スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES   作:hayato0121

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遅くなりましたが新年最初の投稿です。

あぁでもないこうでもないと話の内容を書いては消してを繰り返すうちにかなり時間がかかってしまいました。

それでもやりたい事が多すぎて文字数が一万オーバーしてしまいました。
今年も私の投稿した話を読んで面白いと思ってくれたら嬉しいです。

そんな私の今年の目標は、今年中にスタプリの小説を完結させてひろプリの小説を本格始動する事です。

それでは本編スタートです!



第96話 激突! デラストVS光と闇の戦士!

ゴルドラとの戦いに苦戦していたスペースだったが、湊兄妹の力を借りて戦いに勝利した。しかし喜びも束の間、こうた達の前にデラストが現れてこうたに直接勝負を申し込んだ。

 

「俺と勝負?」

 

「そうだ。お前の戦いは見させてもらった。俺はお前と戦いたい! クライスに倒し、ゴルドラにも勝ったお前の実力は本物だ。そんなお前に勝って俺は更なる高みへと昇ってみせる!」

 

デラストはブラジルでのクライスとの戦い、そして先程のゴルドラとの戦いを見て強い相手との戦いに飢えているデラストにとってこうたはこれ以上にない相手なのだ。

 

「そんな理由でこの町を、俺の大切な仲間を襲ったのか?」

 

「いや、俺達がこの星に来たのはエメラルドを手に入れる為だった。けどそこで嬉しい誤算が生じたんだよ」

 

「嬉しい誤算?」

 

「あぁ、それがお前だキュアスペース。お前という強い存在が目の前にいて立ちはだかっている。まさか地球にこんな奴がいるとな」

 

「アンタの考えなんてどうでもいい。このまま大人しく地球から出ていくなら見逃すけど、そうもいかないんだろ?」

 

「当たり前だ!さっきも言っただろ? 俺はお前と戦いたい! 戦ってどちらが強いか知りたいんだ!」

 

「・・・・ハァ・・・・わかった」

 

「こうた!?」

 

デラストと話していたこうたが相手の申し出を了承した事にひかるは驚いた。

 

「ひかる、こうなった以上戦いは避けられない。ここは俺に任せてくれ」

 

「けど! ・・・・ユニ?」

 

それでも引き下がらないひかるの肩をユニが掴んだ。

 

「ひかる、貴女にもわかるでしょ?デラストは強い」

 

「それは・・・・けどユニは良いの? 折角こうたが帰って来たのにこんなのって・・・・」

 

「わかってるわよ! 私だって・・・・私だって本当はこうたと一緒に戦いたいニャン! ・・・・でも、みんなとも話したでしょ? デラストに太刀打ちできるとしたらきっとこうたしかいないって・・・・」

 

「それは・・・・」

 

「ここはこうたを信じましょう」

 

「・・・・うん。こうた! 絶対、絶対に勝ってね!」

 

「あぁ!」

 

そしてこうたはデラストの方へと意識を向けた。

 

「待たせたな」

 

「構わねぇよ。俺としてもお前とはサシで勝負したいと思ってたから好都合だ。さぁ・・・・始めようぜ!」

 

「あぁ」

 

デラストが構えるとこうたの全身が光り出して無言でキュアスペースに変身した。

 

「ウルトラスターカラーペン・ギンガ! ウルトラカラーチャージ!!」

 

スペースはいきなりギンガのペンを使ってキュアスペースギンガに変身するとその右手と左腕には既にビクトリーランサーとウルトラフュージョンブレスも具現化されていた。

 

「ウルトラタッチ!」

 

スペースがウルトラフュージョンブレスのディスクを縦から横向きにしてビクトリーランサーの先端でウルトラフュージョンブレスにタッチするとそこから青と黄色の強い光が放出されてスペースギンガの全身を包むとその光が弾けて中からキュアスペースギンガビクトリーが現れた。

 

「いきなり変身か?」

 

「アンタの強さはララ達から聞いてるよ。だからこそ、最初から全力でいく!」

 

「イイねぇ・・・・そういうの俺は好きだぜ!」

 

スペースは移動中のロケットの中でララ達からデラストの力について簡単にだが説明を受けていた。その力がスタートゥインクルイマジネーションを上回る事も。だからこそスペースはデラストと戦う事になったら最初からギンガビクトリーでいこうと決めていた。

 

「いくぜ!」

 

「ハアアーッ!」

 

デラストは紫、スペースは水色の光で全身を輝かせながら突撃して互いの拳が真正面から激突する。

 

「「はああああっ!」」

 

その後は互いに空を飛びながら全身を輝かせつつ空中で蹴ったり殴ったりと肉弾戦を繰り広げていた。

 

「オラァ!」

 

その中で距離が離れた直後にデラストはサッカーボール位の大きさの紫色に輝くエネルギーの球をスペースに投げた。

 

「ウルトラマンネクサスの力よ!」

 

「プリキュア・クロスレイ・シュトローム!!」

 

ウルトラフュージョンブレスのディスクをスライドさせてウルトラマンネクサスの絵柄の所に止めると左側に両手を添えて掌にエネルギーを集めるとそのまま腕を十字に組んで放つ破壊光線【クロスレイ・シュトローム】を放ちデラストの投げた球を相殺し爆発が起こった。

 

「ハアアーッ!」

 

「っ!?」

 

その爆煙の中からデラストがスペースに向かって真っ直ぐ突っ込んできた。

 

「オラァ!」

 

「ぐっ!」

 

殴りかかってきたデラストの拳をスペースは両腕をクロスしてそれを防ぐがその後もデラストの連続パンチにスペースは防戦一方となっていた。

 

「どうしたどうした? お前の力はそんなもんじゃないだろ! もっと本気を見せてみろぉ!」

 

「くっ・・・・だぁあああーっ!」

 

「がはっ!」

 

スペースはデラストが大振りで拳を振りかぶったタイミングを狙って右足の蹴りをデラストの腹に命中させてデラストの攻撃を阻止する。そのデラストは蹴り飛ばされて空中にいる2人の間には再び距離ができた。

 

「ウルトラマンコスモスの力よ!」

 

再びディスクをスライドさせると今度はウルトラマンコスモスの絵柄の所で止まるとスペースは両手を頭上でクロスさせてそのまままるで三日月を描くようにクロスさせた両手を振り、それによって描かれた三日月の形をした刃はスペースの目の前に移動した。

 

「プリキュア・エクリプスブレード!!」

 

「ぐううぅ・・・・」

 

スペースは三日月型の破壊光刃を発射して邪悪なエネルギーを砕く技【エクリプスブレード】を放つと今度はデラストがスペースの攻撃を両腕をクロスさせて防ぐがそれでも多少なりともダメージを受けた。

 

「ウルトラマンメビウスの力よ!」

 

すかさずスペースはウルトラマンメビウスの力を発動させると空高く飛び上がり、キックの体勢で回転しながらデラストに向かって突撃した。

 

「プリキュア・バーニングメビウスピンキィィィィック!!」

 

「ぐうううう・・・・・・・・がはっ!」

 

スペースはきりもみ回転しながら炎を纏い攻撃する【バーニングメビウスピンキック】を繰り出すとデラストはクロスしたままの両腕に紫色のエネルギーを集中させてスペースのキックを防ぐが、貫通する程の威力を持つこの技を受けたデラストの身体の貫通はしていないが真っ直ぐ地面に向かって落ちていき、その結果背中から観星町から離れた森の中の地面に激突し、その衝撃で地面にクレーターが出来て周りは土煙に包まるとスペースはその直後に離脱して再びデラストから距離をとって様子を伺っていた。

 

 

 

 

 

そして時は数分遡り・・・・

 

「「ハアアーッ!」」

 

スペースとは別の場所で戦っていたミルキー達は丁度フェリーチェとオリバスが戦いを繰り広げていてオリバスの拳をフェリーチェが両手の掌で受け止めていた。

 

「ミルキーショック!!」

 

「チッ!」

 

オリバスが動きを止めた隙にミルキーが電撃を放つがオリバスは後方へ下がる事でそれを回避する。

 

「逃しません!」

 

「ぐっ!」

 

しかしフェリーチェはミルキーの電撃に気を取られたオリバスの懐に飛び込むと両手で放つ張り手をオリバスの腹に繰り出してオリバスにダメージを与えた。

 

「くそっ・・・・っ!? デラスト様!?」

 

『っ!?』

 

膝をついたオリバスが立ち上がろうと上を向いた直後に丁度空中で戦いを始めたデラストとスペースの姿がオリバスの視界に入った。

 

「それじゃあ、一緒に飛んでるのってもしかして・・・・」

 

「はい。スペースです」

 

「スペース!? スペースが帰ってきたのですか!?」

 

えれなの疑問にフェリーチェが答えるとまどかが真っ先に反応した。

 

「ルン。スペースはひかる達の所に向かって私達がこっちに来たルン」

 

「そうだったんだ・・・・」

 

「彼が、キュアスペース・・・・」

 

ミルキーの話に納得したみらいとその横にいたリコはスペースとデラストの戦いをジッと見ていた。そしてデラストの紫色の球とスペースのクロスレイ・シュトロームが激突して相殺された直後にスペースは防戦一方になってしまう。

 

「スペース!?」

 

「フン。少しはやるようですが、デラスト様に敵う者などこの世にいないのです」

 

「そんな事ないルン!」

 

「ん?」

 

「 スペースは・・・・スペースは絶対に負けないルン!」

 

「そうだね。スペースは絶対に負けない!」

 

「はい! わたくしもスペースが勝つと信じています!」

 

ミルキー、えれな、まどかはスペースが勝つと信じていた。それを証明するかのようにスペースは反撃を開始し、デラストはエクリプスブレードを防ぐがバーニングメビウスピンキックを受け止めきれず地面に向かって落ちていった。

 

「デラスト様!!」

 

「やったぁ!」

 

「凄い!」

 

「あのデラストを相手にあそこまで戦えるなんて・・・・」

 

その光景にオリバスは驚き、えれなとみらいは喜び、リコもスペースの強さに驚いていた。

 

「どうルン! 貴方達にもう勝ち目はないルン!」

 

「エメラルドは諦めて大人しく帰ってください!」

 

「フフッ・・・・フフフ・・・・」

 

ミルキーとフェリーチェはオリバスに戦闘をやめて帰るように伝えるがオリバスからは何故が笑い声が聞こえてきた。

 

「・・・・それで勝ったつもりですか?」

 

「どういう意味?」

 

「貴女方は知らないんですよ。あのお方の本当の力を・・・・」

 

オリバスの言葉にリコがどういう意味か聞くとその直後にデラストが落ちた辺りから強力な紫色の光の柱が現れた。

 

 

 

そして時は現在に戻り・・・・

 

「くっ、何だ?」

 

突然現れた強力なエネルギーを持つ紫色の光の柱からの衝撃にスペースは吹き飛ばされないように耐えていた。

 

「やってくれるじゃねぇか・・・・」

 

「っ!?」

 

そして光の柱が消滅するとそこには全身から先程以上の紫色のエネルギーを纏い、右手のグローブについた紫色の魔石が怪しく輝き続けるデラストの姿があった。

 

「俺がここまでやられるなんて久しぶりだ。それこそゴルドラと初めて出会った時以来か・・・・まぁそんな事はどうでもいい・・・・ここからは俺も全力だ! とことんやろうぜ!」

 

「くっ!」

 

全身に紫色の光のオーラを纏い続けるデラストがクレーターから飛び出して真っ直ぐスペースに向かって突っ込んでいったが・・・・

 

ドカーン!

 

「「っ!?」」

 

2人の間に何かが落ちてきて、その衝撃で土煙が起こると突撃していたデラストは動きを止めてスペースも様子を伺っていた。

 

「まさか、こんな所にいたとはな・・・・」

 

「お前は?」

 

土煙は風が吹いてなくなると、そこにはスペースも知る黒いロングコートと同じく黒の長ズボン、中にはグレーのベストに白いYシャツを着た男が立っていた。

 

「サーディスさん!?」

 

「よっ!」

 

その人物は以前スペース達とペンを巡って争っていたトレジャーハンターのサーディスだった。

 

「どうしてここに?」

 

「トレジャーハンターとして活動してる中でデラスト海賊団が地球に向かったって情報を手に入れてな。それを聞いて急いで来たんだが・・・・驚いたぜ。まさかあの曲者連中を相手に勝ってるなんてな・・・・だがまっ、メインディッシュは頂くぜ!」

 

「誰だお前?」

 

「おいおい忘れたのか? アンタがその右手のグローブにつけてる魔石を俺の目の前で奪っていたじゃねぇか?」

 

「魔石を・・・・っ!? まさかお前、あの時のガキか?」

 

「思い出したみたいだな」

 

デラストは魔石という単語を聞いて当時まだ子供だったサーディスの事を思い出した。

 

「あれから姿を見せないからてっきり死んだと思ってたが、まさか生きてたとはな・・・・」

 

「生きてたさ。アンタに復讐する為にな!」

 

サーディスはすかさず右手で懐からダークネスガンを取り出してデラストを狙って撃ちながら接近するがデラストは紫色のオーラを纏った腕で弾き、近づいてきたサーディスに殴りかかった。サーディスもそれを避けながら至近距離で銃弾を放つがデラストもそれを避けながら拳を打ち込もうとしていて、そんな攻防が続く中でデラストの拳がサーディスの腹に直撃する。

 

「ガハッ!」

 

「その程度か? だったら出直して「んな訳ないだろ!」」

 

サーディスは左手に持ったダークネスソードに力を貯めた。

 

「ダークネスストライク!!」

 

サーディスは至近距離でダークネスストライクを使ってデラストを切り裂こうとして剣がデラストの肩に触れた直後に爆発が起こりサーディスは吹き飛ばされた。

 

「ぐあっ!」

 

「サーディスさん!」

 

近くまで転がってきたサーディスをスペースは受け止めた。

 

「大丈夫ですか?」

 

「あぁ」

 

「・・・・なるほどな」

 

「「っ!?」」

 

すると爆煙の中からゆっくりとオーラを纏ったままのデラストが歩いて出てきた。

 

「確かにあの頃のよりは強くなったが・・・・まだまだだな」

 

「ちっ」

 

サーディスはゆっくりと立ち上がった。

 

「人が折角楽しんでんだから邪魔すんじゃねぇよ!」

 

「ぐはっ!」

 

デラストは加速して距離を積めると右足の回し蹴りが直撃するとサーディスはそのまま横に蹴り飛ばされた。

 

「よし、続きといこうぜ!」

 

バーン!

 

しかしデラストの左肩にサーディスが放った弾丸が命中するがデラストが纏っていたオーラに阻まれて全くダメージを与えていなかった。

 

「あぁもうしつけぇなぁ!」

 

「ごはっ!」

 

デラストは再びサーディスに距離を詰めた直後に放った膝蹴りがサーディスの腹に直撃して蹲ったサーディスの頭の髪をデラストが左手で掴んで上に引っ張った。

 

「お前じゃ俺には勝てねぇ!」

 

「ぐっ」

 

「それが現実だ!」

 

「ガハッ!」

 

「現実を受け止めて大人しく引っ込んでろ!」

 

「ぐあっ!」

 

デラストはサーディスの髪を頭上に引っ張りながら右手の拳に力を貯めてサーディスの顔を何度も殴り続けた後にサーディスを放り投げた。

 

「じゃあな」

 

デラストは右手にエネルギーを集めて紫色の光の球を倒れているサーディスに向かって放ち、サーディスは身体に力を込めて痛みがくるのをジッと待っていたが、どれだけ待っても痛みはこなかった。そしてサーディスは恐る恐る目を開けると・・・・

 

「ぐっ、ぐぅぅぅぅ・・・・」

 

「スペース!」

 

そこには両腕をクロスさせてデラストの攻撃を防いでいるスペースの姿があり、スペースはその光の球を弾き飛ばすとその場で跪き、ひかるはそんなスペースを心配して叫んだ。

 

「お前・・・・どうして・・・・」

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・そんなの、助けたいと思ったからに決まってるでしょ!」

 

「・・・・・・・・」

 

「おいおい、もうちょっとで邪魔者を排除できるんだから引っ込んでろよ」

 

「嫌だね。俺は、俺の守りたいものを守る為に戦ってるんだ。だから・・・・絶対に退かない!」

 

「・・・・ハァ・・・・弱い奴を守って何になるんだよ。お前にはガッカリだぜキュアスペース。お前なら俺を更なる高みは連れてってくれると思ったのによ・・・・しゃあない。これで終わりだ」

 

そう言うとデラストは右手の拳に今まで以上の紫色のエネルギーを収束し始めた。

 

「・・・・まだ、だ・・・・」

 

「ん?」

 

するとスペースの後ろにいたサーディスが立ち上がり、ゆっくりとスペースの前に出た。

 

「俺は・・・・最後まで諦めない」

 

「あのさ、お前じゃ俺には勝てないって言っただろ? 大人しく退いててくれないかなぁ」

 

「断る。俺はコイツから教わったんだ。大切なのは力の強さじゃない。思いの強さだって・・・・」

 

「サーディスさん・・・・」

 

「思いの強さ? くだらない、そんなんで勝てたら苦労しないんだよ!」

 

「そうだな。俺も以前まではそう思ってた。けど違った。出会った頃は俺より弱かったコイツが徐々に強くなって、そして最後は俺に勝ってみせた。その時に言ってたんだよ。大切なのは力の強さじゃなくて思いの強さで俺にもそれがあるって・・・・あの時はどういう事かわからなかったけど、今ならわかる。ていうかさっきコイツが俺を庇った時に気づいたんだ。一番重要なのは俺自身がどうしたいのかだって・・・・」

 

「はぁ? 何言ってんだお前?」

 

「お前の所為で父さんと母さんは死んだ。それはこの先も許せない! けどな、過去ばかりを見て、いま目の前にあるものを無視するような事はもうしない。これからは俺のやりたい事をやりたい様にやる! まずは手始めにお前を倒す!」

 

「ハッ! よく吠えた! だがここまでだ!」

 

しかしデラストは先程から力を溜めていた光の球をサーディスに向かって投げたが・・・・

 

ピカーン!

 

何処かの星の海の中にあった灰色のペンが紫色に光ると突然上昇して海を、そして星を超えて目で追えないくらいもの凄いスピードで何処かに向かって飛んでいき、それがサーディスの目の前に降り立ちその攻撃を防いだ。

 

「何だと!?」

 

「アレは!?」

 

デラストとスペースは突然現れたペンに驚き、サーディスはゆっくりと手を伸ばしてそのペンを掴むと紫色に光っていたペンの光が更に強くなりサーディスの視界を覆い尽くした。

 

「うぅ・・・・ここは?」

 

サーディスが目を開けると周りは赤と黒が入り混じった正しく闇の空間と言うに相応しい場所にサーディスは立っていた。

 

「よぉ!」

 

そしてサーディスが声をした方向を向くとそこにはベージュのステンカラーコートを着用して中に茶色いベストに白いシャツを着た茶髪の男が立っていた。

 

「アンタは?」

 

「俺の名はイグニス。宇宙一のトレジャーハンターだ。よろしくな」

 

サーディスの前に現れたのはイグニスと名乗るトレジャーハンターだった。

 

「宇宙一だと? おいおい随分と大きくでたな」

 

「事実を言ったまでさ。俺はゴクジョーなお宝を逃しはしない。と言いたい所だが、一度だけ逃した事があるんだよなぁ」

 

「あるんじゃねぇか。それで宇宙一とは笑わせるぜ」

 

「仕方ないだろ。大切な仲間達のいる星がどうなるか分からないってなったら諦めもするさ」

 

「どういう事だ?」

 

サーディスはどうしてイグニスがお宝を諦めたのかその理由が気になった。

 

「俺の故郷、リシュリア星は闇の巨人の一人、ヒュドラムに滅ぼされた。仲間も幼い命も一つ残らずにだ。俺はそれをただ見ている事しか出来なかった」

 

「・・・・ソイツに復讐したいとは思わなかったのか?」

 

「思ったさ。いつかリシュリア星を復活させて、俺が仇を取るってな。けどな、そんな俺だったけど出会っちまったんだよ。新しい仲間に」

 

「新しい仲間?」

 

「あぁ。アイツらは俺が信頼を裏切るような事をしても許してくれた。そんな俺の事を仲間だと言ってくれた。だからこそ、俺の所為でアイツらが悲しむ姿は見たくなかったんだ」

 

イグニスはエタニティコアを使ってリシュリア星を復活させようとしたが、それをする事でケンゴ達のいる地球がどうなってしまうか分からなかった事も考慮してエタニティコアを諦める事にしたのだった。

 

「お前だってアイツの事を思って守ろうしてるんだろ?」

 

「アイツ?」

 

「ほら、お前と一緒にいるプリキュア? だっけか?アイツがお前を庇ってくれた様にお前もアイツの為に身体を張ろうとしてるだろうが」

 

「違う! 俺はたださっき助けられた借りを返す為に・・・・」

 

「ハイハイ。そういう事にしといてやるよ」

 

「チッ」

 

「大切なものを失う辛さは俺にも痛い程わかる。だからこそ、お前がどんな結論を出すのか。コイツを通して見届けさせてもらうぜ」

 

そう言ってイグニスは先程のペンをサーディスに渡した。

 

「コレは?」

 

「このペンには俺が持ってるトリガーダークの力が宿っている。いざという時は遠慮なく使いな」

 

「・・・・わかった」

 

「おっと、そろそろ時間みたいだな。まっ、精々頑張んな。お前が納得のいく答えをみつける事を陰ながら祈ってるぜ。じゃあな!」

 

そして2人のいた空間が消滅するとサーディスはスペースとデラストのいる場所へと戻ってきた。

 

「今のは一体何だったんだ?」

 

「デラスト!」

 

状況を確認しているデラストにサーディスが声をかけた。

 

「ここからの俺は一味違うぜ!」

 

「何だと?」

 

「ダークウルトラスターカラーペン・トリガーダーク! ダークウルトラカラーチャージ!!」

 

ダークウルトラスターカラーペンは以前X達のペンが歪んだイマジネーションで変化したウルトラダークペンとは違い、最初から闇の力を持っているペンで、サーディスがペンで紫色の星形を描くとその星がサーディスの胸に溶け込む様に入っていき、サーディスの全身が紫色に光り輝いてそれが弾けると黒かったロングコートと長ズボンは灰色に染まり、中に着たベストは金色に染まったサーディストリガーダークへと変身していた。

 

「サーディスさんが、変身した!?」

 

「ほう? 面白いな。その力、どれだけのもんか見せてみろ!」

 

デラストはサーディスに向かって右手で殴りかかる体勢で突撃するとサーディスはその拳を右手一本で鷲掴みして受け止めるとすぐにその拳を離してサーディスも右手でデラストの身体を殴り飛ばした。

 

「なっ!?」

 

「うおりゃ!」

 

「ぐはっ!」

 

その直後にサーディスの右手が赤く光り出すとサーディスは握った拳を開いた。するとその赤い光が光の粒子となって集まり具現化するとそれはイグニスが持っているザイゴーグのGUTSハイパーキーだった。しかしそのハイパーキーはまた光り出して今度は一本の赤いペンへと姿を変えた。

 

「これは・・・・」

 

それは怪獣の力を宿したペン【モンスターカラーペン】と呼ばれるペンと呼ばれる物でそのペンにはザイゴーグの力が宿っていた。そのペンをサーディスはすかさずダークネスソードにセットする。

 

『セット! ザイゴーグ!』

 

「ダークネススラッシュ・インパクト!!」  

 

「グア〜ッ!」

 

普段は紫色の光で放たれるダークネススラッシュが刺々しい赤い光の斬撃となって放たれたダークネススラッシュ・インパクトが直撃したデラストは後方へと吹き飛ばされた。

 

「あのデラストを吹っ飛ばした!?」

 

「凄い力でプルンス!」

 

その光景を見ていたユニとプルンスもかなり驚いていた。

そしてサーディスは今も膝をついているスペースの所へ歩きて向かうとスペースに向かって手を差し伸べた。

 

「・・・・ほら」

 

「あっ、ありがとうございます」

 

スペースはサーディスの手を掴んで立ち上がった。

 

「こっからは共闘だ」

 

「えっ?」

 

「守りたいものがあるんだろ? しょうがないから付き合ってやる。それでさっき助けられた借りはチャラだ」

 

「サーディスさん・・・・」

 

「いくぞ。キュアスペース」

 

「・・・・はい!」

 

 

 

 

 

【挿入歌:英雄の詩】

 

 

 

並び立ったスペースギンガビクトリーとサーディストリガーダークはそれぞれの巨人と同じを構えを取った。

 

「うおおおおっ!」

 

デラストが纏っていた紫色のオーラの全身から複数の紫色の球が放出されてそれがスペースとサーディスに襲いかかるが、スペースはそれを真っ直ぐジャンプし、サーディスは横っ飛びで回避するとその後ろで大きな爆発が起こるがスペースはそのままデラストに突撃した。

同じく攻撃を回避したサーディスの左手が今度は青い光を放っていてそれが集まるとホロボロスのハイパーキーとなり、そのキーがそのまま青いモンスターカラーペンへと変化してサーディスはそのペンをダークネスガンにセットする。

 

『セット! ホロボロス!』

 

「ダークネスショット・ライトニング!!」

 

「ぐううっ!」

 

サーディスはホロボロスの力で強化された青いエネルギー弾を放ち、それがデラストに直撃してダメージを与えた。

 

『ウルトランス!シャパードン!セイバー!』

 

「ハアッ!」

 

スペースはジャンプした空中でビクトリーランサーにクリスタルスパークドールズをリードすると地面が割れてスペースが着地して前転しながら右手を地面に伸ばしたタイミングに出てきたシェパードンセイバーを受け取るとそのままデラストの身体を切り裂いた。

 

「サーディスさん!」

 

「おう!」

 

『セット! ザイゴーグ!』

 

スペースが合図をするとサーディスはダークネスガンにザイゴーグのペンをセットする。

 

「ダークネスショット・インパクト!!」

 

「ハァーッ!」

 

「ぐあああああっ!」

 

サーディスはダークネスショットにザイゴーグの力を加えて放つとスペースもシェパードンセイバーの必殺技、シェパードンセイバーフラッシュを放って2人の攻撃がデラストに直撃するとデラストはその場で膝をついた。

 

「何なんだよ・・・・何なんだよお前ら・・・・どうして・・・・どうして急にこんな・・・・」

 

「アンタには一生わからないよ」

 

「なんだと?」

 

「俺達には守りたいものが、大切なものがある。それが俺やみんなに力を、勇気を与えてくれる。だから戦うんだ! 大切なものを守る為に・・・・自分の事しか考えてないアンタに俺達の気持ちはわからないよ」

 

「ふざけるなぁ!」

 

デラストは更に魔石の力を引き出して纏っているオーラの力を強めると先程よりも更に素早い動きでスペース達に迫っていった。

 

「いいぜ。とことん相手になってやる!」

 

サーディスはそう言うとホロボロスのモンスターカラーペンから青い光の粒子が放出されてそれが集まり、ホロボロスのハイパーキーになるとサーディスの全身からも紫色の光が放出されてその光がサーディスの右手の掌に集まるとイグニスが使うブラックスパークレンスが具現化されて、そのブラックスパークレンスにホロボロスのキーが差し込まれた。

 

『Boot up Lightning!』

 

「オオオオオッ!」

 

その直後にサーディスの背中から青い稲妻が現れるとサーディスもデラストと同様に高速で移動し始めて2人による高速戦闘が始まった。

 

「うおおおおおっ!」

 

「ハアアーッ!」

 

サーディスとデラストが互いに離れた場所から真っ直ぐ突撃して激突するとその瞬間に爆発が起こって2人とも吹き飛ばされるが受け身をとって倒れるサーディスと違い、デラストは上手く着地してサーディスに追撃をかけた。

 

「チッ!」

 

それを見たサーディスは今度はザイゴーグのペンを使ってザイゴーグのハイパーキーと再びブラックスパークレンスを具現化するとブラックスパークレンスにハイパーキーを差し込んだ。

 

『Boot up Impact!』

 

「ぐあっ!」

 

その直後にサーディスの身体からハリネズミのように赤い光の棘がサーディスの身体全体から放出されて突撃して近くまで来ていたデラストに棘が直撃してデラストは吹っ飛ばされた。

 

「まだだ。俺は最強の・・・・デラスト様だぞ!」

 

「ウルトラマンガイアの力よ!」

 

「っ!?」

 

スペースはウルトラフュージョンブレスのディスクをウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアの3人がいる絵柄の所に止めると両手を横に広げた後に広げた両手で自身の顔を覆い隠すようにしながらしゃがみん込むとそんなスペースの頭からは赤い光の鞭のようなものが現れていた。

 

「プリキュア・フォトンエッジ!!」

 

額の赤い光はウルトラマンガイアが得意とする技で、鞭のようにしならせながら光エネルギーを変換した超高熱の刃【フォトンエッジ】だった。

 

「グア〜〜ッ!」

 

それが直撃したデラストはそのまま仰向けに倒れた。

 

「ううぅ・・・・」

 

「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ。 ウルトラマンダイナの力よ! プリキュア・ソルジェント光線!」

 

スペースは追撃として両腕を十字型に組んで体内の光のエネルギーをスパークさせて撃ち出すウルトラマンダイナの必殺技【ソルジェント光線】を放つと膝立ちしていたデラストは両手をクロスして光線をガードし、それを防ぎ切った。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・認めて、たまるか・・・・思いの力・・・・守りたいものがあるから強くなれる? そんなもんに俺が・・・・俺達デラスト海賊団が負けてたまるか!」

 

「負けるんだよ! アンタ達は!」

 

「お前らの敗因は俺達の覚悟を侮った事だ。それをこれから先ずっと後悔するんだな」

 

そしてサーディスは両腕を腰の位置まで引き前方で交差させた後、左右に大きく広げて闇を変換した破壊エネルギーを集約していた。

 

「ウルトラマンティガの力よ!」

 

同じタイミングでスペースもティガの力を発動して両腕を腰の位置まで引き前方で交差させた後に左右に大きく広げて光を変換した破壊エネルギーを集約した。

 

「ハアッ!」

 

「プリキュア・ゼペリオン光線!!」

 

「うおおおおおっ!」

 

スペースとサーディスはほぼ同時に腕をL字型に組んで右腕全体からサーディスは【ダークゼペリオン光線】、スペースは【ゼペリオン光線】を放つとデラストも負けじと右手の拳を突き出してその拳から紫色の光線を放ち、互いの光線が激突する。

 

「「ハアアアーッ!」」

 

「くううっ・・・・・・・・うわあああああっ!」

 

しかしスペースとサーディスが更に力を込めて技の威力を上げるとデラストの光線は徐々に押し返されていき最後には2人の光線がデラストに直撃すると大爆発が起こった。

 

「やったぁ!」

 

「スペース達が勝ったフワ!」

 

それを見ていたひかるとフワはスペース達の勝利に喜びの声をあげる横でユニは何も言わなかったが隠れてガッツポーズをとっていた。そして爆発が治るとデラストは仰向けになって倒れていたが彼の右手のグローブについた紫色の魔石が僅かにだが怪しく光っている事には誰も気づいていなかった。

 

 

 

To Be Continued

 

 

 




         次回予告


デラストとの戦いに勝利したスペースとサーディス

しかし、戦いはまだ終わっていなかった。




次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』

第97話 交わした約束 変えるぜ! 運命!!

次回もお楽しみ!


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