スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES 作:hayato0121
次回からは原作ストーリーへ戻ります。
最後まで楽しんでもらえたら嬉しいです!
暴走するデラストを止めるべく1人宇宙で戦うスペース。そんなスペースはウルトラマンキングの助力でロイヤルメガマスターの力を得てデラストの最後の戦いに挑もうとしていた。
その頃、地上にはスペースがロイヤルメガマスターに変身した時に弾けた黄金の光の粒子が大量に降り注ぎ、魔石の力で生み出された闇の人間達が次々と消滅していった。
「これは?」
「どうなってるの?」
予想外の事態にセレーネとソレイユも理解が追いついていなかった。
「この光は一体・・・・」
「みんな、消えていくルン」
コスモとミルキーもみんな消えていく事に驚いていた。
「スペースだ!」
そこに映像を観たスターがこれはスペースがやった事だと気づくと他のメンバーも映像に意識を向けるとそこにはロイヤルメガマスターとなったスペースの姿があった。
「あれが、スペース?」
「もしや、また新しい力を手にしたのでは?」
「流石スペースルン!」
「そうでなきゃ困るニャン」
ソレイユとセレーネはスペースの新たな姿に驚き、ミルキーとコスモはスペースなら出来て当然だと思っていた。
「なっ、何なんですかこの光は!?」
「黄金の、光?」
「綺麗・・・・」
「何だか、とても暖かいです」
一方、オリバスはこの状況を理解できず、マジカルとミラクルはその光に見惚れていて、フェリーチェは両手を胸元に当ててこの光が暖かいと感じていた。
「甘い匂いモフ・・・・」
「モフルン?」
「とーっても! 甘い匂いがするモフーッ!」
「モフルン!?」
「モーーーフーーーッ!」
すると光を浴びたモフルンの身体が光り輝くとその姿が徐々に子供サイズの人の姿へと変化していった。
そして・・・・
「モフモフモフルン! キュアモフルン!」
キングの光を浴びたモフルンはキュアモフルン(モフルンスタイル)に変身した。
「モフルンが!?」
「プリキュアに!?」
「凄い! ワクワクもんだぁ!」
その光景にマジカルとフェリーチェは驚き、ミラクルはとても喜んでいた。
「興味深いですねぇ。人形が人間になるなんて・・・・是非とも持ち帰って分析しなくては・・・・」
「そうはさせないわ!」
「貴方の思い通りにはなりません!」
「モフルンは私の大切な友達なの!」
マジカル、フェリーチェ、ミラクルはオリバスの考えを全力で否定した。
「ではエメラルド同様、力尽くで頂くとしましょうか!」
【挿入歌:キラメク誓い】
ミラクル、マジカル、フェリーチェ、モフルンの4人はオリバスに向かって突撃した。
「ハアアーッ!」
オリバスも向かってくる彼女達に向かって突撃して拳を振り下ろした。
「リンクル・ピンクトルマリン!」
フェリーチェがピンクトルマリンの力で花形のバリアを発生させてその拳を受け止めた。
「リンクル・タンザナイト!」
「ううっ!」
ミラクルがリンクルステッキにリンクルストーン・タンザナイトをセットして呪文を唱えるとステッキから強烈な光が放たれてその眩しさにオリバスは目を瞑った。
「「ハアーッ!」」
「ぐうっ!」
その隙にマジカルとモフルンのWパンチがオリバスの腹に直撃してオリバスは後方へと吹っ飛ばされた。
「このぉ!」
オリバスは開いた右手から紫色のエネルギー弾を連発して放った。
「リンクル・ムーンストーン!」
しかしマジカルがリンクルステッキにリンクルストーン・ムーンストーンをセットして呪文を唱えると満月形のバリアを複数生み出してその攻撃を防いだ。
しかしオリバスもそれで負けずと今度は両手でエネルギー弾を連射し始めた。
「ああっ!」
ムーンストーンの力だけでは防ぎきれずミラクル達も後方へ吹っ飛ばされてしまう。その隙を逃さんとばかりにオリバスは再びミラクル達に突撃して拳を振り下ろす。
ピカーン!
「なっ!?」
「「「ううっ・・・・」」」
するとオリバスの目の前にリンクルストーンルビーが映し出されるとそこには【ルビースタイル】になったミラクルとマジカルの両手を握りしめるモフルン、モフルンと左手を繋いで右手でオリバスの拳を受け止めるミラクル、逆に右手をモフルンと繋いで左手でオリバスの拳を受け止めるマジカルの姿があった。
「「ハアアーッ!」」
ミラクルとマジカルはルビーの力を解放すると強烈な炎をそれぞれの手に纏わせてオリバスを押し返した。
「ぐぅ〜っ、であああっ!」
しかしオリバスも負けずと反撃して2人を吹っ飛ばすとモフルンの所へ向かった。
「モフーッ!」
モフルンも自身の右手に炎を纏わせてオリバスとモフルンの拳が激突して爆発が起こる。
しかし体勢を立て直したオリバスは再びモフルンに突撃する。
「フッ!」
しかしそこへフェリーチェが割り込んでオリバスを攻撃するがオリバスもそれに対応して2人の戦闘が始まった。
「「モフルン!」」
「モフッ!」
その間にミラクルとマジカルがモフルンの両手を掴むと今度はリンクルストーン・サファイアが映し出されて3人は【サファイアスタイル】へと変身する。
「きゃっ!」
オリバスと戦っていたフェリーチェが吹っ飛ばされると3人は飛びながら高速で移動し、オリバスの身体に攻撃しては離脱、また攻撃しては離脱を繰り返してオリバスを翻弄する。
「舐めるなーっ!」
オリバスも全身に紫色のエネルギーを纏うと高速で移動を開始し、4人とも目に見えない速さで戦闘を繰り広げた。
「「「ハアアーッ!」」」
「オオーーッ!」
ミラクル達とオリバスは互いに正面から激突すると大きな爆発が起こり、少ししたらその中から全員出てきて地上に着地する。
『ハァ・・・・ハァ・・・・』
そして彼女達は互いに距離を取り、そこへフェリーチェも合流してそれぞれ様子を伺いながら息を整えていた。
「ぐっ! この状態もそろそろ限界ですか」
オリバスは魔石の力を無理矢理引き出した反動で身体にダメージを受けると自身の身体に限界が近い事を悟った。
「ですがまだ・・・・まだぁ!」
オリバスはデラスト程ではないが紫色の大きなエネルギー弾をミラクル達に向かって放ち、それがミラクル達に命中する。
するとリンクルストーン・トパーズが映し出されてミラクル達は【トパーズスタイル】に変身して彼女達は光の球を壁にする事でオリバスの攻撃を防いでいた。
「ハアアーッ!」
「くっ、この・・・・」
マジカルは2つの光の球を一つにして大きく長いロープを作るとそれをオリバスに巻き付けて動きを封じた。
「モフーッ!」
「てやーっ!」
「ぐあっ!」
モフルンも2つの光の球を一つにして大きな光の球を作り出すとミラクルは光の球をテニスラケットに変形させてそれでモフルンが作った光の球を打ってオリバスにぶつけた。
「ありえない・・・・私は、私達は選ばれた存在・・・・この宇宙の頂点に立つ存在になるはず・・・・」
「貴方は、根本的な所から間違っています!」
「私達は、宇宙の頂点とか・・・・そんな事どうでもいいのよ!」
「モフルン達にはそれ以上に大切なものがあるモフ!」
「うん。私はみんなが好き。みんなと一緒に過ごす時間が大好き。リコと、はーちゃんと、モフルンと、これからもずっとみんなで一緒にワクワクな未来を歩いて行きたいの!」
ピカーン!
「モフ?」
するとキングの光で一時的に復活したハートフルリンクルストーンが輝きだすとミラクル達を照らした。
「みんな、行こう!」
『えぇ(はい)(モフ)!』
ミラクルの声にマジカル達も返事をする。
『みんなの願いを!』
ハートフルリンクルストーンが力を発揮し、レインボーキャリッジにセットされる事で4人は【ハートフルスタイル】へと変身した。
「出会えた奇跡と!」
「惹かれ合う魔法と!」
「そこから紡がれる幸せを!」
「諦めないモフ!」
『フル、フル、フルフルリンクル!』
ミラクル、マジカル、フェリーチェ、モフルンが呪文を唱えると大きな魔法陣が彼女達の目の前に現れた。
『プリキュア・ハートフルレインボー!!』
魔法陣から強力な虹色の光線【ハートフルレインボー】が放たれた。この技はアレキサンドライトの力で発動する【エクストリーム・レインボー】よりも強い力を持っている。
『キュアップ・ラパパ! 虹の彼方に!』
「うわああああっ! デラスト様ぁぁぁぁぁっ!」
技を受けたオリバスと彼が取り込んだ魔石の力を持つ球は分離して球は力を失い砕け散るとオリバスは気絶してその場に倒れていた。
「やりましたね!」
「今回は流石に危なかったけどね」
「モフ?」
フェリーチェとマジカルが話しているとハートフルリンクルストーンが光りだして彼女達の頭上に浮いていくとそれは光の粒子となって消えてしまい、モフルンも元の人形のモフルンへと戻ってしまった。
「消えちゃったモフ」
「きっと、1回だけの奇跡だったのかもしれないわね」
モフルンがしょんぼりしているとマジカルがそんなモフルンの頭を撫でながら励ました。
「ですが、まだ戦いは・・・・」
「大丈夫だよ」
フェリーチェがまだ戦いが終わっていないのにリンクルストーンが消えた事にどうしようかと考えているとミラクルが大丈夫だと言った。
「きっと、彼が何とかしてくれる。そんな気がするんだ」
ミラクルは右手をゆっくり握りしめながらスクリーンの中で戦うスペースの姿を見ていた。
実は先程降り注いだ光に触れたミラクルはその光を通じて感じていた。スペースの大切なものを思う気持ち、その優しさを・・・・だからこそ大丈夫だと思う事ができたのだ。
「(頑張って、貴方なら負けないって信じてるから!)」
ミラクルはスペースを信じてその戦いを見守っていた。
場所はスペースのいる宇宙へと戻るとスペースはデラストが立つ宇宙船の上へと降り立った。
『ウアアーーーッ』
デラストが身体に纏ったオーラから複数のエネルギー弾を放つとスペースはキングソードに手を添えた。
『アン!』
「ハッ! プリキュア・バルカンスパークル!!」
スペースがキングソードに1回手をかざすとキングソードのクリスタルが青く輝き、杖モードのキングソードから、バルカン砲のようにウルトラエネルギーを変換した無数の光弾【バルカンスパークル】が放たれてデラストが放ったエネルギー弾を全て撃ち落とした。
『ウウッ・・・・ウアアーーッ!』
その事に怒ったデラストは正面からスペースに突撃した。
『アン! デュウ!』
『ハッ! プリキュア・スウィングスパークル!!』
『グウウッ・・・・』
スペースはキングソードに2回手をかざすとキングソードのクリスタルが赤く輝き、剣モードのキングソードの刀身にウルトラエネルギーを集めてエネルギー光波を横一閃に放射する斬撃技【スウィングスパークル】を放ち、それを受けたデラストはダメージを負った。
『マダ、ダ・・・・ワレハ・・・・コノウチュウヲ・・・・スベテ・・・・ヤミニソメナクテハナラナイ・・・・』
「させるかよ。この宇宙は、宇宙に生きるみんなのものだ! それをお前の勝手な都合で闇に染められてたまるか!」
【挿入歌:GEEDの証】
デラストとスペースはキングソードを剣モードにして2人は互いに宇宙船の上を走りながら距離を詰めて行き、デラストがスペースに手を伸ばすとそれをキングソードで受け止めたスペースはその手を跳ね除けて数回デラストの身体を切り裂いた。
『グッ、ウアアーーッ!』
デラストが雄叫びを上げて衝撃波を放つとスペースはすぐに後方へとジャンプしてそれを回避してスペースの胸元のペンダントから光の粒子が放出されてそれがスペースの左手に集まるとウルトラマンのウルトラカプセルへと変化した。
『ウルトラマン!』
「ハッ!」
スペースはウルトラマンのカプセルをキングソードに装填して技を発動する体勢に入った。
「プリキュア・スペシウムフラッシャー!!」
ウルトラマンのカプセルをキングソードに装填してキングソードのクリスタルが青く輝くと杖モードのキングソードからスペシウム光線の力を宿した電撃【スペシウムフラッシャー】を放ち、それを受けたデラストの周りには爆発が起こっていた。
『ウウッ・・・・』
『ウルトラマンタロウ!』
「ハッ!」
続けてスペースはウルトラマンタロウのカプセルを具現化するとそれをキングソード装填した。
「プリキュア・ストリウムフラッシャー!!」
タロウのカプセルをキングソードに装填するとキングソードのクリスタルが赤く輝く。全身にエネルギーを貯めた後にストリウム光線の構えで杖モードのキングソードから高熱光線を放つ【ストリウムフラッシャー】をデラストは両腕をクロスしてガードするがそれでも防ぎきれず再びデラストの周りで爆発が起こりダメージを負った。
『キエロ・・・・キエテシマエーッ!』
「オオオオッ!」
デラストとスペースは互いに宇宙船の周りを飛び回りながら接近戦をしたり、互いに離れた距離からエネルギー弾やバルカンスパークル、スウィングスパークルを使って攻撃したりと宇宙船の周りでは激しい戦いが繰り広げられていた。
『フレフレ! スペース! フレフレ! スペース!』
「頑張れーっ!」
『頑張れーっ!』
はな達はぐプリメンバー、いちか、そして他のプリキュア達もスペースの事を応援し続けていた。
「こうたーーっ!」
「頑張ってーっ!」
「負けるなーっ!」
「プリキュアーッ!」
「頑張れーっ!」
しかし応援しているのはプリキュア達だけではない。ブラジルにいるオルンやエメルアンナをはじめとする村の人達。そして映像を観ていた世界中の人達がスペースの事を応援していた。
その姿に映像を送るドローンも反応し、映像を投影するいくつかのドローンはスペース達の映像ではなく、彼を応援する人々の姿を撮影するようになっていた。
「オヨッ!」
「これって・・・・」
「皆さん、スペースの事を応援してくれているんですか?」
「キラやば〜っ☆! 凄い! 凄いよ!」
スター達が観ていていた映像の一部がスペースを応援する人々の姿に切り替わるとミルキー、ソレイユ、セレーネ、スターは驚き、そして興奮していた。
「(こうた、聞こえる? みんなが・・・・みんなが貴方の事を応援するこの声が・・・・)」
コスモは心の中でスペースに呼びかけるかのように自身の思いをスペースに送っていた。
『聞こえるかこうた君。この声が・・・・』
「(はい! 聞こえます! 俺を応援してくれる・・・・みんなの声が!)」
『ゾフィー!』
「ハッ!」
スペースは頭の中に聞こえたウルトラマンキングの声に耳を傾けると、それから自身を応援する地球のみんなの声に嬉しさが込み上げてきてその勢いでスペースはゾフィーのウルトラカプセルをキングソードに装填した。
「プリキュア・87フラッシャー!!」
スペースはゾフィーのカプセルをキングソードに装填してキングソードのクリスタルが黄色く輝くと、杖モードのキングソードからM87光線の力を宿した破壊光線【87フラッシャー】を放ち、それが宇宙空間で直撃したデラストは落下して宇宙船【ガルザーク】の上に激突した。
『ナゼダ・・・・ナゼタタカウ・・・・オマエヲツキウゴカスモノハナンダ・・・・』
「俺はもう、受け取ったんだ・・・・仲間から・・・・みんなから・・・・未来を生き抜く・・・・力の全てを・・・・」
スペースはキングソードを持つ右手とは逆の左手の拳を握りしめながら思い出していた。
優しく抱きしめて励ましてくれたミルキー・・・・
泣きながら無事を喜んで抱きついてきたひかる・・・・
逃げ出した自分の事をずっと信じてくれて優しく迎えてくれたソレイユとセレーネ・・・・
最後まで心配し、必ず帰る事を約束させてくれたユニ・・・・
応援してくれるフワやプルンス、そして地球のみんな・・・・
「・・・・だったら、応えるしかないだろ!」
『解放せよ、宇宙最強の力!』
『アン! デュウ! トロワ!』
「ハッ!」
スペースはキングカプセルを装填したキングソードをジードライザーでリードし、3回手をかざすとキングソードのクリスタルが虹色に輝き出した。
『オオオォォ・・・・ヌアアアアアアッ!』
デラストは先程フォトンアースの鎧を吹き飛ばした口から放つ光線のエネルギーを口元で蓄え始めると収束したエネルギーを一気に放出した。
「プリキュア・ロイヤルエーーンド」
杖モードのキングソードに左腕を当てて十字を組み190万度の破壊光線を放つロイヤルメガマスターの最強技【ロイヤルエンド】がデラストの放った光線と激突する。
『オオオオーーーッ!』
「ハアアアーーーッ!」
2人の光線は激しく激突した後も激しく拮抗していた。
「ダアアアーーッ!」
スペースは更に力を込めてロイヤルエンドを放つと徐々にデラストの光線をお仕返し始めて最後にはロイヤルエンドがデラストに直撃した。
『グアアーーッ! ・・・・なんでだ・・・・俺の方が強いのに・・・・力を持ってるのに・・・・なのになんで・・・・』
デラストは直撃した黄金の光線の中で正気を取り戻すと光線を浴びながら何故負けるのかが理解出来ていなかった。
「力が全てなんかじゃない! 本当に強いのは・・・・強いのは・・・・誰かを思いやる・・・・人の想いだ!」
『うああああああっ!』
光線に浴びていたデラストの身体が爆発するとそれに誘発して宇宙船のあちこちにも爆発が起こり始めて最後には宇宙船そのものが大爆発を起こし、その爆発がおさまると気絶したデラストは宇宙空間を漂っていた。
その大爆発は地上からも見えていてその直後に映像を送っていたドローンも次々と機能を停止して地面に落下していく。
「勝った、の?」
「やった、ルン?」
その状況に理解が追いつかないスターとミルキーは互いにどうなったのかを聞き合っていた。
「やった・・・・」
「やりました・・・・」
ソレイユとセレーネも少しずつ思考が追いつきスペースが勝った事を理解する。そしてコスモは何も言わずにただ安堵の表情を見せた。
『・・・・やったぁ!』
そしてスター達は喜びを爆発させてみんなで抱きしめ合いながらスペースの、自分達の勝利を喜んだ。
「やりましたね!」
「えぇ!」
「やったぁ!」
「やったモフ!」
別の場所ではフェリーチェとマジカル、ミラクルとモフルンもスペースの勝利を喜んでいた。
そして喜んでいるのは彼女達だけではなく、スペースの戦いを映像で観ていた大勢の人達もまたスペースの勝利を喜び騒いでいた。
「(やったね、こうた!)」
「(凄い! 凄いよ!)」
別の場所で映像を観ていたはなといちかを始め、他のプリキュア達もまたスペースの勝利を喜び祝福していた。
一方、とうのスペース本人はというとロイヤルメガマスターの姿のまま1人宇宙空間を漂っていた。
「守れたんだな。俺、この星を・・・・みんなを・・・・」
スペースは地球を眺めながらこの星を守れたのだと実感していた。
『こうた・・・・貴方は・・・・私みたいにならないで・・・・貴方は・・・・貴方の守りたいものを・・・・絶対に、守っ・・・・て・・・・』
「・・・・守ったよ。カリン・・・・俺の、大切なものを・・・・」
スペースはカリンが亡くなる直前に残した言葉を思い出し、自身の大切なものを守れたとカリンに届く事を祈りながら呟いた。
「・・・・さて、帰るか!」
スペースは気絶したデラストを回収すると全身に黄金の光を纏ってみんなが待ってる観星町へと向かった。
それからすぐに観星町へと降り立つと纏っていた黄金の光が弾けてスペースはこうたの姿に戻り、抱えていたデラストを地面におろした。
「おーい! こうたぁーっ!」
そこへ同じく変身を解除し、既に合流していた私服のひかる達や魔法学校の制服を着たみらい達がこうたに手を振りながらこうたの所へ向かって走ってきていたのだが、その先頭をユニが走っていて、そのまま勢いよくこうたに抱きついた。
「うおっ! おいユニ・・・・「良かった・・・・」ん?」
「貴方が無事で・・・・良かったニャン・・・・」
「・・・・ごめん・・・・ありがとな。ユニ・・・・」
「・・・・うん」
ユニは自身の顔がこうたに見えないように彼の肩に顔を当てて隠し、泣きながらこうたの帰還を喜んだ。そんな彼女がこうたを抱きしめる力がとても強い事を感じたこうたは優しくユニの頭を片手で撫でた。
その光景にララはムッとした表情を見せるが、今回は見逃す事にしたのか諦めの表情を見せた。
「やったねこうた!」
「お疲れ様ルン!」
「ホントにね」
「はい。無事に帰ってきてくれて良かったです」
「みんな、ありがとう」
「こうた!」
ひかる、ララ、えれな、まどかが話していて、こうたが抱きついていたユニを離すとそこへことはがこうたに声をかけた。
「はーちゃん」
「さっきの金ピカ凄かったね! ホントに凄かった!」
「あっ、あぁ、ありがとな」
「貴方、中々やるじゃない」
そこへ今度はリコがこうたに話しかけてきた。
「えっと、君は?」
「そういえば貴方とは初めましてね。私は十六夜リコよ。よろしく」
「よろしく。そっか、君がはーちゃんが言ってたよく箒に乗って落ちてるって子か」
「落ちてないし! ていうかはーちゃん! 余計な事言わないでよ!」
こうたの言った事にリコが反応するとその近くでことははクスクスと笑っていた。
「はじめまして!私、朝日奈みらい。よろしくねこうた君!」
「あぁ、よろしく」
みらいがこうたに挨拶するとみらいはジッとこうたの顔を見つめた。
「あの、どうかした?」
「えっ? あぁごめんね。さっき降ってきた光からこうた君の心? みたいなのを感じたの。とても暖かくて優しい光だったからどんな人なんだろうって気になって・・・・」
「そ、そうなんだ・・・・」
暖かくて優しいと言われてこうたは頭の後ろを手で引っ掻いて照れていると隣にいたユニが右肘でこうたの脇腹を強めに突いた。
「イタッ! なんだよ!」
「フン! 何でもないわよ」
「えぇ・・・・」
ユニはそっぽ向くとこうたは何でユニが怒っているのか分からなかった。
その後、デラストや他の仲間達は星空連合に引き渡された後に星空警察の収容所へと移送された。
「んじゃま、俺もそろそろ行くわ」
「あの、サーディスさんはこれからどうするんですか?」
「決まってるだろ? 俺はトレジャーハンター だぜ。この広い宇宙に眠るお宝を探し続けるだけさ。それが男のロマンってもんだろ?」
「は、はぁ・・・・」
「じゃあな。また気が向いたら遊びに来てやるよ」
「はい。どうかお元気で」
「おう。お前もな・・・・」
そう言ってこうたとサーディスは互いの拳と拳を合わせるとサーディスはワープホールを通って地球を後にした。
そしてみらい達はもう夕方という事もあり、プリキュアの事情を知っているこうたの家に一晩泊めてもらい明日の朝、魔法界に帰る事になった。
この日の夜は如月一家にララとユニ、そしてみらい達と大人数だった事もあってみんなですき焼きを食べてとても賑やかな時間を過ごした。
そうして楽しい時間はあっという間に過ぎていき、みんなそれぞれ眠りにつく中でこうたは夜中に目を覚ましてしまうと自宅の庭に出てそこから満月や星が輝く夜空を見上げていた。
「どうかしたの?」
「みらいちゃん」
するとそこへララから借りたパジャマを着たみらいが歩いてきた。
「別に何かあるわけじゃないんだけど、あんまり眠れなくてさ・・・・みらいちゃんは?」
「私は、何でだろう。ちょっと目が覚めちゃって、そしたらこうた君が庭に出て行くのが見えたから気になって」
「そっか・・・・」
「ねぇ、良かったらお話ししない?」
「えっ? あぁ・・・・」
それから2人は家の中から庭に出られる窓を開けるとそこに並んで座った。
「ララから聞いたけど、みらいちゃん達がみんなの事を助けてくれたんだろ? だから、助けてくれてありがとう」
「そんな! 私達だって助けてもらったし、おあいこだよ!」
「ん? 俺いつみらいちゃん達を助けたっけ?」
「あのデラストって人を止めてくれたでしょ? それにブラジルでもはーちゃんの事を助けてもらったし、あの時のこうた君は凄かったってはーちゃん言ってたよ」
「そんな・・・・」
こうたはみらいと話す内に徐々に暗い気持ちになっていった。
「俺はただ、自分の力から、戦いから逃げただけさ」
「逃げた?」
「あぁ。俺は力を制御できずに暴走させた。その所為でみんなを傷つけた。だから、またみんなを傷つけるんじゃないかってそれが怖くて逃げ出したんだ。俺はみんなが思ってるような立派な人間じゃないんだよ」
「そんな事ないよ!」
こうたの考えをみらいは否定した。
「だって、本当にそうならこうた君はここに帰って来なかったと思うし、ひかるちゃん達がこうた君の事を本気で心配して助けようとする筈ないもん!」
「ひかる達が?」
「うん。この前、ララちゃん達がこうた君を迎えに行く前に言ってたの・・・・」
『やっぱり私、こうたをこのままにしておけない。何とかしてこうたを助けないと!』
『私、前にこうたと約束したルン! もしもこうたに困った事があったらその時は私がこうたを助けるって。だから、絶対に何とかしてみせるルン!』
みらいはひかる達が言っていた言葉をそのままこうたに伝えた。
「そっか、2人がそんな事を・・・・」
「うん。それにひかるちゃんやララちゃんだけじゃなくて他のみんなもこうた君の事を凄く心配してたし大切に思ってるって私は感じたよ」
「みんなが・・・・」
こうたはみらいを通じてひかる達がこうたの事をどれだけ心配し、思っていたのかを聞かされて改めて仲間達の思いを知る事ができた。
「私もね、リコ達と離れ離れになるかもしれないって思ってそれが凄く不安で怖かった時があるんだ」
「えっ?」
みらいはリコ達と離れ離れになる直前まで陥った出来事があった。
リコとは追試を終えて魔法界からナシマホウ界に帰る時・・・・
ことはとはドクロクシーとの決戦の時・・・・
モフルンとはダークマターとの戦いの時・・・・
それぞれ一時的に離れ離れになったり話が出来なくなったりしてみらいの中でそれが凄く辛い出来事として残っていた。
「それで決めたんだ。悲しいお別れはもうしたくないから何があってもみんなとずっと一緒にいよう。みんなでたくさん笑顔でいようって」
「みらいちゃん・・・・」
「こうた君は逃げ出したって言ったけど、本当はそんな事したくないって、ひかるちゃん達と離れたくない、一緒にいたいって思ってたんじゃないの?」
「それは・・・・」
確かにこうたはひかる達と離れたくないと思ってはいたが一緒にいる事でカリンの様に突然自分の前から誰かがいなくなるかもしれない。それが怖かったからこそこうたは彼女達から離れる決心をしたのだ。
「大丈夫!」
「えっ?」
「だってこうた君にはひかるちゃん達っていう大切な友達が、仲間がいるでしょ! みんなが一緒なら力が湧いてくる。何だって出来るの。私もリコ達と一緒にいてそれに気づけた。だから大丈夫だよ!」
みらいはリコ達と一緒に過ごし、共に戦う事でみんなで力を合わせれば何でも出来ると実感する事が出来たのだ。
「そっか、そうだよな。わかるよその気持ち。俺もみんなが助けてくれなかったら、応援してくれなかったらきっとデラストには勝てなかったと思うから・・・・」
「こうた君・・・・」
「それに俺も決めたんだ。もう逃げない。どんな事があってもそれを受け入れて前に進むって。だから俺、これからも戦うよ。大切なものの為、守りたいものを守る為に・・・・」
「うん。お互い頑張ろう!」
「あぁ!」
こうたとみらいは互いの拳を合わせた後、再び部屋に戻って眠りについた。
翌朝・・・・
「それじゃあみんな、元気でね!」
「また会いましょう」
「うん!」
「約束ルン!」
ロケットを着地させている森の中の広場でことはとリコ、ひかるとララがそれぞれお別れの挨拶をしていた。
「バイバイモフ!」
「バイバイフワ!」
「色々ありがとうでプルンス!」
モフルンとフワ、そしてプルンスもお別れの挨拶をしていた。
「お世話になりました」
「元気でね」
「・・・・またね」
まどかとえれな、そしてそっぽ向いたユニも別れの言葉を送った。
「「・・・・・・・・」」
そしてこうたとみらいは互いに何かを話す事なく、笑みを浮かべながら昨夜と同じく互いの拳を合わせるだけだった。それだけで今の2人には充分だったからだ。
「それじゃあみんな!」
「さようなら!」
「バイバーーイ!」
「バイバイモフーッ!」
みらい、リコ、ことは、モフルンはそれぞれ魔法の箒に乗って飛び立って行った。
「さようならーっ!」
「またルーーン!」
「ありがとーっ!」
「お元気でーっ!」
それをひかる、ララ、えれな、まどかが大声を出しつつ手を振りながらみらい達を見送り、その横でこうたとユニも手を振りながらみらい達を見送った。
「(みんな、ありがとう。俺、これからも頑張るよ!)」
「(頑張って、こうた君! 私も頑張る!)」
こうたとみらいはそれぞれの思いを胸に望む未来に向かって歩いて行くのであった。
To Be Continued
次回予告
突然もたらされた惑星レインボーのお宝情報
それを手に入れる為に行動を開始するユニ
しかしその場所は宇宙マフィアのパーティ会場だった。
次回『スター☆トゥインクルプリキュア NEW GENERATION HEROES』
第99話 大切な人の指輪 宇宙怪盗復活! 前編
次回もお楽しみ!
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