公道最速伝説   作:迅海

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第54話 五分と五分

妙義山 パーキングエリア

ツバキ達が談笑している最中先頭に例のMRS、FTO、Z33、ストーリアX4、コペンがやって来た。

そう、例の箱根で名のあるエース達がやって来てツバキとあんじゅのバトルする日であり、その時間が来たと言うのだ。

「約束の時間にしては来るの早すぎないかしら?」

「私達は先に走ってセッティング等していたわ。今すぐにでも始められるわよ?」

「そう・・・・それなら早いところバトルしましょう」

会って早々ツバキとあんじゅがそれぞれ自分の車に乗り込み、スタート地点に車を並べたのを紗夜が確認した後カプチーノとMRSの間に立ってカウントを始める。

「カウントを始めます!!5!!4!!3!!2!!1!!GO!!!!」

紗夜のGOサインと同時に2台の車がロケットダッシュを決めるもK20Aエンジン搭載のMRSがより迫真のロケットスタートを抜群に決めて、その勢いで上り坂に突入。

エンジンの性能差で引きちぎられてしまったツバキはいつも通り冷静で相手を気にせず只々目の前のコースに攻める事に専念している。

「流石はK20。ホンダのVTECはトルクが強いのもそうだけどMRの利点との組み合わせは抜群に良いわね。 MR使いとしてモカ以上かもしれないわ」

「差は結構離れているけど下りになればカプチーノが化け物へと変貌(モンスターゾーン突入)になるわ。出来る限り上り坂で終わらせたいのだけれど・・・・」

ノエル戦以上に鋭さが増し、あんじゅは本格的に本気を出す為にマージンをどんどん広げる為に左足ブレーキングを使いだす。

だが、紗夜のセッティング効果があるからか?ツバキは箱根のエースの1人松山ダリアとやり合った時以上にコーナーを果敢に鋭く攻め込み、あんじゅより速くコーナーをクリアして行く。

「ありがとう紗夜!今のこの仕様ならアクセルを長く踏められるわ!紗夜にやってもらう前はコントロールするのに辛かったけどセッティング一つやるだけで全然違う事に思い知らされるわね・・・・」

あんじゅは先にダウンヒルに突入した後自分に出来る事と今車の周りに何か少しでも武器になれる物は何でもやる精神になり、サイドブレーキを常に1、2ノッチ引き、コーナー時は左足ブレーキを駆使してコーナーを駆け抜けるも暫くしてあんじゅのMRSのルームミラーが光りだした。

そう、ツバキとあんじゅの差が詰まりつつであり、コーナーでツバキの方が勝っている。

「差が詰まってる・・・・・ツバキちゃんが少しずつ近づいて来る・・・・・!!」

「まだ遠いけどMRSのテールランプが見えた!!」

 

ギャラリー ピーリスサイド

「このコースはお互いまだ不慣れである分、五分と五分なバトルになる筈なのだが、ダリアは(ツバキ)とバトルした時はどうだったんだ?」

「そうだね・・・・先ず私は箱根で走っているツバキを見た事ないから何とも言えないけど妙義山で見た時は何の躊躇いも無くコーナーを攻め込んでたよ」

「いつもと違うコースならコーナーの進入に必ず迷いがあるのに奴は早い段階でコースを把握したと言うのか。恐ろしい適合力だ」

「コースを完璧に覚えるには数ヶ月ぐらいかかるのにツバキは1日や2日ちょっとで把握してしまうだなんて・・・・恐ろしいよ」

 

ノエルサイド

「昨日あんじゅのバトルに集中してツバキが後ろにいる事に気にする余裕がなかったけど今となって思った事がある。ツバキは只者じゃないよ。紗夜のFDを自分のカプチーノと遜色無く乗りこなしていた。持ち主(氷川紗夜)以上にね」

『えっ!?』

ノエルの言葉に思わずマイとリサの目がギョッとして凄まじく驚き出す。

「私は妙義を走って2年か3年ぐらい経つけどツバキは1日か2日程度で箱根と同じぐらい攻め込んでいた。1度走ったコース、乗った車は直ぐに覚えてしまい、忘れる事ないと思うよ。車になるとツバキは日菜ちゃんの様な素質があるんだろうね・・・・」

「普段は生真面目な子なのに車になると日菜タイプ、ね・・・・・想像つかないよ」

「だね・・・・」

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