公道最速伝説   作:迅海

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第23話 究極のテール・トゥー・ノーズ

箱根ダウンヒル

ピーリスのコペンとツバキのカプチーノ、お互ギリギリで一歩間違えれば大事故になりかねないぐらいの接近距離。

それに加えて軽自動車はダウンヒルになると恐ろしい速度で駆け抜ける事が出来るので下手すれば大怪我になるであろう。

「ミラー見なくともピッタリどころか背中からビリビリと強い圧力を感じる。前に出ると凄まじく精神使うわね・・・・集中力が切れてしまったら壁に張り付くか谷底行き・・・・大怪我じゃ済まされないはよ・・・・」

「これだけプレッシャーをかけているのだが全く言って良いほど乱れないな。奴はあの車と本当に1つになっていると言っても過言ではない」

2台張り付いたまま2連続ヘアピンへ突入。

ブレーキング時息が合うかの様に2台共同時にブレーキングし、コーナー侵入も張り付いたまま2連ヘアピンをクリア。

 

ギャラリー。シャルロットサイド

箱根のエースシャルロットとトップの朝香果林が観戦。

「ピーリス、普段はそこまで詰めないのにこれだけ詰めるという事は相手を信用してるという事だよね?」

「ええ。そうなるわね。ここまで攻め込むピーリスいつぶりかしら?」

「いつだったっけ?滅多に見ないから覚えてない」

「そうよね。だけどあのカプチーノ私達以上に箱根を熟知していると思うわ。コーナリングの攻め方、それに加速力が」

「只者じゃないよ・・・僕達とは根本的に何かが違う・・・」

「ここまで詰め込むという事はあのクールなピーリスが熱くなっている事になるわ」

「ピーリスは必ず後ろを選んで冷静に相手をよく見てから『ここぞ』という所に勝負を賭けてやってのけたのに今は熱くなってギリギリ詰め込んでいる・・・・」

「今のピーリスは気づかないうちに自分の首を絞めていると見るわ」

「そうだね・・・・・どこでどのタイミングで気力が切れるか」

 

バトルサイド

2連続ヘアピンのクリア後ストレート後中高速コーナーだがまだまだ両車共戦況は変わってない様に見えるが、少しずつピーリスの様子が怪しくなっている。

「くっ!気力が無くなって来てる・・・・それだけカプチーノは凄いという事だろうな・・・・私がここまで走らせるのは何年ぶりなんだ・・・・?まさかとは思うが逆に私は奴のペースに呑み込まれている様な気がしてきた・・・この先ヘアピン後に左直角の3連続の筈だ!そこで勝負を仕掛ける!今日お前の相手は性能に近い車だ!あのコーナーは足回りの完成度が重要だ。まやや紗夜の様なハイパワー車相手に誤魔化せても私の目は誤魔化せない!」

「コペンはカプチーノとは車重は大差なく、同じ660cc。コーナーもブレーキングも何もかも息が合っているわね・・・・。紗夜と真矢の時は車両重量で助けられていたけど今回の相手はそうは行かない・・・・今回は純粋に腕と腕のバトル!この先の左直角の3連続で勝負を賭ける‼︎」

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