元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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第14話

ハルウララの元に来ての感想

 

「は? 何じゃこりゃ?」

 

もうね、雰囲気が全然違うの。

 

なんて言えばいいの?

 

仙人?

 

到達者?

 

言葉で言い現せない。

 

はえーよ。

 

自分と向き合って能力開花するの。

 

「ハルウララ?」

 

雰囲気が少しずつ収まっていく。

 

「ん〜?」

 

ハルウララは目を開けてこちらを向く。

 

寝ていた訳ではないのは分かる。

 

「芝で短距離走ってみるか?」

 

ちょっと確認したい。

 

どこまで開花してるのか。

 

そして、自身に眠る本能を見つけ出したのかを。

 

「走りたい!」

 

目を輝かせて、詰め寄ってくる。

 

「近い。なら、ゲートに行け。芝で、1200だ。」

 

「分かった!」

 

ハルウララは、短距離レーンの方に掛けて行き準備をしだした。

 

「マジかよ。」

 

掛けて行く姿を見て、2時間前とは大違いという事も分かった。

 

まず走り方だ。

 

よりスマートにストライドは大きく、腕の振りが前で大きく振る様な形だ。

 

簡単にいうと、陸上選手の様な走りになってる。

 

しかし、上半身は適度に前に傾いている。

 

「ははっ! マジのバケモンかよ。」

 

この短期間でスマートファルコンに引き続き、ハルウララまでもが自身の限界を超えて成長している。

 

成長してくれるのは指導者として嬉しいがこの後のことだ。

 

まだ、デビューもしていないからレースに慣れていない。

 

レースは簡単に対人戦だ。

 

ブロックされることもあれば、見えない様に妨害されることもある。

 

それをどう切り抜けるかが全く掴めていない状態だ。

 

その為にも、戦術を学ばなくてはいけない。

 

学んだ所で生かす場所がなければ意味がない。

 

つまりは、

 

「経験不足になるんだよなぁ。」

 

ここだけはどうしようも覆すことができない。

 

人を撃った事のないトーシロに、ライフルと弾渡して、いきなりリロードして銃弾込めて、人を撃てと言ってる様なものだ。

 

物事には必ず慣れも必要ということだ。

 

5〜9程度で走るなら関係は無いが、それ以上となると無理だ。

 

バ群に飲まれて抜けれなくなる。

 

「ハルウララ、準備できたか?」

 

「いつでも行けるよ〜!」

 

「よし、では始めよう。用意、スタート!!」

 

ゲートが開く。

 

ハルウララは少し遅れて走り出した。

 

しかし、それは脚質が差しが1番得意だからだろう。

 

序盤は少しゆっくりとしたペースだが、1ハロン毎に0.3〜0.5秒ずつ上がっていってる。

 

「さて、1000mの通過タイムはっと。………うん、悪くない。それどころか、G1レース並みだな。」

 

残り200になって、ハルウララは更に前傾姿勢になった。

 

一気に駆け抜ける気だな?

 

そして、ゴールを駆け抜けた。

 

ストップウォッチを止めると記録は、

 

「1分5秒3……おい、テメェもかよ。」

 

俺はハルウララを見てみる。

 

(身体に異常はないな。怪我の予兆もなし。)

 

「こいつも頭のネジ飛んでんじゃねぇか?」

 

「え? タイム良くなかったの?」

 

ハルウララは落ち込みかける。

 

「ちげぇよ。お前も、スマートファルコンも何でデビュー前なのに、早すぎる異常なタイムを叩き出すのかねぇ?」

 

俺は頭を抱える。

 

スマートファルコンはまだ100歩いや、5万歩譲って分かる。

 

しかしハルウララ、テメーはダメだ。

 

基本ダートの適正なのに、芝走って、歴代のレコードを打ち破るのかが分からねぇよ。

 

「俺もしかして、とんでもないことやっちまったか?」

 

これからの事を考えると、ぴえんとしか言いようがねぇよ。

 

ぴえん

 

 

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