スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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第75話 サマーンを救え! ララの決意! 前編

ララの双子の兄、ロロからの通信でプリンセスの力が見つかったという連絡を受けたこうた達はララの故郷、惑星サマーンへとやってきた。

そこでララの家族と対面するが、星空界を守る為に活動している宇宙星空連合がプリキュアを仲間にしようと考えている事を知る。

家族に自分達がプリキュアである事を打ち明けるかを悩んでいるララの前にまたしてもプリンセスの力を狙ってノットレイダーが現れる。

それを撃退したララ達だったが、何故か自分達がプリンセスの力を狙う悪者にされてしまいララ達は逃亡、こうたもサーディスと共にその場を後にした。

 

 

「んで、どうしてアンタがサマーンにいるんだよ?」

 

「理由なんかねぇよ。ただ何も考えずに彷徨っていたらここに行き着いただけだ」

 

こうたとサーディスはサマーンの森の中で息を潜めながら会話していた。

 

「何も考えずにって・・・・」

 

「俺は惑星レインボーでお前に負けてから何もかもがわからなくなっちまった。デラストを倒す為に力を求めて、その過程でお前に出会って、お前に勝てれば奴に勝つ為の強さにまた一歩近づけると思った。けど結果はダークネストに裏切られ、ペンも失い、お前にも負けた。もうどうしたらいいかわかんねぇよ」

 

「サーディス・・・・」

 

こうたは黙ってサーディスの言葉を聞いて彼の気持ちを知った。

どうしても勝ちたい相手がいて、その人に勝つ為に力を求めてそれに失敗したことを・・・・

 

「・・・・力だけが強さの全てじゃないんじゃないか?」

 

「何だと?」

 

「力の強さだけで言ったら俺よりもアンタの方が上だった。それは間違いないと思う」

 

「ならどうして俺は負けたんだよ」

 

「・・・・思いの強さ、かな?」

 

「思いの強さ?」

 

「俺にはどうしても守りたいものが、守りたい人達がいる。その人達を守りたいっていう強い思いがあったから、俺は最後まで戦う事が出来たんだ」

 

「思いの、強さ・・・・」

 

「あぁ、けどそれはアンタにもあるだろ?」

 

「俺にも?」

 

「アンタのそのデラストに勝ちたいっていう強い意志は思いの強さと違うのか?」

 

「俺の、強い意志・・・・」

 

サーディスはこうたの言葉を聞いて自分自身の事を改めて見つめ直した。

 

「それに、何となくだけど思うんだ。アンタのその強い意志の源はアンタの優しさからきてるんじゃないかって」

 

「はぁっ!?」

 

サーディスはこうたに優しいと言われて動揺した。

 

「ふざけんな! 俺のどこが優しいんだよ!」

 

「そのデラストに勝ちたいっていうのも家族を奪われたからだろ?家族の事を大切に思っていてそれを奪った奴が許せない。それって誰かを思う心があるからこそだろ? 俺の事だって、惑星レインボーの時やさっきだって助けてくれたし」

 

「それは、お前を助けたのは借りを返す為とさっきのは・・・・ただの気まぐれだ」

 

「でもその気まぐれに俺は助けられた。だから、ありがとう」

 

「・・・・フン!」

 

サーディスは照れているのか自身の顔をこうたから逸らした。

 

「おかしな奴だ。自分を狙ってた相手に礼を言うなんて・・・・」

 

「確かに、けどアンタの気持ちもわかるんだよ。俺も一時期はアンタの事だけを考えてた時があったから」

 

こうたもエックスのペンを奪われた直後はサーディスに勝つ事とペンを取り戻す事だけを考えて周りが見えていない時があった。

だからこうたにもサーディスの気持ちが理解できるのだ。

 

「んで、お前はこれからどうするんだよ?」

 

「まずは誤解を解く。プリンセスの力を狙ったのは俺達じゃないって事を証明する」

 

「どうやって?」

 

「そりゃやっぱり相手を説得して・・・・」

 

「さっきは出来てなかったじゃねぇか」

 

「それは・・・・けどこの星はララの故郷なんだ。そんな星で騒ぎを起こすような事はしたくない」

 

「今でも十分騒ぎになってると思うけどな」

 

「うっ」

 

サーディスに正論を言われてこうたは何も言えなくなった。

 

「・・・・まっ、お前のやりたいようにやればいいんじゃねぇか?」

 

「え?」

 

「お前に負けた俺がとやかく言う資格はねぇだろ?お前がそう思うならお前の思った通りにやればいい」

 

「サーディス・・・・」

 

こうたはサーディスが初めて背中を押すような発言をした事に驚いた。

 

「正直に言うと俺はお前が憎かった。こんなガキがどうして俺より強いんだってな・・・・けどこうやってお前と話をして何となくだけどわかった気がするぜ。どうして俺がお前に勝てなかったのか、その理由が・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「それと・・・・」

 

「っ!」

 

すると突然、サーディスは右手でこうたの頭を鷲掴みにした。

 

「さっきから思ってたけど、俺はお前よりも年上なんだぞ。助けてもらった相手を呼び捨てで敬語も使わないってのはどういう事だ? あぁ?」

 

「痛い痛い! だって俺達これまで敵同士だったのにいきなり敬語とか・・・・」

 

「けど助けてもらった相手にはそれなりに敬意を持ってもいいんじゃないか?」

 

「持ってるって! だからさっきお礼を言ったじゃんか・・・・じゃないですか!」

 

「そんなんじゃ全然足りねぇなぁ! お礼にペンを一本よこ「嫌です!」 ちっ!」

 

サーディスは要望を断られるとこうたの頭を鷲掴みにしていた右手を離した。

 

「そこまで言うなら今後俺達とは戦わないって事でいいんですね?」

 

「今の所は、な・・・・まっ、俺が力をつけたらまたいつかリベンジを「結構です!」・・・・わぁったよ」

 

「それじゃあ俺はもう行きますね。またいつか会いましょう。サーディス・・・・さん」

 

「何だよそのぎこちない呼び方は?」

 

「仕方ないでしょ! まだ慣れてないんですから! 後、俺はお前って名前じゃないんでこうたって呼んで下さい!」

 

「へいへい」

 

『ララ! 出てくるルン!』

 

「何だ?」

 

「ロロ!」

 

2人が見たのは空中に表情された映像にロロとトト、カカの3人がララに呼びかける映像だった。

 

「あいつらは?」

 

「ララの両親と双子の兄です。(家族だから、心配するのは当たり前だよな。ララ、お前はどうする?)」

 

こうたはこの呼びかけを聞いてララがどうするのかを気にすると同時に彼女の心配もしていた。

 

 

 

そして時は少し遡り、ユニの助言でその場を後にしたララ達はこうたがいない事に気づいた。

 

「あれ? こうたがいない!」

 

「ホントだ!」

 

「迷子になってしまったんでしょうか?」

 

ひかるがこうたがいない事に気づくとそれにえれなとまどかが反応した。

 

「こうた・・・・」

 

「大丈夫よ」

 

「オヨ?」

 

ララがこうたを心配しているとそんな彼女にユニが声をかけた。

 

「アイツがそう簡単に捕まるようなヘマをするわけないでしょ? きっと自力で何とかしてるわよ」

 

「・・・・ルン」

 

それからララ達は町を離れてこうたとは別の場所の森の中に身を潜めていた。

 

「来てるでプルンス」

 

「しつこいニャン」

 

「カメラは温度も感知できるルン。見つかるのは時間の問題ルン」

 

彼女達の近くを多くの浮遊型カメラが飛び回っていて、そのカメラには熱を探知できるセンサーが搭載されているらしく、カメラの一つがララ達の体温を探知すると真っ直ぐそちらへ向かっていくが別のカメラがそのカメラに体当たりしてそれを阻止した。

 

「オヨ!?」

 

『ジャミングをかけてマザーとカメラの通信を妨害しました』

 

「AIさん!」

 

「助かったルン」

 

ララのロケットのパーソナルAIがジャミングをかけた事で近くを飛んでいたカメラ達が次々と落下して機能が停止していた。

 

 

 

 

「見失った!?」

 

『ララのパーソナルAIの妨害です』

 

「そんな、ありえないルン!?」

 

一方でサマーンの管理棟内にある管理室でもララのロケットのパーソナルAIによる妨害を探知していて、マザーからもたらされた情報にククは混乱していた。

 

「パーソナルAIはマザーの分身と聞いたである。裏切り行為とは・・・・」

 

「前代未聞ルン」

 

「んん・・・・」

 

その管理室にはククだけでなくトッパー率いる宇宙星空連合のメンバーも集まっていた。

その部屋に今度はロロとトト、カカ、ララの家族全員がやって来た。

 

「きっと何かの間違いルン」

 

「何か理由があるルン」

 

「僕達も協力するルン」

 

それからロロ達の申し出を承諾したトッパーは彼らの言葉を映像で伝える事にして先程の映像が公開されたのであった。

 

『ララ! 出てくるルン!』

 

『一緒に謝ってあげるルン!』

 

『心配しなくていいルン!』

 

『僕達が何とかしてあげるルン!』

 

「・・・・オヨ、やっぱり半人前・・・・子供扱いルン」

 

しかしララにとってそれは自分が一人前だと認めてもらえてないのと同じだと思ってしまい、ララは落ち込んでしまった。

 

「だったらプリキュアだって言いに行けば? みんな認めてくれるわ」

 

「逃げた方が良いって言ってたくせに話が違うでプルンス!」

 

「状況が違うから・・・・信じてくる、家族がいるなら・・・・」

 

ユニは故郷の仲間達の存在をとても大切に思っている。

だからこそ、自分を信じてくれる家族がいるなら本当の事を話すのも悪くないと思っていた。

 

「幾つになっても妹の事が心配なんだよ。たとえ双子でもね」

 

「お父様、お母様も心配しています」

 

自身にも弟や妹がいるえれなだからこそ、ロロの気持ちがよくわかっていた。そして両親を大切にしているまどかもそれは同じだった。

 

「ルン。でもみんながプリキュアだってバレたら面倒な事になるルン」

 

「どうして?」

 

「星空連合がプリキュアを取り込もうとしてるでプルンス」

 

「みんなに迷惑がかかるルン」

 

ララは家族に自分がプリキュアだと打ち明けたいという気持ちはあるが、それをする事で他のみんなに迷惑をかける事になるという気持ちもあってどうすれば良いかでずっと悩んでいた。

 

「ララ」

 

「ルン?」

 

そんなララのセンサーをひかるは両手で優しく包み込んだ。

 

「大丈夫だよ」

 

「っ!」

 

「私達の事なら気にしなくていいから。ララが決めた事なら私、私、信じる!」

 

「ひかる・・・・」

 

ひかるのララの意思を尊重する気持ちがララはとても嬉しかった。

 

「そうだね。あたしも信じる!」

 

「わたくしもです。それにこうた君もこの場にいたらきっと同じ事を言っていたと思いますよ」

 

「みんな・・・・」

 

そしてえれなとまどかもララの意思を尊重すると決めていた。

 

すると遠くの方からホバーボードに乗った警備隊が数人やってきた。

 

「オヨ!? 警備隊ルン!」

 

『ホバーボードはマザーのアシストで動いています。停止させますか?』

 

「オヨ・・・・」

 

「ララ!」

 

『ララ!』

 

AI、ひかる、ロロの声を聞いてララはどうするかで若干パニックになっていた。

 

「オヨ・・・・」

 

しかしララはどれだけ考えてもどうするかを決断する事が出来なかった。

 

『うわああああっ!』

 

『っ!』

 

すると警備隊が乗っていたホバーボードが暴走してコントロールを失っていた。そしてそれは他のサマーンのロケットも同じだった。

 

「AIがやったルン?」

 

『いいえ』

 

「ロケットが変フワ!」

 

「どうしたルン?」

 

『オロ!?』

 

「ロロ!?」

 

すると今度はロロ達の通信にも異常が発生して通信が途切れた。

 

『うわああああっ!』

 

すると今度はマザーとそれに繋がるパーソナルAI達が暴走してサマーンの人々を突然襲い始めた。

 

「どうなってるルン?」

 

『マザーが何者かに操られている可能性が極めて高いと思われます』

 

「オヨ!? 大変ルン!」

 

「早く何とかしないと!」

 

「ルン!」

 

ひかるが早く対象したいとという言葉を受けたララは他のメンバーを連れてマザーAIがいる管理棟へと向かった。

 

 

 

「ホバーボード無しじゃ、無理ルン・・・・」

 

管理棟にいたロロ達は外に出て走って逃げていたが、普段からホバーボードに頼り切りだった事が仇となり殆ど進む事が出来ていなかった。

 

『走るのなんてあり得ないルン・・・・』

 

なので結局途中でへばってしまい動けなくなってしまったが、そんな事はお構いなしで暴走したホバーボードがロロ達に迫っていた。

 

「オロ〜〜ッ!」

 

ロロは悲鳴を上げてもうダメかと思ったその時・・・・

 

「っ!」

 

駆けつけたララの手に引っ張られてロロ達は助かった。

 

「ララ?」

 

「大丈夫ルン?」

 

「大丈夫じゃないルン! AIがないと何も出来ないルン!」

 

「しっかりするルン!」

 

「オロ?」

 

ロロはAIからのサポートを失い動揺していたが、そんなロロにララは喝を入れた。

 

「AIがなくても大丈夫ルン! 学校で経験済みルン!」

 

「学校?」

 

「みんなで集まって学ぶ所ルン。学校で、ううん・・・・私は地球でひかるやこうた達といて学んだルン。考えて、想像して、自分の力でなんとでもなるルン!」

 

「ララ・・・・」

 

ロロやトト達はララの言葉を聞いて彼女の成長を実感していた。

 

「騒ぎを納めなくては・・・・」

 

「どうすれば・・・・」

 

「見つけたわよ」

 

「アイワーン!」

 

そこへこうた以外のメンバーも到着するとテンジョウとノットレイ達、そしてアイワーンが姿を現した。

 

「約束だっつうの。ペンはやるからアイツはアタイが頂くっつうの」

 

「成る程、これって貴方の仕業ね」

 

「そうだっつうの。お前達をあぶり出す為だっつうの」

 

アイワーンはテンジョウ達と手を組んでいた。

そしてマザー達AIの暴走はアイワーンが浮遊型カメラの一つからマザーにアクセスしてマザーを始めとする全てのAIを乗っ取って自身の支配下においた事で今回の騒動が発生したのだ。

全ては騒ぎを起こしてプリキュアを誘い出す為に・・・・

 

「アイツ! 研究所に来た奴ルン!」

 

「奴らが犯人って事であるか!?」

 

ククの証言でペンを狙っていたのはララ達ではなくテンジョウ達だった事を知ったトッパーは驚いていた。

 

「ふっ!」

 

そして複数の浮遊型カメラからサマーン星人のセンサーのような黄色いロープがユニに襲いかかるがユニはそれをバク転しながらのジャンプで回避した。

 

「っ!」

 

「ユニ!?」

 

しかし身動きのとれない空中でユニは両手両足をロープで拘束されて動きを封じられてしまった。

 

「引っ込んでろっつうの!」

 

『ううっ!』

 

そしてひかる達他のメンバーも同じようにロープで身体を拘束されてしまった。

 

「マザー! やめるルン!」

 

「無駄だっつうの! マザーはこのアイワーン様が乗っ取ったつうの! 超天才的頭脳で、ケヒャヒャヒャヒャヒャ!」

 

「これじゃあプリキュアになれない」

 

「離すでプルンス・・・・」

 

「最高ね」

 

『ノットレイ!』

 

ひかる達も身動きを封じられて自由に動けない姿を見たテンジョウとノットレイ達は嬉しそうにしていた。

 

「やっぱりララはララ、所詮はランク8の調査員ルン。期待したのが間違いルン」

 

捕まってしまったララ達を見てククは所詮ララはその程度だとガッカリしていた。

 

「そんな事ない!」

 

「ララは凄いフワ! 助けてくれたフワ!」

 

「そうでプルンス! 宇宙を彷徨っていたプルンス達を助けてくれた「感動的なショーね、けどお腹いっぱい。アイワーン、約束通りプリンセススターカラーペンは頂くわよ」」

 

「良いっつうの。アタイも約束通りアイツはもらうっつうの!」

 

ひかるとフワ、プルンスの話に割り込んできたテンジョウはアイワーンとの取引を再確認するとそれを承諾したアイワーンは複数のホバーボードを操ってそれを拘束したユニめがけて体当たりさせようとしていた。

 

「たく・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

その光景に動揺していたララだったが、今の彼女にはどうする事も出来なかった。

 

 

 

To Be Continued

 




         次回予告


マザーを始めとするサマーンのAI達が全てアイワーンに乗っ取られてしまった。

捕まってしまったひかる達に逆転の一手はあるのか?

そしてララのパーソナルAIの行動を受けてララは遂に決断を下す!



次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第76話 サマーンを救え! ララの決意! 後編


次回もお楽しみ!



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