スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
かなり長い内容になりましたが、最新話が完成したので投稿します。
そして今週はいよいよプリキュア映画が公開されます!
初日は難しいですが、土日のどっかで観に行こうと思っているので今からとても楽しみです!
ララ達がこうたを探しにブラジルへ出発した後、ひかる達はみらい達に観星町を案内する事になり、最初は遼じぃのいるプラネタリウムに来ていた。
「これがプラネタリウム・・・・」
「凄く綺麗・・・・ワクワクもんだぁ!」
「お星さまがいっぱいモフ!」
「ねっ! ねっ! キラやば〜っ☆! でしょ?」
「うん! キラやば〜っ☆! だね!」
初めて来たみらい達はプラネタリウムで観る星にそれぞれが興奮し、そんな姿にひかるも嬉しそうだった。
「ていうか、こんな事してて大丈夫なの?」
「どういう事?」
それを部屋の外から見ていたユニが気にしているのに対してえれながどういう意味か聞いた。
「そもそも私達がここに残ったのはこの町を守る為でしょ? だったら何かしらの対策を立てておく必要があるんじゃない?」
「そうかもしれませんけど、今はこうしてみらいさん達にこの町を案内するのもとても大切な事だと思いますよ」
「そっ」
えれなとまどかはみらい達に観星町を案内してこの町の事をもっと良く知ってもらいたいと思っていた。
「それにしても意外だったなぁ」
「何が?」
「こうたの事、ユニって最近こうたと一緒にいる事が多かったからさ。てっきりララ達と一緒に行くと思ってた」
「わたくしもです」
「べ、別にいいでしょそんなの! ・・・・それに・・・・」
「ん?」
「・・・・こうたを連れ戻すって言ったララの顔を見て思ったのよ・・・・今回はあの子に任せておけば大丈夫だって・・・・」
「そっか・・・・」
「そうですね。ララ達ならきっとこうた君を連れて帰ってくる筈です」
ユニが同行しなかったのはララを信じて任せたからという理由を聞いてえれなとまどかは納得した。
「だからこうたは必ず帰ってくる。そうでなきゃ、許さないんだから・・・・」
「ユニ・・・・」
しかし、それでもこうたに対して許せない思いがある事もまどかは理解したのであった。
一方ブラジルでは・・・・
「それじゃあ今はあの子の家にお世話になってるんだね」
「あぁ」
こうたはララ達に自分がここにいる経緯を説明すると、ことはが纏めた内容を話してこうたはそれを認めた。
「ホントは今すぐにでもここを離れなきゃいけないって思ってるんだけど・・・・オルン達を見てるとどうしても放っておけなくてな・・・・」
「・・・・良かったルン」
「え?」
「こうたはこうたのまま、変わってないってわかって安心したルン」
「どういう意味だよ」
「私の知ってるこうたは困っている人を絶対に放っておけない。助けてもらったお礼もせずにそれを仇で返すような事は絶対にしないルン。だから、こうたがこうたのままでいてくれて良かったルン」
ララは両手を後ろで組んだままこうたの隣を歩き、笑顔でこうたの顔を見ながら話をしていた。
「ララ・・・・けど俺は・・・・」
「こうたの気持ち・・・・ちょっとだけどわかるよ。私も前に家出した事あるから・・・・」
「え?」
すると今度はララの反対側でこうたの隣を歩いていたことはが話に入ってきた。
「私が持ってるエメラルドが狙われてて、その所為でみらいやリコが大変な目にあっちゃう。だから私と一緒にいたらいけないんだってその時は思ったんだ」
「ことはちゃん・・・・」
「けどね! そんな私にみらいとリコが言ってくれたの!」
『一緒だよ。ずっと、ずーっと一緒だよ!』
『もう二度とはーちゃんを一人になんてさせるもんですか!』
「・・・・私、嬉しかった。色々大変かもしれないけど・・・・それでも、私はここにいて良いんだって、そう思ったら凄く嬉しかったんだ」
ことはは以前、自身が持っているエメラルドが狙われている所為でみらいとリコまで狙われてしまうかもしれない。それが嫌で家出したのだが、そんなことはを探しに来たみらいとリコからずっと一緒にいようと言われた事が凄く嬉しかったのだ。
「こうたもそう。私にみらいやリコ、モフルンがいるみたいに、こうたにもララやひかる達みんながいる。だから大丈夫! こうたも自分の気持ちに正直になって良いんだよ。 あっ、そうだ!」
すると何かを思いついたことはが懐からリンクルスマホンとそれに付いている魔法のタッチペンを取り出した。
「キュアップ・ラパパ! こうたとララ達がずーっと一緒にいられますように!」
ことはが呪文を唱えながらタッチペンを頭上に翳してこうた達に魔法をかけた。
「これは・・・・」
「私の魔法だよ。これでもう大丈夫! これからはみんなとずっーと一緒だよ!」
「はーちゃん、ありがとルン!」
「ありがとうでプルンス!」
「ありがとうフワ!」
「これが、魔法・・・・」
こうたは自身の周りに降り注ぐミントカラーの光の粒に見入っていた。
ドカーン!
「どうしたでプルンス!?」
「怖いフワ」
「あの方角は・・・・まさか、村に何かあったんじゃ!」
「こうた!」
「待つルン!」
こうたが爆発のあった村の方へと走って行くとことはやララ達も慌てて後を追いかけた。
「何だよコレ!?」
こうたが村に戻るとそこには白と黒のボディに顔の中心には赤い眼のようなものがついた謎の集団が村に対して破壊活動を行なっていた。
「くるな! くるな!」
「っ! オルン!」
するとこうたはオルンとエメルアンナに今にも襲い掛かろうとしている一人に気づいた。
「やめろ!」
こうたはオルンとエメルアンナに襲い掛かろうとしている奴の後ろから飛びかかって身体を抑える事で動きを止めた。
「こうた!?」
「早く逃げろ!」
「う、うん!」
そうオルンとエメルアンナはすぐに立ち上がってそのまま走って逃げた。
「ぐあっ!」
しかしこうたよりも相手の方が力が強く簡単に振り払われてしまったこうたはそのまま蹴り飛ばされて後方へと吹き飛ばされた。
「こうた!?」
「大丈夫ルン!?」
後から駆けつけたことはとララが倒れているこうたに慌てて駆け寄った。
「見つけましたよ。プリキュアのお嬢様方・・・・」
「何者でプルンスか!」
「私はデラスト海賊団所属のバット星人クライスと申します。そしてコイツらはバリスレイダー、我々の忠実な僕です」
すると今度はデラスト海賊団の一員を名乗るバット星人の【クライス】とその僕であるアンドロイド、【バリスレイダー】達が集まってきた。
「デラスト海賊団」
「コイツらが・・・・」
「さぁ、エメラルドを渡してもらいましょうか?」
「嫌だ! 貴方達にエメラルドは渡さない!」
「そうですか・・・・では仕方ありません。力ずくで頂くとしましょう」
クライスがそう言って指を鳴らすとバリスレイダー達が剣の武器、レイディングソードを取り出して戦闘体制に入った。
「ララ、行くよ!」
「ルン!」
そしてことははリンクルスマホンを、ララはペンダントを取り出した。
「キュアップ・ラパパ! エメラルド!」
ことはが魔法のタッチペンでスマホンの画面に筆記体の【F】を書くと残りのスペルが浮かび【Felice】と表示された。
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことはが呪文を唱えると身体が光り輝き徐々に姿が変化していった。
「あまねく生命に祝福を! キュアフェリーチェ!」
そして蕾が花開くと中から変身を終えたキュアフェリーチェが登場した。
「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」
その隣ではララも変身する体制に入っていた。
「キラめく~星の力で~!憧れの~私描くよ~!」
「トゥインクル!トゥインクルプリキュア!」
「トゥインクル!トゥインクルプリキュア!」
「トゥインクル!トゥインクルプリキュア!」
「スター☆トゥインクル〜!スター☆トゥインクルプリキュア~~!」
「天にあまねく〜ミルキーウェイ!キュアミルキー!」
そしてララも変身を終えるとこうたの目の前にフェリーチェとミルキーが並び立っていた。
「キュアフェリーチェ・・・・ことはちゃんもプリキュアだったのか」
「「ハアアーッ!」」
こうたが驚いているとフェリーチェとミルキーは真っ直ぐバリスレイダー達へと向かっていった。
「ハッ!」
「ルン!」
フェリーチェが一体を張り手で弾き飛ばすとミルキーも右手でバリスレイダーを殴り飛ばした。
するとバリスレイダー3体がフェリーチェ達にレイディングソードを振りかぶりながら飛びかかってきた。
「リンクル・ピンクトルマリン!」
フェリーチェがピンクトルマリンの力で花形のバリアを発生させるとバリスレイダー達の攻撃はそのバリアによって阻まれた。
「プリキュア・ミルキーショック!!」
その隙にミルキーはジャンプしてバリアの上から電撃を放ちバリスレイダー3体を破壊した。
「ハアアーッ!」
「ルーーン!」
その後もフェリーチェとミルキーは力を合わせてバリスレイダー達を倒していった。
「流石、といった所でしょうか?」
「残るは貴方だけです!」
「観念するルン!」
そしてバリスレイダー達は全員倒されて残るはクライスのみとなった。
「観念? ご冗談を、観念するのは貴方達の方ですよ」
「どういう意味ですか?」
「つまり、こういう事です!」
そしてクライスは懐から手のひらサイズで機械仕掛けの金球を取り出して中心の赤いボタンを押すとその球が光り出してクライスの上半身に金色の鎧が装着されていた。
「それは!?」
「おや? ご存知でしたか? これはブーストアーマーと呼ばれる代物です。まぁ、私の手で少し改造させてもらっていますが」
ミルキーは以前バッカスが使っていたブーストアーマーを思い出した。
クライスはバッカスが使っていた物とは色違いのブーストアーマーを使っているが、クライスの手で改造が施されていた。
「ブーストアーマー・・・・」
「気をつけるルン。あのアーマーを着けるともの凄く強くなるルン」
フェリーチェとミルキーはブーストアーマーを装着したクライスに警戒して迂闊に攻められなくなっていた。
「どうしました? 攻めてこないのですか? ならばこちらから行きますよ!」
クライスは真っ直ぐミルキーに突撃してパンチを繰り出そうとするとミルキーはハート型のバリアを展開してその一撃防ぐが、クライスはそのまま連続パンチを繰り出してバリアを破壊した。
「ハアッ!」
「うあああっ!」
「ミルキー!」
後方へと殴り飛ばされたミルキーをこうたが正面から受け止めた。
「大丈夫か?」
「うぅ・・・・」
「ハアッ!」
こうたが抱き抱えているミルキーを心配しているとその間にフェリーチェが右足の回し蹴りをクライスに繰り出すが、クライスはそれを左腕で受け止めてノーダメージだった。
「ふむ。エメラルドの力とはその程度なのですか?」
「っ!」
攻撃が効いていないと判断したフェリーチェは慌てて距離を取り、フラワーエコーワンドを取り出すとそれにエメラルドをセットした。
「エメラルド! キュアー・アップ!」
フェリーチェが技を発動する体制に入ったにも関わらずクライスは何もしようとはしなかった。
「プリキュア・エメラルド・リンカネーション!!」
フェリーチェの技はクライスに命中した。
しかし・・・・
「っ!? そんな!?」
フェリーチェの技はクライスに全くダメージを与えていなかった。
あのデラストでさえ多少なりともダメージを受けていたにも関わらずだ。
「先程アーマーを改造したと言ったでしょう。これにはあなた達がデラスト様と戦った時の戦闘データが組み込まれています。あなた達プリキュアの邪悪な力を浄化する力、もしくは聖なる力と呼ばれる力を無力化できるように改良を施したのです。よって、あなた達の技では今の私を止める事はできません」
「そんな、プリキュアの技が効かないなんて・・・・」
「フワ・・・・」
それを聞いてプルンスとフワはとても不安な表情を見せていた。
「・・・・まだ、ルン」
「おや?」
「ミルキー?」
ミルキーはゆっくりとだが座っているこうたの目の前で立ちあがろうとしていた。
「まだ・・・・諦めないルン」
「往生際が悪いですね。あなた達の攻撃は私には効かないと何度言ったら・・・・「関係ないルン!」 ほう?」
「こうたは、どんな状況でも最後まで諦めずに目の前の相手に立ち向かっていったルン。だから私も、最後の最後まで諦めないルン!」
「ミルキー・・・・もうやめろ! それ以上戦わなくていい! 後は俺が・・・・」
「・・・・大丈夫ルン」
するとミルキーはこうたのいる後ろを振り返ってしゃがむとペンダントとペンを持って震えているこうたの両手を優しい包んだ。
「こうた、無理して戦おうとしなくていいルン。今までこうたが守ってくれた分、今度は私がこうたを守るルン」
「ミルキー・・・・」
そしてミルキーは何も言わずに両手をこうたの脇の下に通して自身の顔がこうたの顔の横にくるように優しく抱きしめた。
「っ!」
「例えこうたがプリキュアになれなくても私はこうたの側にいたい。これからも一緒にいたいルン」
「ミルキー・・・・ミルキーの気持ちは嬉しい。けどプリキュアじゃない俺なんて一緒にいる意味あるのか? 例えプリキュアになったとしてもまたいつ暴走するかわからないのが怖い・・・・俺は、俺自身を信じられないんだ・・・・」
「大丈夫ルン。私も、ひかるも、えれなも、まどかも、ユニも、フワも、プルンスも、みんなこうたの事を大切に思ってるルン。だからこうたが自分を信じられなくても私は、私達はこうたの事を信じてるルン。だから帰るルン。ひかるやみんなが待ってる私達の町に・・・・」
「ミルキー・・・・うぅ・・・・」
こうたはミルキーの言葉が嬉しかったのか涙を流しながら優しくミルキーを抱きしめた。
そんな2人の姿をフェリーチェとフワとプルンスは優しい表情で見守っていた。
「ハァ・・・・誰もこんな感動シーンは求めていないんですよね・・・・」
『っ!』
クライスの発言に周りの視線がクライスに集中する。
「さぁ、とっととエメラルドを渡し・・・・イタッ!」
すると何処からかクライスの顔に石が投げられた。
「これ以上こうた達をいじめるな!」
「オルン!?」
こうたの視界に入ってきたのは沢山の石を手に持っているオルンの姿だった。
「こうた! 俺達も一緒に戦う! みんなでこの村を守るんだ!」
「そうよ」
「エメルアンナさん!?」
「私達だけじゃないよ!」
オルンの横に同じく石を抱えたエメルアンナが現れるとこうた達やクライスの周りには先程まで逃げ隠れしていた村の住人達が同じく石を持って集まっていた。
「ワシらもやるぞ!」
「若いもんだけに良いカッコをさせるもんですか!」
「コラッ! やめなさい! イタッ! 人の顔に石を、グハッ!」
クライスはあちこちから自身の顔目掛けて石を投げられて痛がっていた。
「みんな・・・・」
「こうた」
するとミルキーはこうたから離れて立ち上がった。
「ちょっと待ってるルン。アイツをやっつけてみんなで一緒に帰るルン」
「ミルキー・・・・」
そしてミルキーは笑顔を見せるとすぐに振り返ってクライスに近づいていった。
「フェリーチェ、行くルン!」
「はい!」
「「ハアアーッ!」」
そしてフェリーチェとミルキーは再びクライスに向かって行った。
「俺は・・・・」
こうたは自身が持っているペンダントとペンをジッと見つめた。
「俺だって出来るのならみんなを守りたい。一緒にいたい。けど・・・・良いのか? 俺は人の命を奪って、守りたい人達を傷つけた。そんな俺が・・・・みんなと一緒にいたいって思っても良いのか?」
『良いんじゃないか?』
「えっ?」
するとこうたの周りは突然発生した強い光に包まれた。
「うっ・・・・っ! 貴方達は!?」
「よっ!」
「こんにちは、こうた君」
「久しぶりだね」
「元気にしてたか?」
辺り一面真っ白な空間にいるこうたの目の前に現れたのはクレナイ・ガイ、朝倉リク、湊カツミ、湊イサミの4人だった。
「皆さん、どうして・・・・」
「どうしてって? 決まってるだろ? お前さんの思いが俺達の所にも届いた、んでもってどうしても謝りたいと思ったんだ」
「えっ? 謝る? 」
こうたはガイがこうたを心配してきてくれたと聞いて少し驚いた。
「あぁ。俺が持ってるベリアルさんの力がお前さんをかなり苦しめちまったみたいだからな。だから一言詫びを入れたかったんだ。本当に、すまなかった」
「そんな!? ガイさんの所為だなんて思ってないですよ! だから頭を上げてください!」
こうたは目の前で頭を下げるガイに頭を上げるように言った。
「俺も、ベリアルさんの力を制御出来なかった所為で危うく知り合いを殺す所だった。だからお前さんの気持ちは俺には良くわかる」
「ガイさん・・・・」
ガイはサンダーブレスターの力を制御出来なかった所為で危うくギャラクトロンに囚われていたナオミを死なせてしまうかもしれなかった。
「俺もだ。俺も前に一歩間違えたら俺やカツ兄達の大切な人を死なせちまう所だったんだ」
「イサミさんも?」
「あぁ・・・・」
一方イサミも彼らが子供の頃から慕っていたコマ姐がメカゴモラに囚われた時に町を守る為とはいえ、メカゴモラを倒す選択をした。その時はカツミがコマ姐を助けたが、それが間に合わなかったらコマ姐は確実に死んでいた。それを気にしてイサミも一時期変身が出来なくなった事があった。
「そうだったんですか。あの、皆さんはそれからどうしたんですか?」
「俺はアイツから勇気をもらった。自分は味方だと、困っているなら手を差し伸べると、アイツの言葉と勇気が俺を救ってくれたんだ」
「ガイさん・・・・」
「俺もコマ姐のおかげで思い出せた。俺は俺自身が思ってるほど弱くないって、俺なら出来るってな。コマ姐の言葉が俺に自分を信じる勇気をくれたんだ」
「イサミ・・・・」
「イサミさん・・・・」
イサミの言葉を聞いていたカツミはどこか嬉しそうで、こうたもまたイサミの話を真剣に聞いていた。
「でも、やっぱり俺怖いです。もしも、また同じ事をしちゃったらって思ったら・・・・」
「大丈夫」
すると今度はリクがこうたに話しかけてきた。
「こうた君は一人じゃない。君にも僕達のように頼りになる仲間がいるはずだよ」
「仲間・・・・」
「うん。もしも僕一人だったら何も出来なかったかもしれない。でも僕には仲間がいた。みんながいたから僕は運命を変える事が出来た」
「運命を、変える」
「あぁ。こうた君が心の底から誰かを守りたい。みんなを傷つける運命を変えたいって思うならきっと変えられる。だって君も一人じゃないんだからね」
「リクさん・・・・俺、良いんでしょうか? ララやみんなと、一緒にいたいって思っても・・・・」
『あぁ!』
こうたは彼らの言葉を聞いている内に心の中で勇気が漲り始めていた。
「皆さん、ありがとうございます! 俺、もう一度頑張ります! 俺自身の為に、そして・・・・みんなの為に!」
「あぁ」
「僕達も力を貸すよ」
「頑張れよ」
「あんな奴に負けんじゃねぇぞ!」
「はい!」
ガイ、リク、カツミ、イサミの励ましてもらったこうたは再び立ち上がる決心をして辺りが再び光り輝くとこうたはミルキー達が戦っている元いた場所に戻っていた。
「「うわあああっ!」」
「っ!?」
こうたは悲鳴が聞こえた方を向くとそこにはフェリーチェとミルキーが倒れていてその直後に2人の変身が解除されてことはとララに戻ってしまった。
「さぁ、エメラルドを渡してもらいましょうか?」
「うっ・・・・」
2人ともボロボロだが何とか立ちあがろうとしている中でこうたはゆっくりとララ達の間を歩き、クライスの前に立ちはだかった。
「おや?」
「こうた?」
「危ないルン・・・・早く逃げるルン・・・・」
「ララ」
「オヨ?」
「ありがとな。後は任せてくれ」
「でも・・・・」
「大丈夫だ。俺はもう逃げない。俺は、俺を信じる。 嬉しい事も、辛い事も全部受け入れて前に進む!」
「こうた・・・・」
こうたがペンダントとペンを強く握りしめて立っている姿にフワとプルンス、そしてララは自分達が知ってるこうたが戻ってきたと確信すると涙目で嬉しそうにしていた。
「こうた」
「オルン、危ないからエメルアンナさんと一緒に下がってろ」
「フン。今更一人増えたくらいで何だと言うんですか? 貴方達に勝ち目はないというのに・・・・」
「さっきララも言ってたろ。最後の最後まで諦めないってな。だから俺も絶対に諦めない!」
そしてこうたは再びゆっくりと歩き出した。
「スターカラーペンダント!カラーチャージ!」
こうたはペンダントにペンを刺して抜いた直後にインクのついたペンを横に振るとその横線から光が放出されてそれがこうたの周囲に集まり弾けた直後にこうたは歩きながらキュアスペースに変身していた。
「・・・・うおおおおおっ!」
「フッ!」
スペースがいきなり走り出すとクライスは右手首の部分についていた2本の小型のビーム砲から赤いビームを複数放ったが、スペースは周囲が当たらなかったビームで爆発してるにも関わらずそれに恐れる事なく真っ直ぐ突っ込んでいった。
「ハアアッ!」
「くっ、この!」
スペースがジャンプした直後に右手を振りかぶってクライスの胸にパンチを繰り出すとそれを受けたクライスも反撃とばかりにパンチやキックを繰り出すがスペースはそれを上手くかわしたり手足で防御しながらカウンターを決めていた。
「せあっ!」
「うっ!」
スペースが右手に赤いエネルギーを集中して放ったパンチがアーマーが装着されていないお臍の部分に直撃するとクライスの動きが鈍くなった。
「プリキュア・スペースレイ!!」
スペースが少し離れて光線技を放つがそれを受けたブーストアーマーが全て無力化していた。
「無駄ですよ。貴方達の攻撃が私に届く事はありません」
「(確かに、このままじゃ勝てない。アイツに勝つ為には・・・・)」
スペースは考えた末に何かを決意した表情でオーブのペンを取り出した。
「ウルトラスターカラーペン・オーブ! ウルトラカラーチャージ!!」
そしてスペースはオーブのペンの力を解放してキュアスペースオーブ・オーブオリジンになるとオーブカリバーを地面に刺すと胸のペンダントから放出された光の粒子が2枚のカードとオーブリングになった。
「スペース・・・・」
ララは心配そうな表情でスペースの様子を見ていた。
「・・・・ガイさん、皆さん・・・・俺に力を貸してください! ゾフィーさん!」
『ゾフィー!』
スペースはゾフィーのカードをオーブリングにリードすると、スペースの左隣にゾフィーのビジョンが現れた。
「ベリアルさん!」
『ウルトラマンベリアル!』
更にスペースがもう一枚のウルトラマンベリアルのカードをリードすると、スペースの右隣にベリアルのビジョンが現れた。
「光と闇の力、お借りします!!」
『フュージョンアップ!』
スペースが両手を振り回してオーブリングを持った左手を頭上に上げた状態でトリガーを押すとゾフィーとベリアルのビジョンがスペースに重なり一つになった。
『キュアスペースオーブ・サンダーブレスター!』
スペースはサンダーブレスターに変身したが目を瞑ったままその場でジッとしていて動かなかった。
「あの姿は!?」
「プルンス、何か知ってるの?」
「スペースは以前あの姿になった時に暴走して敵味方関係なく暴れたんでプルンスよ」
「そんな!?」
「スペース・・・・」
プルンスが慌てているとそれが気になったことはが質問してその理由をプルンスが説明している横でララは先程同様スペースをジッと見つめていた。
「どうしました? 派手な変身をしたと思えば今度はそのまま動かないとは・・・・まぁいいでしょう。その隙にエメラルドを頂くとしましょう」
「っ! こっちに来るでプルンス!」
クライスがゆっくりとことはとプルンスの所へ歩き出した。
「スペース!」
「っ! ハアアーッ!」
「ぐあああっ!」
ララの叫び声に反応してスペースが目を開けると右手にエネルギーを収束した状態で振りかぶりながらクライスに飛びかかるとクライスは横顔に強烈なパンチを受けて勢いよく殴り飛ばされた。
「スペース!」
「やったでプルンス!」
スペースが自分達を守ってくれた事にことはとプルンスは喜んだ。
「ぐぅ・・・・貴様・・・・」
「・・・・2人とも大丈夫か?」
「うん! 平気だよ!」
「助かったでプルンス!」
「スペース、もう大丈夫ルン?」
「あぁ。身体が思った通りに動く。これなら大丈夫そうだ」
ララもことは達の所へ歩きながらスペースに声をかけるとスペースは右手を閉じたり開いたりする事で力を制御出来ていると実感し、クライスの方に身体を向けて構えた。
「闇を抱いて光となる!」
「よくも・・・・よくも私の顔を・・・・許さん。許さんぞ貴様!」
「上等だ。来いよ!」
「ハアアーッ!」
クライスはスペースに突撃するとスペースの胸に連続でパンチを繰り出すがスペースの身体はびくともしなかった。
「フッ、ハアッ!」
「ぐっ!」
スペースはクライスの拳を振り払い逆に今度はスペースがクライスの胸に連続パンチをくらわせた。
「このぉ!」
「サンダークロスガード!」
クライスは手首から再びビームを放つが、スペースは光と闇の力を集中させた両腕を交差させて発動する防御技【サンダークロスガード】でそのビームを完全に防いだ。
「何だと!?」
「これで終わりだ!」
スペースは左腕に光、右腕に闇の力を集中させた後に両手を左右に広げた。
「プリキュア・ゼットシウム光線!!」
その後は十字に組んで右手のクローからゼットシウム光線を放つとクライスはその光線をブーストアーマーで受け止めた。
「全く、何度言ったらわかるんですか? 貴方達の技は私には通用しない・・・・ん? これは?」
ゼットシウム光線を受け続けるアーマーに少しずつだがヒビが入っていた。
「有り得ない。こんなバカな事、一体なぜ・・・・」
「決まってるだろ。この力には光の力だけじゃない。闇の力も含まれてるからな」
「何ですって!? それこそ有り得ない! 伝説の戦士と呼ばれるプリキュアが闇の力を使うなど!?」
「かもな、けど俺は違う。人の心には光があれば闇もある。当然俺の中にも・・・・でも、俺はもう闇を恐れない。光と闇、その両方受け入れて俺はこれからも生きていく。それが俺の覚悟だ! うおおおおおっ!」
スペースがゼットシウム光線の威力を更に高めるとクライスのブーストアーマーのヒビが全体に広がり、そしてアーマーが破壊されると光線がクライスに直撃した。
「バカな! こんな! こんな事が! お許しください! デラスト様ーーーッ!」
最後にそう叫んだクライスのいた場所では爆発が起こり、その爆発がおさまった後にクライスの姿は何処にもなかった。
「ハァ・・・・ハァ・・・・」
スペースは肩を大きく揺らすほど息を荒くしていた。そしてクライスのいた場所を見つめているスペースの拳は無意識なのか強く握りしめられていた。スペースは覚悟していたのだ。これから自分はクライスを倒すと。今度は暴走してではなく自分の意思で相手の命を奪うと・・・・それらを受け止める事も含めて前に進むと決心したスペースだが、自分のしてしまった事に身体の震えが止まる事はなかった。
「スペース・・・・」
「ララ?」
そんなスペースの拳をララは両手で優しく包んでくれた。その時のララは何も言わなかったがスペースも何も言わずに側にいてくれるララの優しさに心が救われたような感じがしていた。
そしてスペースは変身を解除してこうたに戻った。
「こうた! 助けてくれてありがとう!」
「ありがとうでプルンス!」
「ありがとうフワ!」
「みんな・・・・」
それからことは、プルンス、フワもこうたの所に集まってきて助けてもらったお礼を伝えた。
「こうた!」
「オルン」
すると今度はオルンやエメルアンナを始めとする村の住人達がこうたの所に集まってきた。
「ありがとうこうた! 母ちゃんや村のみんなを守ってくれて!」
「私からもお礼を言わせて、オルンや村のみんなを守ってくれてありがとね」
「君のおかげで家族みんな無事に生き延びられたよ!」
「ありがとな!」
「ありがとう!」
オルンやエメルアンナに続いて村の住人達が次々とこうたにお礼を伝え始めた。
「みんな・・・・」
「こうた」
「ララ?」
「みんな、こうたが守った人達ルン。こうたが戦ってくれたからみんな助かったルン。こうたがみんなの命を救ったルン。だからこうた・・・・私を、みんなを守ってくれて・・・・ありがとルン!」
ララは今もこうたの手を包みながら頬を赤く染めた満面の笑顔でこうたにお礼を言った。
「ララ・・・・俺の方こそ、ありがとう。ララが、みんながいたから俺はもう一度立ち上がる事が出来た。だから俺からもお礼を言わせてくれ。みんな、本当にありがとう!」
「ルン!」
「良かったね!」
「こうた完全復活でプルンス!」
「復活フワ!」
「ことはちゃんもプルンスとフワもありがとな」
「どういたしましてでプルンスよ」
「フワ!」
「そうそう。あと私の事ははーちゃんって呼んでね!」
「了解。はーちゃん」
「うん!」
『ララ様』
「オヨ? どうしたルン?」
『アブラハム様より緊急の通信が入っております』
みんなで盛り上がっているとAIからアブラハムからの緊急の通信が入ってきた事が伝えられた。
「こうた!」
「あぁ。オルン、俺・・・・」
「行ってきなよこうた!」
「えっ?」
「心配すんなって母ちゃんの事は俺が絶対に守るから!」
「良いのか?」
「そりゃあ、最初は嫌だったけどさ。でもこうたの戦ってる姿やそこのいる姉ちゃん達の姿を見て、こうたがどれだけ必要とされてるのか、こうたがどう思ってるのかわかったから・・・・だから俺もこうたに負けない様にこれから頑張るぜ! だからこうたも頑張れよ!」
「オルン・・・・あぁ、俺もオルンに負けない様に頑張るよ」
「そうこなくっちゃ!」
オルンが右手の拳を突き出すとそれに合わせてこうたも右手の拳を突き出して互いの拳を合わせた。
「こうた」
「エメルアンナさん。その・・・・色々お世話になりました」
「こちらこそ、色々と助かったわ。本当にありがとう。これからも頑張ってね。私もオルンも、村のみんなも貴方の事を応援してるわ」
「はい! 皆さん、お世話になりました!」
こうたは村の人達に頭を下げて改めて感謝の気持ちを伝えた。
「こうた! 元気でな! ありがとう!」
「あぁ! オルンも元気でな!」
こうしてこうた達はオルン達に見送られて村を後にしたのであった。
そして村から離れた場所でキャリーモードだったロケットを元の大きさに戻して中に入るとすぐにアブラハムからの通信を受信した。
『おぉやっと繋がったか。 ん? こうた君! 無事だったんだね! 良かった良かった!』
「はい。アブラハムさんにもご心配をおかけしてしまってすみませんでした」
「いやいや気にしなくて構わんよ。それよりも緊急事態だ」
「どうしたルン?」
『先程観星町の上空にデラスト海賊団の宇宙船が姿を現したんだ』
「何ですって!?」
アブラハムからの通信の内容は観星町の上空にデラスト海賊団の宇宙船が姿を現したという内容だった。
『どうやら向こうは完全に戦闘態勢に入っているようだ。既に町のあちこちで戦闘が始まっているという報告も入っている。君達も急いで観星町に向かってくれ』
「了解ルン!」
「わかりました。すぐに向かいます! (みんな、無事でいてくれ・・・・)」
アブラハムとの通信を切ったこうた達は急いで観星町に向けて出発したのであった。
To Be Continued
次回予告
遂に観星町への侵攻を開始したデラスト海賊団
それを食い止めるべく立ちはだかるプリキュア達
彼女達はデラスト海賊団の侵攻から町を守る事が出来るのだろうか?
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第91話 動き出す海賊団! 守れ! みんなの帰る場所を!
次回もお楽しみ!
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