公道最速伝説   作:迅海

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第24話 一つのミスが許されない一騎討ち

いよいよあの左3連続直角へ突入。

まず右ヘアピンで2台共思いっきりの良いフルブレーキングし、お互いそれぞれ車の特性を上手く活かして左3連続直角を攻める。

ツバキはカプチーノを真矢戦同様ドリフトで左3連続直角を抜け出し、アクセルコントロールしながらスピードロスさせずに駆け抜け。

対してピーリスはアクセル踏みつつ左足ブレーキングを使って駆け抜ける。

微量ながら少しずつ差が開き出す。

その直後の右ヘアピンでツバキはカプチーノを程よくスライドさせてクリアし、ピーリスは先程と同じく左足ブレーキング使用してクリア。

「僅かながら差が開きだしている。やはりツバキはここのコーナーがとてつもなく上手い。車の仕上がりとドライバーのセンスが合致している」

「残り勝負出来る所といったらゴール直前の右コーナーしかないわ!全てをそこに賭ける!!」

ここからは中高速コーナーへ突入するも、気力が限界を迎えつつピーリスであるが、此処で退いたら新参者(ツバキ)に負けた古参者として舐められてしまうと危機を覚え、箱根のエースとしても実力を見せつけることと自分の意地とメンツの為にも退くわけにいかない。

「気力が無くなったからと言って此処で退いたら私は笑い者にされて再起不能になる!!私のメンツの為にも負けであろうとゴールまで走り切る!!仕掛けるとしたらゴール前の右コーナー!!」

中高速コーナーが終わり右ヘアピンが来るまでは長いストレート。

僅かながらストレートでピーリスのコペンの方が勝っている。

スリップストリームで差を張り詰め、距離の差はツバキがブレーキを踏んで一歩でも間違えたら追突事故になりかねないぐらいギリギリに詰めた後にピーリスは対向車線側を選び、ツバキのカプチーノの横に並ぶ。

二台並んだ状態で最後の勝負、右直角でツバキが多少早めにブレーキングする様に見えるが実はピーリスが突っ込みすぎてしまったが為にFF特有の痛恨アンダーを出してしまう。

アンダーステアとはステアリングの舵角に対して車体が曲がらず外側へ飛び出す事をいう。

雨の日や雪の日でスピード出しすぎるとそれが諸に出る。

オーバーステアとはステアリングの舵角よりも車体が曲がってしまう状態。

FR車だとアクセルな踏み加減と曲がり具合、速度次第ではそれが諸に出て滑ってしまうケースがある。

ツバキのカプチーノはFRである為オーバーステアに当てはまる。

ピーリスは大勢を立て直そうとサイドブレーキをフルに使うも時は既に遅く呆気なくツバキに抜かれる。

ツバキはどうにか箱根のエースの1人に勝つ事が出来た。

「あそこでやりすぎてしまったな。悔やんでもこの敗北は消えはしない・・・だが、負けたのになんだ?この気持ちは?いまは清々しい気分になる」

「ハア、ハア、ハア・・・・ここまで攻め込むの生まれて初めてよ・・・・あのコペンとてつもなく上手かったわ・・・けど、今はとても充実している」

 

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