プロローグ
これはツバキが高校1年のお話。
ツバキ、愛華宅
2人はいつも通りの朝を迎えている。
朝のニュースで15歳から免許取得可能と聞いた愛華は顔を渋りだす。
そこで顔つきが良くない愛華を見たツバキは気にかける。
「あ、愛華姉さん。どうしたの?具合でも悪いかしら?」
「体調に関しては問題無いよ。ツバキ、大事な話があるんだけど良いかな?」
「うん。どうかした?」
「今朝のニュースで言ってた例の15歳から免許取得可能についてだけど、ツバキは免許取たいの?」
「私はどうしても取りたい。取って愛華姉さんみたいに綺麗に走りたいわ。18になるまで待たなきゃいけないなと思っていたけれど、今年で取れると聞いて今、物凄く嬉しいの」
「そう。免許取るのは良いけど取った後私が厳しく指導するけど良い?今まで私は馬鹿な事をして今こうして生きているけれど、それと同じくツバキがやっても死なないとは限らないの。ツバキの為でもあり、貴方を死なせない事が私の責任でもある」
「愛華姉さん、いつも私の為に何かしてくれてありがとう」
「ううん。気にする事ないよ」
ツバキが免許取得後愛華が鬼コーチとしてバトルにおいて基本を叩き込み、バトルに限らず一般走行等といったマナーにも教え込む事に。
箱根走ってから約一週間経つ。
(2、3日でここまで上達する事は正直言って驚いている。ツバキは車を走らせる素質は元々高いと見ても良いかな?それとも今まで私の助手席に乗ってそれを見習っていたとか?)
免許取り立てでここまで綺麗に走れる者はほぼいないといっても過言では無いと言ってもいい。
車をきっちりコントロールし、コーナーによってはパワースライドを上手く使い分けており、カプチーノがどれだけコーナーに特化した車だと納得せざるを得ない。
人によっては半年か数年でやっと上手く走れるもののツバキは2、3日で上手く走らせる事が出来るもののよりによって免許取り立てと来たものだ。
普通はありえない事態なのだが、走りとして自分の手足の様に自在に操り、車がツバキの身体の一部として車をコントロール出来ている。
ツバキは車を気持ち良く走らせる為に産まれてきたのだろう。
ツバキの義従姉妹、そして岬愛華の従姉妹轟麗菜の母から期限付きだが、次の乗り手が見つかるまでの間ツバキはカプチーノ乗る事となり、この1年間、ツバキは走り屋と走る時間帯をずらして箱根を走り込んでいた。
これからは走り屋と走る時間帯で走る事に決意するも、ツバキが同じ時間帯で箱根に赴く事で公道最速伝説が今始まる。