奇跡の栗毛   作:零課

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なんとなく書いてみましたあ。ちょこちょこ書いていくと思いますのでよろしくお願いします。


黄金の浮沈艦と銀の姫君と栗毛のオタクと

 「うふふふ・・・・ああ・・・美しい車体・・・この曲線美・・・やっぱり電車最高・・・」

 

 

 パシャパシャとカメラで新幹線、電車の写真を撮る一人のウマ娘。ひざ下まで伸ばす長い栗毛を編んでまとめ、左の耳には大きなリボンの耳飾り。前髪には柔和な笑顔が似合う琥珀色の瞳はカメラ越しに移る電車を捉えて離さない。

 

 

 「む・・・おっとと・・・離れないと・・・」

 

 

 ただ、電車が駅の近くになるとすぐに距離を取って邪魔に、車掌さんのお仕事の邪魔にならないようにするのが撮り鉄のマナー。フラッシュもたかずにしっかりフィルターを使い出来る限り最高の写真を。朝の方は船の写真を撮ったし今度は電車。かれこれ写真を撮っているなかふと時計を見る。

 

 

 「・・・・・・・・あ・・・そろそろ行かないと・・・」

 

 

 今日はトレセン学園の入学式。しかも日本最高峰の中央トレセン学園。入るのも大変であればそこでのしのぎの削り合いも並じゃない。つわものたちが夢の後。夢破れて学園を去るウマ娘も多いという華やかな世界である一方でその影もある。厳しい世界の入り口だ。

 

 

 ただ、それでも行きたいと思える誘惑と魅力がある。煌くレースとライブの頂点に立つためなら、日本でそれを目指すというのならここしかないだろう。

 

 

 「よーし。おいでヨルちゃーん」

 

 

 そこにようやく入学できるようになったというのにその日に遅刻は出来ない。急いで駅から出ると駅の外で待ってくれていた私の親友の黒猫。ヨルを呼ぶとすぐに私のカバンの上に載ってくれる。

 

 

 「んふふーそれじゃ、行きましょー」

 

 

 にゃーんと鳴いて応えてくれるヨルに思わず嬉しくなりつつウマ娘専用の自動車道からかけていく。ここから始まるのだ。私とヨルの学園生活と闘いの日々が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「えーと・・・ど、どこだろう・・・? あー・・・もー・・・」

 

 

 トレセン学園について、入学式のための会場。体育館を目指そうとしているのだが、何せトレセン学園は広い。そのせいもあってなかなか体育館にたどり着けずに困っていた。

 

 

 ヨルもいつの間にやらいなくなっていたので尚更不安になっていたのだが、そこに来るのはヨルと鹿毛を肩にかかるくらいに伸ばした、前髪の一部が白いひし形。そこから下にのびた部分が特徴的なウマ娘。

 

 

 「わ。黒猫ちゃんどうし・・・あら? 新入生?」

 

 

 「ヨル。呼んできてくれたの? ありがとー♪ そうなんですよ。入学式の会場が広すぎてわからなくて・・・」

 

 

 「そうなの。実は私もそうで。よければ一緒に行かないかしら? ちょっと親友が何やら変なことしているみたいで・・・」

 

 

 「ありがとうございます。ヨルー後でご飯あげるからこれで我慢してねー」

 

 

 その人も新入生らしく、一緒に行くことに。場所も分かっているようだしそれを呼んでくれた夜にカリカリを入れた袋から少し出してヨルにあげる。

 

 

 んふふ。ありがとうと答えてくれるヨルの顎を撫でると一声鳴いてからぴょいと降りた。会場には入れないからね。バイバイと手を振って本人は近くの木に登っていく。あそこで昼寝でもするのだろう。

 

 

 あ。そう言えばこの人に名前を教えていないわ。

 

 

 「そういえば、自己紹介がまだでした。私はメビウスワン。えーと・・・同級生でいいよね? 名前はなんていうの?」

 

 

 「ああ。ごめんなさい? 私はジャスタウェイ。メビウスちゃん。あの猫は貴女の飼い猫?」

 

 

 「ううん? ただ、仲良くなったから一緒にいるんだ♪ 一応後で予防接種とか用意したりこっそり飼うつもり」

 

 

 「う、うーん・・・いいのかなあ・・・一応、後で寮長に相談しましょう?」

 

 

 ほうほう。ジャスタウェイちゃんかあ。すっごく優しそうな子だし、嬉しいな早速こういう人と友達に慣れて。

 

 

 「ありがとう。そう言えば。ジャスタウェイちゃんの親友って?」

 

 

 「うん。ゴールドシップって言ってね? 長身で綺麗な芦毛を持つ美人さんなの。ただー・・・そのぉ・・・うん。ちょっと変わっているのよね」

 

 

 「ふーん? 変わり種さんかあ・・・あー・・・もしかしてあれ?」

 

 

 目をキラキラさせて話すジャスタウェイちゃんだけど、ゴールドシップちゃんの変わり種という部分になるとたははとほほをかいて苦笑。ようやく入学式会場につくと、そこで片手でルービックキューブをいじりつつなんでかブレイクダンスをしている芦毛の長身で、綺麗なウマ娘がいた。

 

 

 「あー・・・そうそう。あの子。ゴルシちゃーん!」

 

 

 「おー? おおージャスタウェーイ! 久しぶりだなあ!!」

 

 

 「30分前に合ったわよー。ああ、それとこの子は私の友達のメビウスワンちゃん」

 

 

 「よろしくお願いします。ゴールドシップちゃん。はえー・・・本当にきれい」

 

 

 ゴールドシップちゃんはジャスタウェイちゃんを見つけるとバビュンととんでもないパワーでジャスタウェイちゃんに抱き着いてきて、心底嬉しそうな笑顔を二人とも見せる。そしてその美貌とかっこよさを両立させる長身、風貌、そして声。なるほどジャスタウェイちゃんがああもほほを赤らめながらいうのも納得。

 

 

 「お? メビウスワンってーのか。アタシはゴールドシップ! ゴルシちゃんと気軽に読んでくれい!」

 

 

 「よろしく~ゴルシちゃーん。うふふ。友達が増えたー」

 

 

 「おう。アタシとジャスタウェイで学園をいつか支配しよーぜ!」

 

 

 「支配はちょっとねー。ささ。一緒に入りましょ。そろそろ入らないと・・・」

 

 

 ジャスタウェイちゃんにも押されて三人で仲良く入学式。そこで『皇帝』シンボリルドルフ生徒会長のあいさつはすごくよかったし、身が引き締まる思いだった。

 

 

 ・・・・・・最後のおやじギャグさえなければ。だけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まさか同じ部屋になるなんてねー」

 

 

 「だなーでも、その分広くてゴルシちゃん大満足だぜ♪ うっしし。さてさてー? 何を用意しようかなあーっと」

 

 

 「お願いだから変なものを出しすぎたり異臭騒ぎするのを出さないでよー」

 

 

 この後に一緒に寮への部屋割りなのだが、フジキセキ先輩に「ポニーちゃんたちは仲がいいのを見れたし、ゴールドシップと一緒にしてあげるよ」とのことで大きい4人用の部屋に割り当てられた。その時に私のあごをそっと触れながら耳元で「君たちがかわいいからさ特別だよ?」とささやかれてほほが赤くなったのはちょっと恥ずかしかった。

 

 

 で、私は早速列車の模型とか、船の模型を部屋に飾りつつ、ゴルシちゃんは何かのメカの部品とか、工具をごろごろ。ジャスタウェイちゃんは漫画と・・・・芦毛のウマ娘たちのぬいぐるみ、銀色の何かとか、とりあえずそんなのがたくさん。

 

 

 なんやかんや、ジャスタウェイちゃんは芦毛フェチなんだなあと思いつつ荷捌きと整理を終えてようやく一息つけば、明日以降の話になる。

 

 

 「クラスもおんなじだし、明日の模擬レースどうなるかなあ」

 

 

 「アタシらの圧勝だろ♪ そうそう負けるこたぁーねえよ」

 

 

 「もう。確かに回りはそう言ってくる人が多いけど、ここはトレセンよ? 強い子たちばかりよ。油断は駄目だって」

 

 

 「そうだねえー・・・私も頑張らないとねえーヨル」

 

 

 クラスも同じ、そしてだが午後くらいから実力を測るためということで模擬レースが行われる。このレース自体は私たちの慣らしもあるのだけど、勝負はこの時点で始まっていると言ってもいい。

 

 

 何せまあ、ここに来るウマ娘たちはなんやかんや小学校のころから頭角を現していたり、学園を目指して、頂点を目指して鍛えている子たちが多い日本最高峰のウマ娘たちの学園。そのために早いうちからトレーナーも契約するウマ娘を探すために目を光らせていることが多い。有名処だと生徒会のシンボリルドルフ、エアグルーヴ、ナリタブライアン、そして生徒会以外だがミスターシービーらはデビューのころから目をつけられてすぐさまリギルに入ったという。

 

 

 ここの成績次第でうまくいけば名チーム、名トレーナーたちと勝利を目指せるかもとあって学園通の子たちほどここから気合が違うとか。本当に厳しい世界だと思いながらこっそり部屋に入れていたヨルの頭を撫でる。

 

 

 そうするとヨルは大きく鳴いて大丈夫だと言わんばかりに私とゴルシちゃん、ジャスタウェイちゃんの足を順々にまわっててしてしと叩いて、元気づけるように鳴いてくれる。うん。ありがとう。

 

 

 「いよぉーし! ヨルに元気も貰ったし、明日は全員一番を取ろうぜ!」

 

 

 「おー!」

 

 

 「うふふ。もちろん」

 

 

 明日で早々トレーナーさんがついてくれるか、チームに入るかわからないけど三人いい結果でありたいなと思いつつ、ヨルに餌をあげる。

 

 

 フジキセキ寮長は許してくれたけど、あんまり鳴き過ぎちゃだめだよ?




 メビウスワン

 モデルの馬はキンチェム。それに名前負けしないようにリボン付きの死神の名前をチョイス。撮り鉄であり船好き。トレセン学園に入学する前から早起きして電車を取りに行く程。途中で仲良くなったヨルと一緒に学園の門をたたき、すぐさま友達が出来てうっきうき。モデルの馬が牝なのも合ってかゴルシちゃんとも仲良くなれた。適正距離が1000メートルから4000メートル以上すべてに合わせられる。


 ヨル

 雌。メビウスワンと仲良くなってから一緒に過ごす子猫。頭が滅茶苦茶いい。馬でいうとゴルシとかそれくらい。メビウスワンに一番なついており手助けもしばしば。フジキセキにも媚びを売ったのでこっそりならいいよということで寮のアイドルに。


 ジャスタウェイ


 ゴルシの親友。基本優等生だけど芦毛と一緒だとテンションが少しおかしくなる。ジャ〇プを愛読書にするマンガ好きであるマンガを特に愛読。ゴルシの暴走をさほど気にせずに抑え込めるので部屋割りの時点で一緒にさせられることに。本人は嬉しがっていた。


 ゴールドシップ


 言わずと知れた天才かつハジケリストのウマ娘。ジャスタウェイと仲良しでメビウスワンとも仲良しに。実は部屋割りをする前も弁当売りをこっそりしていたところエアグルーヴに見つかって追いかけられたりとひと騒ぎ起こしており、その騒ぎを報告したところ部屋割りを急遽変更。仲良くしていたが大人しいジャスタウェイとメビウスワンと一緒にさせることでストッパーにあてがわされるという。性格はアニメより。


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