公道最速伝説   作:迅海

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第38話 弱い者いじめ

妙義山 雨 パーキングエリア

「やっとハチロク帰って来たよ。雨が降るとタイヤ代が浮くから経済の味方で嬉しいんだ。私はわざわざ雨を選ぶぐらい大好き」

「マイの様な子は珍しいよ。こんな暗くて恐い雨をわざわざ選ぶなんて。雨は晴れと違ってタイヤの摩耗は無いに等しいんだよね」

「ちょっと私走って来るね!」

ノエルと談笑を終えたマイは妙義を走り出す。

「他の車に気をつけるんだよー!」とノエルは大声出して忠告後それが聞こえたのか?マイなりの合図でハザードを点滅後全開で走り出す。

マイの青黒ツートンのハチロクレビンが全開に駆け抜けた後ほんの少し経った頃ガンメタ色のR32GTRがマイを襲い掛かろうとする所を目撃したノエルは驚愕。

「‼︎あのガンメタのR32GTR、間違いない風野灯織‼︎マイに突っかかればマイに分が悪すぎる‼︎」

 

バトル

「?後ろから速い車が1台車来るね。来てくれて嬉しいよ!このスーパーチャージャー化になったハチロクがすっごい楽しみ!」

雨のバトルが今開始とする。

雨は晴れと違って夜がより真っ暗で反射する所が眩しく、視界が悪くてどこを走っているのかわからなくなる事がある。

車が滑るか曲がれないかどちらかのオーバーかアンダーが極端に出てしまい、車を暴れさせずちゃんと丁寧に走らせるだけで神経を使う。

雨の下りとなれば恐怖でしか無く、僅かなミスが「死」へと一直線と言っても過言ではない。

雨のバトルはびびったら速く走らせる事が出来ず、逆に果敢に攻め込もうとするとどこでミスして大事故になるかわからない恐怖とプライドの葛藤である。

車としてマイは不利の灯織は断然有利。

マイのハチロクはFR、ドリフトしやすい=滑りやすい。

雨はアクセルの踏み加減次第で直ぐに滑ってしまう傾向がある。

灯織のR32GTRは久音のランエボと真矢のセリカ同様4WD、常にタイヤ4個駆動しているため晴れ、雨、雪問わず安定的に走りる事が可能と晴れの時の様に走り込む事が可能。

マイがわざわざ危険な雨を選んで走っているだけあってキチンと車をコントロールし、程よく攻め込んでいる事に対して灯織は車の性能に乗せられておらず、完全に自分の物とし、一見面白味の無い走りだがそれを代償として無駄が無く車の特性をちゃんと理解した事によりフルに発揮している。

前走るマイは安全マージンきっちり取りながら攻め込んでいるのに、後ろを走っている灯織はそんな概念は無い。

「後ろの車物凄く速い!ドライバーはその車を0から全て熟知しているよ」

「速いハチロク乗りでノエルさん以外にもいるんだね。それに雨の走り方をよくわかっている走り」

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