公道最速伝説   作:迅海

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第6話 HT07タービン

箱根 ダウンヒル

2連続ヘアピン後のロングストレートからの緩いコーナーでショックの影響で紗夜が姿勢を崩し、脆くなったのを見逃さないツバキ。

(くっ!!足回りのセッティングが甘いが為にパワーロスをしてしまった!ほんの些細なミスがシングルタービンが脆くなってしまうのが最大の泣きどころ・・・この先はコーナーが続く!!ここからのツバキにとっては水を得た魚といっても過言では無いわ)

(シングルタービンの弱点はドライバーがミスをするとハッキリと脆に出る事。この先はコーナーが続く!ここで勝負に出させてもらうわ!!)

紗夜は何とか大勢を立て直すも、時は既に遅かった。

ツバキは後ろでは紗夜のペースに合わせてコーナーをクリアして来たが、ラインが乱れてるのを機にツバキの全開走りへと切り替え、コーナーで完全にツバキが勝る。

紗夜も全開で追おうとするもFDはカプチーノよりパワー、車重があるが為に同じスピードで飛び込む事が出来ず、コーナーで完全に千切られてしまう。

コーナー終了後にサイドロングストレート突入するも抜き返す距離では無い為呆気なく終わってしまう。

(ツバキの走りはここ箱根を隅から隅まで知り尽くしている走りをしていたわ。私達の知らない間で相当走り込んでいたのでしょうね・・・)

(もし、紗夜があそこでミスをしなかったらどうなっていたのかしら?もしかするとストレートで抜かれて負けていたかも知れなかったわね)

こうしてツバキと紗夜のバトルはツバキが勝利し、第1ラウンド終了となった。

 

箱根 ギャラリー ノエル達

「どうだった?ノエル。ツバキの走りを見て」

リサはノエルに問いかける。

「カプチーノは凄まじい軽さだからこそ成せる技としか言えない。ツバキからは「軽量に勝るチューニングは無い」という言葉ではなく、走りで示された気分だよ。もし私がカプチーノに乗ってもあそこまで攻めきれない」

「危険のように見えて実は理に叶ってる走りだよ。カプチーノの限界とリスクとのコンタクトを取りながら走るの真似出来ない」

「ツバキのカプチーノ走りを見る限りタービンはきっとワゴンRワイドの純正タービン流用して点火時期はノッキングしないようにある程度調整、馬力は低くて130、高くて150ぐらいかな?」

「ノエルってさ車の走り見るだけでどんな仕様なのかわかるの凄いよね。でぇワゴンRワイドって何?」

なかなか見れない車で絶滅危惧の類である為、リサが知らないのは仕方がない。

「ワゴンRは知ってるよね?スズキの軽自動車」

「流石にワゴンRは知ってるよ。そのワゴンRワイドってどう違うの?」

「ワゴンRワイドは排気量を1000ccにして、通常の軽サイズのボディを大きくしたワゴンRだと思えば良いかな。さっき私が言ってたワゴンRワイドの純正タービン、ht07タービンっていうタービンについてだけど、スズキ乗りで主にK6Aというスズキの軽自動車用エンジンでよく使っているらしい。スズキについてはカジュンに聞いた方が早い」

「あー、カジュンね・・・・スズキの話になると良くて校長先生並か長くてそれ以上になるんだよね(苦笑)スズキの車に乗るなら良いけど多分縁がないし遠慮しとこっかな。軽自動車と1000ccのタービンってやっぱ違うよね?」

「サイズが大きいと出方も大分違って来る。ツバキのカプチーノ、あのパンチがある立ち上がりを見る限り流用してると睨む」

 

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