公道最速伝説   作:迅海

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第61話 サイドワインダー・ストリーム

ギャラリーサイド 紗夜

「ふと思ったんだけどさ、ツバキって雨の中走れるのか?」

「おそらく天気問わず走ってるだろうな。雨だろが雪だろうがな」

「それ本当だったらさこのバトル良い勝負になるんじゃねえか?」

「それはどうかな?相手は十二王国という峠のトップ集団が相手だ。いくらツバキが速くとも妙義の雨となればノエルにとって水を得た魚とも言える。普通なら、ね」

「ま、飛鳥の言いたい事が何となく分かったよ」

「二宮さんや皆んな察しているかも知れませんが、このバトルはツバキの出方次第では激闘になると言っても良いでしょう」

「ですなー。ツバキさんが何かしらのアクションを起こせばノエルさんも黙ってはられないと思うよー」

 

バトルサイド

「差が詰まりそうで詰まらないわね・・・・雨であれをやってみる?晴れならともかく雨となれば責任重大になる」

 

回想にて

これはまだツバキが免許取り立てで大分走りに飲み込む事が出来、特別に愛華の助手席に乗って間近でバトルを見る事に。

「今日はどうしてもツバキに見せたい物がある」

「見せたい物?」

「そう。私がよく使うサイド・ワインダーストリームをツバキの頭に叩き込むからナビシート(助手席)で自分の目に焼き付けて!」

「う、うん!」

相手の車の後ろの数センチまで接近し、そのまま距離を保ったままプレッシャーを掛け続けて相手のミスへと誘い込み、見事に成功した。

「す、凄いぶつかりそうでぶつからない・・・・」

「これをツバキに託したのはツバキの事を信じているから託している。もしこの技を使うなら走って相手をよく見てから使う事だよ?大きな武器であり一歩間違えれば大きな事故にもなりかねない。相手の車と腕を信用できる時に使う事。良い?」

「うん」

愛華のバトルを終えてサイド・ワインダーストリームを使うときの約束を守る為の指切りげんまんをした。

 

戻ってバトルへ

「ノエルの腕、車なら信用できるわ。あれをやるにはもっと距離を詰めなきゃ!」

ツバキはここで1つペースを上げてカプチーノとハチロクの差を縮めようと闇を貫くかのように、前方の水飛沫をなんとも思わず果敢に攻め込み出してから、ツバキの執念によりリスクを冒してでもマージンを削り取る事に成功した。

「ツバキには恐さなんて物無いの!?私は恐いよ!!理屈じゃない!これは人間の本能なの!!雨の所為で真っ暗で反射が強くてまともに走れないのに・・・・後ろを走っているツバキにとっては私のハチロクの水飛沫で視界は絶望的の筈・・・・なのに!?」

マージンを削り取るだけでなくツバキはノエルの全てを信用できると判断した事でいよいよ義姉岬愛華の得意技サイド・ワインダーストリームを使用する。

さっきよりも距離が縮み、差としてはギリギリの擦れ擦れで一歩間違えれば大怪我じゃ済まされない。

雨となれば尚更。

しかし、プレッシャーを掛け続ける側にとっては雨の中でサイド・ワインダーストリームを使うのは晴れている時以上に神経をすり減らす諸刃の剣である。

「べったりと貼り付いている!?まさかあれを使っているの!?ツバキの血は何色!?同じ赤色の血だったらこんな事しない!絶対にしない!!」

「完全に射程圏内に入ったわ!私の集中が切れるか?ノエルがミスするか?先に切れたら負けるわね・・・・ここからが本当の勝負よノエル!!」

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