とある魔術の時空裂断 作:G.
Eye Of The Storm
───その日の夕方
「ふぅ、やっとセカンドミッション完了かな?」
結標に玩具(?)にされたあと、親船最中に会い第七学区のマンションを紹介してもらったケイ。希望通り一階にはテナントもあり、ケイ的には大満足だったが、さらに親船の紹介ということやオーナー側の事情から考えていた金額より大分安く借りられたのは嬉しい誤算だった。
その後一旦土御門の家に荷物を取りに行き、マンションの場所を知らせる為書き置きを残してまた戻り、今は新居の掃除をしているところだ。
「おいっすー。手伝いにきたぜーい」
「つっちー! 助かるよ~!」
「うわ~、何だこの無駄に広い部屋……色んな意味で心配だが大丈夫なのかにゃー?」
「大丈夫! なんかね~、この部屋だけ借り手が一向に見つからなくて困ってたんだと。それでオーナーさんにテナントも借りたい話したら値引いてくれてさ~。ホント助かったわ~」
「そりゃ、学生主体の第七学区に四LDKは誰も借りんぜよ。テナントは下に二つあったけどどっちなんだにゃー?」
「左側の狭い方だね~。前の借り手が失敗したとかで機材もそのまま貰えることになっちゃった」
ケイの借りた部屋はビルの最上階のワンフロアを丸ごと一室にした四LDKの部屋であった。学園都市が出来たばかりの時に完成し、新築当初はテラスハウスの名目で作ったものなのだろうが、建設会社とオーナーの期待を大きく裏切り完成から十年以上誰一人として入居する者は現れなかったらしい。積もる埃と減らぬ借金にオーナーが頭を抱えていたところに親船から連絡があり、今に至る訳だ。秘書の男によると何かあれば親船からもらえばいいぐらいの考えでオーナーは話を受けたらしく、下のテナントも借りたいと聞いたときはそれはもう満面の笑みで電卓を弾いていたらしい。覚悟していたこととはいえ、いよいよ以て店を成功させなくてはならなくなってしまったと覚悟を固めたのであった。
「は~、蝦で鯛を釣るとはこの事言うんだろうにゃー。まあ、何にせよ見つかって良かったぜい」
「だね~。後は携帯と口座なんだけど……」
「なら今から携帯だけでも作りに行くかにゃー?」
「営業時間大丈夫なら行きたいな~」
「まだ急げば間に合う筈だから行っちまおうぜい。ついでにこの広さはちと大変だから助っ人呼んでもいいかにゃー?」
「構わないけど舞夏は忙しいんじゃないかい?」
「確かに舞夏が居ればだいぶ楽になるだろうが、残念。男なんだにゃー」
「つっちーのダチか。いいよ~、時間的に携帯買うとこで待ち合わせでいいんでない?」
「そうだにゃー。じゃあ、連絡しとくぜい」
二人は掃除を一時中断し携帯を買いに行く事になった。
因に舞夏とは土御門の義妹であり、彼にロリ・義妹・メイドの三種の嗜好を植え付けた人物である。ケイとは土御門の家に遊びに行った際仲良くなっていた。話によればメイド育成学校に通っているらしく、彼女が来てくれれば百人力ではあろうが彼女の通う学校は土日休みも夏休みもなく、『真のメイドさんには休息はいらない』という中々イカれた校則をお持ちの学校らしい。
そんな多忙な彼女を私用で呼ぶのは烏滸がましすぎて気が引けるので土御門は友人を呼ぶことにしたらしい。ケイも流石に埃だらけのこの広い部屋を二人で掃除するのには気が滅入ってしまったらしく、お礼に飯でも奢ればいいか位に考え快諾した。
そして二人は地下街に向かうことに。
───第七学区、地下街
「携帯ゲットだぜー!!」
「にゃー!」
「で、土御門君……ちみの友人とやらは一体どこにいるんだね?」
土御門の友人が来るのも考慮して営業時間ギリギリまで携帯電話を選んでいたケイ達だが一向に姿も形も見せない待ち人に弱冠呆れていた。
「とてつもなく不幸な奴だからにゃー。大方、道に迷ったお婆さん道案内してたら犬のしっぽ踏んづけて追いかけられ、さらにスキルアウトにぶつかり第2ラウンド突入後来るはずだからそろそろの筈だぜい」
「どんだけ不幸なんだよ……呪われてるんじゃね?」
「近からず遠からずだにゃー」
どうやら土御門曰く不幸に足が生えて歩いているような人間らしい。
もし自分がそんな境遇の持ち主ならばニートまっしぐらなトップフリーターになれる自信がある。
そんな事を考えていると黒髪の少年が遠くから手を振りながら走ってやって来るのが見えた。
「おーい!」
「やっと来たようだぜい」
「やっと着いた……。遅くなって悪い、土御門」
「全くだぜい、今度は何があったんだにゃー?」
「申し訳ない! いやぁ……道に迷ったお婆さん道案内してたら犬のしっぽ踏んづけて追いかけられ、さらにスキルアウトにぶつかり第2ラウンド突入しちまって
さ、参ったよ」
「な? 言った通りだろ? この上条はこういう人間なんだにゃー」
「oh……」
不幸だとは聞いていたが、まさか土御門の予想が一言一句漏れずに的中いたとは……。
驚愕半分、これが平常運転だと普通に会話をする二人に呆れ半分で呆けていたが、土御門が教えてくれた少年の名前でケイは我に返る。
「……上条?」
「ああ、紹介するぜい。俺と同じクラスの上条当麻だにゃー。そんでこっちがダチの───」
「黒裏 継だ。宜しく、上条」
「宜しく黒裏。ホント遅れて申し訳ない」
「いや、こっちこそ手伝いに来てくれて有難う。飯ぐらいしか出せないけど宜しく頼むよ。じゃあ、早速だけど時間も時間だから向かおうか」
挨拶もそこそこにケイの新居に歩き出す三人。初対面の会話など普通はこんなものなのだろうが、ケイ態度にの異変を感じた土御門は、少し悩んだ後上条を少し待たせ確認することにした。
「どうしたんだにゃー?人見知りするような玉じゃないだろ?」
「……プラン」
「!?……上条当麻が?」
「ああ、親父が呟いていたのを聞いたことがある。だけど知ってるのはそれだけだよ」
プラン・・・それが何を成す為のものなのかはわからないが、あのアレイスターが己の全てを賭して成そうとしていることは確かだ。
そのプランの重要人物だと思われる二人が出会ったのだ、紹介した土御門からしてみれば最悪だとしか言いようがない。
「くそ、失敗ったな……。こんなことで消されちゃ堪らんぞ」
「それは大丈夫だろ。寧ろ俺と上条の友好が深まるのは好都合かもしれないしね~」
「俺が二重スパイなのを忘れたか?どっちもどっちだ」
「危ない橋渡っているのは覚悟の上じゃなかったのかい?大丈夫、何かあったら助けてやるよ、……二人でな」
そう、二人で。そう言いながらケイは視線を上条に向けていた。漠然とだが上条当麻とはこれから深い付き合いになりそうな予感がしていた。
その直感のようなものがどこから来るものなのかは全くわからないし、根拠など何もないが今は少しだけ自分のこの気持ちを信じてみよう、そう感じていたのだった。
「頼むぜ、親友……。死ぬなら舞夏の腹の上って決めてるんだからにゃー」
「わはは、義妹で腹上死って最早病気だな」
「義妹でロリでメイドな舞夏に勝るものはないんだぜーい。」
「俺はもうちょっと大人な女性の方が好みだな~」
「女の好みはかみやんと気が合いそうだにゃー」
「『ふふふ、楽しみだ』」
「うわ、この流れでアレイスターの物真似とかゲスすぎだぜい……。しかも結構似てたし……」
「息子ですからね~♪ とりあえず今は掃除掃除!」
土御門を
やっと新章にに突入、そして本編に入りたいと思ってます。
今年中には原作2巻まで行きたいなぁ……
忙しさを理由に更新しか出来ず本当に申し訳ないです。
今日から新しい職場に行ってきます。マジ緊張で吐きそう……
ではでは