バ鹿と天才は紙一重   作:ワッタン2906

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どうも、お久しぶりです。
最近忙しくて期間、空いちゃった。
許して?

さてまずは、挨拶を。
どうも、トクメイ君改めて、ワッタンです!!
え、知らない?
デスヨネー。
まあ、下に僕の作品欄置いとくから読んでみてね。


それではどうぞー

作品その①
作品その②



図書室にて

 

「あれって......トレーナー?」

 

空いている席を求めて彷徨っていると、図書室の奥まったスペースに見知った影が一つ。

事務作業をする時に掛けるメガネを掛け、二人がけのテーブルには何かの参考書が置かれ、何らかの作業を行っているトレーナーが居た。

 

梅雨真っ最中の六月末。

この時期は期末考査の時期。

文武両道を掲げているトレセン学園にとって、期末考査で赤点を取るということは即ち、地獄の補習が立ちはだかるという事になる。

引っかかってしまった場合、学園生活はおろか、レースにも支障をきたしてしまう。

 

なので、この時期だけは......というより、テスト前はトレーニングより学業が優先される。

かくいうアタシも今日はトレーニングは無しにしてもらい、勉強の為に図書室へと訪れたのだが、

どうやら、考えることは皆一緒らしい。

 

何処にも席が空いておらず、皆必死に教科書なり参考書に齧り着いていた。

そのおかげで、何処にも空席を見つけられず、図書室内を彷徨っていると、トレーナーを見つけたのだった。

 

「......まあ、仕方ないか」

 

恐らく今日はもう席は、空席にならないだろう。

それにこうして悩んでいる内に勉強に使える時間が無くなってしまう。

そう思うと、トレーナーの方へと足が自然と動いていた。

そして作業に集中してアタシに気付いてないトレーナーの前に行き一言。

 

「......ここ、使ってもいい?」

 

 

 

「で、トレーナーはこんな所で何してるの?」

 

ピタッと、トレーナーはカリカリと動かしていた手を止める。

アタシはというと、トレーナーに話し掛けたが、作業の手を止めずに淡々と問題を解く。今日は国語の勉強だ。

 

「あー、話せば長くなるんだが。 トレセン学園って夏休みに合宿あるらしいじゃん?」

 

「......うん、あるね」

トレーナーの言葉に頷く。

 

トレセン学園は夏休みに合宿が行われる。

その行先は、山だったり海だったりする。

但しそれはメイクデビューしてから二年目のウマ娘からしか、参加資格は与えられない。

だから、アタシには参加資格が無いのだが。

 

「あれって二年目からじゃないと参加出来ないのはおかしいと思ってな」

 

「そう?」

 

「うん、だから理事長に直談判しにいった」

 

今度は逆に、アタシが動かしていた手をピタリと止め、

トレーナーの方に目線を移す。

 

「直談判って、何を?」

 

『直談判』

その言葉を聞いて、嫌な予感がする。

 

そしてその予感は、物の見事に的中する。

 

 

「決まってるよ、()()()()()()()()()()()()宿()()()()()()()()()()()()

 

 

周りが静かになった。

だけどそれも一瞬の事で。

 

「......はあ!?」

 

思わず素っ頓狂な声を上げながら椅子から立ち上がってしまう。

──マズイ。

慌てて口を手で抑え、周りを見渡す。

幸いな事に奥まったスペースだった為気づいたような人はいない。

それを確認しホッと胸を撫で下ろす......がすぐにトレーナーに問い詰める。

 

「何やってんの、トレーナー!?」

 

トレーナーはというと眼鏡を掛けた顔で笑いながらバツが悪そうに頭をかいている。

 

「いやあ、だってさ。一年目の子達が行けないのは可哀想じゃん」

 

「........」

 

いやまあ、確かにトレーナーのことも一理はある。

だけど、人混みが苦手なアタシは、合宿に行く意味があるのかと思ってしまう。

そもそもトレーニングは学園でもできる。 

 

「で、理事長も同じ事を思ってたらしくてな、今年は特別に、一年目の子達は、理事長が所有してるプライベートビーチで合宿出来るようになった」

 

「......はあ、よく通ったね。 それでトレーナーが図書室に居るのとどういう関係が?」

 

ため息をつきながら答える。

 

 

「あー、それはだな。合宿の発案者が一応俺ってことになったから、それに併せて書類を諸々と理事長に、出さないといけないんだよ、それも大量に」

 

そう言いながらトレーナーは、積まれている書類をペンで指す。

指された書類には、事細かな項目がいっぱい書かれていた。

 

「じゃあ、この参考書は?」

 

そう言うと、アタシは問題を解いていた手を止め書類の反対側に置かれていた何かの参考書を手に取る。

それはパッと見た感じ、ヒトの筋肉に関する本のようだった。

 

「あー、それは合宿でのトレーニングメニューとか考えてた。いつもと違う環境でトレーニングするから、より効果的に鍛えれるように」

 

そう言いながらトレーナーは一枚の紙を見せてくる。

そこには合宿で行うであろう、トレーニングメニューが図解付きで書いてあった。

しかも見た感じ、砂浜ダッシュ以外のトレーニングについても書かれている。

 

「ふーん、そうなんだ......」

 

トレーナーの行動力には時たま驚かされる。

今回の合宿の件だったり、

 

アタシが、食が細くて栄養食ばかりを食べているという事実を知ったら、栄養学の本を買ってきて、アタシ用の量は少なめでいて栄養価満点で身体が作れる、食事メニューを考案したりと。

 

良い意味で自分の信念を貫いてる気がする。

もしかしたらそれが、トレーナーを天才と知らしめてる要因なのかもしれない。

 

「そうそう。ところでタイシンはどうして此処にいるんだ? 勉強か?」

 

と、今度は逆にトレーナーが質問してくる。

 

「うん、そう。 テストの補習とかでレースに遅れを取りたくないから」

 

「おー、それはいい心掛けだ。 ちょっと見てみても良い?」

 

さっきまで解いていた国語のプリントを数枚、トレーナーに手渡す。

 

「ん....」

 

「サンキュー。 ....って、結構難しいなこれ」

 

そう言いながら、トレーナーはアタシが解いたプリントを見ていく。

そして三枚のプリントの中、二枚目を見ている最中だった。

 

「あ、ここ間違ってるぞ」

 

「え、どこ?」

 

「ここの読解問題」

 

解いたプリントをアタシがよく見えるように向きを変え、

自分のペンで間違えた箇所の問題を差してくる。

 

「これは多分ひっかけだな、恐らくタイシンはここに目を付けて、この解答を書いたんだろうけど、よくよく読んだら.....この部分だな。きっとここの心情部分が答えになるはず」

 

トレーナーは恐らく答えになるであろう文章のところに、印をつける。

その部分を見ながら、トレーナーの説明をゆっくりと自分の中で反覆し理解していく。

 

「──ホントだ、多分トレーナーの答えで合ってる」

 

そしてトレーナーの言う通り、恐らくアタシが間違っている。

 

「まあ、あくまで俺の答えだから、解答があるならそっちを確認した方がいいぞ」

 

そう言いながら、トレーナーは自分の作業へと戻る。

またカリカリと書類を書く音が響く。

そんなトレーナーを見て、ふとあることに気づく。

 

──もしかしてトレーナーって、専門知識意外も天才?

 

栄養学を学んですぐに、アタシ専用の食事メニューを作る人だ。

もしかしなくても、天才なのかもしれない。

全くこれだから地頭が違う奴は.....、うん?

 

とここで、アタシはある事を思い付く。

 

「トレーナーって、明日もここにくるの?」

 

「一応な、ここなら専門の本もあるから、タイシンの期末考査が終わった後のトレーニングメニューとか考えるつもり」

 

「ふーん、....あのさ、だったら明日もこの席で勉強してもいい?」

 

「えっ、ここで?」

 

トレーナーの言葉に頷く。

 

 

「うん。この時期ってどこも席が空いてないからさ。貴重なんだよ、空いてる席って」

 

「なるほど、そんなことならお安い御用だ」

トレーナーが快く了承してくれる。

 

──よし!!

心の中でガッツポーズをする。

これで、トレーナーに分からない所を教えて貰える。

それに席を探す手間も省けて、正に一石二鳥だ。

 

「タイシン、どうかしたか?」

 

何の反応を示さないアタシに、

疑問を持ったのか首を傾げて話し掛けてくる。

 

「.....何でもない。アタシ、勉強の続きするから」

 

「お、おう。分かった」

 

その会話を皮切りにアタシとトレーナーは、お互いの作業に戻った。

いつも一人で勉強するより、集中できたのはきっと気のせいだ。

 

 

 

ちなみにアタシの目論見通りに、トレーナーに分からない所を教えてもらって、

学年順位が大幅に上がったのは別の話。





実はこのネタ出すのに五日かかりました。(深刻なネタ不足)
ということで、お題箱設置します。
といっても、活動報告ですけどね。
そこに見たいシチュエーションとかリクエストくれたら、死ぬほど喜びます。

うん?温泉?
ああ出たよ、先頭の景色を譲らない子がね........

それでは、今日はこの辺で。


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