公道最速伝説   作:迅海

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第49話 模擬戦

妙義山 ダウンヒル

ツバキは紗夜のFDで感覚を慣らすのに律から模擬戦の提案を受けて早速実行する事にして、トップバッターは言い出しっぺの律。

紗夜はツバキの助手席に乗り、模擬戦を始めようとするもカガリがツバキの走りを見たいが為に律のDC2の助手席に乗り込んで、先行がツバキの後追いが律で改めて開始早々ツバキは序盤の上りで早速違和感を感じ始める。

普段非力なカプチーノに乗っている為上り坂でいつももたついて泣き所が排気量と馬力のあるFDを実際乗ってみて楽に上る事が出来、普段紗夜はFDに乗っている為馬力あるのは「当たり前」感覚であると思うが、ツバキにとっては未体験ゾーンで新鮮味があるといっても過言ではない。

「普段のカプチーノに乗っているけどやはりパワーあるわねFD。他にパワーのある車あるけど今の私にとっては新鮮味が強いわ」

「そうでしょうね。普段カプチーノでストレートや高速コーナーになると軽さという武器が無くなり非力マシンに変わる時はやはり辛いですか?」

「箱根のバトルでスタートと最終セクションがヒヤヒヤ物で・・・・ゴール手前の右コーナーに助けられている様な物だったわね」

話しながらもコーナーは普段のカプチーノに比べて堅実に攻め込みつつ上手くスライドコントロールをし、ツバキは早い段階で紗夜のFDを乗りこなし出す。

箱根で一度紗夜とやり合い間近でFDの限界を見る事が出来てどんな特徴なのか把握済みと普段のFDはツインターボの筈が紗夜のは意図的にシングルターボ化にしている為走りやすいのだが、それだけの理屈では無く、普段カプチーノに乗っている時と遜色なくコーナーを果敢に攻め込み、FDのシビアなアクセルワークを紗夜以上完璧に物にし、自分の身体の一部として今FDとツバキが一つになる。

(流石の私もここまでは攻めきれない!乗って早々私以上に乗りこなすだなんてまるで日菜みたいね。乗って1、2年になるけれど、ツバキが私の車を走らせてからまだ知らない事が幾つか見つかるわ。箱根で一度バトルして今こうして私のFD運転してもらっているけれどこれだけは言える。『ツバキは車と一つになる為に生まれて来た』という事実を)

 

律サイド

「おいおい!走ってまだ始まったばかりなのにもう乗りこなしてんじゃんか!もしかするとさ紗夜本人より乗れてるよな?」

「確かにそれは事実だな。こうして間近でツバキの走りを見る機会が早々あるとは・・・・紗夜は堅実にコーナーを攻めるもツバキは性能を惜しみなく絞り出して限界ギリギリまで攻め込んでいる。皆がコーナー攻めるのは異常だと言ってたのが納得だ」

「こっちは無理だと言うのにその上を平気で超えやがる!着いていけねえよ!」

律の視界からFDがいなくなってしまい、あっさりと千切られてしまい、先早くツバキがパーキングエリアに戻った後遅れて律が戻って来る。

「りっちゃんやっと帰って来ましたな〜」

「普段違う車だから慣らした方が良いと思っていたけど普段カプチーノを乗ってる時遜色なく攻め込んでいたんだぞ!?普通ありえるか!?」

「んー・・・フツーに考えればありえないけれど乗っているのはツバキさんだから別格なんだよね〜」

「本当だったら僕達もやろうと思ったけどこれ以上はやる必要無いよね。早い段階でコツ掴んでしまったんだから」

「最初はやっぱり違和感を感じたわよ。乗り出してから普段カプチーノの様に攻め込む事が出来たけれど私としては紗夜のFDがとても乗りやすかったわ」

「助手席に乗っていた私が驚きしかありません。流石の私でもあそこまでは・・・・・」

「怖い思いさせちゃった!?ごめんなさい!紗夜」

「いえ!そんな事ではありません。何と言えば良いのでしょうか?普段私の車である筈が新世界に入った気持ちでした」

「ツバキの助手席に乗るとそう言うもんかねぇ」

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