公道最速伝説   作:迅海

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第1話 始動

 箱根 パーキングエリア夜

 ツバキはカプチーノで箱根を登ったり降りたり往復に走り出していた。

 気が済んだのか? ある程度走った後パーキングエリアへ向かい休息を取る事にするが、1番初期型のヴィッツRSがパーキングエリアへ向かう。

 パーキングに止めてヴィッツから降りたドライバーは女性で慎重が高く、胸部が豊富。

 ヴィッツのドライバーの名は及川雫。

 彼女は箱根でそこそこ名が知れて、皆からコンパクト巨乳と呼ばれている。

 雫が赤いカプチーノとそのドライバーのツバキに目が入り、ツバキの元へ向かう。

「及川雫ですー! 君、見ない顔だねー? ここ初めて?」

「私はツバキ=ヤヨイです。去年から走り込んでて、バトルする事は初めてになります」

「え!? そうなの!? 君、見たことないからわからなかったよ!」

「え、まぁ……走り屋の人と走る時間帯ずらして走ってたから私の事知ってる人がいないと思うわ」

「そうだったんだー! 良かったら私と走らない?」

「ちょうど誰かと走りたかったから良いわ」

 

 2台がスタート地点に並び、ツバキと雫のバトルが始まる。

 スタートダッシュは排気量と馬力の差が大きく雫のヴィッツが頭を取り、カプチーノは排気量と馬力が低い為遅れ、ストレートで一気に差が開いてしまう。

 ストレート後、緩い右コーナー後左ヘアピン、右ヘアピンときつ目のコーナーがやって来る。

 雫はコーナー進入するのは良いがハンドルを切ろうとする時自分の腕が自分のお山に当たって切りたい所まで切れない。

 コーナーはサイドブレーキを使って進入しないと曲がれないのである。

 ストレートで離したカプチーノがコーナーで差が突如縮むのだが、右ヘアピンクリア後、再度ストレートになるが、また左ヘアピン後S字コーナーとなる。

 雫の腕自体は悪くはないが、コンパクトカーに強く拘っている故に室内が狭いためバンドリを切ろうとするも腕がお山に当たるも当然。

 ツバキは無駄が無く、コーナーでは車間距離をとことん詰める。

「やっぱり軽自動車はコーナー速い!」

「あのヴィッツコーナー毎にサイドブレーキを引いてるの何故かしら? 曲がれない車の筈は無いのだけれど……」

 ツバキの言う通りヴィッツは曲がれない車では無い。コーナー毎にサイドブレーキを引くのはドライバー側に原因があると言っても過言では無い。

 緩いS字が続く。ここからはの雫は左足ブレーキで駆け抜けようとするが、左足の踏み加減が出来て無いが為に隙が大きく生まれてしまい、ツバキに先行を許してしまう。

 

 ツバキが前に出てしまい、コーナー毎に差が大きく開き、勝負が呆気なく終わってしまった。

「はあー……負けちゃったー! ただでさえ自分のが厄介なのにカプチーノだなんて余計だよ……ツバキ=ヤヨイ……か」

 負けたものの雫は微笑みながらツバキの事を興味示していた。

 

「あのカプチーノ箱根で走ってた?」

「いや、知らないよ。箱根(ここ)をとことん熟知している走りだったんだけど・・・・・」

「それは同感」

 ツバキが箱根で本格的に誕生し、ギャラリー達は騒めきだす。

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