スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
スターとコスモがまだダラスと戦ってた頃、別の場所ではソレイユとセレーネも目の前の相手と戦っていた。
「ハァーッ!」
ソレイユが炎を纏った飛び蹴りをバロッサ星人のギールに繰り出すとギールは何処からか取り出した大剣を両手で持ってそれを受け止めた。
「オラァ!」
ギールが大剣を振ってソレイユを弾き飛ばすとソレイユは後退りつつ何とか体勢を整えた。
「これ以上、あたし達の町に酷い事しないで!」
「うるせぇ! 欲しいもんがあればどんな手段を使ってでも手に入れる。それが俺達宇宙海賊だ!」
ギールはジャンプしてその勢いを利用して大剣を売り下ろすがソレイユは横っ飛びしてそれを回避した。
その頃セレーネは離れた場所から自分達を狙っている狙撃手のブライを止める為に少しずつその距離を縮めていた。
「フッ!」
ブライは自身のエネルギーを弾丸に注ぐ事で着弾した時の威力を底上げする事が出来るのだが、その弾丸をセレーネは自身の矢をぶつける事で相殺しつつブライに接近していた。
「チッ! そろそろここから離れるか」
セレーネを狙っていた狙撃手のブライは愛用しているライフルを持ったまま移動を開始する。
そしてセレーネはブライがいた狙撃ポイントに到着するが既にブライの姿はなかった。
「遅かったみたいですね」
セレーネはブライがいない事を確かめるとその建物の外に出たがその直後に・・・・
「っ!?」
セレーネは何かを察知して咄嗟に横っ飛びでブライの放った弾丸を回避した。
「やるな。プリキュア」
そしてセレーネは声が聞こえてきた方向を向くと先程までセレーネがいた建物の向かい側の建物の屋根の上に姿を見せたブライがセレーネに声をかけた。
「貴方ですか? 先程からわたくし達を狙っていたのは?」
「あぁ、俺はデラスト海賊団のブライだ。よろしくな。プリキュアの嬢ちゃん」
「嬢ちゃんではありません! わたくしはキュアセレーネです!」
「キュアセレーネか・・・・俺の弾丸にここまで対応してきたのはウチのリーダー以来だな」
ブライはかつて賞金首となっていたデラストを狙って狙撃した事があるがデラストはその全てに対応し、ブライはデラストを仕留める事が出来なかったがその射撃の腕を見込んだデラストがブライを仲間に誘うとそれを了承したブライはデラスト海賊団の一員となった。
「お前に恨みはないがウチの仲間がお前らの仲間にやられたんでな。こういうのは柄じゃないんだが敵討ちがてらひと暴れさせてもらうぜ」
「敵討ち? どういう事ですか?」
「知らないのか? お前の仲間のキュアスペースが俺達の仲間、クライスを倒したんだよ」
「スペースが!? 彼は無事なんですか!?」
「さぁな。けど俺達がこの町で暴れたのだってソイツをここに誘き寄せるのが目的だからな。だから今の所は無事なんじゃないか?」
「そうですか・・・・こうた君、無事だったんですね・・・・良かった・・・・」
セレーネは両手を自身の胸に添えてこうたが無事だと知って安心していた。
「ならば、尚更貴方達の好きにさせる訳にはいかなくなりました。彼を狙ってこんな事をする貴方達を止めて・・・・そして、彼の帰ってくる場所は必ず守ってみせます!」
セレーネは再び弓を召喚してブライに向かって構えた。
「そうかい。やれるもんならやってみな!」
ブライは即座にライフルを構えて発砲するとセレーネも対抗して矢を放ち戦闘が再開された。
「うわああああっ!」
「くうううううっ!」
ソレイユとギールはお互いの攻撃の反動で吹き飛ばされていた。
「たくしつけぇな! いい加減諦めろ!」
「嫌だ! あたしは諦めない! みんなも頑張ってるんだ。それに、セレーネはあたしを信じてこの場を任せてくれた。その思いに応える為にもここで諦めるわけにはいかないんだぁ!」
ソレイユは再びギールに向かって正面から突っ込んで行った。
「しゃらくせぇ!」
「うっ!」
ギールはブライから貰ったハンドガンを取り出して両手に持って発砲するとソレイユは両手をクロスさせてその攻撃に耐えながら距離を縮めていた。
「ハアッ!」
「グハッ!」
ソレイユは炎を纏った右足の回し蹴りがギールの横顔に直撃するとギールはそのまま蹴り飛ばされてしまった。
「くそっ」
「ハアアーッ!」
「ま、待て!」
ソレイユがギールに接近するとギールは左手を出して待てと促すとそれを聞いたソレイユは一旦動きを止めた。
「バル、バル、バル〜〜ッ」
ギールは左手の掌にあった渦巻き紋をソレイユに見せて左手を回すように動かした。
「あ、あれ?」
ソレイユは徐々に頭がボーっとしてきたのか何回か首を振って意識を保とうとしていた。
これはバロッサ星人の能力で渦巻き紋をかざすことで相手の動きを止めたり、催眠状態にする能力を持っていてギールはそれを使ったのだ。
それによってフラフラになったソレイユをギールは正面から蹴り飛ばした。
「うわっ!」
それによって仰向けに倒れたソレイユの上にギールが跨るとギールは両手でソレイユの首を絞め始めた。
「うっ、うぅ・・・・」
「ほらほら、さっきまでの威勢はどうした?」
そして別の場所でセレーネと戦っていたブライは距離が近い事もあってライフルを専用のバックにしまってそれを背負い、両足に装備していた黒いハンドガンを両手に持ってセレーネを攻撃していた。
「ハアッ!」
「フッ!」
2人の距離は20mあるかないかという距離だったが、その距離を維持したままお互い横並びで走りつつ、互いの周りは弾丸と矢が降り注いでいた。
そうして走り続けていた2人だったが、セレーネは目の前では襲われているソレイユの存在に気づいた。
「っ! ソレイユ!? ・・・・うっ!」
「隙ありだぜ」
セレーネはソレイユに気を取られた一瞬の隙をつかれてブライの攻撃を受けてしまった。
「うぅ・・・・ハアッ!」
「グアッ!」
しかしセレーネはそれでもソレイユの上に跨るギールに向かって矢を放ちそれに直撃したギールはソレイユの上から離れた。
「仲間の心配してる場合かよ!」
「うわあああっ!」
セレーネはブライの両手に持つハンドガンから放たれた弾丸の嵐をまともに受けてしまいその場で前のめりに倒れてしまう。
「ふぅ・・・・他人の心配なんてくるから痛い目にあうんだぜ・・・・うわっ!」
すると今度はブライが横からの攻撃を受けて吹っ飛ばされた。
「ハァ・・・・ハァ・・・・」
その攻撃は立ち上がってすぐにソレイユが放ったソレイユシュートだった。
「セレーネ、大丈夫?」
「はい・・・・大丈夫です。おかげで助かりました」
「それはこっちのセリフだよ。ありがとうセレーネ」
「いえ・・・・」
ソレイユとセレーネは互いに支え合いながらゆっくりと立ち上がった。
「このヤロォ・・・・」
「やってくれたな」
攻撃を受けたギールとブライもゆっくりと立ち上がってソレイユとセレーネを睨みつけていた。
「セレーネ、まだやれる?」
「勿論です」
そしてソレイユとセレーネは互いに背中合わせとなった状態でそれぞれの相手に対して向かい合っていた。
「いくよ!」
「はい!」
【BGM:キミのソンリッサ】
ソレイユとセレーネはそれぞれの相手に向かって駆け出した。
そしてソレイユは両足に炎を纏って連続でギールに向かって蹴り技を繰り出した。
「フッ! ハッ!」
「くっ! このぉ!」
ギールは右手でパンチを繰り出すがソレイユはギリギリで横に避けると右足の蹴りをギールの左肩に直撃させた。
「うっ・・・・調子に、乗るなぁ!」
「ハアッ!」
ギールに片手剣を右手に持ってソレイユを斬ろうとするがソレイユは先程よりも強い炎を纏った右足の回り蹴りでその剣をへし折った。
「う、嘘ぉ、・・・・うわっ!」
動揺していたギールの隙をついてソレイユはギールを蹴り飛ばした。
「な、何で・・・・何で急にこんな・・・・くそぉ!」
ギールは再びハンドガンでソレイユを攻撃するがソレイユは連続で左右に避けながらギールに向かっていき、最後には目の前まで辿り着くとハンドガンを持つギールの右手を掴んで上に上げさせて自身を狙わせなくした。
「ふざけんなよ・・・・俺様は、俺様はデラスト海賊団だぞ!」
「そんなの知らないよ! あたしはただ、あたしが守りたいものを守る為に戦う。ただ、それだけなんだぁ!」
そしてソレイユはギールの肩を踏み台にして高くジャンプした。
「プリキュア! さそり座・ソレイユシュート!!」
「バルバルバル・・・・バロッサーーーッ!」
ソレイユシュートが直撃して爆発が起こるとギールはその場に倒れて気絶し戦闘不能となった。
「ハァ・・・・ハァ・・・・みんなの笑顔も・・・・大切な場所も・・・・あたしが守る!」
ソレイユは家族の笑顔、仲間達の笑顔、そんなみんなと出会えた大切な場所を守りたいと思う意志がソレイユに勝利をもたらしたのであった。
【BGM:Moonlight Signal】
「まだやるのか?」
「はい。先程も言った筈です。貴方達の好きにさせないと」
「ならお互いこの一発でけりを付けるってのはどうだ?」
「わかりました」
ブライが一つの弾丸を取り出すとお互いにこの一発で決着をつけようと提案する。セレーネがそれを了承するとブライはその弾丸をライフルに装填してセレーネも弓を召喚する。
「コイツが地面に落ちたら開始の合図にする異論はあるか?」
「ありません」
ブライはたった今装填した弾丸とは別の弾丸を取り出してその弾丸が地面に落ちたタイミングを勝負開始の合図にした。
「それじゃあいくぜ!」
ブライは弾丸を指で高く弾くとその直後にライフルを構えた。
「プリキュア! いて座・・・・」
そしてセレーネもいて座のペンを使って矢を放つ体勢に入った。
「「・・・・・・・・」」
弾丸が地面に落ちてくるまでの間、2人は何も喋らずその姿勢を保ったままずっと動かずにいてそんな2人の周りでは静かに風が吹いていた。
「(この弾丸に俺の力の全てをかける)」
ブライがこれで決めるという時は必ずライフルを通じて装填された弾丸にありったけのエネルギーを注ぎ込んでいる。それによって真っ黒なライフルが青白い光を放ち続けていた。
「(わたくしは・・・・)」
一方セレーネは狙いを定めながらこれまでこうた達と過ごした日々を思い出していた。
そして落ちてきた弾丸が2人の視界に入るとその弾丸はゆっくりと地面に落ちていった。
そして・・・・
「「・・・・・・・・」」
・・・・弾丸は地面に落ちた。
「フッ!」
バァーン!
「セレーネアロー!!」
セレーネも矢を放つと放たれた弾丸と矢が互いに激突する。そしてセレーネの矢がブライの弾丸を粉々に粉砕してそのまま矢はブライに直撃した。
「ぐうぅぅ・・・・見事だ。キュアセレーネ・・・・お前の・・・・勝ちだ」
そしてブライはそのまま仰向けに倒れた。
「わたくしに大切な事を教えてくれたかけがえないのない人達・・・・皆さんには指一本触れさせません!」
この勝負は強い決意を持って挑んだセレーネの勝利となった。
それぞれの戦いに勝ったソレイユとセレーネは歩きながら互いに近づき、相手の目の前までやってくるとソレイユの表情は笑顔になり、セレーネは微笑んだ表情を見せるとお互いに右手を出してハイタッチをした。
「急ぐわよ!」
「うん! 早くみんなと合流しないと!」
ダラスとの戦いに勝利したスターとコスモは他のメンバーと合流する為に誰もいない町中を走っていた。
しかし2人はその様子を建物の屋根の上から黒いロングコートを着た謎の人物が見ていた事に気付いていなかった。
To Be Continued
次回予告
オリバスの指示で襲いかかってくる巨大バリスレイダー
立ち向かうミラクルとマジカルはそれに打ち勝つ事が出来るのか?
そんな彼女達の知らない所で新たな敵がスターとコスモに迫っていた。
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第94話 大ピンチ!? ゴルドラ襲来!
次回もお楽しみ!
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