スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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遅くなってしまい申し訳ありません。

今回から数話、主人公不在でのお話が続きますがよろしくお願いします。



第85話 思いよ届け! えれなとサボロー!

「キラやば〜っ☆!宇宙からのお客さん!?」

 

『星空連合はプリキュアの住む地球がどんな星か詳しく知りたがっている』

 

「それでわたくし達に地球を案内してほしいと?」

 

『そう。これから視察員のサボロー氏がそっちに向かうそうだ』

 

「サボローさん?」

 

バッカスとの戦いから数日が経過したある日、アブラハムからの連絡で星空連合から地球の事を知る為に視察員が派遣される事になり、その案内をプリキュアにお願いしたくて今回連絡してきたらしい。

 

「トゥインクルイマジネーションを探すのに忙しいっていうのに、それに・・・・アイツの事だって・・・・」

 

『・・・・・・・・』

 

ユニの言葉を聞いてその場の空気がどんよりしてしまっていた。

 

『彼の捜索についてはこちらでも行っているが、今の所進展はみられない。だが、こちらも大事な案件だ。客人をキチンともてなさないと地球はいつまで経っても辺境の星扱いだぞ』

 

「地球の事なら任せるルン!」

 

「って貴女も異星人ニャン」

 

「オヨ? そうだったルン」

 

「地球人も異星人も関係ないでプルンス!」

 

「地球を気に入ってもらえるようにみんなでおもてなししよう!」

 

「あたしも張り切っちゃうよ! ママが通訳の仕事をしてるからさ。いつも色んな人を案内してるんだ」

 

初めて地球に来る宇宙人を案内するという事でえれなは自分も母のように案内したいと張り切っていた。

 

「頼もしいルン」

 

「よぉし! サボローさんをみんなでおもてなするぞ!」

 

『おぉーっ!』

 

こうしてまもなく地球に訪れるサボローをもてなす為にひかる達は行動を開始した。

 

そして全員ロケットの外へ出るとひかるが【歓迎! 地球へようこそ!】と大きく書かれたプレートを両手で持って全力でアピールしていた。

 

「歓迎! 地球へようこそ! キラやば〜っ☆!楽しみ〜!」

 

「っていうか、日本語で書いても伝わらないんじゃ・・・・」

 

「あっ! ガーン・・・・」

 

しかし、えれなに日本語の事を指摘されると明らかにひかるのテンションが下がっていった。

 

「サボローさんとはどんな方なのでしょう?」

 

「星空連合には色々な星の異星人がいるでプルンスからな・・・・」

 

まどかはサボローがどんな宇宙人なのか考えていると、この中で誰よりも星空連合の事を知っているプルンスでもどんな宇宙人から知らなかった。

 

「早くお友達になりたいな〜!」

 

ひかるはサボローに会いたい気持ちを胸にみんなと共に待ち続けたが、どれだけ待ってもサボローの乗った宇宙船の姿は現れなかった。

 

「遅いね」

 

「とっくに到着時間は過ぎてるルン」

 

「何かあったんじゃない?」

 

『ララ様』

 

「オヨ?」

 

『上空に飛行物体を確認』

 

えれなやララが心配しているとAIが上空から落下してくる飛行物体を捕捉した。

 

「あっ、宇宙船だ!」

 

『おーい!』

 

ひかるもそれを目視するとみんなで手を振るがひかる達がいる場所とは別の場所へと落下していった。

 

「何処行くでプルンス!?」

 

「待ってよ! サボローさーん!」

 

そのロケットを追ってひかる達も落下地点へと走って行った。

 

「え? キラやば〜っ☆! 可愛い宇宙船!」

 

「こんなの初めて見るでプルンス」

 

ひかる達が到着してそこにあったのはまるで植物の種のような形をした宇宙船だった。

そしてその宇宙船はまるで花が咲くみたいに大きく開くと中からメキシコの民族衣装のような格好をした宇宙人が現れた。

 

「サボローさん地球へようこそ!初めまして、わたし星奈ひかる!」

 

ひかるが自己紹介をして握手しようとしたが、サボローは何故か体を左右に揺らし始めた。

 

「どうしたのかな?」

 

「様子がおかしいルン」

 

それからサボローが更に身体を激しく動かすと、身に付けていた衣服がズレ落ちた。

そこにはまるでサボテンのように棘を生やした植物のような細い身体をした姿があった。

 

「サボテン?」

 

「きっと植物の進化した星の出身ルン」

 

「宇宙にはそんな星が?」

 

その姿を見たえれなは少し疑問に思い、ララは冷静に分析し、まどかは驚いていた。

 

「キラやば〜っ☆! サボテンのサボローさん!」

 

「でも、ペンダントがあるのにどうして言葉がわからないのかな?」

 

「ここは宇宙のあらゆる言葉を知り尽くす、プルンスの出番でプルンスな〜、ようこそ! プルンスでプルンス!」

 

プルンスが挨拶しにサボローに近づくがサボローは全く返事をしなかった。

 

「もしも〜し? プルンスでプルンスよ〜」

 

そしてプルンスがサボローに触れようとするとサボローの棘がプルンスの手に刺さった。

 

「ぎゃー! 痛いでプルンス・・・・」

 

「トゲトゲフワ!」

 

「そっか、棘があると握手もできないね」

 

「言葉も喋れないみたいだし、コミニケーションを取るのは難かしそうね」

 

するとサボローはひかる達に何かを伝えようとジェスチャーを始めた。

 

「え? 何々?」

 

「何か伝えようとしているのでは?」

 

「えぇっと・・・・わかった! 『僕と一緒にフラメンコダンスを踊ろう!』」

 

そう判断したひかるがサボローに合わせて踊り出すがサボローは首を振って違うとジェスチャーした。

 

「違うようですね」

 

「えぇ!? そんな・・・・」

 

「・・・・もしかして『水』って言ってるんじゃないかな?」

 

「えれなわかるでプルンスか?」

 

「何となくだけどね。あたしはえれな。水、案内するよ」

 

そうしてみんなで良く来る湖が見えてくるとサボローは突然走り出し、到着するなり足を水に浸からせてその足から水を飲んでいた。

 

「足から水を飲んでるルン?」

 

「そっか、喉が渇いてたんだ!」

 

それを見たえれなも履いていた靴と靴下を脱いでサボローの隣に座って一緒に足を水に浸からせた。

 

「サボロー気持ちいい?」

 

サボローは両手を広げてとても喜んでいた。

 

「喜んでいるみたいですね」

 

「流石えれなさん!」

 

「やっぱり植物に必要なのは、たっぷりのお日様と水分だよね」

 

水分補給を終えるとサボローに街を案内する為に再び移動を開始した。

歩いてる途中、サボローが地面に生えてる花を見つけて一礼したり、天文台に寄って僚じぃにサボローを紹介したり、一緒にプラネタリウムを観たり、到着した観星町の建物などの色んなものをえれなが付きっきりサボローに教えていた。

 

「えれなさんのお陰ですっかり楽しんでくれてるみたい」

 

「どんな人でも笑顔に出来るのが、えれなの天性ですね」

 

「あの異星人、本当に星空連合の視察員?」

 

「ルン?」

 

「遊んでばっかりで、地球を視察してる様には見えないけど・・・・」

 

ユニはサボローの様子を見ている中で地球を事を調べるのではなく純粋に楽しんでいる姿に視察員としての違和感を覚えていた。

 

「何言ってるでプルンス。これぞ地球人と異星人の友好の架け橋でプルンス」

 

「そうそう!」

 

「おもてなし、順調です」

 

そんなユニの言葉にプルンス、ひかる、まどかの3人はサボローが楽しんでいるのだからこれで良いという気持ちを口にした。

 

「後はここに、こうたがいてくれたらもっと良かったんだけど・・・・」

 

『・・・・・・・・』

 

突然ひかるがこうたの事を話すと周りの空気が再び暗くなってしまった。

 

「・・・・大丈夫ルン」

 

「ララ?」

 

「こうたは絶対帰ってくるルン。私、信じてるルン!」

 

「ララ・・・・」

 

「そうですね。こうた君はきっと帰ってきます」

 

「そうでプルンスな」

 

「ルン!」

 

ララの言葉を聞いたひかる、まどか、プルンスに再び元気が戻った。

その隣にいたユニは何も言わずに真っ直ぐ空を見上げた。

 

「(全く、みんなをこんなに心配させて・・・・早く帰ってきなさいよ・・・・バカ)」

 

ユニは心の中で離れているこうたに向かって文句を言った。

 

「そうだ! ウチのお店においでよ! 綺麗なお花がいっぱいあるんだ!」

 

それを聞いたサボローは何度も頷き2人でえれなの家のお店へと向かった。

しかしそれがまずかった。

サボローはお店で売っている花を見ると突然怒った表情をして走り去っていき、地球へ来たロケットの中に籠ったっきり出てこなくなった。

 

「あたし、怒らせちゃったのかも・・・・」

 

『え?』

 

「どうしてルン?」

 

「植物型の異星人だから地球人が花を売っているのを見てショックだったのね」

 

ユニはこれまでのサボローの様子から何故サボローが引き篭もってしまったのかの理由を推理した。

 

「このままじゃ、地球と星空連合との関係も決裂してしまうでプルンス!」

 

「サボロー・・・・」

 

 

結局その日は解散となったが、夜になってもえれなは自宅の椅子に座ったままため息をついていた。

 

「はぁ・・・・」

 

「どうしたの?」

 

「ママ? おかえり」

 

「珍しいわね、えれながため息なんて」

 

するとそこにえれなの母、かえでが帰って来た。

 

「うん・・・・ねぇママ、わかり合うって難しいね。ママは凄いよ。通訳のお仕事で、どんな国の人でも笑顔に出来るんだから」

 

それを聞いたかえではえれなと向かい合うように椅子に座った。

 

「・・・・えれな、いくら英語やスペイン語が上手に話せてもね、わかり合えない事だってあるのよ」

 

「そうなの?」

 

えれなはかえでからそんな言葉が出てくるとは思っていなかった。

 

「わかり合うのは簡単な事じゃないわ。だからこそ、相手の事をもっと良く知らないとね。笑顔も大事だけどもっと大事なのは、理解しようとすること」

 

「理解・・・・」

 

 

 

翌日、ララからの連絡を受けた一同はロケットの中に集まった。

 

「ララ、何かわかったの?」

 

「大変ルン! あのサボローは別人ルン!」

 

ララとプルンスがサボローとはどんな人物なのかを調べていると昨日えれな達と一緒にいたサボローは別人で、本人は地球への視察をサボりバカンスに行っているらしい。よって地球への視察は中止となった。

 

「じゃあ、あっちのサボローは?」

 

『偶々地球に立ち寄った異星人のようです』  

 

「お騒がせでプルンスなぁ」

 

確かに自分達と一緒にいたサボローは別人だったが、えれなの中ではまだ何も解決していなかった。

 

「みんな、ちょっと待って。まだ、何も解決してないよ。サボローは友達になりたかっただけなんだ。だけど、このままじゃ・・・・わかり合えないまま行っちゃう。あたし・・・・あたし・・・・サボローに謝りたい!」 

 

「えれなさん」

 

「ひかる?」

 

「行こう! サボローに会いに!」

 

「・・・・うん!」

 

えれな達はサボローの所へ走って向かっていたが、そんな彼女達の目の前に巨大な何かが姿を現した。

 

「ノットレーイ」

 

「あれは!?」

 

そこにいたのはテンジョウによってサボローの歪んだイマジネーションから生まれたサボローによく似た巨大ノットレイだった。

 

「サボロー!」

 

「さぁ、やっておしまい!」

 

「ノットレーイ」

 

「なんて事を・・・・」

 

「みんな」

 

『うん!』

 

「サボロー、いま助ける!」

 

『スターカラーペンダント!カラーチャージ!』

 

『キラめく~星の力で~!憧れの~私描くよ~!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『トゥインクル!トゥインクルプリキュア!』

 

『スター☆トゥインクル〜!スター☆トゥインクルプリキュア~~!』

 

 

「宇宙(そら)に輝く〜キラキラ星!キュアスター!」

 

「天にあまねく〜ミルキーウェイ!キュアミルキー!」

 

「宇宙を照らす!灼熱のきらめき!キュアソレイユ!」

 

「夜空に輝く!神秘の月明かり!キュアセレーネ!」

 

「銀河に光る!虹色のスペクトル!キュアコスモ!」

 

 

 

 

「あら? キュアスペースは一緒じゃないのね」

 

「それは・・・・」

 

プリキュアに変身したスター達だったがスペースの不在を指摘されて少し動揺していた。

 

「まぁ良いわ。アイツがいないのなら好都合。今のうちにアンタ達をギタギタにして全部奪ってあげる! やれ!」

 

「ノットレーイ!」

 

「危ない!」

 

巨大ノットレイの棘がミサイルとなってプリキュア達に向かって放たれるが全員ジャンプする事でそれを回避した。

 

「おうし座・スターパンチ!!」

 

「ふたご座・ミルキーショック!!」

 

「やぎ座・セレーネアロー!!」

 

「ノットレーイ!」

 

『うわああああっ!』

 

スター達の技は棘のミサイルに押し負けてしまい、それらが全てプリキュア達に命中しダメージを負ってしまった。

 

「ノットレーイ」

 

「サボロー、やめよう。貴方と戦いたくない」

 

「笑わせるわね。そんな言葉がコイツに届くとでも?」

 

「っ!」

 

「違う星の者同士、わかり合える訳ないのさ!」

 

「ノットレイ!」

 

「うわああーっ!」

 

『ソレイユ!』

 

倒れているソレイユに追撃となるミサイルが直撃するとソレイユは爆風で吹き飛ばされてしまう。

 

「確かに言葉は届かないかも知れない。わかり合えない相手もいるかも知れない・・・・けど!わからないからって何もしないなんて、そんなの・・・・そんなの・・・・あたしは嫌だ!」

 

ソレイユは心の底からサボローを助けたい! わかり合いたいという気持ちでいっぱいだったが、それだけではなかった。

 

「(それに・・・・それにこうたは、どんな時も諦めずに最後まで立ち向かってた。だからあたしも、最後の最後まで諦めない! 絶対にサボローと、仲直りするんだ!)」

 

ソレイユは心の中での決意を胸にゆっくりと立ち上がった。

 

「フン!だからお前達は甘いのよ!」

 

巨大ノットレイから更に4発のミサイルが放たれるとそれら全てをソレイユ以外の4人のプリキュア達が蹴り飛ばしてミサイルの軌道をズラした事でソレイユには当たらなかった。

 

「みんな!」

 

「ソレイユ! おもてなしはまだ終わっていません!」

 

「ルン。サボローに・・・・」

 

「地球の事をもっと好きになってほしい!」

 

「その邪魔はさせないニャン!」

 

「無駄だよ!」

 

『ううぅぅぅ!』

 

「みんな!?」

 

セレーネ、ミルキー、スター、コスモがソレイユの後押しをしてくれるが巨大ノットレイの攻撃で4人は吹き飛ばされてしまった。

 

「さぁ、トドメよ!」

 

「ノットレーイ!」

 

「サボロー・・・・」

 

その時、ソレイユの頭の中では昨日自分達と共に過ごしていた時のサボローの楽しそうな姿が思い浮かべられていた。

 

「あたしは・・・・あたしは・・・・あなたと友達になりたいんだーーっ!」

 

「ノット」

 

するとソレイユを踏み潰そうとした巨大ノットリガーの足が止まった。

そんな巨大ノットレイの目に写っていたのはソレイユが自身の胸元でハートと形を作っている姿だった。

それを見た巨大ノットレイはその場で立ち尽くしてしまう。

 

「そんな!?」

 

「(こうた、あたしに力を貸して!)・・・・みんな!」

 

『うん!』

 

「みんなの想い、重ねるフワ!」

 

「シャイニートゥインクルペン!」

 

「声を重ねるフワ! キラキラ〜!」

 

『トゥインクル!』

 

「キラキラ〜!」

 

『トゥインクル!』

 

「フーーーワーーーッ!」

 

『イマジネーションの輝き! なりたい自分に!』

 

「星の力〜! 輝くフーーーワーーーッ!」

 

『想いを重ねて!』

 

『プリキュア・スタートゥインクル・・・・イマジネーション!!』

 

「ノットレーイ」

 

スタートゥインクルイマジネーションを受けたサボローが元の姿に戻るとテンジョウとノットレイ達は撤退した。

 

そしてサボローが地球から旅立つ時が訪れた。

 

「サボロー、あたしの星では大切な人に心を込めて花を贈るんだ。でもごめん。サボローの気持ちを考えてなかった。あたし、サボローに笑顔になってほしかったんだ。本当にごめん・・・・」

 

えれながサボローに謝っているとそんなえれなの瞳から涙が零れた。

 

「っ!」

 

それを見たサボローは突然着ていた衣類を脱ぎ始めて再びジェスチャーで何を伝えようとしているが、みんなその意図を理解できなかった。

するとサボローが両手を大きく広げた途端、身体全体を覆う程の沢山の花が咲き誇り、頭の上にも花が咲いた。

 

「サボロー・・・・」

 

そしてサボローはその中の花を1つえれなにプレゼントした。

 

「あたしに?」

 

サボローが頷くとえれなはその花を受け取った。

 

「・・・・ありがとう」

 

サボローはまた自身の気持ちを伝える為にジェスチャーを始めた。

 

「・・・・うん。友達、いっぱい出会えるといいね」

 

それを見たえれなはサボローが宇宙を旅しているのは色んな人達と出会い、そしてその人達と友達になる為に旅をしているのだと理解した。

 

そしてサボローがえれな達に手を振りながらロケットは閉じていき、えれな達に見送られてサボローは宇宙へと飛び立っていった。

 

『バイバーイ!』

 

「・・・・チャオ」

 

 

 

 

To Be Continued

 

 

 




         次回予告


そろそろ次の生徒会長を決める時期が訪れる。

そんな中でまどかはひかるに生徒会長をやってみないかと勧める。

それに納得のいかない姫ノ城と選挙を行う事に・・・・


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第86話 選挙バトル! 次の生徒会長は誰?

次も1話完結でお送りします。

次回もお楽しみ!

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