家に着いて早々ツバキは早速料理に掛かろうとするもお昼のお弁当が必要かどうか等を拓海に伺う。
「いつも拓海さんは朝やお昼ご飯はどうしてます?」
「そうだな・・・・朝はある程度済ませるけど昼飯はコンビニ弁当とかで済ませてるよ。何か作ってくれるのか?」
「私、料理には自信があります!朝とお昼に夜作りますから」
「ありがとう。夜なんだけど・・・・ちょっと出かけなきゃ行けないんだよね・・・・」
「夜勤とか、でしょうか?」
「まあ・・・・夜勤というか他所の峠に行ってバトルをしなくちゃいけないんだよ。夜はお店とかで済ませる感じかな・・・・」
「そうなんですね・・・・夜は宿とかどうしてます?」
「コースに向けて車を仕上げたり、把握したりして時間結構使うから宿屋を泊まろうとしても閉まってるからいつも車の中で寝てるんだ」
「車の中で、ですか!?バケットシートで寝るの大変ですよね・・・・・」
「ああ・・・・まあしょうがないよ寝れる所があるだけまだマシだよ」
「あの、ところで拓海さんはいつも家で何をしてますか?カプチーノが直るまでの間何か出来る事があればお手伝いしますので何でも言ってください」
「いつもは・・・・そうだな・・・・早朝に起きてとうふの配達をして、その後に朝ご飯食べてから仕事に向かってる」
「その配達、私にやらせてもらえませんか?」
「えっ!?いや、そんな!?朝3時頃に起きるんだよ!?何をそこまでしなくても・・・・・」
「その時間帯なら私は起きて義姉と私の朝ご飯とお弁当を作ってます。早起きに関しては大丈夫ですよ私」
「どうしてもというなら・・・・俺はともかく、親父が良いって言うかどうか・・・・・」
「ありがとうございます」
しばらくの1、2時間後に文太が帰って来てから、拓海はツバキに配達をやらせて良いかどうか相談し、文太からはOKをもらった。
「幾つか嬢ちゃんの事が気になるからな。やりたいならやってみ」
「ありがとうございます」
文太が了承した事により、ツバキはとうふの配達をするのだが、この配達がよりツバキを大きく成長するのである。
いよいよ次の早朝
配達をする時間がやって来て早速ツバキはキビキビとお手伝いをし、流石の文太も素直に驚いていた。
「最近の若いのは結構動くな。どっかの誰かとは大違いだ」
「ちぇっ!うるせぇよ親父」
「うふふ。仲が良いんですね。ではそろそろ配達に行って来ますね」
「ああ。その前にもう少しだけ待ってくれ」
文太が紙コップを用意し、その紙コップに水を注いで、その量は溢れるか溢れないかギリギリの背中合わせの状態でツバキに渡すも、文太から紙コップを渡されたツバキには疑問だらけ。
「あの・・・・・この紙コップは何に使うのですか?」
「その紙コップはな、配達中にとうふを傷めないようにする為に必要なものだ。配達中に溢れたらとうふに何かあったと思えばいい。最初のうちは溢れるとは思うがやっていくうちに溢れなくなるよ。ま、色々とやってみな」
「は、はい」
榛名山 上り
ツバキにとって今回はいつもと違う車で峠を走り、早速配達をするもやはり文太の言う通りコップに注がれている水がビシャビシャと溢れ出し、色々手探りで溢さないようにするもまだまだ溢れてしまう。
「とうふ大丈夫かしら・・・・・・それに、今まで無意識に攻め込んでいたけどギアを変えるタイミングやアクセル・ブレーキの踏むタイミングにハンドルを曲げるタイミングと曲げ方でこんなに乱れるだなんて・・・・改めて思うけど荷重移動をコントロールするのって難しいわね・・・・・」
荷重移動に意識して行くようにしてから、少しずつ良くなり段々溢れる回数が減って行く。
ホテルに到着し、とうふを送り届けた後、榛名のダウンヒルを果敢に攻め込む。
榛名山 ダウンヒル
とうふを載せていないので気を遣う事なく、ツバキは全速力で榛名のダウンヒルを攻め込む。
「やっぱりストレートはカプチーノより速いわね。それにハチロクはNAだから思いきってコーナーを攻め込める!」
1、2年乗り込んでたカプチーノはターボに対してハチロクはNAでターボは着いてないおかげでターボラグというターボで良くなるパワーロスやパワースライドという滑り込みがないおかげで思い切ってコーナーに攻め込める事に集中が出来る。
「カプチーノでここを走るとすればストレートが箱根と違って長いわ・・・・・序盤では泣き所だけど中盤からはコーナーが増えて急勾配になるからそこからが勝負どころかもね。それにこのハチロクの仕様は凄い・・・・誰もが乗れるものではないわ・・・・このセッティングの仕上がりは本格的ね」