ウマ娘プリティーダービー
生前、かなりやり込んだスマホゲームの一つだ。
そして、俺はその世界に転生をした。
まあ、死んだ理由は戦争だ。
情勢が怪しくなりだして、出兵したのはいいのだが、気が付いたら死んでいた。
多分、爆弾か何かだろう。
ま、身の上の話しは、ここまでにして、話した通りでウマ娘の世界に転生した。
年齢はそのままで、特殊な能力として「神眼」が備わっていた。
これは、相手の状態、調子、得意、不得意、適正、その他諸々が一目見ただけで分かるという優れものだ。
ちなみにデメリットは情報量が多すぎると、脳が処理落ちして鼻血が出ちゃうんだけど、最近は慣れてきて、鼻血を出すことがなくなってきた。
まだ、トレーナーではないけどね。
これから試験なのさ。
受かるといいけどね。
周りを見ると、かなり真剣な表情をして、過去問を読んでいる人や、何やら呪文のようなことを呟いている人がいる。
怖いから近寄らんどこ〜
殆どがスーツで着てる人なんだけど、俺だけ私服なんだよね。
だからかな、周りからは「なんやコイツ」みたいな目で見られている。
………仕方ないじゃん。
転生した時は、ボロボロの軍服だったし。
手持ちにあったお金でなんとか私服買って、ボロボロだった軍服を捨てて、ようやくまともに見えるようになったんだからさ。
ま、元軍人だから軍服着てたらスイッチ入っちゃうし、それだったら私服の方が楽だからな。
そもそも、勉強してないから受かるか分からないしね。
相変わらず変人を見るような目で見てくるしね。
「そこのスーツを着てない君」
後ろから声をかけられた。
俺は反射的に一歩跳躍して、間合いを取る。
「俺に何か用かな?」
そして、左手を右鎖骨あたりまで持っていく。
「ふと目に止まったから声をかけてみたんだが、警戒させてしまったかな?」
「いや、驚いただけだから気にしないでくれ。」
そうは言うも、10年間の癖は中々抜けない。
「む、そうか。周りに残っているのは君だけだからな。試験に遅れるといけないだろう?」
周りを見渡すと、周りには人がおらず、残っているのは俺だけだった。
「知らせてくれてありがとな。」
俺は試験会場に向けて歩き出す。
途中で俺は、足を止めて相手に伝える。
「あ、そうだ。」
「何かな?」
「全身に疲労が溜まってるね。いい加減に休息を取らないと腱の炎症や骨折を引き起こすよ。あと、まだ身体が硬いね。しっかりと解さないから疲労が抜けにくい。しっかりと柔軟をしなさい。休息の日にちは3日くらいはとった方がいい。」
「え?」
「身体に気をつけたまえよ。皇帝サマ。」
「え、待ってくれ!」
俺は静止の声も聞かずに会場に向けて歩き出した。