公道最速伝説   作:迅海

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第51話 勝負どころの見極め

妙義山 ダウンヒル

低速コーナー尽くしでお互い射程圏内に入っている状態だが、「そろそろ行こうかな」とあんじゅの事を把握済みだからか?

いよいよノエルが本気を出し始め、反対車線側に粘るに粘って自分のポジションをキープしながらようやく低速コーナーが終わった。

「私のカウンターアタックからは逃げ切れない。絶対に逃がさないから!」

いよいよあの左3連続直角に突入してあんじゅが抜きやすいポジションである筈がノエルがアウト側で粘り切っている所為で前に出たくても出られない状況。

「イン側にいるというのにノエルちゃんがアウト側で粘っている所為でVTECが発揮出来ないじゃない!」

この3連続はノエルがブロックしたままクリア直後右コーナーが待ち構えている事によりポジションチェンジでノエルがイン側に変わった為前に出ようとするもあんじゅが負け時と譲らない勢いだが、車がスライドしてスピンさせないようにペース配分に気を取られて呆気なくノエルが前に出た。

「よし!イメージ通り。後はこのままゴールするだけ!」

「完全に策士にやられた気分・・・・やな人って言われない?」

その光景を見たツバキと紗夜は何も言葉に出れず、峠のトップと呼ばれる十二王国のメンバーの1人の走りをこうして間近で見る事が出来、あのツバキが息を飲み込んだ。

「とんでもないわねノエル。腕と車もそうだけど心理戦まで持ち備えているだなんて・・・・」

「ああいう対戦相手とは当たりたくありませんね」

「でもここを走っている以上ノエルのバトルは避けては通れないわね。それにあんじゅがノエルに抜かれてから少しずつ挙動が怪しくなって来てる気がするわ」

「抜かれたショックだけ出なく合理的にやられたのが1番効くと私は見ます」

「私もよ。もし同じ立場だったら私もショック受けるわね・・・・・ノエルとあんじゅの距離が離れて行く」

あんじゅのショックが大きく思い通りに車を走らせる事が出来ず、只々車が滑って無駄なスライドが出てばかりで本来のあんじゅとMRSが本領発揮が出来なくなっている。

「終盤セクションのストレート突入してもここまで離れていれば抜き返すチャンスなんか無い、だからって油断せず最後まで本気出す!普通の事を普通にこなしてただ勝つのみ!!」

「くっ!『気にしない様に、気にしない様に』と意識すればする程乱れる!これが十二王国のノエル=ヴァーミリオン・・・・正直ハチロクだからってどこか見くびっていたかも知れないわ・・・・」

こうしてノエルの戦略勝ちであんじゅとのバトルの幕を閉じて3台ともパーキングエリアへ戻るもあんじゅはツバキとの戦いを辞退しようとするも・・・・

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