ギャグ(Vtuber)っていうのは大抵クセが強い   作:マリモ先生

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  書いていたら予想以上に長くなったので前編、後編と分けます。
 あとここからは分かる人には分かるネタのタグが活きてくるので、注意と同時に、配信回と同時に謎要素も、万能要素も出てきます。
 欲張りセット注文し過ぎました.......





友達の匿名な人 (前編) ☆

「よっしゃ仕事終わりィ」

 

 私は握っていたペンを机の上に転がせる。カランコロンと軽快なリズムを刻みながら転がり、やがて数秒して止んだ。嬉しそうに伸びをする私に横から声が掛かる。

 

「いつ見てもブラックよねぇ.....」

「缶コーヒーの事か?」

「私が紅茶至上主義者の事を分かって言ってるのなら今すぐギロチンね」

 

 声の主は、女性の中では低く、しかしそれでいて澄んでいるような、周りに良く響き渡るような声をしている。私も同じく女性の中では低めの声をしているが、声色、声質などが全くと言って良いほど違う。机の反対側を見ると、身長160程度の黒髪黒目の縁が赤色の眼鏡を付けている少女がいた。

 

 目の下には隈が濃い。そして髪はボサボサ.....とはいかないが、整ってはいないので、不健康な生活を送っているだろう。

 不健康ガールは、全体的に白色で、背もたれが付いている長い家庭的な椅子に座っていた。

 

「休憩がてらに、百合の切り抜き作れるし、大分ホワイトだよ?」

「この完成度で休憩とか頭おかしいんじゃないの?」

「酷くない?」

 

 私がブラックな仕事のモチベを下げないために、偶に休憩するのだが、私は働き性なので、何か遊ぶこと以外をしないと落ち着かない。そこにいるやつと違って働き者なので。

 なので、休憩がてらに百合のまとめやら趣味である絵を描いたりするのだが、これがだんだん熱中し、楽しくなるので普通の休憩よりドハマりする。にしても頭おかしいは酷いだろ。

 

「だったらなんでブラックの私よりも美夜の方が不健康なのさ」

「そんなもの徹夜でゲームしてるからに決まってるでしょ」

「知 っ て た」

 

 徹夜ガールもとい麻葉美夜(あさはみや)はガチ勢のゲーマーである。徹夜をしているので、身嗜みの面が疎かだ。髪は良いとして、美夜のファッション()は露出している。眼鏡の事もありオタク的扱いだ。でもあながち間違っていない。

 

「せっかく美人なのに勿体ないなぁ.....」

「楓に言われると煽りにしか聞こえないんだけど」

「なんでさ」

 

 だが美夜の素の顔が美人なのである。くっきりとした目鼻立ち。長く艶やかなロングストレートの黒髪。準備をすれば、10人中9人は美人と言うであろう。つまるところ美夜は隠れ美人と言われる人種だ。

 つまり美夜のファッション()は逆効果だったのだ!!

 

「いやだって幼女の完成体というか、理想を注ぎ込んだような体してるじゃない」

「褒めてんのか貶してんのか分からないんですけど?」

 

 私の事を幼女の完成体と豪語する美夜に、物凄く微妙な気持ちを抱く。私の身長は150程度だがこれでも高校生の端くれだからだ。

 

 それに高校生で可愛がられるのは、精神的にキツい。将来の夢と化した淑女なレディになりたいのだが、体はレディのレの文字すら見つからないのである。

 そして美夜は淑女なレディっぽい体付きをしている。あれなんか無性に美夜に対して頭突きしたくなってきたぞ?

 

「ていうか仕事終わったんだしゲームでもしましょう?」

「おい人の話を聞け?」

「後でスマバラやるしマミアカートやりましょ」

 

 美夜が少し目を逸らし、強引に話を切り上げゲームをしようと誘ってくる。折角美夜がいるのに、このままだと切り抜きを作るか、他のVtuberの配信を見るかの選択肢だ。イライラするし、ストレス発散してやろうと意気揚々と挑戦を受ける。その時の私は良い笑顔をしているだろう。

 

 そして私は美夜が座っている椅子の前に置いてあり、現在進行形で見ているテレビの所へ足を運べ、しゃがむ。テレビの下に引き出しのある棚があり、引き出しからスマバラとマミオカートを取り出し、さっき仕事していた机の椅子に座る。

 

 

 

「よっしゃ一位!!このままゴールまで突っ切...」

「ゼロ距離赤甲羅ドーン」

「ゑゑ!?」

「ほら早くスタン治りなさいよ」

「え?なんで進んで無.....ぎゃあああああ」

「うるさ」

 

 前のNPCが降ってきた青甲羅の爆発でお陀仏になっている中、私の動かしているキャラが横をさり気なく通過する。その直後、警告音が鳴らされ赤色の殺意に満ちた甲羅が豪速球で飛んできた。

 

 バナナも何も無かったので、殺意の甲羅と事故る。無慈悲にも逆転という名の希望を美夜は叩き割ろうと、スタンが回復する均等の時間に色々投げてきた。

 .....こいつ順位とか気にせずに私を(ピー)しに来やがった!!

 因みにその後私は負けた。

 

 あーあ結構接戦だったのにな.........嫌がらせ対決。

 もう一戦やろうか迷っていると、ふと時間が気になり時計を見る。

 

「あ、もうこんな時間だ.....準備して〜」

「私はVtuberじゃないし別に出なくても」

「知名度が並みのVより高い人が何言ってんだ」

 

 美夜は昔偶然にも私の配信に出てしまい、そこから偶にだが配信に出るようになった。その甲斐もあってか知名度は並みのVより高く、美夜のファンアートまで描かれる始末である。そういえばまた美夜のV化希望ってメッセージ送られてたな。

 

「V化希望ってあったし、Vtuberにならない?」

「絶対嫌」

「ですよねぇ.....」

 

 私は昔から美夜にVtuberにならないかと脅したり、脅したり、お金とか物で誘っているが、その度に断られている。若干諦めながらも誘うのだが、成果が実るわけもなく。

 

()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()

「そんな事より早く準備しましょう?」

「そんな事.....」

 

 私が永年頑張っている事を軽く片付けたので、私の心に深い傷を付けられる。人の気持ち考えて欲しいとこんなに切実に思った事は後にも先にも無いだろう。

 そんなこんながあり、準備をして準備が終わる。

 

「いやぁ美夜も慣れたねぇ.....おっと今は()()()()()か。」

「ほんとなんでそんな名前になったんでしょうね?」

「い、いやぁ.....身に覚えないですなぁ」

 

 美夜は配信中は私のような日本語の名前ではなく、抽象的な名前である匿名ちゃんという名前に収まった。

 匿名ちゃんという名前になった原因は私にあるのだが、その事を知ってか知らずか、質問をしてくる。私はバレないように演技しながら冷や汗を垂ら........おいこっちをジト目で見てくんな確信犯じゃねぇかコイツ!!

 

パチンッ

「よっし配信するか」

「毎回頬叩くそれはなんなの?」

「やる気出ない?」

「出ないわね」

 

 毎回欠かさずしている頬を叩くルーティーンを美夜に明かし同意を求めると、即座に否定された。またもや精神的に大ダメージだ。

 そんなこんなで配信が始まった。

 

「はいどーも同士のみんな、海馬玲でーす」

「今回はゲーム配信やりまーす」

 

コメント

:こんちゃー

:相変わらず挨拶軽いな

:毎回の如く棒読みと

:雑談?

:ゲームだと無双ゲーだぞ

 

 最早軽い挨拶がいつも通りの挨拶が始まり、画面に私のアバターが表示される。同士.....これはリスナーの名称であり、百合やVtuber好きな玲にとっては視聴者の人は同士と同義と(適当に)決められた名称だ。

 

 画面の中のアバターは髪の色は明るい茶髪で、瞳は翡翠色で、目は穏やかそうで儚げで夢見心地な目をしている。よくアニメのキャラクターは童顔で子供のようだが、玲は大人びた雰囲気な目鼻立ちをしている。

 それでいて身長は170ぐらいで、胸も大きいので、包容力の高そうなお姉さんという印象がする。肌の色は健康な印象を与える小麦色...というには肌は白い。健康的な白色の肌と小麦色の真ん中ぐらいの白さだ。

 

 服はお世辞にもファッションとは呼べないような灰色のフード付きパーカーで、そのパーカーから大きい胸が強調される。服越しであるが、細い腰にしっかりとしたくびれがついており、スレンダーな体型をしつつ、女性らしい丸みを帯びている。

 それでいて姉さんのような雰囲気だ。現実(リアル)の私とはかけ離れてんな!

 そして謎に無双する人外扱いされた。

 

「む.....人を人外みたいに」

「それを言うなら隣のパソコンのマウスの動きが本物の人外に言ってくださいよ」

「お?私の事を言ってるのかシバくぞ」

「ちょ待ってそのハリセンどっから出し...... イイッ↑タイ↓メガァァァ↑!?」

 

コメント

:今日は匿名ちゃんもいるのか

:ヤベェ奴に対抗できるプロゲーマー

:爆裂っ♪爆裂っ♪ランランルー

:頭お菓子の人は帰ってもろて

:初っ端カオスは流石なんやなって

 

 

 心外にも人外扱いされた。ただし真の人外は隣にいるので、横をチラッと見る。そして匿名ちゃんの悪口を私が言い終えた直後に黒色の背景に白い文字でunknown(不明)と書かれた簡素な物が出てくる。

 因みに匿名ちゃんが飼い主という認識らしく暴走しない様に見張っているので、視聴者は安心するらしい。

 匿名ちゃんいても百合に関して関係ないけどな!?

 

 そして棚に置いてあったハリセンで良い笑顔で来..... ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!?........私は頭をハリセンでシバかれる。冗談無しで結構痛い。

 

「..........話ズレそうだから戻すとして、ゲームしてその後質問して解散かな?」

「因みに今回は匿名ちゃんの事も聞けるから質問箱に入れといて」

「あと匿名ちゃん後でアカリとかとコラボする話を」

「あんた地味に私の事も百合の輪に入れさせようとしてるな?」

 

コメント

:話ズレるのはいつも通り

:ゲームは最近練習してるって呟いてたスマバラか

:質問送らなきゃ(使命感)

:流石問題児

:代表のいつも通りすぎて.....

 

 話ズレはいつも通りに匿名ちゃんに向けて有無も合わさぬようなマシンガントークを放つと的確な時にツッコまれる。匿名ちゃんには後で芸人を推薦しよう。

 

 あと、代表というのは同志が私を呼ぶ時の正式名称だが、私がなんでも良いよと言うと、問題児扱いされた結果だ。最早無法地帯だ。問題児は身に覚えしかないけど心にまたもや精神的ダメ(殴

 因みに私の配信自体同じ趣味同士が集まった集会のような物である。大体雑談会で、配信で配信を見るという風な光景になる。

 

「まあいいや早くスマバラするか」

「ん.....ちょっと待って」

 

 そう言い匿名ちゃんは棚に置いてあるスマバラのカセットをテレビに入れ、ゲームを起動させた所でそれを配信に乗っける。

 

「匿名ちゃん使うキャラ限られてるからなぁ」

「むしろ、全キャラ使いこなせてる玲がおかしい」

「勿論です.....プロですから」

 

コメント

:同じ土俵.....ちょっとお花をお摘みしてくる

:吐くなら洗面台でどぞ

:頭お菓子伝説が増えるな

:全キャラ使えるとかマ?

:覚えんの早杉君

 

 私は1ヶ月前からスマバラで特訓もとい匿名ちゃんに玉砕戦法をしてきた。おかげで匿名ちゃん対策を手に入れ、私のスタミナと精神がズタボロになった。

 つまり相手の癖は知っている。つまり今の私は匿名ちゃん絶対(ピー)すマンと成り下がったのだ!!

 

「とりあえず最初はこいつで行きましょうか」

「出たな爆弾魔、私が退治してくれるわ!」

「今からこの家を爆破しても良いかしら?」

「ヤメテ!!」

 

コメント

:コラテラル君かぁ

:爆弾魔は草

:草

:撃退=爆破

:もうお前ら芸人になれ

 

 最初は兵隊のようなキャラを選び、私はお姫様のキャラクターにした。匿名ちゃんの選んだ兵隊は手から爆弾を生成できるテロリストで、そんな能力を持ってるのに、軍部に所属した筋肉モリモリマッチョマンの変態DA☆

 

 匿名ちゃんがテロリストを選んだので、姫の聖なる力で倒してやろうとするとまさか家まで爆破してくると言ってきた........おいそれで良いのかよ軍部。

 

「じゃあ始」

「デュエル開始ィィィ!」

「煩いから黙れ」

「スイマセン」

 

コメント

:うるさ

:吐いて来たんだけど、どういう状況?

:カードゲーム始めてんじゃねぇ

:爆弾魔と姫君が争ってる

:色々とカオスだな

 

 ..........締らないな。

 

 

 




 作者はにわかですし、あまりネットと関わっていなかったので掲示板ネタやらコメントやらがあまり書けないです。

 Vtuberの切り抜き見て、創作意欲が湧いた後にアニメの某毎日グダグダしてる曲を聞いたらなんかグダグダしたくなってきました。
 .....貶してるわけじゃないけどすっごいダラダラしたくなってくるのよ

 その後自分が単純過ぎて最早自分でも呆れました。

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