公道最速伝説   作:迅海

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第74話 得たもの

榛名山 上り

ツバキが藤原家に泊まって2日目

昨日に比べて別人の様に高度でデリケートな荷重移動を完全に習得した事により、ホテルまで紙コップの中にある水が溢れる事なく無事辿り着く事が出来た。

とうふをホテルに送り届けた後ダウンヒルを果敢に攻め込む。

拓海のハチロクは特殊な仕様にも関わらず、カプチーノの時と遜色な攻め込みながら例の溝走りこと溝落としを使ってコーナーをクリアする。

「これがグループA専用4AGE・・・・・この高回転の伸びが良いわね。ノエルの車にもそのエンジンでノエルのに似ているようで似てない。このハチロク、ノエルは乗れるかしら?」

榛名のダウンヒルを攻め込んだ後藤原宅に戻る。

 

藤原とうふ店

「政志か、どうした?」

『この間のカプチーノなんだけどな、今終わった所だ』

「もう終わったのかよ・・・・・・・」

『なんだよ。早く直っちゃ悪いみたいな言い方しやがって』

「いやぁまぁ。あの嬢ちゃんが色々働いてくれてな・・・・嬢ちゃんの車が直ったとなるといなくなるだろうが・・・・」

『おいおい・・・・そういう理由かよ』

「別れるのは辛いが、ま、仕方ないか」

『時間がある時で良いから持っててくれ。じゃあな』

「ああ」

文太が政志と電話が終わったタイミングでツバキが帰って来た。

「ただいま帰りました」

「おう、ご苦労さん。ついさっきだけどあんたのカプチーノの修理が終わったそうだ」

「本当ですか!?ありがとうございます」

「今日持ってくか?」

「そうですね。長居する訳にもいきませんから。短い間でしたがお世話になりました」

「気にすんなよ。嬢ちゃんがいなくなると寂しくなるな・・・・・また息子と2人っきりか・・・・」

「それどういう意味だよ親父」

「綺麗な嬢ちゃんが来て良かったもののいなくなっちまうからな・・・・・」

「あはははは」

ツバキと藤原親子に別れを告げてから拓海はツバキを助手席を乗せて鈴木自動車へ送り、カプチーノを引き取って自分の家へ向かう。

 

ツバキ宅

「ただいま・・・・・愛華姉さん・・・・」

「おかえり。どうしたのツバキ?」

「え、ええと・・・・愛華姉さん怒ってるかなと、思って・・・・」

「事故じゃないなら良かったよ。でも、マシントラブルの時誰かと走って色々としてもらえる人で安心した」

「ごめんね。心配かけさせてしまって・・・・」

「本当に心配した。けど無事帰って来て良かったよ。榛名はどうだった?ツバキ的に」

「序盤セクションでストレートが多くてカプチーノにとっては泣き所ばかりだけどチャンスが有れば後半で勝負出来るかな?という印象だったわね」

「大排気量で重たいボディならそうなるかな。ところでツバキ・・・・・物凄いとうふの数だね」

「しばらくはとうふ生活になってしまうけれど大丈夫かしら?」

「まあ良いんじゃない。今夜榛名行くの?」

「ええ。榛名に行ってこの2日間走り込んだ成果を試してみたくて」

「気をつけて行くんだよ」

「ありがとう。愛華姉さん」

自分の家でツバキは夕飯とうふパーティーを振る舞い、夕食を済ませてから榛名山へ向かう。

 

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