もお楽しみ!



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