バ鹿と天才は紙一重   作:ワッタン2906

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タイシンはかわいい(挨拶)
どうも、ワッタンです。

一ヶ月振りの投稿、すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
体調を(メンタル方面)を崩していたので、書けませんでした。
けど、何とか回復したので安心して下さい(笑)

それでは、年内最後の投稿。
どうぞ!!


※今回からタグにライスシャワーを追加しました。


タイシンと青薔薇 後編

 

「これ、アンタが全部世話してるの?」

 

下へしゃがみこみ、咲いているピンク色をしたコスモスを触りながら黒色のウマ娘に話し掛ける。

コスモスは荒地に育つほど丈夫な花なのだが、過湿に弱くあまり水を上げすぎない事が、育てるのには重要なのだが触った感じ、適度な水が与えられており、しっかりとコスモスは咲き誇っていた。

 

「う、うん...でもそんなに、本格的な事はしてないよ? 」

 

「そうなんだ、というか何でそんなに怯えてるの...って、突然人が来たらそうなるか」

  

「あ、いえ、その──」

 

ゴールドシップに聞いた感じだと、ここの場所は余り人に知られてない場所だから急に人が、アタシみたいに知らない人がここへと来たら、この反応は無理でもないか。でも、さっきアタシの事を『タイシンさん』と呼んでいたから、どうやら向こうはアタシの事を知っているような感じがする。とりあえず、この場所を来た目的も含め、一応自己紹介もしておく事にする。

 

「あー、この場所はゴールドシップのやつが教えてくれたんだけど」

 

「えっ、ゴールドシップさんが? 」

 

さっきの不安げな表情から一点し、目を見開き驚いたような表情を浮かべる彼女、どうやらゴールドシップの事は知っていたらしい。

 

「うん、そう。どうやら、アンタはアタシの名前を知ってるらしけど、一応自己紹介。アタシの名前はナリタタイシン、よろしく」

 

「あ、その、えっと、ライスシャワーです。よろしくね、タイシンさん」

 

「よろしく...ライスは中等部なの? 」

 

ライスシャワー、その名前に聞き覚えはなかった。トレーナーが纏めてきてくれたアタシのライバルになり得そうなウマ娘のリストには載っていなかった事から、恐らくライスシャワーは中等部の子ではないかと思い尋ねた。対するライスはアタシの質問に「うん」と頷く。

 

──アタシの予想通り...だけど

 

ライスシャワーと話してみた感じ、彼女はどこか気弱そうな感じのウマ娘。

それを踏まえて、一つだけ疑問が残る、それはゴールドシップの真意。

 

そもそもアタシがここに来たのは、ゴールドシップからここにいるウマ娘の、ライスシャワーの悩み事を聞いてくれという話だった。いくらゴールドシップでもいきなり面識のないウマ娘に、悩み事を聞いてくれといった、相手のパーソナルスペースに踏みこむようなお願い事をするだろうか。

  

「タイシンさん? 」

 

「...ん? あ、ごめんごめん、ちょっと考え事してた、どうしたの?」

 

いくら考えても、ゴールドシップの意図は分からなかった。そもそもが、ゴールドシップの事を考え理解するのは一般人には到底無理だった。そう悟ると、頭の中にドヤ顔をしているゴールドシップの顔が思い浮かび余計に腹が立つ。

 

「あっ、その難しい顔してたから、ライスが何かしちゃったかなって...」 

 

「...? アンタは何もしてないでしょ? 」

 

ライスの反応に首を傾げる。今のやり取りにどこか彼女が気に障る事があっただろうか、どちらかと言えばアタシがライスの目の前に居るというのに、彼女の事をほったらかした方が気に障ると思うんだけど。

 

「その...ライスと居るとみんなを不幸にしちゃうから」

 

「不幸にって...どうゆう事? 」

 

不幸という単語が気になり思わずライスに聞き返す。聞き返すとライスが理由をおずおずと言った感じで理由を語りだす、と同時に何故ゴールドシップがアタシをここへと来させた理由が分かった、きっとこれだ。これから、ライスが話す内容がきっとアタシに聞いてほしい悩みだと直感する。

 

ライス曰く、自分と一緒にいた事で隣にいた人物が車が走行して水たまりを掛けられたり、ライスと出掛ける度に雨に振られたりと、自分の周りに怒る不幸が全て自分のせいで起きているから、周りで起きる不幸は全てライスのせいだとそう語った。

 

「それって単に間が悪いだけだと思うんだけど? 」

 

「で、でも...」

 

ライスがそう言うと、自身の耳を左右にせわしなく動かしうつむく。

暫く二人の間に沈黙が流れる、その沈黙の中で彼女に掛けるべき言葉を考えるが、何て掛けるべきか言葉が見つからない、どうしたものかと考えていると、ライスの被っている帽子のある一点へと目線が向く。そこにあったのは前のデパートの時に見かけた青いバラ。

 

「...ライスって青バラが好きなの?」

 

「えっ?」

 

アタシの言葉にうつむいていた顔をあげるライス。その顔は驚きに包まれていた。

 

「前のデパートに会った時にもさ、その青いバラが刺さった帽子被ってたから、好きなのかなって」

 

「...うん、青いバラは昔読んでた絵本に出てきたの、青いバラは最初みんなから気味が悪いって言われるんだけど、最後にはみんなを笑顔にするの、だからライスもそんな風になれたらいいなって...でも、色々と自分を変えようとしてるんだけど、上手く行かなくて結局みんなを不幸に...って、タイシンさん!?」

 

また、自分の事を卑下しようとしていたライスだったが、それは最後まで続かなかった。何故ならアタシがライスの頭を撫でたから。そしてアタシは自分をまた責めようとしたライスに語り掛ける。

 

「...アタシはアンタの苦しみを分かろうとするけど、全部は理解できない」

 

ライスを傷つけないように言葉を選んでいく。

ライスの不幸云々についてはアタシからはただの間が悪いだけとしか言えない、人が本当に不幸かどうかは決めるのその人自身だから、ライスの言っているは、自分のせいで不幸にしているとだけのただの決めつけだ。だからこの事に関してはアタシからは何も言えない、これ以上言ってしまうとライスを悲してしまう。

 

「だけどね、今日ライスと話してみて分かった事が一つだけあるんだ」

 

そう言うと黙って撫でられているだけのライスが動き首を傾げる、アタシはその間も撫でる手は止めない。

 

「...自分のせいになって不幸にしてしまった、そう思えるってことは、ライスはとっても優しい子だと思う、だから...ライスの、その夢はきっと叶うよ」

 

アタシのその言葉にライスは何も言葉を返さずうつむいていた。彼女の表情は見えないから、どんなことを思っているのかは分からない、だけど言葉はとめどなくアタシの口からでてくる。

 

自分でも何でこんなにも必死になっているのか分からない、でもこれだけは言える。

『自分で自分をダメなヤツだって思い込んでやりたいことをやらないでいる』そんなヤツは見たくない、そう思えたから。もしかしたらあったもしれない、アタシがみんなを見返してやるというあの時取った選択肢を取らなかった自分かなと思ってしまうから。

 

「ねえ、ライス、青いバラの花言葉って知ってる?」

 

フルフルと首を振るライス。青いバラの花言葉はアタシも好きだったから何故か覚えていた、だからアタシはライスの夢を聞いた時、ライスなら叶えられると思った。

 

「青いバラの花言葉はね──」

 

『不可能なことを成し遂げる』『夢かなう』『神の祝福』そう、花言葉を告げた瞬間だった。

 

「っ...う、うぅ......あ、あああああああああああああぁぁっ!」

 

目の前の彼女がアタシにすがりつく様にして、号泣した。アタシとライスにはそんなに身長差がないためすっぽりと彼女のの体はアタシの腕にすっぽりとハマった、そしてそのままアタシはライスが泣き止むまでその背中を、反射的に撫で続けたのだった。

 

 

「...大丈夫?」

 

「ぐすっ、はい......ごめんなさい、迷惑を掛けて」

 

そう言いながらアタシから離れるライス。アタシのジャージはライスの涙と鼻水で濡れており、洗わないと明日も使えない程だった。

 

「うんまあ、これは大丈夫。それよりもさ、アタシもこれからここに来てもいい? 」

 

「えっ、いいの...?」

 

ライスが驚いた様な表情を浮かべていた、そんな彼女に対してアタシは頷く。

一応ゴールドシップから頼まれていた、ライスの悩み事を聞くというお願い事は聞いたのでアタシとしてはこの場所にはもう来なくてもいいのだが、何となく、何となくだがライスとは...切手は切れない関係になるかもしれないとそう直感したからだ。

 

「ライスがよければだけどねそれに...花は好きだからね」

 

そうライスに告げると、泣きはらした彼女の顔に満面の笑みが浮かんだ。





ライスの前だとタイシンはどこか口調が柔らかくなってほしい(願望)
やっぱりライス×タイシンは最高だと思う(過激派)

今回もお読みいただきありがとうございました。
感想、評価等貰えると凄くやる気出るので、是非とも清き一票を。

これで、年内の投稿は最後です!!来年も精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
それでは、皆様よいお年を!!

(サポカタイシンなんて、あるわけないんだよ...)

お読みいただき
ありがとうございましたー


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