夕方 coco's
「『最上の痛みを与える』ですか・・・・貴方に出来るとでも?」
「無論だ。貴様を倒す事だって容易い。だが、私はツバキとやらが赦せんな。美味しい獲物を奴に取られた。正に鳶に油揚げをさらわれた」
「生憎、ツバキは直ぐにいろは坂に来ません。彼女といろは坂でバトルするまで錆を徹底的に落としておきたいのです。メイファンと久音に響子、私の錆落としに付き合ってくれません?」
「錆落とし?冗談じゃない寧ろ私にとって好都合。お前に最上の痛みを与えるチャンスが来たという事だ」
「私も参加させてもらうおかな?良かったらピキピキも呼ぶ?久々のいろは坂だからさ」
「そうしてもらえると助かります」
「私も貴方の
箱根 PM
箱根のダウンヒルで白いコペンが攻めだしている。
派手なアクションせず、基本を忠実に走り、コーナーの侵入時左足ブレーキングを使い、アンダーを掻き消してクリア。
コペンは走り終えた後パーキングエリアに戻り、車から降りたのは箱根のエースの1人ソーマ・ピーリスだったのだ。
(ツバキという新参者。いつまでもでかい顔をされていては困る。同じ軽自動車乗りとして負けるわけにいかん。カプチーノとなれば今更だ)
またもう一台車がやって来る。
車種はストーリアx4、コペンの隣の駐車場に駐車し、車から降りたのはもう1人の箱根のエースシャルロット・デュノア。
「ピーリス、昨日のバトルあの2人には驚かされるばかりだったよね」
「ああ。ツバキは此処を熟知してるのに対し、天堂真矢はぶっつけ本番だというのにツバキを追い詰めたのだからな。お前としてはどう見る?真矢の事を」
「うんそうだね・・・・僕からしては車の仕上がりは良くて、それをフルに活かすドライバーの両方がはまって腕の立つドライバーという印象が強かったよ」
「私も同感だ。だが、久音のエボ6とそれに真矢の165型セリカの凄まじいバックファイア、あれだろう」
「ミスファイアリングシステム、だね・・・・NAとターボのいい所取りの反則システム。それに久音と真矢ぐらいの腕さえあれば文字通り『最強』な組み合わせだよね。そういえばピーリス走り込んでたけどあの子に向けて?」
「当然だ。今夜奴が来たら私は戦う」
「相当走り込んでるよね。今何本目になるの?」
「4、5本ぐらいは走っているだろう。タイヤとディスクローター、ブレーキパッドなど交換したんで慣らしていた。今丁度万全になった所だ」