それとクロスオーバーさせてみたかっただけなんで、やる気があるのかと言われればない方です。
それでも続きが読みたい方がいれば書いていくので。
「アトラに……怒られるな……クーデリアは俺と一緒に……謝ってくれるかな……」
自分の命が尽きていくのが解る。
自分の全てを
(俺は止まらない……そうだろ、オルガ……)
「止まるんじゃねぇぞ」。それが、彼の唯一無二の親友で仲間で家族である彼の最後の命令。
意識が暗闇に落ちる。
三日月・オーガス、彼はオルガと自分の子供を身籠ったアトラ、クーデリアや自分についてきてくれたハッシュ、共に背中を預けあいここまで辿り着いた昭弘。
あと一歩叶わず、死んでいったシノ。
地球で今も鉄華団のために頑張ってくれているだろうタカキ。
今まで関わってきた家族たちの記憶を走馬燈として思い出しながら、彼は力尽きた。
何故だろう。
エイハブ・リアクターが稼働する音が聞こえてくる。
死んだはずなのに、コクピットにいる感覚があり、鉄の臭いがする。
そして、彼は目を開けた。
「…………ここ、どこ?」
そこは三日月にとって全くの未知なる大地だった。
コクピットを見回すと、どれもバルバトスのと変わらない。
阿頼耶識は繋がっている。
周りを確認すると、昭弘のグシオンと何故か先に逝ったはずのシノの四代目流星号もとい、フラウロスが突っ立っていた。
「どうなって……いやがるんだ?」
「お、おい、昭弘とミカなのか……?」
二つから聞こえたのは、聞き慣れた声。
昭弘とシノの声だった。
「俺達、死んだはずだよね?」
「はぁ!?お前らも死んだのか!?」
「あ、ああ。お前が死んだあと火星に戻ったんだが……」
昭弘が自分が伝えられる限りの自分達が死ぬまでの話を、シノに伝えた。
「そうか……オルガ……」
オルガも死んだことを伝えると、シノはやはりというか、泣いた。
「んで、俺達はどうすりゃ良いんだ?見たところ地球っぽいのは解るんだが……」
と、昭弘はこの状況をどうするのか二人に聞く。
……ダメ元だが。
「オルガは止まるなって命令したんだ。死んでても生きてても、ただ前を突き進むだけだ」
「そうだな!それが俺達にできる団長への弔いって奴だ!」
「ま、そうなるよな」
しかし、本当にここはどこなのか、それが解らない。
「ともかく、まずは情報を入手しねぇとこれからどうするのか決められないな」
「うーん、とにかく進むか?」
「………それしかないか」
と、昭弘とシノで方針を決めていく。
ミカが口を出さないのは、元々そう言うのには興味がない&苦手だからだ。
ともかく、進むことにした三人はただ前を進むことにした。
それと、三人で機体と相手の顔を確認したがどちらも最後の姿と変わらなかった。
つまりは、バルバトスはルプスレクスでグシオンはリベイクフルシティ。
ただ違うのは三日月たちの服装が宇宙で着用する宇宙服を全員着ていた事だ。
ちなみに、コクピットの中を探したらいつもの鉄華団の服装があったので全員宇宙服の上半身は脱いでいた。
もちろん、理由は暑苦しいから。
星歴2319年。
帝国にて開発された、制御AIを積んだ兵器【レギオン】が誕生し、そして暴走した。
サンマグノリア共和国は、レギオンと戦い、圧倒的な数の前に敗北した。
そして、共和国は四足歩行型の無人自立型戦闘機【ジャガーノート】を開発する。
それは、相手と同じく無人機かつ優秀とされ、大量投入された。
だがしかし、その裏では差別による悲劇が起きていた。
優良種と信じて疑わない
そして、その白系種によって差別された
無人機と言われた
それが何年も続き、そしてレギオンに押され気味の共和国は今日もまた、現実を見ない発言を国民に知らせる。
ただ自分達が正しいと。
犠牲者はいないと。
そうすることで、近い将来他国から蔑視される事を知らずに。
そんなある日、正体不明の人型をした兵器がレギオンとジャガーノートとの戦場に乱入し、レギオンをレギオンの攻撃をものともしない装甲でその身の丈を超えるようなバトルメイスやハルバート、そして強力すぎる電磁砲を備えた巨人がレギオンを壊滅させた。
何者なのか、全く解らないなか、とある
そして、悪夢を見た。
86にも、ハンドラーにも。
スピアヘッド戦隊以外で、初めての事態が起きたのだ。
内容としてはこうだ。
噂にはかねがね聞いていたそのハンドラーは、また現れたそのロボットたちがレギオンを殲滅した。
そこで、ハンドラーは捕獲命令を出した。
謎の技術を手に入れれば昇進できると踏んだのだろう。
軍人ならそれはある意味正しい判断ではあった。
だが、ハンドラーはジャガーノートと相手の性能差を見誤った。
そもそも、モビルスーツとジャガーノートやレギオンでは話にならないのだ。
モビルスーツは、元々同じモビルスーツか人類共通の敵、モビルアーマーに対抗するために生み出された兵器。
モビルアーマーが巨大なため、モビルスーツもそれ相応に大きくされた。
対してジャガーノートは、敵がモビルアーマーと同じAI制御によるレギオンに対抗するために、四足歩行の機動兵器を生み出した。
だが、元々AIを乗せるつもりだったジャガーノートは完成できず人ではない86を乗せることで、解決させた。
だが、そのぶん彼らに対する命の安否などどうでも良いため、装甲は装甲の意味を成さず、86たちにはアルミの棺桶と呼ばれるほどの欠陥品。
そんなものとモビルスーツを戦わせれば結果は戦わせる前から解る。
だが、ハンドラーは出世欲に目がくらんだ。
よって、彼はトラウマを植え付けられた。
他の86は蹴散らされ、何もできずに死んだ。
その戦隊の隊長であるプロセッサーとパラレードで知覚同調していたため、目の前に迫ってくるツインアイの鋼鉄の巨人にこちらを見られたとき、鳥肌を立てた。
そして、プロセッサーの死の直前、聞こえてしまった。
「邪魔をするなら潰す」と、まるで怯える羊に睨みをきかせるようなツインアイがこちらを見据えながらバトルメイスを振り下ろす様を見ながら。
彼はこう呼んだ。
悪魔だ、と。
その場にいないにも関わらず、相手のプレッシャーによって悪夢にまでなってしまったこの出来事は、そのハンドラーを軍から抜けるほどまで強烈だったのだ。
非現実的な光景を見せられたと。
これにより、上層部はこの巨人をできれば捕獲、できなければレギオンを擦り付けて捕獲できるまで消耗させる方針に出た。
だが、彼らは知らない。
そのため、弾が無くなっても叩き潰す事で解決できてしまうことを。
そして、運命はやって来た。
スピアヘッド戦隊隊長、シンエイ・ノウゼンこと通称シンは新しく着任したハンドラー・ワンの指揮下の元(実質的にはシンが独自に指揮しているが)、レギオン戦闘をこなしていた。
「スゴい………」
ハンドラー・ワンこと、ヴラディレーナ・ミリーゼ少佐はプロセッサーであるアンダーテイカーの指揮に感嘆していた。
レギオンを殲滅し終えると、スピアヘッド戦隊は帰還し始める。
損害機0。
激戦区を生き抜く彼らに、驚きと感嘆があった。
そんな最中、探知機に反応。
数は三つ。
そして、この反応に少し前に上層部が伝令した攻撃禁止命令の対象であることを思い出す。
「アンダーテイカー!そちらに悪魔が向かっています!」
「悪魔、ですか?新型のレギオンですか?」
「現時点ではこちらも全容を把握できていないんです。何せ、戦闘した86の部隊は全滅してますから……!」
「なんだってぇ!?」
「アンダーテイカー、どうする?」
「ハンドラー・ワン、今わかる情報だけでも良いです。教えてください」
シンは冷静に判断し、情報を求める。
「こちらでは、悪魔は三機の総称で呼んでいます。全体的な特徴は、ジャガーノートを超える巨人であり、メインカメラかと思われるツインアイに二本角です。内、白い悪魔は白兵戦が得意と思われる機体で、巨大なバトルメイスを使用しています」
と、ミリーゼ少佐(以降レーナ)は焦りの感情を隠すこともなく、バカ真面目に伝える。
しかし、それほどまでの相手なのだろう。
シンたちは、最大望遠でその姿を確認した。
「あれが……悪魔」
「確かに悪魔っぽいな」
レーナは残りの二機の情報を伝える。
「茶色の悪魔は、ハルバートを使い、場合によっては四本の腕でライフル型の電磁砲で敵を攻撃し、ピンクの悪魔は、背部に強力な電磁砲を持ち、おそらくあれならば悪魔たちも撃破できるほどの火力かと思われます……」
「そんな化け物、どこから来たの…!?」
と、クレナ。
白豚がいるときはあまり喋らない彼女だが、この時だけは思わずといった風に呟く。
それにレーナは答える。
「わかりません……!こちらも、確認できるだけでも数ヵ月前からですし、他国もこんな物を開発した覚えはないだそうです」
「マジかよ……」
「どうすんだ、隊長。逃げた方がいいと思うが……」
確認できるのは茶色のと白いののみ。
だが、ピンクのはきっと射撃が中心なために離れているのだろう。
だが、シンはそこを怪しんだ。
ジャガーノートの一番の火力である滑空砲が効かない相手なのだ。
レギオンのも跳ね返すなら、わざわざ離れなくとも……とそこまで考えたときだ。
相手の策略が解った。
「後ろから!?アンダーテイカー!」
レーナが最初に気づく。
だが、ジャガーノートやレギオンより高速で近づく相手に逃げ切れるはずがない。
シンは珍しく迷う。
だが、時間切れだ。
ピンクの悪魔が木々から姿を覗かせ、手に持つライフルをこちらに向ける。
そして、ピンクの悪魔は喋った。
「おぉーと!逃げてもらっちゃ困るぜ!」
「…………は?」
物も言わずに、撃ち殺すかと思っていたライゼンは間抜けな声を出した。
いや、スピアヘッド戦隊の面々もそんな感じだろう。
それを体現したのがライゼンのようだ。
まあ、唐突に陽気な声が悪魔の見た目をした巨人から聞こえたら誰もがそうなるだろう。
「悪いが、弾薬を貰っていく」
と、今度は茶色の悪魔。
渋い声だが、威圧感がある。
しかし、相手の目的は解った。
「一々殺すのもメンドイから、動かないでよね」
そして、白い悪魔も喋った。
嫌に親近感のある声。
レーナもシンも、相手の言うことを聞くしかないと思った。
だが、今まで何もコンタクトのなかった相手が今更になってコンタクトを取ってきたことに、ただ戸惑う。
似てるようで違う、終わりを迎えるだけの戦隊と決して散らない、鉄の華の悪魔が出会った瞬間だった。
86とVivyが終わっちゃったなあ………次は何やるんだろ。
86は第二期来てほしいですね。