765プロの皆が慰安旅行から帰ってきて事務所にいつもの騒がしさが戻ってきた。そんな時、プロデューサーである秋月律子の口から新しいユニット『竜宮小町』が発表された。その少し後、社長が一人の青年を連れてきた。
「オホン、えー、律子くんが新しいユニットを担当するため彼の負担が増えるだろう。そこで、新しくもう一人プロデューサーを増やすことにしたんだ。」
社長の発表で事務所が一段と騒がしくなる。
「さあ、自己紹介をしてくれ。」
社長に促されて社長の斜め後ろに立っていた青年が一歩前に出る。
「えーと、初めまして。日々谷蓮です。まだ分からないことばかりで迷惑をかけるかと思いますが、頑張りますのでよろしくお願いします。」
髪は黒く、目にかかるかからないかぐらいの長さで、身長は180よりちょっと低いくらいの青年が覇気の感じられない声で言った。
また事務所が騒がしくなる。
「ねえねえ、兄ちゃんって何歳?」
765プロ所属アイドルの一人、双海真美が質問した。
「年は18。」
質問の答えを聞いてさらに騒がしくなる。
「若っ!」
同じく、アイドルの一人である我那覇響が大きなリアクションをとる。
「あれ?じゃあ高校はどうしたんですか?」
同じくアイドルの一人である菊地真が首をかしげる。
「中退した。」
また事務所が騒がしくなる。
「誕生日はいつ?」
同じくアイドルの一人の双海亜美が質問する。
「11月16日」
蓮はその後も質問攻めにあった。
「社長、あんなに若い人で大丈夫なんですが?」
プロデューサーである秋月律子が不安そうに聞く。
「問題ないさ。それに律子くんだって一歳しか違わないだろう。」
社長が答える。
「それはそうですけど…」
答えを聞いて律子は口ごもった。
「でも高校は中退したって言ってますけど本当に大丈夫ですか?」
事務員の音無小鳥も不安そうに聞く。
「大丈夫だ。ちゃんと面接はしたからね。それに、彼を見た瞬間ティンときたからね!」
社長は自信まんまんに答える。
「ティンとって…」
その答えを聞いて律子は呆れたように呟いた。
「なに、不安がることはない。彼はきっとやってくれる。」
社長がさらに自信ありげに言った。
「彼は間違いなくかなりの逸材だよ。」
社長は誰に言うでもなく、そう呟いた。
そんな中、もう一人のプロデューサーは真剣な眼差しで蓮を見つめていた。
少女たちの変わらなかった日常が
少しずつ変わっていた
そして
一人の青年の加入により
その変化がさらに加速する
少女たちの想いをのせて