スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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まだまだオリジナルストーリーが続きます。




第89話 一緒に帰ろう! 届け、ララの想い!

みらい達が観星町にやって来たのは魔法学校の校長先生の占いで良くない兆しが現れたのがきっかけだった。彼女達はその元凶となる紫の石とは何かを探りつつ、それに対抗しうる光の力を持つ戦士を探していた。

 

「もしかして・・・・」

 

「ユニ?」

 

「何か心当たりがあるの?」

 

そんな中で何かを思い出したユニにえれなとひかるが声をかけた。

 

「【光の力を持つ戦士】それって多分ウルトラマンの事を言ってるのかも」

 

「ウルトラマン?」

 

「何それ?」

 

ユニから初めてウルトラマンという単語を聞いたみらいとことはは何の事なのか全くわからなかった。

 

「思い出した! 確か私達がいるこの宇宙とは別の宇宙で沢山の宇宙や星の危機を救った光の巨人でしょ!」

 

「そうよ」

 

ひかるは以前スタープリンセスやこうたから聞いた話を思い出して語るとユニはその説明を肯定した。

 

「光の巨人・・・・」

 

「ウルトラマンモフ?」

 

それを聞いていたリコとモフルンもウルトラマンに対して興味を示していた。

 

「そして、そんなウルトラマンの力を持つ戦士といえば・・・・」

 

「「「「こうた!」」」」

 

ユニが示した人物が誰なのか、ひかる達は考えるまでもなくそれが誰なのかすぐにわかった。

 

「こうた?」

 

「それって誰なの?」

 

「私達の大切な友達で今までずっと一緒だったもう一人のプリキュアなの!」

 

こうたの事を知らないみらいとリコにひかるがこうたの事を説明した。

 

「そういえばはなちゃんが言ってた。ひかるちゃん達の仲間で凄く強い男の子のプリキュアがいるって」

 

「それがそのこうたっていう子なのね」

 

「その通りでプルンス!」

 

「こうたはみんなのヒーローフワ!」

 

「でも、その子何処にもいないよ」

 

「いないモフ」

 

みらいとリコもはなからこうたの事を聞いていた事を思い出すがことはとモフルンはこうたがいない事に気づいた。

 

「実はこうた君は今・・・・」

 

「行方不明、なんだ」

 

「「「「行方不明(モフ)!?」」」」

 

まどかとえれなからこうたが行方不明と聞いてみらい達は驚いた。

 

「何があったの!?」

 

「実は・・・・」

 

みらいは何があったのかを聞くとプルンスがこれまでの出来事を説明した。

 

「そんな事が・・・・」

 

「けどどうするの? 占いの通りだとしたらアイツに対抗できるのは彼だけなんでしょ?」

 

「確かに・・・・」

 

「あのデラストに対抗する方法があるとしたら、こうたの持つウルトラマンの力しか・・・・」

 

みらいとリコがこうたの事を知って今後の事を相談してくるとえれなは悩み、ユニはデラストに正面から立ち向かえるのはこうただけかもしれないと考えていた。

 

「探そう!」

 

「探すって」

 

「こうたを?」

 

「うん!」

 

ひかるが探すと言い出すとまどかとユニはこうたの事かを確認してひかるは強く頷いた。

 

「やっぱり私、こうたをこのままにしておけない。何とかしてこうたを助けないと!」

 

「助けるって」

 

「どうするのですか?」

 

「それは・・・・」

 

「私に任せるルン!」

 

「ララ?」

 

ひかるはこうたを助けたいと言うがえれなとまどかから具体的にどうするのかと聞かれて戸惑っているひかるの側にいたララが自分に任せてほしいとみんなに言った。

 

「私、前にこうたと約束したルン! もしもこうたに困った事があったらその時は私がこうたを助けるって。だから、絶対に何とかしてみせるルン!」

 

「ララ・・・・」

 

ララは以前サマーンへ里帰りする直前にこうたと交わした約束を果たすという強い決心をしていた。

 

「けどその肝心のこうたが何処にいるのがわからないんじゃ・・・・」

 

「こんな時、私達のペンダントがこうたの持ってるペンにも反応してくれたらなぁ・・・・」

 

「ペンの反応・・・・」

 

えれなとひかるがこうたを探す方法を考えているとひかるの発言を聞いたララが何やら考え込み始めた。

 

「ララ?」

 

「どうしました?」

 

それを近くで見ていたユニとまどかがララに声をかけた。

 

「・・・・そうルン!」

 

『ん?』

 

その後ララはすぐにアブラハムと連絡を取って何かをお願いすると辺りはすっかり夜となり、ひかる達はそれぞれの家に帰り、みらい達はララやユニと共にロケットの中で一夜を過ごしたのであった。

 

 

その翌日・・・・

 

『ララ君に頼まれて探していた物だが、確かに遺留品の中から見つかったよ。ちゃんと動く事も確認済みだ』

 

「ホントルン!?」

 

「ララ、アブラハムさんに何をお願いしてたの?」

 

ひかるはララがアブラハムに何を頼んでいたのかを尋ねた。

 

「あのバッカスって宇宙人が持ってた探知機ルン!」

 

「探知機?」

 

そう。ララはアブラハムに頼んで星空連合が回収したバッカスの遺留品の中から奴がこうたの持つウルトラスターカラーペンを探す為に開発させた探知機でこうたを探せるのではと思いつき、アブラハムにお願いしてそれを見つけてもらったのだ。本来ならこのような事は良くないのだが、緊急事態という事でアブラハムがトッパーに掛け合って特別に許可をもらい、動いてくれたのだ。

 

『もうすぐその探知機を乗せた小型ポッドがそちらに到着する筈だ。こうた君の事をよろしく頼んだよ』

 

「任せるルン!」

 

その後アブラハムとの通信を終えるとララのロケットの近くに空から何かが落ちてきてそれが地面に激突した。そこには小さなクレーターが出来ていて、中心には地球人が旅行の時に使うトランクぐらい大きな長方形の白い箱があった。

 

「・・・・あったルン!」

 

ララが箱を開くと衝撃に耐えられるようにクッションに包まれつつ袋に入れられた探知機を見つけた。

 

「やったねララ!」

 

「これでこうたを探しに行けるよ!」

 

「ルン!」

 

「それで、こうた君は何処にいるの?」

 

「ちょっと待つルン」

 

ひかるやえれなと共に喜んでいたララにみらいが話しかけるとララは早速探知機を起動させてこうたの居場所を探し始めた。

 

「ここって」

 

「ブラジルですね」

 

「ええっ!? こうた、今ブラジルにいるの!?」

 

リコとまどかが探知機が示す地形からそこがブラジルであると判断するとひかるはそれに驚いた。

 

「よぉし! みんなでこうたを連れ戻そう!」

 

「「「「「「「「おぉーっ!」」」」」」」」

 

「待って!」

 

「どうしたのリコ?」

 

ひかるがみんなに声をかけてやる気になっている所にリコが割り込んできてみらいがどうしたのかと聞いた。

 

「良く考えてみたら私達全員がこの町から離れるのは危険よ」

 

「どういう事?」

 

「要するに、私達全員がここを離れている間にデラスト達がこの町に現れたらみんなめちゃくちゃにされるかもって事?」

 

「えぇ。彼らは私達がこの町にいる事を知ってる。なら私達がいない間に何かあったら町を守れる人がいなくなってしまうわ」

 

「確かにそうですね」

 

リコはデラスト海賊団が自分達が観星町にいる事を知っている事からそう遠くないうちに必ずまた現れると考えていて、それを考慮して全員でこうたを捜索するのは良くないと考えていて、その意見にユニとまどかも賛同した。

 

「じゃあどうするの?」

 

「私が行くルン!」

 

「ララが?」

 

「ルン! 私がこうたを連れ戻すルン!」

 

「私も行く!」

 

「はーちゃん!?」

 

ララは自分がこうたを探しに行くと言い出すとことはも行くと言い出した。

 

「私も、そのこうたって人とお話ししたい!」

 

「はーちゃん・・・・」

 

「・・・・わかったわ。ララ、はーちゃん、お願いできる?」

 

「うん!」

 

「任せるルン!」

 

みらいとリコ、そして他のメンバーもそれに納得し、結果、ララ、ことは、プルンス、フワがこうたを探しにロケットでブラジルに向かう事が決定した。

 

「ララ、こうたの事お願いね」

 

「ルン!」

 

「はーちゃん、良い子にしてるんだよ」

 

「もうみらい! 私そこまで子供じゃないよ!」

 

「観星町の事は任せて!」

 

「わたくし達が必ず守ってみせます!」

 

ひかるとみらい、えれなとまどかがララとことはにそれぞれ出発前の挨拶を済ませるとみんなを乗せたロケットはこうたのブラジルへと出発したのであった。

 

 

 

 

「ロケットが?」

 

「はい。あの町から別の場所に向かって飛び立った事が確認されました」

 

そしてララのロケットがブラジルに向かった事はデラスト達の所でも確認されていた。

 

「もしかしてエメラルドを持ったプリキュアもそのロケットに?」

 

「可能性はゼロではないかと」

 

「ふむ・・・・」

 

「デラスト様!」

 

「クライスか?」

 

デラストとオリバスが話している所にバット星人のクライスがやって来た。

 

「そのロケットの追跡、わたくし目にお任せいただいてもよろしいでしょうか?」

 

「お前にか?」

 

「はい。丁度対プリキュア用の新装備が完成したのでそのテストも兼ねてお任せいただければと思います」

 

「ほう? そいつは面白そうだ。良いぜ。行って来いクライス」

 

「ハハッ!」

 

そしてクライスはマントを翻しながらその場から去っていった。

 

「よろしいのですか?」

 

「構わねぇよ。アイツの開発した新装備ってのにも興味があるし、いつも俺の我が儘を聞いてもらってる分、偶にはアイツの好きにさせてやるのも一興かもってな」

 

「はぁ・・・・」

 

戦闘や自らの欲しい物以外にも面白そうな事が好きなデラストはクライスがどんな働きを見せてくれるのか楽しみにしていた。

 

 

 

 

 

一方そのブラジルでは・・・・

 

「おかえりこうた!」

 

「ただいまオルン」

 

こうたが一つの家の中に入ると半袖半ズボンの服装で少し日焼けした黒い短髪で10歳の少年オルンに挨拶した。

 

「おかえりなさいこうた」

 

「ただいまです。エメルアンナさん」

 

そんなオルンの母にして肌の色はオルンよりは肌色に近くて黒いタンクトップにジーパンを履いた黒いロングヘアーの女性、エメルアンナにも挨拶した。

 

「お使いご苦労様。ちょうどご飯ができた所だから良かったらこうたも食べて」

 

「ありがとうございます」

 

そしてこうたはそんな2人と共にエメルアンナが作ったご飯を食べていた。

 

「こうたがウチに来てからもうすぐ2週間ぐらいかな?」

 

「そうね。あの時はオルンから森で倒れているこうたの事を知らされて驚いたものよ」

 

「あの時の事は本当に感謝してます」

 

こうたは誰にも関わらないようにと世界中を転々としていたが、水や食料もなくブラジルの森で行き倒れていた所を森に水を汲みに来ていたオルンに助けられた。

誰かと関わる事を避けていたこうただったが流石に助けてもらって何もしないというのは良くないと判断した結果、今はこの家にお世話になりながらオルンやエメルアンナの生活の手伝いをしているのだ。因みにこうたがオルン達と話が出来ているのはペンダントの効果である。

 

「こうたはこの後どうするの?」

 

「そうですね。そろそろ水がなくなりそうなので森の方に水を汲みに行ってこようと思います」

 

「なら俺も行く!」

 

「そうだな。一緒に行くか?」

 

「やったぁ!」

 

「気をつけて行くのよ」

 

こうしてこうたとオルンは両手にバケツを持って2人で一緒に森の中へと向かった。

 

 

その森では・・・・

 

「こっちの方で間違いないでプルンスか?」

 

「ルン。間違いないルン」

 

「よぉし! こうたを探すぞ!」

 

「探すフワ!」

 

「あぁ、ちょっ!? 待つでプルンスよ!」

 

ブラジルに到着したララ達が探知機を頼りにこうたの捜索を開始していた。

 

 

そのこうたはオルンと共に水が流れる川へと辿り着くとバケツにその水を汲み始めた。

 

「よいしょっ、よいしょっと」

 

「あんまり入れすぎるなよ。帰る時に大変だからな」

 

「わかってるわかってる!」

 

「見つけたルン!」

 

「え?」

 

こうたは声のする方向を向くと、そこにはララとそのリュックに変装したプルンス。そしてこうたは会った事のないことはとそのことはに抱っこされているフワがいた。

 

「こうたぁ!」

 

「フワ!?」

 

「会いたかったフワ! 会いたかったフワ!」

 

「フワ・・・・」

 

フワはことはの腕の中から飛び出して泣きながらこうたの胸に抱きついた。

 

「やっと見つけたでプルンスよ」

 

「貴方がこうた?」

 

「君は?」

 

「私は花海ことは! よろしくね!」

 

「あ、あぁ・・・・」

 

「こうた・・・・」

 

「ララ・・・・」

 

こうたがことは達と話している中でララは俯きながらこうたに近づき、正面から自身の頭をこうたの肩に当てた。

 

「良かったルン。こうたが無事で、本当に・・・・ううっ・・・・」

 

ララはその状態のまま泣きそうになっていて、そんなララをこうたは抱きしめようとするがその手でララに触れるのをやめた。

 

「こうた、この人達誰?」

 

「あっ、えっと・・・・」

 

オルンがララ達を見てこうたに誰なのかと尋ねた。

 

「あっそうだ! こうた! 緊急事態でプルンス! 観星町が大変なんでプルンスよ!」

 

「え?」

 

「そうフワ! デラスト海賊団が現れて大変フワ!」

 

「ルン! 特にそのデラストって奴は凄く強くて私達の技も効かなくて・・・・だから、こうたの力を貸してほしいルン!」

 

「それは・・・・できない」

 

「オヨッ!?」

 

「どうしてでプルンス!?」

 

「俺は、自分の力をコントロールする自信がないんだ。怖いんだよ。俺の力でみんなを傷つけるかもしれないのが・・・・」

 

「こうた・・・・」

 

こうたはサンダーブレスターの力でバッカスの命を奪いみんなを攻撃した事、そしてもしも他の力も制御できなくなってみんなを傷つけたらという恐怖からこうたは闘う事ができなくなっていた。

 

「・・・・大丈夫ルン」

 

「ララ?」

 

「こうた、前に言ってくれたルン。1人で何でも頑張ろうとするなって。私にはこうた達がついてる。だから私が周りに合わせるんじゃなくて、私は私のまま、いつも通りでいて良いんだって。失敗したって自分達が支えるし同じ失敗を繰り返さないように努力すればいいって。あの言葉、今でもちゃんと覚えてるルン」

 

「ララ・・・・」

 

「だから今度は私の番ルン! こうたには私達がついてるルン! 色々大変な事もあると思うけど、みんなで力を合わせれば絶対に乗り越えられるって私は信じてるルン!」

 

「・・・・・・・・」

 

ララはこうたの右手を自身の両手で優しく包みながらこうたの目を真っ直ぐ見て自身の思いを伝えた。

 

「俺は・・・・」

 

「嫌だ!!」

 

「オルン?」

 

するとオルンが話に割り込んできた。

 

「こうたはこれからもずっと俺と母さんと一緒に暮らすんだ! お前達なんかに渡すもんか!!」

 

「あっ、おい待て! オルン!」

 

オルンは持ってきたバケツを放り投げて1人で走り去ってしまった。

 

「オルン・・・・」

 

その姿をこうたは見ている事しかできなかった。

 

 

 

To Be Continued

 

 




         次回予告


どうすればいいか決断できずに悩むこうた・・・・

そんなこうた達がいる村にクライスの魔の手が迫る。

こうたは力の恐怖を克服する事ができるのだろうか?


次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第90話 目覚めろこうた! 闇を抱いて、光となれ!

次回もお楽しみ!


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