公道最速伝説   作:迅海

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第56話 恐怖の同乗体験

妙義山 パーキングエリア

あんじゅとツバキがバトルを終えてパーキングエリアへ向かい、それぞれ自分の場所へ戻る事に。

あんじゅサイド

「負けたというのに顔が清々しいじゃないか」

「負けたのは確かに悔しいけれど、その以前にツバキの走りがとても魅力的で抜かれてから勝ち負けよりも只々純粋について行きたくていつまでも見ていたかったわ」

「奴は不思議な何かを持っている。私も走ったから言えるがいつまでも続けていたいバトルだった」

「でしょー!?負けたより終わるのがものすっごく寂しいわ・・・・・」

「そうだよね。僕も果林もピーリスと同じ気持ちだよ」

 

ツバキサイド

「ツバキ、お前って奴は本当にすげーな!!十二王国なんて目じゃ無いんじゃないのか!?」

「そんな事無いわよ。あんじゅもノエルも凄いわ。余裕なんて全く無いんだから!」

「恐らくノエルは果林以上と考えても良いでしょう。ただでさえ戦法が厄介ですし」

「そうね。走りはお互い丸裸・・・・問題はノエルの戦法に耐えられるか、ね」

「先程ノエルとバトルしてもいい仕様と言っていたのですが、本当に大丈夫ですか?」

「ええ問題無いわ。後は心理戦になるわね」

 

翌日 花咲川 昼休み

昼休み中に羽丘生であるノエルが花咲川へと訪問し出し、近くにいる生徒にツバキを呼ぶように声をかける事に。

ノエルに話しかけられた生徒は言う通りにツバキを呼び出てノエルの元へと連れて行く。

たまたまツバキの側にいたカジュンと紗夜はツバキの後を追う。

「ツバキ、時間取ってごめんね。単刀直入に言う。妙義で私とバトルして」

「申し訳ないのですが、今夜ツバキは大事な用事がありますの。出直してくれます?」

「そうなんだ・・・・私は妙義でいつでも待ってるから」

「今日はごめんね。貴方とは一度妙義でバトルしたかったわ。いつになるかわからないけれど近いうちにバトルしましょノエル」

「うん。楽しみにしているよツバキ」

 

箱根 ダウンヒル スタート地点

カジュンのAZ1、1台だけいる所にその周りでは珍しく花女メンバーがいて自分の車であるカジュンは助手席に乗っている。

「羨ましいなカジュンちゃん」

「ふ、ふふふふ。物凄くドキドキしてますの。遊園地の絶叫マシンに乗る前みたいですわ」

「良かったわねカジュンちゃん」

「いつもの車と違うからあまり期待しないでね?そろそろ良いかしら?」

「いつでも良いですの!ビシッと全開で!!」

「行くわよ」とツバキが言った後AZ1がいよいよ走りだす。

いつもと違う車にも関わらず初っ端からツバキは全開走行でコーナーを果敢に攻め込む。

「つ、ツバキ!?いくらなんでもこのスピード出過ぎではありません!?」

ツバキはカジュンの言っている事にガン無視して走りに集中し、コーナーによっては左足ブレーキングを駆使してクリアしている。

「そういえばカジュンのAZ1はミッドシップだったわよね?」

「え、ええそうですの!ミッドシップでも簡単に乗りこなしますのね」

「昔小学校の頃だったかしら?カート齧った程度だけどそのおかげで身体が覚えていたから。今はカート感覚で攻めているわよこのAZ1」

「そ、そうでしたのね(何十年前の出来事でありながらそれを覚えているだなんて・・・・何者ですの!?)」

コーナー毎にカジュンがとてもつもなく発狂三昧だが、ツバキはそれをお構いなしに攻め込んでいる内に恐怖のあまりカジュンは気を失ってしまう。

 

箱根 スタート地点

「あ!ツバキちゃん帰った!」

「それにしては早すぎるかと思います」

「白金さんと同じく早い気が」

「私にはよくわからないや・・・・」

花女メンバー達がAZ1の元へ向かうのだが、彼女達は見てはいけない光景を目の当たりにしてしまう・・・・それは・・・・・カジュン=ファイコットが失神している事である!!!!

その失神したカジュンの表情は清々しかった。

とても気持ち良さそうに・・・・・

「ふ、ふええぇぇ・・・・カジュンちゃん・・・」

「な、何か私達見てはいけないものを見てるような気がするけど?大丈夫、かな?」

「この事は触れては行けないわ。それにしてもツバキ、MRでありながら躊躇わなかったわね」

「最初は躊躇ってたわよ?カプチーノとは違うから・・・・走って行く内にカート齧ってたのを思い出してカート感覚で走ったら何となくこのAZ1の乗り方のコツが掴んだというか・・・・」

「つ、ツバキさんって凄いですね氷川さん」

「改めてツバキは只者ではありませんよ」

「そ、そうね。ツバキと愛華さん、義姉妹共々只者じゃないのは事実よ」

「私なんてまだまだよ!?愛華姉さんの方がだんとつ凄いんだから!!」

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